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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
第四幕

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806/808

489話 歓迎会は賑やかに

 陽だまり亭に着き、ジネットと二人で厨房へ入る。


「悪いな、歓迎会に向かない料理をリクエストしちまって」


 俺はジネットに煮魚を頼んでいる。

 全部終わって陽だまり亭に戻ったら、のんびりと味わって食おうと思ってたんだ。


「なんなら、煮魚は今度でも――」

「いいえ。珍しくヤシロさんにおねだりしていただいたものですから、作りたいんです」


 別に、珍しくもないだろうに……


「じゃあ、炊き込みご飯と煮魚は任せる。パーティー料理は、こっちで何か考えるよ」

「ポテトのディップ、でしたっけ? どのようなものを考えているんですか?」


 俺がさっき言ったヤツか。


「フライドポテトを作って、いろんなソースに付けて食うと美味いかなって」

「あとからいろんな味を試せるのは楽しいですね」

「全員で使い回すなら、二度付けは禁止しないとダメだけどな」


 他人が口を付けたポテトをディップしたソースは使いたくないだろ?


「どんなソースがいいですかねぇ?」


 と、いつの間にか、魚をさばき始めているジネットが楽しそうに思考を巡らせている。

 ……早ぇよ。


「とりあえず、バーベキューソースとサワークリームは作ってみるか」

「聞いたことがないソースですね」

「ジネットがケチャップとソースを作り置きしてくれてるから、美味いのが出来るぞ」


 野菜や果物を何種類もブレンドして、ジネットが味を調えたソースの素を、麹職人のリベカに渡して発酵させてもらっているウスターソースがある。

 これが得も言われぬ風味を生み出しつつある。

 まだまだ熟成が足りないから、今後に期待だな。

 あのソースは化けるぞ~。


 で、そんなもんを待ってられないので、陽だまり亭ではお手軽ウスターソースを使用している。

 醗酵と熟成を省略した簡略版だ。

 野菜の旨味と、ケチャップのこく、酢の酸味が見事な調和を生んでいるジネットソース。

 これがあれば、本格ウスターソースとかいらねぇんじゃないかとすら思えてくる。

 まぁ、今後のために量産はするけども。


 バーベキューソースは、ケチャップとウスターソース、あとは醤油とすりおろしニンニク、ハチミツ、塩コショウ、風味づけにハーブを数種類刻んで入れて、仕上げはジネ~ット~♪


「味を見てくれ」

「んっ! 甘くて美味しいですね」

「唐辛子を入れて辛くしてもイケる」

「そうですね。では、これは甘いバーベキューソースと、辛いピリ辛ソースにしましょう」


 言いながら、ソースに何種類かの調味料を追加していく。

 最後の最後に味を見て「うん」と納得の頷きを見せ、俺に小皿を差し出してくる。


「味を見てください」


 あっという間に主導権奪われた。


「美っ味!」

「美味しいですね、ヤシロさんのソース」

「いや、お前の仕上げだろ」

「ベースがすでに美味しかったですよ」


 まぁ、どっちでもいいわ。

 お次はサワークリームだ。


 これはもっと簡単で、生クリームにレモンとハーブを入れれば完成だ。

 仕上げに塩を一つまみっと。


「ほい、完成」

「簡単ですね」

「何か付けるものないかな?」

「少し待ってください。もうすぐポテトが揚がります」


 だから、いつの間に!?


 あれ、おかしいな?

 同じ空間にいるはずなのに、ジネットの動きが読めない。

 まさか、目にも留まらぬ速さで動いて――!?

 ……なわけない。


「あつっ、あつっ」


 器用に菜箸でポテトフライを二本持ってきて、皿の上に載せる。

 摘まもうとして熱がっている。


「食いしん坊」

「ち、違いますよっ。わたしはただ、早く味を見てみたいと……うぅ、それでは食いしん坊を肯定してしまいますね」


 まぁ、とりあえず、落ち着いて食え。


「わぁっ! ポテトフライが、こんな味になるんですね」


 サワークリームをディップして、ジネットが目を丸くする。

 こういうポテトフライは初めてだろうからな。

 ケチャップとマヨネーズはあるけど。


「じゃあ、ガーリックマヨと、バジルマヨ、チーズも作っておくか」


 マヨ系はハーブやニンニクをマヨネーズと混ぜて、塩やオイルで味を調える。

 チーズは、牛乳、バターと混ぜて弱火でとろけさせる。

 単純だが、これが美味い。


「はい。ピリ辛を作ってみました」

「こっちのガーリックマヨにもピリ辛をくれ」

「どうしましょう、ピリ辛はお皿の色を分けましょうか?」

「そうだな。テレサが『かゃい、ない!』って怒るからな」

「うふふふっ」


 テレサの怒った顔でも思い浮かべたのだろう。

 ジネットがツボに入ってしまった。

 これは後を引くぞ。

 きっと、テレサを見たら笑うに違いない。


「ジネット、そっちはもういいのか?」

「はい。あとは火加減を見つつ、少し待機です」

「じゃあ、ぱぱっとパーティー料理を作っちまうか」

「はい」


 それから二人でパーティー料理を作った。

 エビフライだの、ハンバーグだの、唐揚げだの。パーティーの定番なんだか、弁当の定番なんだか、どこでも大活躍する主役級を揃えていく。


「てんとうむしさ~ん、じねっとさ~ん」


 料理をしていると、ミリィがそろ~っと厨房へ入ってきた。


「入っても、平気?」

「はい。油を使っていますので、こちらへは近寄らないでくださいね」


 と言いながら、ミリィを出迎えに行くジネット。


「まーしゃさんがね、お刺身にしてほしいって、これ」


 網に入ったいろんな魚を見せてくるミリィ。

 これはまた、大漁だな。


「ヤシロさん、カンパチですよ。ブリもあります」

「そっちのノドグロ、美味いぞ」

「そうなんですね。では、さばかせていただきます!」


 きらりと瞳を輝かせ、ジネットが包丁を握る。

 は~い、揚げ物係は俺が兼任しま~す。

 俺は今焼き物係をやってるからな。

 煮物は、一切手伝わせてもらってない。


「ミリィ、マーシャ係はどうしたんだ?」

「それがね……ふふふ」


 何か楽しいことでもあったようで、ミリィがしゃべりたそうにしている。


「でりあさんがヤキモチ妬いてね、まーしゃさん、すっごく嬉しそうだったんだょ」

「あぁ、それ待ちだったのか、今日のマーシャ」


 あからさまにミリィにべったりだったもんな。

 デリアにヤキモチ妬いてほしかったってわけだ。


「当て馬にされたな」

「ぅふふ。でもね、すごく楽しそうだったよ」


 それで許しちゃうあたり、ミリィは本当に人がいい。


「じゃあ、頑張ったミリィに、味見を頼もうかな」

「ぇ、いいの? どれどれ?」


 すっかりジネットが感染しているようで、厨房に並ぶ料理に目をキラキラさせている。


「お姉ちゃんとそっくりだぞ、妹ちゃん」

「はぅっ!? ヤシロさん、わたしはそんなに食いしん坊じゃありませんってば」

「みりぃも、食いしん坊じゃないよぅ」


 怒り方もそっくりだ。

 あと、嘘は吐くな。な?


「では、ミリィを食いしん坊にするソースを紹介しよう。ジネット、どれがいいと思う?」

「そうですね。では、バーベキューソースで」


 お子様が大好きな味だもんな。


「ミリィ。このポテトを、このソースに付けて食べてみろ」

「ここにつけるの?」

「あぁ、じゃぼッと思いっ切り」

「ぅ、ぅん……」


 ポテトを摘まんでバーベキューソースをたっぷりとつける。


「なんだか、行儀悪いことしてる、みたぃ……」


 ぇへへと、照れ笑いを浮かべるミリィ。

 どうしよう。

 サワークリームにジャブ付けしていただきたくなっちゃった。


「んっ! 美味しい! 甘くて、これ、美味しいよ、じねっとさん!」

「食いしん坊さんになっちゃいそうですか?」

「ぁぅ……それは、……でも、もう一本、いい?」


 はい、食いしん坊の出来上がり。


「じゃあ、今度はそっちのサワークリームを試してみてくれ」

「こっち? こっちは白いね」

「その向こうのがピリ辛ゾーンなんだが――」

「白いの、つけるね!」


 ミリィも、ピリ辛は苦手だからな。


「わぁ、すごく爽やかぁ」


 サワークリームを食べて、ミリィが目を丸くする。


「これも、美味しい、ね」


 けど、バーベキューソースの方が好きそうだ。


「もう一本、バーベキューソースで食べてもいいぞ」

「ぁぅ…………じゃあ、もう一本だけ」


 三本目に手を伸ばすミリィを、ジネットがくすくす笑っていた。

 可愛いよな、食いしん坊ミリィ。



「お兄ちゃん、お兄ちゃん! 見てです!」


 と、中庭の方からロレッタが入ってくる。

 なんでそっちから?

 お前、フロアにいたろうに。


「外から中庭に回って、マグダっちょのお部屋で着替えてきたですよ」


 着替えて……って、服変わってねぇじゃん。

 え、はじまった?


「ロレッタ、ついに……」

「違うですよ!?」

「夕飯はもう食べたでしょ?」

「まだ食べてないですよ!? 記憶、はっきりしてるですからね!?」


 じゃあ、なんだよ、着替えたって?

 見えないところ……パンツか?


「あぁ、そうか。速かったもんなぁ、船」

「不名誉な勘違いしないでです!? あたしは何も着替えてないですよ!?」


 じゃあ、なんなんだよ?


「ズバッと家に戻って、あたしの服を持ってきて、ユーにゃんに着替えてもらったですよ。あたしと背格好、ほとんど同じですから」


 背格好……そうか?

 明らかにユナの方が一回り小さいだろう。


「それじゃあ、ユーにゃん! 入ってきてです!」

「ぇ……っと、ぁの……すみません、お洋服をお借りしてしまって」


 と、ロレッタの服の袖と裾を二回ほど折り返して着ているユナが入ってくる。


「めっちゃ余ってんじゃねぇか、生地!」

「でも、可愛いですよ!」


 いや、ぶかTみたいで可愛いけども!


「みりぃのお洋服じゃ、ちょっと小さい……ょね?」

「そうだな。ミリィはちっちゃいしな」

「小さくないもん!」


 いや、ミリィが小さいから服も小さいんだよ。

 え、服だけが小さいって認識なの、ミリィ?


「ウクリネスに言えば、なんでも出てくるだろう?」

「ウクリネスさんは、寝間着を取りに戻ったですよ」

「くれるって?」

「あたしがプレゼントするです!」

「そ、そんなっ、申し訳ないです! 私、あの、一着あれば、寝る時に洗って乾かしますし……!」


 じゃあなんだ?

 洗ってる間は素っ裸で寝るつもりなのか?

 させられるか、そんなこと。


「ジネット、パンツ余ってる?」

「はい。新品の物がいくつか」

「じゃあ、それをユナに数枚、あと中古品を俺に数枚――」

「懺悔してください」

「いや、ユナにも下着は必要だろうという真面目な話だ!」

「その後の不真面目な話に対して言っているんです! もぅ、取ってきます」


 と、ジネットが部屋へ行こうとしたので、止める。


 今じゃない。

 あとでいいから。

 これから飯を食おうって時に、パンツ渡されても困るから。


「サイズ的には、モリーくらいかな?」

「じゃあ、モリリっちょのところから借りてくるです!」

「ユナ、止めてくれ」

「ぇっ!? ぁ、はい! お待ちください、ロレッタ先輩!」


 ばっとロレッタの前に回り込もうとして、失敗するユナ。


「……速っ!?」


 まぁ、ビックリするか。


「いざという時は、腕を掴んでいいから」

「ぃ、いえ、あの……私は、その、力が強いので、急に掴んだりするとロレッタ先輩の腕を痛めてしまう危険が……」

「大丈夫だ。ロレッタは、そーゆーの『オイシイ』と思うから」

「思わないですよ!?」


 回り込めこそしなかったが、ユナに「お待ちください」と言われて立ち止まっていたロレッタ。

 後輩に気を遣わせるな。


「モリーの家まで往復する前にウクリネスが来る」

「ん~、それも一理あるですね」

「全理あるわ」


 一理どころじゃねぇよ。

 まぁ、一理って、「一つの道理がある」みたいな意味だから、「全理」とか言わないんだろうけども。


「お前はテンションが上がると、よく走るな」

「えへへ、ちょっと、じっとしてられないです」

「ハム摩呂そっくりだ」

「ハム摩呂があたしに似てるですよ!?」

「はむまろ?」


 おぉーっと、ユナが知らずにハム摩呂と同じ挙動を!?

 まぁ、知らない名前が出て来て小首を傾げるのは普通なんだけど、こと「はむまろ?」に関しては、なんかあいつの専売特許みたいになってるからなぁ。


「はむまろ?」


 ほら、ご本人さんの登場だ。


「あっ! おねーちゃーん!」


 と、フロア側から入ってきたハム摩呂が、ロレッタの服を着たユナに飛びついた。


「ぇっ、ぁのっ、違います、けどっ!?」


 おっかなびっくり否定はするが、ハム摩呂を突き放したりはしないユナ。

 とはいえハム摩呂、抱きついてすんすん鼻鳴らすのはやめてやれ。女の子だから。


「いい加減にするですよ、ハム摩呂」

「お姉ちゃんが二人!? ……はっ!? 別人! だまされたー!」

「えっ、ぁの……なんだか、すみません」

「いや、ユーにゃんは謝らなくていいですよ!」

「紛らわしかった、姉の謝罪やー!」

「あんたが謝るですよ!?」

「しょぼーん……やー……」

「い、いえっ! 全然っ、私なら、全然平気でしたので! 謝罪なんて必要ないです!」

「おねーちゃん、いいひとー!」


 と、再びユナに抱きつくハム摩呂。


「ぇ…………っとぉ?」

「あ~、まぁ、こういうヤツなんだ。深く考えず、好きにさせてやってくれ」

「は、……はい?」

「とはいえ、度が過ぎたら叱っていいですからね!」

「えっと……ロレッタ先輩の、弟さん、なんですか?」

「はいです! ウチ、こういう弟妹がいっぱいいるですよ」

「あぁ……あの、たくさんいらした……」

「そうですそうです、船で積み上がってたのが弟たちです」


 ハムっ子の群れは、三十五区や船で見ていたようで、ユナもなんとなく納得したようだ。

 まぁ、あのハムっ子の群れ……ほんの一部でしかないんだけどな。


「おねーちゃん、だれー?」

「ぁっ、私は、ユナと言います。ハム摩呂……さん? ですよね。よろしくお願いします」

「はむまろ?」

「へっ!? ち、違いましたか!? すみません、大変な失礼を!」

「いーよー!」

「えっと、……お名前は?」

「あるー!」

「えっと……、ロレッタ先輩?」

「あぁ、この子はこういう子なんでスルーでいいですよ。名前はハム摩呂でいいです」

「ハム摩呂、さん……なんです、よね?」

「はむまろ?」

「えっと、えぇっと……っ!?」

「ユナがパニックになってるから、その辺にしといてやれ」

「みりぃも、たまに、ちょっと困っちゃう時、ある、な……」


 ハム摩呂の正しい扱い方なんて、四十二区民でも、誰も知らねぇよ。


「まぁ、もう着替えちまったならそれでいいか。こぼして汚してもいいし」

「ウチの妹たち、お洗濯は得意なので、じゃんじゃん汚してもいいですよ!」

「い、いえ! 汚したら自分で洗い……い、いえ、そもそも汚しません!」

「ジネット。今日はカレーうどんとミートスパにするか」

「ふふ。こぼさずに食べるのが難しいですよね、その二つは」


 気付いたら飛んでるんだよな、汁が、ルーシーが、

 れーかー、どんうーの、るーしー。


 ……この法則だけは、絶対に口外しない!

 精霊神にパイオツカイデーの真の意味を悟らせないためにも!


「……すごい」


 料理の話をしたからか、ユナが作業台に並ぶ料理の数々に視線を向け、瞳をきらめかせる。


「宮殿の晩餐会のようです……」


 いや、こんな子供の運動会の張り切ったお弁当みたいな料理が並ぶ晩餐会とか、たぶんないぞ。

 もうちょっと小洒落たものだろう、晩餐会。

 知らんけど。


「ロレッタ、運んでくれ。あ、ユナは今回主役だから手伝いはいい。明日以降、少しずつ仕事を覚えていってくれ」

「い、いえ! 働かせてください! でないと、私……なんだか、不安で……」


 まぁ、歓待されてふんぞり返れるような性格なら、こんなネガティブになってないか。


「じゃあ、ルシア係を――」

「それはさすがに酷ですよ、お兄ちゃん!?」

「聞こえておるぞ、義姉様よ」

「ほにゃー、ルシアさん!? 軽く酔ってるですね!?」

「頬袋、ぷくぷく~☆」

「訂正です! めっちゃ酔ってるです!?」


 料理を待ち切れずに酒盛りを始めやがったな?

 まぁ、ナタリアたちもいるし、しょうがないか。


「お手伝いをいたします」

「する、私も、お手伝いを、率先して」

「最上級にプラスワンの働きをご覧に入れましょう」

「イネスさんに完全同意です」


 どどどっと、給仕長四人がなだれ込んできて、作業台の上の料理を次々運び出していく。


 仕事を頼んだロレッタは、酔っ払いルシアに捕縛されて動けない。


「じゃあ、ロレッタは引き続きルシア係で」

「のぉーーー!?」

「ユナよ、そなたも、来たければ来てもよいぞ~」

「ぇ、ぁの…………は、はぃっ!」

「そんな悲愴感漂わせて、行かんでいい」


 売られる町娘みたいな悲愴感、にじみ出まくってたから。


「ジネット。あとでルシアを懺悔させといてくれ」

「そうですね。酔っぱらうのはほどほどにしていただかないと」


 とはいえ、ジネットの懺悔くらいじゃ反省しないだろうから……


「悪酔いしないツボを押してやるか」

「そうですね。二日酔い防止になるなら、是非押しておくべきですね」

「いや、私は、足つぼは……よいと言っておろうが、エロクチイワシ!」


 だ~か~ら~☆


「やるのはジネットだから、大丈夫だ」

「噂は常々聞いておる! 不許可だ!」

「そっかぁ、じゃあやっぱ、エステラかトレーシーに――」

「ルシアさん! 足つぼは、やってもらった翌日、本当にすっきりするんですよ! ねっ、トレーシーさん!」

「はい! 過程はともかく、結果は上々です! お酒を嗜まれるなら是非受けておくべきかと!」

「そなたらの必死な表情を見れば、どのようなものか容易に想像できるわ!」

「人生何事も経験ですよ、ルシアさん!」

「そうです! みんなで同じ思いを共有しましょう!」

「手酷い裏切りだぞ、エステラ、トレーシー!?」

「そっくりぬいぐるみの連携強化のために!」

「そうです、ルシアさん! 心を一つにしましょう!」

「そなたらの魂胆は、保身であろうが!?」

「「そのとおりですが、なにか!?」」


 結局、悪酔いしたのもルシアで、懺悔が必要なのもルシアなので、ジネットが「では、ルシアさん、こちらへ」と椅子を勧めて事態は決着した。


 さぁ、ユナ。

 見ておくといい。

 この食堂で『足つぼ』というのが、どのようなポジションなのか。



「いっ――だぁあああ~!?」



 暗くなった空に、女帝の声が響き渡った。




「いいですか、ユーにゃん。店長さんは、基本的には優しくて可愛い、天使のような人ですが、足つぼ熱が出た時だけは絶対に近付いてはダメです」

「……木こりギルドギルド長を泣かせた、唯一の女性(身内を除く)」


 身内を除かないと、割と泣かされてるもんなぁ、ハビエル。


「じゃ、面白いものも見れたし、飯にしようか」

「面白いものではないですよ。大切な施術です。きっと明日の朝にその効果を実感してくださいますよ」

「エステラ様……お二人が物凄くキラキラした顔をされているのですが……相変わらずなのですか?」

「ヤシロは言うまでもなく、ジネットちゃんも、足つぼに関してだけは、なんでか言葉が通じないんだよね」


 友人を売った薄情な領主がこそこそ密談している。

 酷いヤツらだよなぁ~。


「……覚えておれよ、エステラ、トレーシー……」


 そして、なぜか絶対に恨みを向けられないジネット。

 もしかして、この国最強のチート持ちは、ジネットなのかもしれない。


「ヤシロさん、このディップという食べ方はとても美味しいです!」

「早ぇよ」


 フロアに出ると、口の周りにバーベキューソースを付けたベルティーナがいた。

 まだユナが出てきてないだろうが。


「ユナ、こっちへ」

「は、はい!」


 ユナを呼び寄せ、フロアに集まる面々に改めて宣言しておく。


「今日から、陽だまり亭の手伝いをしてくれることになったユナだ。失敗もするだろうが、いろいろ教えてやってほしい」

「よっ、よろしくおねがいしますっ!」


 がばっと頭を下げるユナ。


「あと、『禁止ワード』を言った時は、『よろしく頼む』な?」

「はぅ……っ」

「…………」

「…………」

「ユナ、『よろしくお願いします』は?」

「……よろしく、お願いします」


 耳がぺたーんっと寝る。

 頬っぺたが真っ赤だ。

 相当照れくさかったようだな、さっきもみくちゃにされたのが。


 ユナが頭を下げると、フロアから笑いと拍手が起こる。


「ようこそ、ユナ。四十二区を楽しんでね」

「街で見かけたら、気軽に声をかけてね」


 パウラとネフェリーが声をかけ、それぞれに歓迎の言葉を述べていく。

 一斉に浴びせられる歓迎の言葉に、ユナが目を丸くする。

 よく見とけ。

 どいつもこいつも、バカみたいに嬉しそうな顔してんだろ?

 嬉しいんだぜ、マジで。

 お前が四十二区に来てくれて。


「みなさん、ユナさんとお友達になれて、嬉しいんですよ」

「お友……だち……」

「わたしとも、仲良くしてくださいね」

「と、とうぜんです! いえ、むしろ、こちらこそ! ……おねがい、します」


 うん。

 自分のわがままをお願いできりゃ、とりあえず及第点だろう。


「じゃ、食おうぜ」

「えっと、でも、私、……持ち合わせが」

「ユナさんの歓迎会なんですから、そんなものは気にしないでください」

「で、ですが……!」

「ユナが歌ってくれたら、あそこら辺の領主がお金出してくれるかもな~」

「ぇええ!?」


 そういうことにしておけば、ユナも金を気にせずに飲み食いできるだろう。


「……とか言いながら、陽だまり亭のおごりを、我々のおごりにすり替えるのが魂胆であろうが」


 うるさいよ、半泣きルシア。

 鋭いんだよ、お前は。


「お前は、役者になって、人前で歌ってお金をもらおうって思ってたんだろ?」

「えっ……と、そこまで大それたことは……」


 無給でやるつもりだったのかよ……


「プロというのは、自分の技術でお金をいただく人のことよ。料理であろうと、建築であろうと、施政であろうと、対価をいただいて初めてそれが価値のあるものになるの」


 と、マーゥルが静かに言う。


「申し訳ないと思うなら、申し訳なくないと思えるくらいに素晴らしい技術を提供しなさい。それを楽しみにしてくれている人がいるのだから」


 言って、ポテトをサワークリームにディップして食べる。

「美味しいわ、これ」と、満足げだ。

 あれって、「食べたいでしょう?」って誘ってんだろうな、きっと。


「えっと……じゃ、じゃあ…………でも、何を歌えばいいのか……」

「ヤシロさんの曲はどうでしょうか!?」


 いや、もういいわ。

 で、言った後でこっちを見たってことは、俺がまた泣くのを期待してるよな、ジネット?

 そうそう泣いて堪るか。

 つーか別に、さっきのも、そんな泣いてねぇーし。


「じゃあ、はいは~い☆ うみのまつりば~☆」


 マーシャが元気よく挙手をしてリクエストを寄越す。

 っていうか、一緒に歌いたいんだろ、お前?

 あ、でもいいか。


「一緒の方が、ユナも緊張せずに済むか」

「い、いぃいぃええぇ、いえ、海漁ギルドのギルド長様と一緒にだなんて、そんな……恐れ多くて!」


 じゃあ、はい、マーシャ。そこで例のアレ。


「しょぼ~ん☆」

「ぁああ、あのっ、分かりました! 是非ご一緒させてくださいっ!」


 自分の拒絶が誰かを悲しませるとか、ユナは経験がないんだろうな。

 自分が我慢すればいい――そんな生き方をしてきたヤツにとっては、心苦しいんだよ、しょんぼりされるのって。

 自分が我慢してきた側だから。


 ちょっとスパルタだが、ユナのネガティブは早々に取り払ってやらないと、取り返しがつかないことになりそうだからな。


 それこそ、「私がいなくなれば、陽だまり亭は平和になる」なんて、そんな間違った発想に行き着かないように、今のうちに徹底的に矯正しておく。


 ……そうじゃないと、ジネットが悲しむからな。

 ジネットだけじゃなくて、いろんなヤツが。

 そして、過去を蒸し返されて俺に矛先が向く可能性がある。

 もう勘弁してほしいんだよ、大食い大会でのことを蒸し返されるのは。


「ユナ。みんなのために、頼むな」

「みんなの、ため……私の、歌が、みなさんのために、……なるんですか?」

「歌ってみりゃわかる」


 少なからず、ここにいる連中は喜ぶだろうよ。


「「「「は~い、それじゃ~、演奏しま~す☆」」」」


 マリン主任以下、寿司人魚四人が得意の楽器を構えて演奏が始まる。

 弾むような、楽しげなリズム。

 そして、マーシャとユナが視線を合わせて、同時に歌い出す。


「「キラキラ光る~♪」」


 マーシャが器用にハモってみせて、なんともゴージャスな歌になった。


 歌が終わると割れんばかりの拍手が巻き起こり、女子連中がユナに群がった。


「ホント、ユナの声って素敵!」

「ねぇ、今度あたしにも歌教えてよ! あたしたち、たまにアイドルマイスターっていって歌うことがあるんだけど、ユナみたいな綺麗な声で歌いたい!」

「高音の伸びは、どうすりゃ綺麗に響くんかぃねぇ?」

「ぇ、っと、あのっ!」

「その前に、ユナもなんか食え。好きなもんを好きなだけ食っていいぞ」

「で、ですが……」

「えっ、まさか、領主様のご厚意を足蹴にするつもりか?」

「と、とんでもないです! いただかせていただきます!」

「こら、ヤシロ。イジメないの」


 ポコっと、俺の頭を叩いて、ユナに「気にしなくて大丈夫だから、好きなものを食べなよ。美味しいよ」と料理を勧めるエステラ。

 ささっとジネットが皿に取り分け「是非召し上がってください。自信作なんです」と押し付けにならないよう飯を勧める。

 いきなり自分で行くのはムリでも、出された物なら食えるよな。


「美味かったやつトップ3とか教えてやると、ジネットは喜ぶぞ」

「あ、それはいいですね! 是非教えてほしいです」

「は、はい! 頑張ります!」

「ボクはね、バーベキューソース! これ、すごいね! 革命じゃない?」

「私はエステラ様が一番好きです!」

「……食べないでくださいね、トレーシーさん?」

「あら、ほっぺにバーベキューソースが」

「自分で拭きますから! だから、そんなに顔を近付けてこな……ナタリア、ネネー!」


 賑やかな領主様たちだこと。

 そういえば、さっき料理を運んでくれた給仕長の中にネネ混ざってなかったな……頑張れよ、ネネ。もっとアンテナ張り巡らせといて。


 で、ルシア。いつまで泣いてんだ、お前は。

 いいから、ポテト食え。エビフライも美味いぞ。


「どれもこれも美味しくて、トップ3なんて選べません!」


 小皿をぺろりと平らげて、頭を抱えるユナ。


「では、何度でも食べてじっくり考えてくださいね」と、おかわりを渡してやるジネット。

 まぁ、初日ならこんなもんか。


「んじゃ、俺もそろそろご褒美もらおうかな」

「はい。煮魚とアサリの炊き込みご飯、お持ちしますね」


 そこの席に座っていろと、いつもの席を指さし、ジネットが厨房へ向かう。


 俺は指示通りにいつもの席に座り、隣にエステラ、向かいにルシア、斜向かいにトレーシーと、領主に取り囲まれた。

 ……よそに座れよ、お前ら。


「貴様には、一言物申さねばならぬからな」

「ジネットちゃんの炊き込みご飯でしょ? 当然食べるよ。君のそばにいると、絶対お零れに預かれるからね」

「私は、エステラ様の前にずっといます」


 濃いなぁ、このテーブルの空気。


 そしてそれぞれの言ったとおり、ジネットが俺のと一緒に持ってきた他の連中用のアサリご飯を喰らうエステラと、俺にぶつぶつ文句を垂れるルシアと、エステラの前でにこにこしているトレーシー。

 そんな領主を見ながら、ジネット特製の煮魚を口に運ぶ。


「……うまぁ」


 なんだか、懐かしい味がして、実に濃厚で騒がしかった一日がようやく終わったんだなと、実感できた。




「大きかった……です」


 飯の後、帰るヤツは帰り、残るヤツは残り、ジネットたちは厨房の後片付けをしてから風呂に入った。

 今日の陽だまり亭は大所帯になる。

 まず、給仕長一同が泊まると駄々をこねた。


 ギルベルタとパジャマパーティーをするのだと。

 ……ナタリアの家でやるんじゃないのかよ。


 で、ルシアとトレーシーも泊まっていくと言っていたのだが、それはエステラに押し付けた。

 もうすでに多いんだよ、人数が。


 ロレッタも、今日は帰る予定だ。

 弟妹もいるしな。

 今はまだ、みんなで風呂に入っている。


 で、一足先に出て来たユナが、ほこほこと湯気を立てて呆けている。


「誰のが大きかったって?」

「お風呂の話ですよ!」


 ユナの向こうから、ジネットがタオルを持ってやって来る。

 だって、大きいって言って呆けてるし。

 ジネットとかデリアとかと一緒にお風呂に入ったら、俺もユナと同じような顔するかもしれないぞ?


「先に出て来たんだな。うるさかったか?」

「いいえ。ただ、ユナさんは初めてだったそうで、少しのぼせ気味でしたので」


 初めての湯船だと、どんくらい浸かって、どのタイミングで湯から出るかがちょっと分からんか。

 言われるままに湯船に浸かってたら、そりゃのぼせる。


「すげぇ泡だったろ?」

「は、はい! もこもこで、ふわふわでした!」


 この反応を見るに、それなりには楽しめたようだ。

 頬っぺた、ま~るく赤色になってる。


「なんなのでしょうか、あれは……まるで魔法のようでした」


 こりゃ、『それなり』なんてもんじゃないな。

 夢の世界よりもよっぽど夢みたいだとでも言わんばかりの興奮具合だ。


「あの泡はレジーナの研究成果だな」

「レジーナ先生の!?」


 おぉっと、先生と来たか。

 まぁ、いろいろ教えてもらうなら、先生か。


「卑猥な桃色教師だな」

「誰がやねん」

「お前だ」

「ホンマや!?」


 ノリよく、けらけらと笑ってフロアに入ってくる。

 あぁ、うん。

 俺はどうせフロアで寝ることになるから、もう諦めてここに居心地のいい巣を作ってるところなんだ。

 布団を敷いて、スペースを確保する。


 ベッコとウーマロは、疲れ過ぎて帰っちまったからな。

 またフロアで独りぼっちだよ、俺は。


「はむまろ?」

「呼んでねぇから、向こう行ってメンコで遊んでこい」

「うはは~い!」


 ハムっこ弟チームは、女子チームが風呂から出たら、ここで風呂に入って、ロレッタと一緒に帰る予定になっている。


 妹がぐずったら先にロレッタが帰り、弟チームは俺と長男で送っていくことになっているが……妹がぐずるとか、ちょっと想像がつかない。


「体が熱いから言ぅて、外出て涼んだりしたら湯冷めして風邪引いてまうさかいな。家の中で、なんやひゃっこいもんでももろとき」

「では、アイスクリームを一足先にいただきましょうか」

「せやね。ウチも呼ばれるわ」

「ユナさん、何味がいいですか?」

「ぇ、ぁの……あいすくりーむ、とは?」

「あっ! そうですね。ご存じないと分かりませんよね」


 と、自身のおでこをぽかりと叩くジネット。

 なんだか、微かにテンションが高い。

 ユナを迎え入れて、多少なりとも緊張しているのだろうか。


「風呂上がりに食うと、最高に美味いものだ。コーヒー牛乳と双璧をなす」

「こーひー、牛乳、ですか?」

「それも、今度召し上がってくださいね」

「ぁ、ぁの……いただいてばかりで、なんだか申し訳なくて……」

「それも今日までだ。明日からは馬車馬のように働いてもらうから、覚悟しとけよ」

「は、はい!」

「うふふ……」

「……あの、レジーナ先生、本当、なんでしょうか? 馬車馬のようにって……お姉さんの顔を見ていると、とてもそんな感じには思えないのですが……」

「まぁ、おっぱい魔人はんの思う『馬車馬レベル』なんやないか? まぁ、嘘や思ぅても、『精霊はんのなんちゃら』はかけんといたってや。悪気はあらへんさかいに」

「もちろんです! なんでしたら、宣言いたします! 私は、陽だまり亭の皆様には生涯『精霊の審判』なんてかけません!」


 あ~らら、そんなあっさりと。


「俺が極悪人だとも知らないで……」

「ぇ……っとぉ……?」

「しょーもないギャグや」


 ギャグじゃねぇよ、バカ。

 俺ほどの男はそうそういないからな?

 口を開けば誰かが騙される。

 腕を振れば富と栄誉がこの懐に転がり込んでくると言われた男だぞ?


「とりあえず、バニラかストロベリーでいいだろう」

「あ、ウチバニラでもかまへんかな?」

「では、わたしはチョコにしますね。みなさんで一口ずつシェアしませんか?」

「えぇね。ほな、黒ウサはんがストロベリーな?」

「ぇっと……は、はい。よろしくお願いします」


 何をお願いしたんだかなぁ。


「せや、店長はん。この子ちょっと氷室に連れてったげてくれるか? ちょっとの間だけひんやりしたら、顔の火照りも取れると思うさかいに」

「はい。では、体が冷えないように少しだけにしましょうね」

「ぇ、ぁ、はい! よろしくお願いします!」


 訳も分からずジネットについて厨房へ向かうユナ。

 まぁ、初日はそんなもんさ。


「で、俺に何か用か?」


 こんなあからさまな人払いして。

「冷たい物もらえ」ってのも、ジネットとユナを氷室へ向かわせるための方便だろ?


「いや、何がどうっちゅ~わけやないんやけど、な?」


 言いにくそうに、口をむにむに動かして、レジーナは顔を背けて言う。


「あの子、えぇ子やなぁ~って、思ぅてな」


 そうかい。


「んじゃ、いろいろ面倒見てやってくれ」

「せやね。あんだけ薬学に興味持ってくれたん、舌っ足らずはん以来やさかい、ちょっと、浮かれてんのかな、ウチ?」


 テレサも薬の勉強に興味津々だったもんな。

 でも、テレサは将来給仕長になる。


 そうか、ユナはちょうどいい人材なのか。


「あの子の寂しさ、ウチも、……なんとなく、分かるさかいに」


 もしかしたら、薬剤師ギルド後継者問題が解決するかもしれないな。


「レジーナは絶対結婚できないけど、弟子のユナなら結婚して後継者を残せるかもしれない!」

「ドやかましいわ!」


 それに、ユナは力持ちで瞬発力も高い。

 周りの空気を読んで、瞬時に思考を巡らせることにも長けている。


「ちょっと鍛えりゃ、お前のボディガードくらいにはなるかもな」

「そんな物騒なもん、押し付けたげんといて。ただ、一人より二人の方が安心やな~っちゅうだけのことや」


 四十二区に来て、陽だまり亭でいろんなヤツに出会って、いろんな経験をして――レジーナは変わったのだろう。


 誰かと一緒にいることを考え始めた。


 誰も近付けまいと引きこもって、一人で生き、一人で死んでいこうとしていたこいつが、誰かをそばに置き、そして知識を与えようとしている。


 この街にとっては、これ以上ない朗報だ。


 ただ……


「ユナが嫌がると思う」

「分からへんやん!?」

「絶対に!」

「断定しぃなや!?」

「変態が伝染うつるし」

「まだパンデミックは起こってへんやん!」


 パンデミックは、起こった時点で終わりなんだよ。


「あと、周りが猛反対するかもな」

「あぁ~、自分のこれまでの行いが、走馬灯のように……」


 反省で死ぬんじゃねぇよ。

 なんで走馬灯見てんだ。


「……味方に、なってな?」


 分かりやすいおねだり。

 珍しいな。

 レジーナが独占欲出してやがる。


「あんな条件の揃ったヤツ、二度と現れないかもな」

「かも、ちゃうわ。絶対や。……何より、ウチが今、一番驚いとんねんから」


 ユナの何かを見て、レジーナは「こいつだ」と決めたのだろう。

 もしかしたら、それは、同情なのかもしれない。


 薬師ギルドにされてきた仕打ちや、家庭環境、ユナのあの性格や、まっすぐ生きようとしているのにままならない現状。

 そういうものを憐れんだのかもしれない。


 ただ、レジーナが動いたのだ。

 はじめの一歩が、他人の百倍は重いであろうこいつが。


「まぁ、お前側につくと、こっちにもメリットがあるからな」


 なので、味方にくらいなってやるさ。



 さて、どうなるのかね。







あとがき




れーかー、どんうーの、るーしー


業界人の宮地です☆

業界用語でいうところの


ジーミヤです☆


いえ、ジーマーミーじゃなくて!

沖縄の落花生じゃなくて!

ジーミヤ豆腐とかないですから!


ジーマーミージーミヤとか、ないですから!

ややこしいですから!



ややこしいといえば、


ルサンチマンだかルサマンチンだか、分からなくなりますよね

強者に対する嫉妬や怒りや、どうしようもない感情の高ぶりとか

「んん~~~~むぁぁあああ!」みたいなやつです。


ちなみに

マンチカンはネコです

可愛いです

短足です


チカンマンはヤバい人です

可愛くないです

でも、短足です


……誰が短足か!? Σ(゜Д゜#)


…………あぁいや、私チカンじゃありませんでした

なぜ今、怒ってしまったのか……


チカン、ダメ、絶対!


「めっちゃおっき~んだから、お裾分けを~」とか、ダメですからね!


あと、

わからんちんどもとっちめちん は、一休さんです。


……子供のころ、なんて言ってるのか、さっぱり分かりませんでした

(・_・;


「分からず屋どもをとっちめろ!」みたいなこと、なんですかね?

一休さんのオープニングと、聖闘士星矢の二個目のオープニングは、

分からないところはノリで、グルーブで、ソウルで歌ってましたね♪


「それが~星座の~しんわーざそーじゃじゅー!」


まぁ、そんなもんです(*´▽`*)



さて……勘、なんですけど……MVアップされてます、かね?

いえ、これを書いている段階ではまだ完成していませんので、出来てるかなぁ~って


まぁ、出来ていると信じましょう、未来の私を!


というわけで!

『彼女と僕の口外法度かくしごと』のオープニングMVを作りましたよ!

\(≧▽≦)/


あればこの辺にURLが貼られているはず!


(≧▽≦)っ https://youtube.com/shorts/UkyIEiTQFUU


見てあげてください!

頑張りましたので!


というか、今、頑張ってますので!


これがですねぇ~

まぁ~あ、うまくいかなくて!

『スキルマ剣姫と歩くトラットリア』まで使用していた動画生成AIがサービス終了しまして

かなり苦労しました……


あと、曲!

本当は繰り返しサビなしで90秒にしたかったんですが

編集するとどーしても

どーーーーしても「ここ変!」っていう

制作者だけが感じる違和感が拭いきれず

ちょこっと長くなりました☆

(☆>ω・)


 Σ(゜Д゜;) この人、小説でも同じことしてる!?

 Σ(゜Д゜;) なんでもかんでも、どんどん長くしやがって!



楽しい感じのOPになったので、是非見て、一緒に楽しんでくださいませませ!



ちなみに、異世界詐欺師、

キャラに思い入れがあり過ぎて、キャラデザインでめっちゃ躓いています

(^^;


「違う! ジネットはもっと可愛い!」

「こんなのエステラじゃない!」

「じゃあ、元絵がないカンパニュラでも…………誰だ、こいつは!?」


みたいな惨状です(^^;


『彼女と僕の口外法度かくしごと』の

オタケ君(マッチョメン)とか、すぐ決まったのに……

「あ、これだ! これはいい!」って

決して「これでいいや、適当で」じゃないですよ(笑)


詐欺師、難航しそうです(^^;



さて、本編

れーかー、どんうーの、るーしー

( ̄▽ ̄)言いたくなってきました?

( ̄▽ ̄)言っても、えぇんやで?


そして、


レジーナさん、決断!


いえ、尻団ケツダンでなく!


どんな団体ですか!?

見る方!?

見せる方!?

それによって入団テスト受けるかどうか変わってくるんですけども!?



いやぁ、散々、散っ々振っといて

ようやくです


でもまぁ、まだ決定ではないですけどね☆


まぁ、スタートが薬師ギルドからで

レジーナの後継者問題だったので、

こうなるだろうな~って思われていた方もいらっしゃることでしょう


よかったです、ティムじゃなくて

さすがにレジーナの家で二人暮らしは許されません

死者が出ます


……たぶん私が被害に……熱狂的レジーナファンの方に……ぷるぷる



今後、ユナがどう変わっていくのか

それと同時にレジーナがどう変わっていくのか

その辺も見てみてください

(≧▽≦)/



あと、ユナはお風呂に入る度に


(;゜〇゜)「……大きかったです」


と言っておりますが、

いつかエステラさんと二人で入らせてみたいですね☆

 

 (゜―゜) すーん……

 (;゜Д゜) いや、「大きかった」は!?


どうなるのか、

わたし、きになりますっ!(≧▽≦)/



ただまぁ、四十二区の物を見て

「あれすごーい」「これすごーい」って

他の人でさんざんやってきましたので、ユナで同じことをすると


 Σ(゜Д゜;)「再放送かな!?」


ってなっちゃいますので、その辺はほどほどに、

ヤシロさんがまた何か新しいものを作っていこうかと思います



でも、ハム摩呂との絡みはやります!

(≧▽≦)/テッパン!


これはやっておかないと(笑)

とにかく噛み合わない


そしてミリィたんの素直な感想(笑)

まだちょっと戸惑う時があるようです

( *´艸`)


そんなこんなで、

ユナをお招きしての四十二区


これ、私の予想なんですが……



 (◎_◎;) 日にち、経ちませんよ、きっと


年またいでも、

一週間くらいしか経ってない可能性もあります

いや、さすがにそれはないと思いたいですが……



ま、まぁ、とりあえず、頑張って書いていきたいと思います!


応援よろしくです☆


あと、MVもよろしくです!

他にもいろいろあるので、見てくれると嬉しいです☆



次回もよろしくお願いいたします

宮地拓海

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― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます!なんだかグッときましたー。レジーナさん変わりましたね。1人は好き。でも孤独は嫌。傾きましたかね?ユナさんレジーナさんと一緒に歩いてあげてね?さて、ハムマロ君待ってたよ!私は裏…
はむまろ? なんかこう話にワンクッション置きたいとき 四十二区に居れば便利に使えちゃえますよねww
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