65A列車 500TYPEEVA
「まもなく、終点福山、福山です。」
そのアナウンスが流れると僕は降り口となる左側のドアに行った。
「乗り換えのご案内をいたします。山陽新幹線広島・博多方面へお急ぎのお客様、「さくら555号」鹿児島中央行きは13時13分発1番乗り場から。広島まで各駅に止まります「こだま741号」博多行きは13時06分発1番乗り場から出発いたします。」
「・・・「こだま741号」・・・。」
あれ。「こだま741号」って確か・・・。スマホを取り出し、「こだま741号」と検索をかける。すると出てきた。
「やっぱり。」
「こだま741号」はJR西日本が運転するエヴァンゲリオン仕様の500系500TYPEEVAで運用する列車だ。塗装はエヴァンゲリオンに登場するロボット兵器エヴァンゲリオン初号機をベースにしている。内装も凝っており、中にはエヴァンゲリオンの中枢であるコックピットまで再現されているという。なお、コックピットでの操縦体験というものが開催されているが、操縦体験は要予約であるためどうしても体験したい人は予約を忘れないで欲しい。とはいうものの、僕はコックピットでの操縦体験に興味は無い。そもそも、エヴァンゲリオンってどんなのだろう。「A.Tフィールド全開」とか「残酷な天使のテーゼ」の奴だったよね・・・。
僕はドアが開くと守山から福岡市内の切符を手に改札口へと向かう。切符を改札に通すとさっきの切符が出てくる。それには薄い赤色で福山と書かれたスタンプが押される。途中下車だ。
途中下車してから、今度は入場券を買って新幹線ホームへと入場する。新幹線ホームは在来線ホームの上にある。長いエスカレーターを上る。反対側のホームにはオリジナルカラーの500系が停車していた。
「・・・やっぱり500系は16両だよね・・・。」
その500系を見るとそう言う感想が出てくる。15メートルのロングノーズに、唯一無二の円筒形の車体。時速300キロで疾走したかつての栄光は先頭で以外感じることは難しい。8両編成で最高時速は285キロにダウンした500系。16両のまま終われなかったこと、彼はどう思っているのだろうか・・・。
「悪くない人生・・・。」
なんてね。
「今日も新幹線をご利用くださいましてありがとうございます。まもなく1番乗り場に13時06分発「こだま741号」博多行きが到着いたします。「こだま号」は8両編成でホーム中程に停車いたします。自由席は1号車から3号車と7号車、8号車です。なお、当列車は本日エヴァンゲリオン新幹線で運行しております。そのため1号車に座席はございません。ご利用のお客様は2号車より後ろの車両をご利用ください。」
1号車に座席がない。そんな車両があるのか・・・。ってそこにコックピットがあるのか。コックピットのある車両ってコックピットの区画以外は座席とかではないんだな。ていうか、これってオリジナル500と500TYPEEVAの並びが見れるのではないだろうか。と思っていたが、500TYPEEVAが到着する前にオリジナルカラーの500系は福山駅を離れて行ってしまった・・・。残念。
500TYPEEVAを撮影し、13時06分の出発まで見送った後、お昼を食べるために改札の外へ出た。




