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Sniper gun & detective  作者: 妖狐
ダーク刑事登場!!
2/2

無言の新人

捜査課は蔵崎が警察学校へ旅立った後、何か足りない雰囲気が漂っていた。

「やっぱ、居なくなるとさみしくなるもんですね。」

島が下を向きながら眼鏡の鼻当てを親指で押し上げる。

「まあ、人一人転勤になってたぐらいで落ち込んでたら、もっと大変な事があったらどうにもならんぞ。」

課長が扉を開け部屋に入ってくる。

「課長、おはようございます。」

みんなが挨拶をする。

「さっそくだが今日新人が来る。早くから転勤は決まってたからな。まあ、来るのは午後だ。それまではとりあえず仕事だ。」

課長が手を叩くとみんなは持ち場に散らばった。


時間がたって昼。

「新入りってどんなやつ来んのかな。」

菊池が親子丼を食べながら春日部と島に話しかける。

するとカレーを食ってた春日部が

「噂によるとまだまだ若い奴らしいぞ。」

「エリート系だって聞きましたけどね。」

ざるそばを汁に突っ込みながら島が言う。

「どうなんだか。問題児じゃないといいんだが…」

菊池は呟いた。


みんなが部屋に戻ってソワソワしていると、ガチャりと扉が開いて課長が入ってきた。

「今日からみんなの仲間になる樫山霧跳だよろしくたのむ。」

課長からの紹介が入り、全身真っ黒な服に身を包んだ男が入って礼をする。

みんなへー、と言う顔をして

春日部から

「春日部巡だ。よろしく。」

「菊池競です。よろしく。」

「島優生です。よろしくお願いします。」

3人も礼をする。

「そうそうですまないが、巡、一緒に会計課の備品係行って拳銃受け取ってきてくれ。」

課長が扉を指さし頷く。

「わかりました。行くぞ樫山。」

2人は捜査課を出て会計課へ向かった。


「えーっと、拳銃はこいつとこいつだね。」

会計課の担当が銃身の長い銃と短い銃を取り出す。

「へー、コルトローマンの2インチとS&W M29の8インチか。」

横からのぞき込みながら春日部が言う。

樫山は無言でホルスターを着けると、銃を収納する。

「お手並み拝見と行くか。」

樫山を射撃室に連れて行く。

弾をシリンダーに入れる。

まずコルトローマンを構えると三発発砲した。

するとマトの直径5cm以内に穴が開く。

同じくS&WM29を構えると三発放つ。

同じく真ん中付近に穴が開く。

次に両方の拳銃をホルスターにしまうと、すっとコルトローマンを抜いて三発発砲した。

こちらは直径10cm以内に穴が開く。

コルトローマンをしまうと、すっとS&WM29を抜き出し三発発砲する。

やはりこちらも直径10cm以内に穴が開いた。

「ほぉ、すげぇな。」

肩に手をかけて春日部が話しかけるが、樫山は反応せずまた弾を込めてホルスターにしまった。

するとそこへ島が駆け込んできて

「カベさん城山銀行蒼葉支店で銀行強盗です!」

それだけ伝えると島は走って行ってしまった。

「俺達も行くぞ。」

と言って春日部も出ていく。

玄関に出ると、

「とりあえずお前は今日これ使っとけ。」

樫山に車の鍵を投げつけ、止まっている深緑の62スプリンターリフトバックを指した。

樫山が運転席、春日部が助手席に乗り込み赤色灯をつけると現場へ急行した。

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