1、兄さんの部屋から始まる僕の秘密ごと。
他のを書き上げていないのに新しいのを始める私です。大丈夫!ジャンルが全然違うから大丈夫…。
よろしくお願いします!
久しぶりに入った兄さんの部屋に、見知った薄い本があった。
「…え。に、兄さん…これ…」
僕は思わず拾った。
それは…。
「え、あ、えっと…。
お前は引くかも知れないけど、俺、腐男子ってやつで、それは俺の好きなサークルさんの、本です」
真っ赤になって兄が言った。
それは、
兄が好きなサークルさんの本といったのは…。
ーーー僕が書いている本である。
「大丈夫だよ。兄さん。僕も同じだから」
自分で書いている時点できっと兄よりタチが悪い。
因みに漫画のほうである。
「ほ、本当か!?」
キラキラスマイルを浮かべた兄さんが詰め寄って来た。
あー。無理可愛い。
「俺の周りにそう言う人いなくて…」
だろうな。
そんなにほいほいいたらびっくりである。
腐女子ならほいほいいるが。
「その…なんか、変だと思うんだが、嬉しいな」
兄さんは微笑みながら頰を掻いた。
あ、無理。
頭の中でどーーんと何かが弾けた。
無理無理無理無理マジ無理。
なんでそんなに可愛いの。
兄さん。僕の、兄さん。
「あのな!このサークルさんなんだけどね、すっっごい綺麗な絵でね、すっっごいいい話ばかりなんだよ! picsで偶然見かけて、初めてBL?って読んだんだけど、それからハマっちゃったんだよね!このサークルさんの本は全部集めたんだ!」
嬉しそうに僕を褒めちぎる兄さん。
褒め殺し。僕にとっては生殺し。
「へ、へぇ。そうなんだ。…兄さんは直接買いに行かないの?」
僕は平然とした顔で聞いた。
兄さんが直接買いに来たら大変である。
「え、いっイケないよ…恥ずかしいもん」
あ、脳内で駄目な変換になった。
「そっか」
わざわざ買わなくても僕の部屋にたくさんあるよ。とは言えない。
「スケブ?とかも欲しいんだけどね、男である俺が買いに行ったらきっとサークルさんびっくりしちゃうよね。え、男が…って。それは駄目だから通販でいいの。…会場特典とか、すっごく欲しいけど、通販でいいの」
え、スケブなんていつでも描くよ。なんなら色紙にでも。特典もいくらでもあげちゃう。
てか、サークルの事を第一に考えて行かない兄さんすっごい優しい!!
「…そっか。
……僕の腐女子の友達に頼んでこれからのは代行しようか?そうすれば特典も…」
嘘は言っていない。腐女子の友達いるし。
「え!いいのか!!是非、お願いしたい!」
兄さん可愛い。
…さっきから僕兄さん可愛いしか言ってないな。まあいいか。
「初めて、読んだジャンルの"はじめて"の本だから嬉しい」
…………。
さっきも思ったんだけどさ。
兄さんの処女頂きましたー。
この調子で身体の処女も欲しいな。(殴
これは兄の事が大好きで拗らせまくったイケメンサークル主の弟と、ひゅあひゅあ穢れを知らないイケメンお兄ちゃんの恋?になるかも知れないしならないかも知れないお話である。終着点は無い。
あ、因みに実の兄弟ですよ。勿論。