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プロローグ


現在俺は知らない空間にいる。

何時からなのか何でいるのかも分からない。

気づいたらいた。


とりあえず周りを見渡した。

前みて、後ろみて、右みて、左みて、上みて、下みて


………なにもない。

一つも物が無いただ先の見えない空間だけが広がっていた。


いやな汗が出てくる。

こ……これはまさかキャトルミューティレーション!

知らない間に宇宙人に拉致されたとか!?

俺これから解剖とかされちゃうわけ!?

いや!……まてまてまてまてまて落ち着け俺!

こうゆう時は落ち着くことが大事だ。

深呼吸をしてっと。


俺は2回深呼吸した後自分のおかれている状況を考えることにした。

まずは冷静に整理しよう。

俺の名前は山田一香やまだいちか

年齢は18歳、高校3年で彼女無し…言っててへこんでくるな……。

家族は俺、父さん、母さん、中学3年の妹の4人家族だ。

そう言えば妹にはおれが高校生になった時から口利いてないなぁー。

俺を見る目もなんだか汚らわしいものを見る目だし。

思い当たる節と言えば前に一度妹がいると知らず風呂に入ろうとして妹の裸を見てしまったことだが。

ハァー…あの時は俺の人生終了したかと思った。

よし、整理しても元状況については何も分からないがとりあえずは落ち着いてきた。

よし。もう一度周りを見てみよう。


前何もない、後ろ何もない、右「やぁ。」

左何もない、上何もない、下何もない。


……あれ今右の方向に誰かいたような気が…


右側をもう一度見たら俺に手を振っている女の子がいた。

女の子は俺に向けて笑顔で

「やぁ。こんにちは」と透き通った声で言った。


……すっごい可愛い女の子がいる。

女の子は現実ばなれした容姿をしていた。

腰まである長い金髪に綺麗な青い目、身長は小柄で俺が170㎝だから150㎝ぐらいかな…

体は白い服で覆っているが胸は控えめのAカップと見た。

こんな美少女俺の人生の中で今まで見たこと無いぞ!

女の子は頬をほんのり赤く染め照れたように言った。

「ハハァ、そんなに見つめられれとテレるな~。」


!!笑った顔も可愛いまるで「天使か。」

女の子は首をかしげながら

「う~ん、僕は天使じゃなくて神様なんだけどな~。」


そっか~。天使じゃなくて神様か~

「…………神様!!」

いや!そんなことより僕っ娘だと!!

ヤバイ、もろタイプなんだけど!


神様は俺の目を真っ直ぐ見て

「うん。神様なんだ。」

と言った後、真面目な顔をして言った。

「さて、山田一香さん君は死にました。」


「!!死んだ…俺が。」


「そう。死んだんだよ。」


「いやいやいやいやいや!待ってください神様俺死んだ記憶とかないんですけど!」


「記憶が混濁して覚えてないみたいだね。

まぁ、あんな死にかたかたじゃ仕方ないかなぁ。

僕もあんな死に方初めて見て驚いたよ。」

神様は心底驚いた顔をして言った。


えっ、神様も驚くって、俺どんな死にかたしたの!?

俺が神様の言葉に驚愕していると

「じゃあ思い出させてあげるね。」


神様がそう言って俺に手を向けたすると俺の体から光が溢れ死ぬ前のことを徐々に思い出していった。


そうあれは、夏の暑い日受験勉強そっちのけで今話題のホラーゲームをしたいと思って買った俺は、早速夜中に自室でプレイすることに決めた。折角なら雰囲気を出そうと明かりが来ないようカーテンを締め切り部屋の電気も消し雑音がしないようヘッドフォンをしてプレイしてた。

話題なだけありスリリングな内容でどんどん緊張感が高まってきていた。

ゲームも中盤に差し掛かかり緊張がMAXになったとこで急に肩を叩かれた。

俺はバッ!と振り向いたら不気味な白い顔があった。

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!」

そうだ!俺は不気味な白い顔を見て、化物かと思って叫んだんだ。

……あれ?叫んだまでは覚えているがその先どうなったのか全く思い出せん。

「………あの~神様?」


「なんだい。」


「叫んだとこまでは思い出したんですがその先が思い出せないんですけど。

この後俺どうやって死んだんですか?」


神様は突然神妙な顔になり、

「君は……」

ゴクッ!

「君はね……」

ハラハラ!

「君はね叫んだ拍子にバランスを崩し椅子から倒れて頭を机にぶつけて死んだんだ。

どうやら打ち所が悪かったみたい。」


…………………えっ。


「しかも君が見た白い顔は、パックを着けた君の母親なんだよ。

君の母親も勉強そっちのけでゲームしていた君を注意しようとしたら自分の顔を見て叫んだあげく死んでしまうなんてどんな顔していいか分からず君の葬式中ずっと複雑な顔してたよ。」


「…………………まじ?」


「まじで。」


「本当に?」


「本当に。

しかも、君驚いた拍子に失禁してたみたいで

君の父親や妹は大爆笑してたよ。」

俺は顔を真っ赤にして叫んだ。

「…………うわゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ!

恥ずかしいぃぃ!

誰か俺を殺してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


「いや、君もう死んでるんだけどね。」


「うゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ


「まぁ。おきてしまったことは仕方がないよ。それより君にお協力してもらいたいことがあるんだ。」


ゎゎゎゎゎ……………協力?」


「うん。君には能力を付けて転生してもらいたいんだ。」


能力を付けて転生?

……………「まじで!!俺生き返ることができるんですか、しかも能力付けて!?」

俺は先ほどの事など忘れて喜びを露にしていた。

神様がそんな俺を見て

「僕が言うのもなんだけどきりかえはやいね。」

俺は、ニヒルに笑い

「神様の言うとおりおきてしまったことはしかたありません。ならば俺は、ただ未来に向かってすすんでいくだけです。

では、神様転生についての詳細のほどお願いします。」

神様は真剣な顔をして言った。

「実はね最近死んだ人を異世界に転生・転移するにあたって能力を付けるんだけど

その付けた能力に欠点などがないか知りたいんだよ。」


「欠点ですか………」


「そう。折角転生・転移したのに貰った能力に欠点があると可哀想でしょ。

だからそうならないためにも実際に転生・転移して能力の検証する必要がある訳なんだよ。」


なるほど…確かに第二の人生歩み始めたとたん失敗しましたじゃ目も当てられないな。


「……………うん?つまりそれを俺にしろというわけですか?」


「うん。」


「なんで、俺なんですか?」


「神様も驚くような予定外の事をする君だから色々と分かるんじゃないのかと思ったんだよ。」


「………なんとなく不名誉な理由なんですが」

そう聞くと神様は俺の傍まで近より下から覗き込むように言った。

「ダメかな……」


クッ!!そんな上目遣いで頼まれたら断われない。

俺は覚悟を決めて

「分かりました。

俺も男です。

そんなに頼まれたら断われません。

協力させてもらいましょう」


神様は満面の笑みで

「ありがとう!」と、言った。


なんて可愛い笑顔だ、

クッ!ここにカメラがないのが悔やまれる。

せめて俺の心に焼き付けてやる!

「よし早速いくよ、君が最初に転生する世界は魔王や魔物、冒険者がいるファンタジー世界だ。

行動事態は君の好きなようにしてくれていいよ!」


「えっ、検証なのに俺の好きにしていいんですか?」


「此方は検証さえできれば問題ないし、折角なら君も楽しんできて。」


「おおー!流石神様。確かに折角異世界へと行くなら楽しまなきゃ損ですね!

なんかワクワクしてきました!」


神様はそう聞くと俺を微笑ましそうに見て

「ハハッ。うん。楽しんできてね。

で早速なんだけど君が最初に検証する能力は【経験値倍増】だよ。」


「【経験値倍増】!モンスターを倒したら倍の経験値を貰える奴ですよね。

なかなかのチート能力ですね。」


「うん。早く強くなりたい人にはうってつけの能力さ。」


よっしゃぁ!俺もどんどんモンスター倒し、魔王なんかも蹴散らしてやる!


「気合いがはいったとこで、じゃあお願いするよ。」


「はい!行ってきます!」


俺は微笑む神様に見送られ異世界へと行った。










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