藍翔と私のお付き合い生活
これで最終回!
めっちゃ短いけど楽しんでね!
「私のことを?
なんの冗談? そんなのいらな……」
私の言葉を遮って藍翔が言う。
「冗談じゃねぇよ!
俺はっ……。羽璢沙のことが好きだから……。好きだから付き合えねえって言ったんだよ!
他のやつらと同じ目で見たくねぇんだよ! 」
え?
ガチの方の?
自分が涙を流していることに気づいた。これはきっと、嬉し涙。
嬉しくて泣いたことはこれが初めてだ。
この些樣中学に受かったときも、小学校の頃から両想いだった
果菻と吾嬬がついに付き合ったときも、
嬉し泣きなんてしなかった。
だけどこればっかりは……。
「あいどぉぉぉぉぉ!
私のなにが、なにがいいの? 」
私はなんとなく聞いてしまった。
「優しいし、可愛いし、実はビビリだったりして、そこも可愛いし、
すぐ気絶しちゃうし、あとは……」
私は藍翔がたくさん私のいいところをあげてくれた。
その行動が異常に恥ずかしくて、
思わず赤面してしまう。
「も、もういいよ。
ありがとう、藍翔……! 」
私はついつい藍翔に抱きついてしまった。
その私の行動に、藍翔も顔を赤らめる。それがなんか、面白い。
「嫌われてたのかと思った」
私は涙を流しながら言う。
藍翔は「なわけあるかよ」なんて言う。
藍翔。好き。
**
「藍翔、学校行くよ! 」
藍翔の腕を引っ張りながら学校に行く。学校に着くと、他の女の子たちが
「おはようございます。
藍翔様、羽璢沙さん」
と言う。
私はあの日正式に藍翔と付き合い始めてから、周りからの対応が驚くほど変わった。
藍翔パワーってやつ。
すごいなぁ、やっぱり藍翔は。
「じゃあ、また後でね! 藍翔! 」
「おう! 」
読んでくれてありがとう!
次は3、4、5月ぐらいから
クレイジー・スクール第二部を連載スタートさせます。
それまで待っててね!