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歯車ガ止マル刻  作者: りっか
花ノク舞ウ命
7/12

伍 続2日目午後

静かな空気が流れていた。

寝室ーーー。

改めて手を見つめる。

何もついてない白い手。

でもそこには死が染み付いている。

私が投票で殺した人、私の前で投票で死んだ人、そして…非常口...。

馬鹿で、情けなくて...結局何も変わらなくて...いや変わったか。

32人が...6人に減ったな…。

「月見里のバック...か...」

誰、なんだろう。

あと数週間。なんで数週間あけるのか。

「もう...わかんない…」

脳の回転スピードが呆れるくらい遅い。

「覇月」

「...ん?あ、結未」

「数週間、あける理由って...私なりに考えたんだけど」

「うん」

「まだ...その...殺し合い。...するんじゃないかな」

「あっ...たしかに」

納得がいく。さすが結未。

「すごく縁起が悪くて...あれだけど、私がそっちの人だったら…さっさとネタばらしするか、殺し合いさせる。...あ、なんかごめんね。今のは忘れて」

「ううん、全然大丈夫。むしろそれくらい考えておかないと...痛い目にあうしね」

殺し合い...か。次は誰かな。

知らない人の方がダメージは少ない。

だから知らない人...いや、こんな考えは多分...打ち砕かれるから、しない方がいい。

じゃないと…壊れる。

心が...崩壊する。

ばたん。

ドアが開いた。

生き残りはここに全員いる。てことは、あいつらか。

「へー全員ここにいてくれたんだ。...数日ぶりだね。どうかな。死には慣れた?」

「黙れこの野郎...ッ!」

月見里(あの馬鹿)...奏一をキレさせた…。

と言いつつ私も相当キレてた。

「あんまり巫山戯たこと言うんじゃねぇぞ...」

咲矢も...ミルティも、玲奈も結未も。

ずっと溜めてた怒りの堤防が...こいつらがここに来たことで...。

「壊れた」

「 what?」

「あんた達のせいで...全部...みんな......壊れたッッ!!!!!!」

もう限界だった。

バックとか上とか、いたとしてもここにはこいつしかいない。

「上司が悪くても今私の前にいるのはお前だっ!!!!!」

「うるさい。あと、"あんた"か"おまえ"か統一して。気持ち悪い。できればお前の方が嬉しいね。お前って言うのは神仏、貴族を敬う大前が転じて御前になったものだから」

ガシッ。

「それと、胸倉を掴まないでほしいかな。少し話しにくいし、僕が手を出したら覇月も危ない」

「あんた達が死ぬか私達を解放して。じゃないと」「じゃないと実力行使する、かな。あーもう...うるさいな。どうしてこう単純思考なの?何回言わせれば分かる?...うるさい」

なにがうるさい、だよ。

なんでそんなに冷静なんだよ!

「で結局実力行使すればいい...かな?」

「結局...私達のことわかってないじゃない!だったら...あんたなんか殺してやる...!!お前達なんかっいなければよかったッッッ!!!!」

ミルティ!

次の瞬間、ミルティが月見里の部下の顎に蹴りを入れていた。

「がぁっ!!」

ばたん。

おそらく脳震盪を起こしたのだろう。

「いいよ。散々心を踏みにじった代償はきっちりいただくよ!!」

「チッ...これだから単純思考は困る。おい、おめーら、死なない程度に意識を奪っといて」

『うす!』

「死なない程度?それなら殺しなさいよ!そんなに甘い理由なんてどこにあるんだよ!」

ドスッ。

「ミルティ!」

2人目を転がしたミルティの手を思わず握る。

「覇月ッ...。離して」

「ミルティ、おちついて。おかしくなってる」

「くっ...だって...」

「おちついて...。これ以上死んでほしくないって言ったのはミルティでしょ。それなのに自暴自棄になってどうする」

「......」

「ここで生きないと死んだ人に面目がたたない。...だからここは我慢して」

「...そだね。ごめん」

ひとまず落ち着いたミルティの手を離す。

いつの間にか月見里の引き連れてた部下の数が増えていた。

月見里いれて6人。

1人づつか。

「本部棟に連れてくよ。...いいね?」

「...?」

私は5人を見る。みんな頷いた。

「どうぞ。さっさと本部棟に連れてって」

「うん」

それぞれに覆面の...おそらく...というかどう考えても男...が近づく。

私のところに月見里が来る。

「君については僕が決着をつける。...ていってもわかんないか。ちょっと我慢してね」

我慢も何も...どうせ腹パンか脳震盪かなんかするんだろうから、否応なしにすればいいのに。

「数週間だっけ…死んでも教えなさい」

「そのつもりで。じゃぁおやすみ」

熱いな。

腹部が...なんか…熱い…....。


*********


「...眩しい」

真っ先に目に入ったのは…。

「なに...何処ここ...」

白い壁と。

「ここ何処、だろ。語順間違えるな」

私達を見下ろす3人の実習生ーーー月見里、上田、小木曽ーーーだった。

やっと1章終わっったーー!!!

でもまだまだ行きますよ!

編集長(みこと)の締切なんかガン無視で...みこと、痛い、ガン無視しないから叩かないでくれ...2章も頑張りマース☆

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