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月光は照らさない

作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
掲載日:2026/09/03

夜の闇に隠れた、誰にも言えない切ない想いの物語です。静かな夜に、そっと寄り添えますように。

月光が照らすのは、夜の闇に隠れた誰も知らない美しい影。あなたの優しさが、静かに浮かび上がる。

けれど、本当の私はどこにも映らない。

いくら手を伸ばしても、光が追いつく前にあなたは去ってしまうから。

月光が照らすのは、もう二度と届くことのない、冷え切った約束の破片だけ。

私たちが重ねたぬくもりを、夜の静寂が置き去りにしてゆく。

月光が照らすのは

指先をすり抜ける思い出の残像と、満ちることのない孤独の輪郭。

どれほど胸の奥で叫んでも、冷たい光はただ静かに傷痕をなぞり、あなたのいない明日を残酷なほど鮮明に描き出してしまう

月光が決して照らさないのは、誰にも見せることのない、私のほんとうの涙。

抱えきれない愛しさと切なさを胸に秘めたまま、私は今日も一人、影の中に佇んでいる

静寂な夜の空気と、月の光が持つ美しくも残酷な表情を詩に込めました。

届くことのない光と、決して照らされることのない心の奥底にある涙。表には出せない切なさと孤独が、夜の影の中で静かに佇む感情として伝わっていれば幸いです。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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