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歯車ガ止マル刻  作者: りっか
花ノク舞ウ命
5/12

参 2日目午前

リアルな死に様を見たあとにこういう巫山戯た話を書いていて...色々申し訳ないです。

次は...まあこのくらいのペースで出します。

ではでは。

朝だ。ーーーってまだ4時半...かよ...。

もう1日たったのか。なんか...早いな。

そういえば昨日お風呂に入ってない。

いーや今入っちゃえ(笑)

想像通りのバスルームに足を踏み入れる。

少し寒い。まーいーや。そのうち慣れる。

洗っていると少し鉄くさいにおいが鼻についた。

慌てて流してタオルにくるまって外に出ると。

「...ッッッぅぅぎゃぁああああッ!!!ししっ死んでるッ!!!」

うん、叫び方に女子力の欠片もありませんね。

というのはさておき...。

着替えろ自分。いいから着替えろ!

1分で変身した私は寝室に行こうとした。が、その前に誰か来てくれていた。

「「「...ッッッぅぅぎゃぁああああッ!!!ししっ死んでるッ!!!」」」

お見事同じ反応!ビンゴ!(←死ね私)

で結局誰なの?

「希帆...!!」

えーーーっ?!?!希帆ちゃんっ?

「洗面台に頭を強打。いやこれいくらなんでも寝ぼけすぎじゃ...」

「えーっと…とにかくどうする?」

「あ、死体保管庫に入れる?」

「そーだな。行こう」

ーーーあのー。私含めて慣れたよね?早いよね慣れるの。

いやーこれで嗚咽漏らさないのはすごいと思う。

私だっていくら本家があれでも頻繁に人は死ななかった。

なのに...はあ...。

希帆ちゃんを運び終え、ドアの前で手を合わせる。

ーーーーその後、もう一つのバスルームしか使えなかった。恐怖で。

...まあ今は関係ないけ...ど?

そしてまたも寝室に戻った。

ちょっと1人は...なんかこう怖いっていうのかな。

だからミルティの布団に乱入した。

「ムニャムニャ...はづき邪魔...」

「1人無理怖い恐怖死ぬ」

「はぅ...うるs「希帆が死んだ」...え?はっ?!」

「だから...。希帆がしんだ」

「えええええーー?!?!」

「ミルティうるさい」

「そっそれどゆことよ!」

ガバッと起き上がるミルティ。

隙アリ。毛布を奪い取る。

「んだよミルティ...まだ...5時じゃん...うる...さい「希帆ちゃんがし...死んだって」ッ?!?!」

「...どうやって...希帆は...?」

「洗面台に頭を強打。多分転んだ」

奏一が代弁してくれた。

「そんなことって!!ない...」

誰だろう…いやクラスメイトの声くらい覚えろ自分。

ぼーっとしていたら毛布を取られた。仕方ない、自分のところに戻る。

ーーーしばらく沈黙が続いた。

『あ、みんな起きてる?おっはよう!いい天気だね!』

チラッと窓をみる。

麻里ちゃんがカーテンを開くと。

ざー...。

...雨。けっこう降ってる。

「は?視覚大丈夫?」

結未が呟く。マジ同感。

「はーもう君たちはいい天気=晴れだと決めつけてないか?僕にとって雨は好きだからいい天気と言ったんだよ。あーほんと最近の中学生は頭が固いねぇ。あ、ちなみに一番好きなのは曇り。涼しくて快適だから」

おめぇのそんな話は聞いてねえよ。

「えーっと...あー緊急マニュアル...じゃなかった、...あーあった、これだ。んと、希帆さんが死んだので...6-1=5、5人消してくださーい」

「なんの台本読んでんだよ」

響吾が呆れ返ってる。

『あーほんとにうるさいなー。とにかく!5人消せ!!そうだ今やるか!時間は大事だ。タイムイズマネー』

あーうざい。

『それでは全員移動ッ!!!』

もちろん移動するやつはいないわけで。

『はーめんどくせー。タイムイズマネー意味わかる?時は金なり、お金だよ。人生ですごく必要なんだよ。でもお金は大事だけど、すべてじゃないよ!...は置いといて、いいから動けー全員移動しろーじゃないと…どうなっても知ーらない』

こっちこそ知ーらない。

と心の中で返した時だった。

「...っあ...くそっ卑怯...者...うう…」

心臓にイナズマが走った気がする。

こんな手を使うなんて。まあわたしがあいつだったら同じことするだろうけど。

バタンバタン。

何人もダウンしている。私もそのひとりだ。

『どーするのーいくのー行かないのー死にたいのー』

「そうだよ…死にたいよっ!!!もう...こんなのって...嫌なのっ...」

『ふーんでもね今は殺してあげない。死ぬ方法なんていくらでもあるでしょ。妨害は認めれません』

「何よそれ...なんでよ…大体なんであたし達が巻き込まれなくちゃいけなかったの!!なんであたし達だったの!!なんでよ…だったら...だったら私を早く...早く殺してよッッ...!!!!!」

「諒...花...!」

結未....。

『あーもう話聞いてた?いくらでも死ぬ方法なんて...あるよね?分かった?さあ移動してくれ』

何かふっきれたのか、動く人数が増えた。

そういえばなんだろう。

何故私達だったんだろう。

私の家の...本家絡みではないと...信じたい。

そんなこと、この私が耐えられるわけがない。

そんなこの場においてどうでもいいことを思案して、私もこの部屋から脱出した。

ーーー。

『高塚勢太、石野諒花、林蓮也、中村明、小田理奈!いってら〜』

とくにこのアナウンスに反応する必要はなかった。

沈黙ーーー。

何秒たっただろう。5人が戻ってきた。

『まずは2人』

南と勇斗の首筋に赤い線が浮き出る。

ずるっ、ぼとり。

"それ"は落ちた。"それ"のあったとことから血がぷしゅぷしゅ噴水のように出ている。

気絶者10名。

と同時に。

ずるり。ぼと。ぐしゃ。どろ。ぴちゃ。ぐしゃしゃ。

「ああああぁぐうぅぁぁああああああああーッッッ!!!!!!!!」

断末魔の叫び声が聞こえた。凛斗だった。

四肢バラバラか。見たくなかった。小指だけならまだよかった。

まだ3人。もうこないでほしい。投票が被った...とか。

だが私の願いはカタンと音をたてて砕け散った。

おい...まさかこの音はッ...。

「ぐっ...ごぁは...」

諒花と明か。

なんだろう、この失血死は私にとって一番トラウマだ。

「諒花...明...!!」

絵理佳...。

「ああ…絵理佳...。気にし...ごはっないで…。私も...明も..お互いに...殺...し...」

「っそんな諒花!!!最後まで...言ってよ...!そんなのって…ない...」

「...なんで...どうして」

今の声は玲奈だろうか。

それは諒花へのといかけではなく自らへの質問に聞こえた。

そこにKY(空気読めない)が来やがった。

『そんなのってない、だと? いーや、ある!』

この馬鹿...。なんてことを...。

『ちょっとショッキング映像だったかな。最後まで言葉を言えずに死ぬやつなんていっぱいいる』

「...月見里!!」

『はーい何ー?まーとりあえず報告☆清水南赤木勇斗午前5時7分。指原凛斗午前5時7分32秒。石野諒花 中村明午前5時8分。まあ妥当かな。どうよ生首は。俺は慣れてるからなんともおもわないが。まあなれたのもあいつのせいかな。じゃあ死体よろしく』

「なんで...そんなに人の心を踏みにじれるのかな」

ーーーそういえばこの期に及んで私は無表情だ。私には血も涙もないらしい。

「そんな...運べるわけ…ねえじゃん…」

「大介...」

しばらく沈黙が降りた。

何かを言う必要性がなかった。

既に発狂できないほど麻痺しきっていた。

そんな時。思い切ったように直樹が口を開いた。

「俺さ...。隠し通路的な非常口見つけたんだけど」

**********

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