67A列車 A.Tフィールド展開経費1回300円也。
「さくら557号」から下車するとあの列車が目に入ってきた。
「ほよ。」
対岸の16番線に止まっているのは500TYPEEVA。電光掲示板を見てみると16時11分発博多南行きとなっている。500TYPEEVAの側面に表示された行先表示器にも博多南線と出ている。
「・・・。」
僕は改札口で切符を貰い、すぐに券売機へと向かった。博多南線は博多駅から約8分で行ける場所にある博多総合車両所に向かう線路の一部を旅客化したもの。通る列車は全て新幹線車両であるが、博多南線は新幹線ではなく在来線として扱われている。片道でかかる費用は特急料金込みで300円。たった300円だ。
新幹線車両にたった300円ほどの低額で乗れるのは博多南線か越後湯沢~ガーラ湯沢の上越支線しかない。
切符を買うと改札を通り500TYPEEVAの止まるホームへと向かう。階段を上がり、僕は500TYPEEVAの車内に入る。乗った車両は6号車。元々グリーン車に使われていた車両で椅子もグリーン車のものを使っている唯一の車両だ。幅広でゆったりとした椅子に腰掛ける。椅子は今の新幹線よりも柔らかいほうかな・・・。それが座った時の印象だ。
「萌。500TYPEEVAナウ。」
僕はLINEで萌にそう送った。
僕は荷物を6号車の座った席において前の車両へと向かった。EVA仕様の座席とかを一回はみたいではないか。2号車に入り、ちょっとだけ座ってブラインドを動かしたりしてみる。後は中をちょっとだけ見回してから、自分の席へと戻った。
自分の席へ戻ると座っている座席のチェック。前の座席にはテーブルがない。その代わりに肘掛けに折りたたみ式のテーブルが入っている。
(・・・この仕様キハ261系のグリーン車と同じだな・・・。)
上の面が反対側の肘掛けに届く形のテーブルを見て思った。前に乗ったキハ261系0番台の「宗谷」に使われているものと同じなのだ。しかし「宗谷」のテーブルは真ん中の留め具が何回も使っているせいで緩くなっていたのか真ん中が少し下がって頼りない感じになっていたのを思い出したからだ。
(元グリーン車だけど、今は普通車出したより無くなってるかな・・・。)
と思ったが、その心配はなさそうだ。考えてみれば、「こだま」を使う人は使っても博多南線でテーブル使う人なんてまずいないよな。まして、座席チェックする奴もいないだろうな・・・。




