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6.【異能】

「あの事については明日話すから」と言われ、次の日を迎えた。それが気になりすぎて、今日の授業は注意散漫。1回の授業で3回も注意されるという個人的快挙を成し遂げた。


 椿さんは特に何事も無かったかのように、クラスメイトと話し、授業で挙手をし…そんないつもの風景を見ていると、昨日の出来事は嘘だったのでは?とも思ってしまう。しかし、手元にある白い羽と、昨日拾ってしまった漆黒の羽が否定してしまう。


 結局、6時間目は完全にボーとしながら、迎えた放課後。私は第一準備室へと向かった。昨日は狼狽えてしまったが、大丈夫だ。私なら何とかできる。と自分を鼓舞して、勇気を出す。


 コン、コン、コン…



「し、失礼しますっ」

「お疲れ。昨日は大変だったね〜」

「は、はい」



 中には先輩と椿さん全員がもう既に揃っていた。まずい、今になって緊張してきた。別に緊張しなくても良いのに、



「さて、三春ちゃん…昨日のこと、気になる?」

「日向先輩、気にならない他ないじゃないですか?今日も授業中に何回も声かけられていましたし」



 あ、バレていましたかーそうですかー。

 おかしい。私の席は最後方なのに…椿さんには背中に第三の目でもあるのだろうか。



「まぁ、私のこの現象が見えるのなら言ったほうが良さそうですね」




「私たち、”異能”を持っているのよね」




「い、異能…?」



 私は頭に大量の疑問符がついた。異能?あの小説とか漫画の中にあるあの?



「ど、どう言うものなのですか?」



「異能とは、その名の通り普遍的ではない、特定の人にしか与えられない能力のことよ。人によって能力は様々だけど、世界の常識を無視して、気候を変えたり、相手を攻撃できたり…この羽を生成したりできるわ」



 そう言って椿さんは手の上に羽を生成してもう片方の手で添えた。とても明るい色でキラキラしている。



「この羽、一般人からは見られないのよね」

「…えっ、そうだったのですか!?!?」



 確かに、よくよく見てみれば、誰にもこの羽のこと言われられなかったし、先生からも”どこを見ているのか”を言われただだけで、実際に羽のことについて咎められていなかった。

 しかし…



「ですが…なぜ、この異能について、ニュースや新聞だけならまだしも、ネット記事にすらなっていないのですか?」

「それは私たちにもわからないんだよね〜。何か細工されているのだろうけど、」



一つ生じた疑問に、葵先輩が答えてくれた。

 じゃあ、ここにいる人はどんな能力を持っているのだろう。と、思っていたら、「見たい?」と、いつの間に隣にいた葵先輩がそう誘ってくれた。咀嚼しているのは高カロリー食物だった。

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