プロローグ
新作でーす!
「いいかい美和子。この箱は絶対に開けてはならない」
「どうして開けてはならないの?」
「君はこの箱の守護者となる。その箱を開けたら不幸が待っているだろう」
「分かった!絶対に開けないね!パパ!」
・・・・あれから何年の月日がたっただろう
17年間生きてきて、この箱はまだ開けていない
そりゃあ色んな欲望が襲ってきたよ?
なんとかしてその欲望に勝ってるんだ!パパのおかげだね!多分!
でもやっぱり。気になる。この中身が
私は箱に手を伸ばそうとすると
「おい?なにしてんの美和子」
「ふぎゃあ!お、お兄様!いつからそこに!?」
「いや、箱と物凄い顔で睨んでた辺りから」
「最初からじゃん!」
ん?自己紹介をしろ?
プロローグだからあまり長くできない?
もーしょうがないな~
初めまして!久しぶりの人は久しぶり!
私、六道 美和子って言うんだ!
そこのお兄様は六道傑。
今この文章を作っている作者だよ
「・・・・さっきからさ、メタイ話やめてくんない?」
「気にしないのお兄様♪」
「ところでその箱、開けたい?」
「開けたい!開けたい!」
「むさぼりたい?」
「むさぼりたい!」
「パカパカしたい?『箱を開ける効果音のこと』」
「パカパカしたい!」
私は期待のまなざしでお兄様を見る
お兄様はドゥルルルルとかいいながら箱にてをつけて・・・・
「はいあけませーーーーーーん!」
「いえーーーーーーーーい!」
『編集してるの夜なんです( ・∇・)
ていうか一回落ち着いて 』
はあー、お兄様でも開けちゃダメって言われちゃった
この箱どうしよう?
「あら?美和子じゃない。そこでなにしてんの?」
あ、橘さんだ。この人は橘 雨音
雨音という名前が呼ぶと不幸が起こるという呪いの名前なので
こうして名字呼びにしている
美和子「この箱開けたいの」
雨音「開ければいいじゃない」
美和子「実はかくかくしかじか」
雨音「あー、なるほどねぇ。呪いの名前があるんだからそういうのありそうよねぇ」
そう言って橘さんは思考モードに入る
私は箱を開けようとする
開けたい!でも開けちゃダメ!でも開けたい!
雨音「どういう不幸か聞いたことある?」
美和子「そこまでは聞いてない。絶対に開けないでねとしか言われてないから」
雨音「じゃああんたをからかってんじゃない?」
美和子「でもお兄様も開けちゃダメって」
雨音「傑も?あいつが言うんなら本当・・・・でもなさそうね」
美和子「相変わらずお兄様の信頼無いよね」
雨音「日頃の行いよ」
傑(えっ?(´・ω・`))
雨音「開けたら開けたでなにか対処してあげるから開けてみなさいよ」
美和子「分かった!橘さんを信じる!」
そう言って勢いよく開ける
すると紫色の煙がぼわっと私にかけてくる
雨音「ちょっ、大丈夫?」
美和子「うえー、不幸ってこれのこと?」
傑「いや、違うよ」
美和子「え?じゃあなに?」
私が聞くとお兄様は無言で鏡を渡してくる
私のおでこによく分からない紋章がついている
美和子「な、なんじゃこりゃー!」
雨音「珍しい紋章ね。なにこれ?」
傑「君はもう一生、17歳で時がとまる」
美和子「それって不老不死?」
傑「・・・・とも言える」
美和子「不幸じゃないじゃん!やったね!」
傑「それともうひとつ。君は『パンドラ』として生きることになり、全世界に指名手配されたよ」
美和子「なぜに!?」
雨音「パンドラって世界に不幸を産み出したとかいうやつでしょ?それなら指名手配されておかしくないわね」
傑「はい。一生逃亡生活をするか、一生牢獄で地獄のような日々を過ごすか、よーく選んでね」
そう言ってお兄様はどこかへいってしまった
な、なんてこったい
どうしよう・・・・