64A列車 眠りながら
実行日6月12日。
最終的にできたプランはこちらだ。
1日目:守山~「新快速」~姫路~普通~相生~普通~岡山~普通~福山~「さくら557号」~博多~「のぞみ64号」~東京~品川
2日目:品川~普通~小田原~「ひかり493号」~名古屋~「ひかり495号」~米原~「新快速」~守山
というわけであるが、これを実行するのは・・・。
「何も夜勤明けに行かなくてもいいじゃん。」
萌はちょっとあきれ気味に僕に言った。
「ちょうどいける時があるんだから良いでしょ。」
「・・・6日にはあの人に会いに行ってたでしょ。それで支援もしてきたんだって。そのうえ6日後にはまた列車に乗り行くって・・・。私じゃなかったら間違いなくアンパンチね。」
「アハハ・・・。じゃあ行っていくルよ。明日の朝戻ってくるからね。」
「はいはい。行ってらっしゃい。楽しいのあったらLINE送ってよ。待ってるからね。」
「はーい。」
そう言い、部屋を出る。守山駅には徒歩15分。乗る新快速は8時01分発の新快速網干行き。もちろん、これの前に出発する新快速に乗れば問題の無いことだ。
守山駅に到着すると次に来る新快速は7時46分発の新快速姫路行きであった。会社や学校に行く人たちに混じり、僕はその列車に乗り込んだ。
新快速は草津、南草津、石山に停車。大阪方面に向かっていく人たちを大量に抱え込んでいく。朝ラッシュでは12両編成ある新快速でもかなりの乗車率となる。扉の近くは通路に入っていかない乗客のたまり場のようになっている。
(うーん、大津とかで席あかないかな・・・。)
そう思っていると新快速は大津に停車。
(あっ、遠い・・・。)
席は空いたが、僕がいるところからその席は5列も離れている。その間にも経っている条約がおり、その人が今空いた席に腰掛けた。うん、まぁそうなるよな。
次の山科でも席は空いたが、依然として僕が立っている位置からは離れている。山科でも座れなかったが、次の京都で乗客の入れ替えがあり、すんなりと座ることができた。まぁ、こうなると思っていたし、予想通りの推移だ。
「まもなく、大阪、大阪です。」
そのアナウンスで起きた。もうそんなところまで来たのか・・・。と言っても京都を出発してから30分ぐらいしか経っていないのか・・・。まだ先は長いなぁ。
大阪に停車。出勤の人もほとんどが大阪で降りる。京都以東から乗ってくる人で大阪以西へ新快速を乗り通す人は多くないだろうな。18切符シーズンとかになれば乗り通しの旅客も珍しくなくなるのかもしれないけど・・・。
「4番乗り場から、新快速神戸方面姫路行きが発車いたします。」
「新快速神戸方面姫路行き発車です。ドアが閉まります。ご注意ください。」
その声の後にドアがいったん閉まりかけ、また開く。発車間際の駆け込み乗車はご遠慮ください。仕切り直し、ドアが閉まる。
大阪駅を離れ、新快速は淀川をもう一度渡るべく、右へと進路をとる。
「今日もJR西日本をご利用くださいましてありがとうございます。」
その言葉に僕は聞き入った。肉声じゃないのだ。最近、一緒に仕事してる人から聞いたけど自動放送を導入したらしい。確かに、自動放送が導入されているみたいだが、この列車さっきまで肉声のアナウンスがながされていた車両だ。
「・・・。」
そう思っている間も自動放送は神戸までの停車駅を淡々と案内する。
(ああ。自動放送ってプログラムされてるんじゃないのね・・・。)
そこまで東京の真似をしたくないのか、大阪は。
列車は西明石に停車。大阪からここまで駅に停車する度に起きていた。夜勤明けからの眠気って言うのもだいぶ引いてきているだろうか・・・。
「1番乗り場に新快速湖西線経由敦賀行きが到着します。黄色い点字ブロックまでお下がりください。1番乗り場に列車が参ります。ご注意ください。」
そのアナウンスの後223系2000番台と225系0番台の12両編成が反対側のホームに入ってくる。ちらっと種別幕を見てみると湖西線の路線記号であるBの文字が入った新快速の表記が出ている。
「・・・。」
ふと眺めていると新快速の文字下にあるラインカラーが青ではないことに気付いた。エメラルドグリーン?かな・・・。新快速の下にあるラインカラーが青じゃないって言うのは何か新鮮だな・・・。
新快速を姫路まで乗り通し、姫路からは赤穂線に直通する普通列車に乗り換える。使用車両である223系7000番台に相生まで揺られ、相生からは末期色の巣窟岡山の113系に揺られる。僕が気付くと列車は東岡山まで進んでいた。




