第2章 魔法使い
.....『「おい、早く学校行って魔法披露会するぞ」そう言われて僕こと庭は重い体を起こした。なぜ朝はこんなにも眠く、だるいのか...「もう1回寝るわ」と僕は言った。ピシッとすんごいビンタが前の魔法使いことキリサから飛んできた。「目が覚めたか?」「めっちゃ痛い。どうしてこんなにも火力が出せるの?」「え...魔法をぶつけたからだけど...」なんでこいつはそんなにも魔法を使いたがるのか...まあ実際こいつのおかげで僕は魔法をかなり使えるようになった訳なんだが...まあおそらくこの世界にいる魔法使いには余裕で勝てる程の強さはあると思う。まあこの目の前にいるキリサには絶対勝てないが...「何ボーとしてるの? さっさと学校行って披露会の準備しようぜ。」と言われたのでとりあえず学校に向かうことにした。
この学校は魔法専門学校という訳では無い。というかそもそも魔法使いという存在自体まだ世間に認知されていないのだ。でもこの学校には魔法部という部活がある まああるも何もこのキリサとかいう奴が先生に交渉して無理矢理作ったわけなのだが...そしてこの学校、何故か魔法使いが僕ら以外にもいるらしくこの魔法部、僕らを含めて6人ぐらいいるのである。火の魔法を扱うのが得意な奴とか水の魔法を扱うのが得意な奴とか風の魔法を扱うのが得意な奴とか...ちなみにキリサは全部の魔法が当たり前のようにつかえその中でも光の魔法を使うことに長けている。そして僕はというと一応全ての魔法を扱えるが火の魔法以外は正直雑魚である。とは行っても火の魔法だけは絶対誰にも勝つ自信がある。まあキリサには勝てないだろうが...
そして今準備をしている魔法披露会というのは簡単に言うと魔法を用いた模擬戦のことであり どれだけ美しく そして火力が出せるかが重視されて部長であるキリサが勝敗を決めるというものである。
そしてなんだかんだ魔法披露会の時間がやってきた。僕は何故かキリサと戦うことになった。正直負ける気しかしないがまあ手を抜く訳には行かないので全力で立ち向かうことにする。「庭 緊張してるのかぁ?」と少し煽り気味に言うキリサ、それと同時に試合開始の合図がなる。
僕は全力の火の魔法をキリサにぶつけた。しかしキリサは人外的なスピードを出し一瞬で距離を詰められ、瞬時に庭は負けた。キリサが言うにはこの人外じみたスピードを出すには風の魔法をマスターすればいいらしい。』
コウマは連れてかれている途中に眠ってしまった時にこの夢を見た。それにより、前世の記憶を全て思い出した。