表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/130

第5話 パールトン邸

 

 レティスちゃんは、もうすぐそこ。


 そう思うだけで胸が高鳴る。


 エゴスに連れられて、綺麗に舗装された通りをいくと、立派な屋敷が見えてきた。


「採用試験を通過したサラモンド殿には、先ほどお会いになられた、レティスお嬢様の家庭教師をしていただきます。

 もれもろの精査はあとでいたしますが、あなたは、プラクティカ様が直々に選ばれた方ですので、ご心配はなく。ほとんど確認作業のようなものです」


 エゴスは「ここです」と言い、おもむろに門をくぐってなかへ。


 遠くの噴水まで伸びる白亜の道をいく。


 両サイドにたち並ぶ不死鳥を模した彫刻たちと、庭師に整えられただろう植え込み。

 豪華絢爛(ごうかけんらん)とはまさに、この事か。


「どうして俺が選ばれたんでしょうか。ハッキリ言って、プラクティカ、さんがちょくせつ魔術の手ほどきをした方が、はるかに良いように思うのですが……」


 教育者であり、魔術師の最高峰だろうに。


「奥様は大変にお忙しいのです。それに、あなたを選ばれたのは奥様であって、奥様ではない。

 レティスお嬢様が『わがままを、きいてくれる、やさしいひと!』……とご所望なさったゆえに、奥様が最適な人材を選定したのですよ」


 エゴスのバブみ声に吐き気をもよおす。


 やれやれ、あのプラクティカは、この俺が重度の少女趣味だと知ってるいるのか。


「あ、そういえば、プラクティカさんは、なぜあれほどに若いんですか? レティスちゃ、お嬢様は幼いとはいえ、さすがに若すぎるでしょう?」

「あれは秘術の一つです。奥様は不老不死の研究をなされている」

「圧倒的に禁忌をおかしてる感がいなめないですけど……まぁ、とりあえずわかりましたよ」


 あれれー、俺の就職先、ほんとうに平気かな?


 エゴスは快活に笑い飛ばしながら、たどり着いた玄関扉をあけて、俺をなかへ向かい入れてくれた。


 なかにプラクティカの姿はなかった。

 エゴスに案内されて、広大すぎるダンスホールに通されると、そこでメイドのスカートなかにもぐって遊んでるレティスちゃんを発見。


 鼻息あらく、紳士のまなざしで歩みよる。


「っ、そ、そんな、熱烈なまなざしで見つめられると、こ、困ります……ッ」


 黒髪黒目の美しいメイドは、視線を泳がせて手でくちもとを押さえた。

 年齢は20歳ぜんご、清楚で身なりもよく、とても愛らしいがーー、


「お前じゃない、きょの年増(としま)めっ!」

「きゃっ!?」


 メイドのロングスカートをめくり上げる。


「うわぁ! なんかきたー!?」

「レティスお嬢様、ただいま、あなたの従順なるシモベが参りました」


 ふわりと舞う布地のなかに、白いパンティ、柔らか青髪の幼女をみつけ、1ミリも迷わずに幼女ーーレティスお嬢様のまえにひざまづく。


 今朝は帝国の姫さまに会えず、ヨウジョニウムが足りなかったからな。危うく気が触れるところだった。


 ああ、なんたる幸福。


 若干、引かれて恐がられてる気がするけど、まぁ許容範囲だろう。


 セーフだ、セーフだよ。



 ⌛︎⌛︎⌛︎



 このあと、メイドに死ぬほどボコられた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ