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歯車ガ止マル刻  作者: りっか
花ノク舞ウ命
2/12

花ノ如ク舞ウ命 序

立花覇月ーーーーそれが私の名前だ。

その時私はパソコンに向かってたと思う。

詳しくは覚えてない。

ただ、頭とお腹に鈍痛がある。

喧嘩でもしたっけかな…...。

「...月、覇月!!!」

誰かの声がする。

少し目を開く。...ッ、クッソ、眩しい。

「覇月〜!!!!」

「んだよ…。まだ...眠...いーーーー、いてぇ!!」

喋ってる途中で肩をガンガン揺らされる。

反射的に目を開ける。と、そこにいたのは…。

「覇月〜!!!!良かった〜生きてた〜!!!!」

「おい勝手に私を殺すな」

「もーもー酷いなー生徒会長」

「ミルティも日本語が達者なようで......」

ミルティーーーうちのクラスの転校生ーーーだった。

否、ミルティだけじゃない。

数えてみたら32...つまりクラスのメンバーが揃っていた。

「ーーーな...んで?どーなってんのよコレ…」

「なんでもなにも…は?まさか覇月覚えてない?」

「覚えてないってなにが...あ」

よく見るとみんな何かしら傷を負っている。ああ...だからか!

思い出した。気絶する前の事を。鈍痛のワケを。

**********

確かに私はパソコンに向かっていた。

そしらたら、unknownからメールが届いた。

あぁ、やっぱり訂正しよう...。大変巫山戯たメールが届いた。

『差出人:unknown

件名 :日を間違えた☆ぜ!

本文 :ごっめ〜ん、明日掻っ攫う予定だったんだけど…んまぁいっか〜www

家の外で待ってるか、鍵開けといてね♪ 』

「なんだよこれ......」

まあ当然意味不明だった。

そんで、とりあえずチェーンをかけようと思ってパソコンとケータイをしまった。...ら。

ガチャッ。

「あー居るー?ん?女子の部屋にしては殺風景だねぇ…。おーい」

...おかしい。こいつぜーーーったいにおかしい。

誘拐犯ってこんなにフレンドリー...言い方を変える、陽気な様なヤツだろうか。

断じてありえない。

そんな話聞いたことも無い。

というか、声的にこいつは...。

「不法侵入ご苦労様です。...月見里先生」

これは賭けだった。

ま、あってると思うけど。

「おー正体をばらす手間が減ったよ☆感謝してあげよう!」

「あー...うっぜー...なんなんですか?わざわざこんなやつを掻っ攫うワケは」

「うーん着いてからのお楽しみでいいかな。ネタバレは嫌いなんだよ」

「あっそう...ですか。でも拒否します。帰ってください。私はまともな育ちをしてないので...どうなっても知らないですよ」

「そっか…。じゃぁあまりやりたくなかったけど、力ずくでいかしてもらうよ」

「やれるもんなら殺ってみな!」

ーーーキレた。まだご飯を食べてなかった私は、空腹というイライラでリミッターが外れかけてたのだ...。

こいつめ...。そして私の限界値を越した...。

折りたたみナイフを月見里が抜いた。

私も通販で買ったやつを構える。もちろん折りたたみ式だ。

「ほあァッ!!!!!!!」

カンッ!!!!!

軽い金属音が響く。一瞬出た火花が熱い。

「んりゃぁああー!!!」

「おー意外と動けるんだね〜」

「だぁかぁらぁ!まともな育ちをしてないって言いましたよねっ!!!」

「うん、聞いたよ。でもすごいね。木葉ちゃんこれでダウンしたよ?」

「そんなこと知りませんッ!!!!!」

カーーーンッ!!!!!バンッ!

「くっ...!」

思いっきりナイフを弾かれた。

殺られる。真っ先にそう思った。

だから…切り札を使った。

「ん?え?そっち窓だよ?ここ3階だよ?ねーえー?!勝手に死なれると困るんだけどー?!」

知るかよ下衆が!!!!(怒)

そしてーーーーー。

「ぃよっと…...」

落下した。

「はぁ?ちょい待て!!...まさか」

たしかに落下したが...もちろん下まで行くわけが無い。

さてどう動くか…。

「ふっ...まさか、は当たったね」

冷や汗が背筋を滑る。

予備のナイフを構える。

上で音がした。

「女子中学生が訳アリでもこんな所に住むのは好かないな。せめて親の同伴がなきゃね」

がさ。バキバキ。ちっ、落ちて来たがった。

思わずナイフを握りしめる。

「予想のまさか、の通り、ほら此処にいた」

「...あんたナニモンなんだよ…!!!」

「敬語ーー。先生ですよー」

「チッ...先生はいったい何者なのですか?!?!」

「私だよ。(ドヤッ)私だ。わかるね?私だよ。そう私だ。いいね?私だよ」

っざけんじゃねぇ!!!!!!!

着地しながらキレた。

この時ばかりはこの治安の悪い路地裏を恨んだ。

なんで今日に限って誰もいないんだよ...。

「全く手こずらせやがってーーー。ったく大人しくしてりゃぁ海鮮丼食えるぞ?」

「ーーーッ!!だいたいあんたのせいでご飯食べられなかったんですよ?!?!」

なにが海鮮丼だ。

誘拐犯の癖に。

...誘拐犯?あ、私馬鹿だ...。なんで通報しなかったんだろう…。

「いいから...くたばれ」

「断...ります!!」

カーーンッ!!!!!

最後だった。受け止めた瞬間...。

「ぐっ...ごはぁっ......」

私は鳩尾に足を入れた。が、それを交わした月見里の左ストレートが私の腹に入った。

力が抜けた。仰向けに路上に倒れた。

「ふぁー疲れた…。まぁこれで回収ミッション達成かなー…...」

ミッション...(呆)

私もここまでだったか…。

「ありゃ、意識残ってたんだ」

「殺すなら…バレないように...殺して下さい...!」

「だーかーらー勝手に死なれると困るんだけどー?!」

「なんなんですかソレ[ゴンッ]くっ...」

言ってる途中で頭に鈍痛が走る。

「おー上田ー!別に手ぇ出さなくてもよかったのによ♪」

どうやら上田に殴られたようだ。

「はぁお前立花がもう1本ナイフ持ってんの気づいてなかったろ」

「え、嘘、マジ?」

「持ってましたけど出せなかったんですよ」

「ほぇぇ......まーじかー」

「まじだ。それと、俺も終わったんでな」

「そーかそ〜か」

俺も?終わった?こいつら何人捕まえる気だ...。

そこで。

「んじゃちょっと寝て貰うね」

ブツッーーーーーーーー、ーーー.....

............

......

...


**********

「くそっ...それでこうなったわけかよ...」

「なんなんだか...」

その時突如ノイズが響いた。

そしてーーー。

『あ、あー、テステス。きっこえる〜?』

ザワザワ...。

「てめぇ誰だよ!」

キレたのは蓮也だった。

あー...わかる。めっちゃわかる。

今すぐにでも殴ってやりたい。教育実習生殴り隊作りたい。

『てめぇ、は酷いなー。いちよ、先生なんだけど?教育実習生なんですけど〜?』

「いやお前先生には見えねぇ...。...って、つっきみんかよ!」

『はあー。んまぁ聞こえるね?じゃぁいいや。それでは…』

「...なんだよ…?」

麻里のこんな無表情な声を聞いたのは初めてかもしれない。

『ふふ...超〜〜〜〜〜重〜要〜な発表〜〜〜』

「だから...なんだよ。」

『今から皆様には…ころころ殺し合いをしてもらいまーっす。くはは』

「こ、ころ...?」

「は...ちょっと待って、どういうことよ!!」

『いや、だから、そのまんま殺し合いだって。3回言えばわかるかな。こ、ろ、し、あ、い、だよ』

「「「「なんだよ…それ...。」」」」

その時私たちは感じた事の無い絶望感を味わった。

それが序の口だともわからずに…。


おい、まだ序章かよ!!!とか思わないで下さい(笑)

大丈夫です。序章はこれで終わりです。

やっと序章から抜けた!!

私は妙に序章が長くなる人で...まぁ良かった✧٩(ˊωˋ*)و✧

次からは絶対本編なので、懲りずによろです(`・ω・)

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