【番外編】零戦の武装
ミッドウェー海戦では、零戦と米軍のF4Fの戦闘も起こっている。
零戦は、F4Fに対して圧倒的なイメージがあるが、
実際の艦隊上空での航空戦では、
零戦・・・・10機の損失
F4F・・・ 6機の損失
であり、圧倒するどころか、逆に零戦の方が多く撃ち落されている。
もっとも、零戦は敵の雷撃機や急降下爆撃機も相手であり、一概に比較はできないだろうが、一般的なイメージとは異なる。
防御の固さはF6Fが有名だが、F4Fもかなり堅固だ。
真後ろから7.7ミリ機銃でいくら撃っても、防弾装甲に弾かれ、20ミリでやっと落としたという話もある。
F6Fではより堅固になって、銃痕だらけのF6Fの写真などもある。
零戦といえば20ミリ機関砲だが、携行弾数が少なく命中率も悪かったので、実際には7.7ミリ機銃ばかり使ったというのはよく聞く話だ。
対して、陸軍の隼はかなり初期から12.7ミリを使っていた。
零戦が大戦中盤から米軍機に対抗できなくなるのに対し、隼は意外に健闘している。
それは、この12.7ミリのためもあるのではないか?
この機銃には、マ弾という協力な炸裂弾もあり、米軍は20ミリと勘違いした程の威力だ。
これを零戦にも採用すればよかったのではないか?
隼は当初装備した7.7ミリをスムーズに12.7ミリに交換できた。
実はこの12.7ミリは米軍のM2のコピーだが、コンパクト化したため、7.7ミリ機銃の場所に上手く収まったのだ。
零戦でも多少の改造で搭載できるのではないか?
零戦が13.2ミリを装備したのは、かなり大戦末期になってからだ。
しかも、うまく収まらず、機首には一丁つんだり、翼につんだりしている。
陸軍の12.7ミリを零戦にも採用すればよかったのではないだろうか?
素人の素朴な疑問番外編である。