487話 幸せな世界
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「ヤシロ、よく頑張ったな」
「いっぱい練習しなくちゃね」
俺が初めて、自分の小遣いでギターを買った日、親方と女将さんは自分のことのように嬉しそうに笑っていた。
思えば、俺が何か目標を立てて、それに向かって努力して、結果を出したのが嬉しかったんだろうなと、今なら分かる。
といっても、親方と女将さんが無理やり作ってくれた『お手伝い』をこなして小遣いをもらうという、半ば出来レースのような状況だったわけだけれども、それでも俺はあの時、何かを成し遂げた充足感と大人の仲間入りを果たしたような誇らしさを感じていたんだ。
そういえば、「エレキならこれも必要だぞ」とか言って、親方がアンプとチューナーも買ってくれたっけ。
で、いざ弾いてみようとしたら、アンプとギターを繋ぐコード――『シールド』がなくて、女将さんが呆れながら「忘れ物よ」って、シールドと教本を買ってきてくれてたんだよな。
何も知らずに、アンプの電源を入れたままギターを繋いだらとんでもない爆音が鳴り響いて、女将さんが「ご近所迷惑よ!?」って驚いてたっけ。
ギター初心者が必ずつまずく『Fコード』が押さえられなくて苦戦してたら、親方が「Fはな、これでいいんだぞ」って簡単な押さえ方教えてくれて、そうそう、その後「こういう奏法もあるんだぞ」ってずっとギター弾いてて「ヤシロのギター、取らないの!」って女将さんに叱られてたっけ。
「親方、上手いね」
「高校でロックにハマってな。当時のロックはすごかったんだぞ~、ベン・ヘイラン、ディープヴァイオレット、ラット・ペッツェラン、ちょっと古いが、バードヤーズってバンドがあってな、知ってるか、クリプトン? ほら、この曲――」
って、自分の青春時代の曲をじゃんじゃん弾いて……
「俺もなぁ、若いころはギターで飯食おうって思ってたんだ」
「あら。だったら、夕飯に出しましょうか?」
「違うよ、母さん!?」
「え、親方、醤油派? ソース?」
「ギターに!? ならまず柔らかくなるまで煮込んで!」
「「え……ギターを?」」
「ヤシロ、そーゆーとこばっかり、母さんに似るのはやめなさい!」
そんな風に、ギター一本を囲んで三人で笑ってたっけ。
ホント、油断するとすぐ弾きたがるんだよ、親方。
女将さんに「もう、お父さんは自分のギターを買ってください」って叱られるほど。
「ヤシロのを借りるから楽しいのに、なぁ?」って、俺にこっそり愚痴ってたけど、俺も弾きたいんだっつーの。
で、親方が耳コピして譜面に起こしてくれた曲を必死に練習した。
『DOMESTICS』ってバンドの『GO FOR IT BABY!』って曲。
全部が大文字なのが、当時カッコよかったんだよな。
まぁ、バンド名の由来を知った時は脱力したけど……
『ドメスティックバイオレンス』という暴力的な響きがかっこいいと思い、より攻撃力の高そうな『ドメスティック』をバンド名に付け、「俺たちは一人じゃねぇ、仲間がいるんだ!」と複数形の『S』を付けて『DOMESTICS』……なんだけど、『ドメスティック』って、『家庭内暴力』の『家庭内』の方なんだよな。
しかも『S』を付けたせいで『日用品』って意味になっちまってんの。
アメリカの小売店で自分たちのバンド名が書かれた看板を見つけたメンバーが「なんで俺たちのバンド名がこんなところに!? 店員、あれはなんて意味なんだ?」って聞いたら、「日用品コーナーだよ」って言われたとか。
……俺の好きなバンド、日用品コーナーなんだってよ。
でも、そんなダサいエピソードも許せちまうくらいにカッコよくて、俺は好きだったなぁ。
特にギターが。
実を言うと、この時の俺は秘かに「ギターで飯を食うぞ!」って思ってたんだよな。
親方みたいにイジられるから絶対言わなかったけど。
まぁ、その割とすぐあと、親方の仕事に向き合う姿勢がカッコよくて、「俺がこの工場を継ぐんだ!」って思うようになってたけども。
それで、親方に教わりながら、一年間、ホントに毎日毎日練習して一曲弾けるようになった。
完全コピーで、CDに合わせて弾くとめちゃくちゃ気持ちよかった。
あんまりにも同じ曲ばっかり弾いていたせいで、女将さんが風呂で「♪ごっふぉ~りべいべ~♪」って歌っちまうようになってた。
あれはちょっと、申し訳なかった。
女将さん、ロックなんか聴かないのに。
一曲弾けるようになると、それ以降は最初ほど苦労することなくいろんな曲が弾けるようになった。
楽譜に慣れたせいで、ピアノまで弾けるようになった。
俺、合唱コンクールでピアノやったんだぞ?
……それで、モテたとかって話は一切ないんだけども。
「ヤシロ、次は何やりたい? クリプトンいっとくか?」
って、親方が嬉しそうに楽譜持ってきて……あぁ、そうだ。その時だ、耳コピのやり方とかコツとか教わったの。
絶対音感なんてなくても、案外なんとかなるもので、今じゃ普通に出来るようになっている。
ついでに作曲とか編曲も教わったっけなぁ。
親方、曲まで作れたんだよなぁ。
「――ってことは、自作のオリジナルラブソングとかもあるわけか」
「ごふぅっ!?」
「え、なに? 女将さんに送ったりしたの、オリジナルラブソング?」
「な、なにを、お前、馬鹿なことを、ははは」
「♪春の風と~」
「母さん!? 歌わなくていいから!」
キャーキャー言いながら、狭い家の中で追いかけっこしてたっけなぁ。
どんだけ仲いいんだよ、まったく。
……で、やっぱり送ってたか。
地雷だって、なんで気付かないのかねぇ。男ってヤツは……
「あぁ……、ヤシロ。もし、好きな女性が出来た時は――」
「送らねぇよ」
なんかアドバイスしたがってたけど、聞いてやらなかった。
聞いときゃよかったな、今にして思えば。
親方がどんなアドバイスをしようとしていたのか……
ハロウィンの時、会えたりしないかなぁ。
無理だよなぁ。
だってここ、日本じゃねぇし。
そんなもん気にせず、ひょっこり顔見せてくれりゃいいのになぁ。
いつもみたいにさぁ。
「ヤシロ!」
「来ちゃった」
ってさぁ……
「ヤシロさん……?」
ジネットの声に、はっと意識が引き戻される。
あぁ、そうか。
ユナの歌聞いてたんだ。
「上手いな、ユナ。大したもんだ」
歌い終わってこちらを向くユナに、拍手を贈る。
素直に賞賛してやろう。
一回聴いただけで、よくここまで完コピしたもんだ。
俺の耳よりもずっといい耳を持っているに違いない。
さすがクロウサギ人族。
と、拍手をしているのだが、拍手が広がらない。
あれぇ?
普通広がらないか、拍手?
ジネットですら、俺に続くことなく、俺のことをじっと見つめている。
よく見たら、エステラもルシアも、マグダやロレッタ、カンパニュラにテレサ、ティムまで俺を見てやがる。
なんだ、レジーナ、その呆けた顔は?
ナタリアとギルベルタも、珍しく素の表情さらしてさ。
俺の顔になんかついてんのか?
――と、顔を触って驚いた。
俺、泣いてんじゃん。
「……あれ?」
自覚した瞬間、目尻から追加の涙が零れ落ちていった。
「あ、いや……これは、その」
何か言わなきゃと思うも、言葉が出てこない。
あくびしただけ――にしては涙零れ過ぎだし、歌声が素敵過ぎてってのは、誤魔化しになってないし……
えぇい、もういいや。
「すまん。ちょっと昔のことを思い出してた。この歌な、俺が小遣い貯めて初めて買ったギターで練習した曲でさ、もうずっとこの曲練習してたから家族全員この歌が耳から離れなくてよぉ、そんで女将さんが風呂に入るとしょっちゅう鼻歌で歌っててな――」
と、洗いざらい、俺が思い出していたことを話して聞かせた。
あぁ、そうか。
ユナの声で聴いたから、女将さんの鼻歌を思い出したのかもな。
俺の個人的な、面白くもない思い出話に付き合わされた連中は、なんでかみんな、嬉しそうな顔をしていた。
何がそんなに楽しいんだ、こんな話。
ただ最後に、「女将さんが合法ロリって歌ってたです?」とか呟いたロレッタには、強めのアイアンクローをお見舞いしておいた。
「ユナ、よくもやってくれたな?」
「ひたたた……っ、いたい、いたいですっ」
「この借りは必ず返してやるから、覚悟しておけよ」
「いたっ、ちょっ、本気でいたいですってば!」
「あ、あの……」
「痛いですってば、お兄ちゃん!」
「すみません、気になって会話に集中できませんでした」
俺がロレッタをアイアンクローしながらユナと話していたら、ユナの視線がずっとロレッタに向かっていた。
まったく、会話まで邪魔しやがって。
「ロレッタ、うるさい」
「お兄ちゃんのせいですよ!?」
解放してやると、こめかみをさすりながら「穴が開くかと思ったです」とか言っている。
「じゃあ、紐を通してフックにかけられるようにしてやるよ」
「求めてないですよ、そんな便利機能!?」
「……便利機能獲得、おめでとう」
「あたし、今、求めてないって言ったですよ、マグダっちょ!?」
「素敵な色の紐を一緒に探しましょうね、ロレッタ姉様」
「紐を通す前提で話進めるのやめてです、カニぱーにゃ!?」
「あお、にあう、ょ!」
「わぁ、嬉しいです――とか言ってる場合じゃないんですよ、テレサーにゃ!?」
ロレッタがずっと騒がしい。
「ちょっと重めの物でも安全に引っかけられるフックを取り付けるッス」
「ちょっと重めとか、酷いですよ、ウーマロさん!?」
「わぁ、ごめんッス! そーゆー意味じゃなかったッス! 必要かと思っただけッス!」
「そもそも、こめかみに穴開けて紐通してフックに引っかからないですからね、あたし!?」
「しかしながら、ロレッタ氏であれば、不可能も可能にしてしまいそうでござる」
「可能にしようという意欲を持ち合わせてないって話ですよ、これは!」
元気だなぁ、本当に。
「ごめんな、うるさくて」
「い、いえ! とっても、にぎやかで……たのしい、です」
「むはぁ~! ユーにゃんだけが、今この空間であたしの味方です!」
ジネット、敵だってさ。
イジメてやれ。
そんな、ずっと幸せを噛みしめてそうな顔してないで!
俺を見てないで、ロレッタを――えぇい、見るな! 穴が開いたらどうする!?
「そうしたら、紐でも通してフックにかけておいてあげるよ」
うまいこと言ったみたいなドヤ顔すんな、エステラ。
「フリルでもつけたら喜ぶんとちゃう? パンツとお揃いで」じゃねぇんだよ、レジーナ。
誰のパンツとお揃いだっつーんだよ。公表しろよ。それによっては、喜んでやらんこともない。
「あ、あのっ……ご不快だったのでしたら、謝罪させてください! 盗み聞きした大切な歌を、私、勝手に……もうしわけあ――」
それは、言わせない。
頭を掴んで、ちょっと強引に持ち上げる。
「ユナ」
「は、はぃ……っ」
「聞けて嬉しかったから、謝るな。嬉しかった気持ちまで否定されたような気になるから、な? 頼むぞ」
「は……はぃ。……えっと、ありがとう、ございます」
よし。
「いいこと言うね。嬉しかった気持ちまで否定された気になる、か。まったくもってその通りだよね」
なぁ、エステラ。
なんでお前は、さっきからずっとそんなに嬉しそうなんだ?
ルシアはルシアで、なんかちょっと距離取ってにまにましてやがるし。
「人の顔を盗み見て笑ってんじゃねぇよ」
「いや、なに。思いがけずいいものを見せてもらったのでな。ちょっと余韻に浸っているだけだ」
「ギルベルタ。何かに浸ってるらしいから、沈めといてくれ」
「浸る、私も。可愛かった、友達のヤシロは」
もうえぇーっちゅーねん。
「好きなのだな、家族が、友達のヤシロは」
「はい。ヤシロさんは、ご両親のことをとても大切に思われているんですよ」
で、なんでジネットが答えてんだよ。
「……親方と女将さんの話をする時、ヤシロはとても優しい顔になる」
「あたしも好きです、お二人の話をしてる時のお兄ちゃん」
「なら、私の前でもその話をせぬか、ミズクサイワシめ」
「お前、笑うじゃん」
「笑うに決まっておろう。素直な貴様など、面白いに決まっている」
じゃあ、話さねぇよ。
つか、そこまで嬉しそうな顔してねぇわ、絶対。
誇張し過ぎなんだよ。
「あの、私は……お叱りを受けている、のでは、……ない、のでしょうか?」
「お礼言われとるんやで。『自分の歌、めっちゃ感動したわ~』いうて」
「で、ですが、借りは返すと……」
「それは、お礼になんかえぇもんくれはるっちゅうことや。楽しみにしとき」
「そ……ぅ、なの、ですか?」
なんかレジーナが勝手な解釈を述べている。
信じるなよ、ユナ。
俺はそんなこと、直接は言ってないからな?
けどまぁ……
「そうだな。お返しに、お前が困った時は、一回だけ全力を出してやる。絶対助けてやるから、俺に言いに来い」
これくらいなら、言ってやってもいいだろう――と、思ったんだが。
俺がそう言った瞬間、休憩所内が「ざわっ!」っとした。
……んだよ?
「こ、これはすごいですよ、ユーにゃん!」
「……ヤシロの全力一回券は、すごい価値がある」
「そうだね。きっと、他の領主たちに言えば、100万Rbだって出すんじゃないかな?」
「カタクチイワシが『絶対助ける』などと公言したのだ、それだけの価値はある。なんなら私が買うが?」
「権利の譲渡は認めねぇよ」
なにを勝手に盛り上がってやがるんだ。
だいたいな、これくらいの年齢の女子の悩みなんて、「最近太っちゃった~」とか「しゅきな彼ぴっぴの気持ちを知りた~い」とか、その程度のしょーもないもんなんだよ。
だから、『絶対』とか言ったって問題ないんだ。
……このユナが、実はとんでもない悪党だったらどうしよう?
いかんな。
親方と女将さんを思い出したせいで、二人のお人好しが一瞬で感染した。
一回、アッスントくらい腹の黒い小悪党を見てバランスを取らないと――チッ、こんな時に限ってアッスントが近くにいない!
「というわけでエステラとルシア、ちょっと顔を見せてくれ」
「誰がアッスント並みの小悪党さ!?」
「腹が黒いのは貴様だろうが、ハラグロイワシ!」
睨み合う俺と両領主。
その隣で、ユナはレジーナとジネットに挟まれて、まだおろおろしていた。
「そ、そんな高価なもの、いただけませんよ……っ」
「かまへんから、もろとき」
「そうですよ。ヤシロさんのお気持ちですから」
「で、ですが……」
「形あるものやないんやから」
「心にそっとしまっておくといいですよ。『こんなこと言ってもらえて嬉しかったな~』って」
そう!
それだよ、ジネット!
思い出として心にしまって、使わないまま忘れ去ってくれるのがベスト!
しょーもない悩みの相談に使ってくれるのがベターだ。
「で、では……あの…………ありがとうございます!」
深々と頭を下げるユナ。
大袈裟だっつーのに。
「『寂しくなっちゃった☆ 泊めて』って言って会いに来てもいいぞ」
「……ぇ」
「ダメだよ、そんなことで使っちゃ。もっとすっごく重要な、人生を左右しかねないトラブルに直面した時に使うといいよ。きっと見事解決してくれるから。ね?」
いらんプレッシャーをかけてくるな。
そんな、他人の人生を左右するようなトラブルの責任まで負ってられるか。
「外野が騒いでやるのではない」
と、ルシアが言って、ユナの前に立つ。
「その権利は、いざという時の切り札として持っておるといい。きっとそれだけで、そなたはもう『孤独』とは無縁の人生を歩めるようになる。いざという時に頼れる人間がいるというのは、存外頼もしいものだぞ。よかったな」
言って、ユナの頭を撫でる。
あっ、あのやろう、どさくさに紛れてユナの耳モフりやがった。
痴漢だろ、あいつ。
「それは、経験談ですか、ルシアさん?」
「……少し口やかましくなったようだな、エステラよ」
両領主が笑顔で睨み合う。
目、笑ってねぇぞ、おい。
「でもホント、困ったことがあったら四十二区を訪ねてきてね。君なら、いつでも歓迎するからさ」
エステラが言って、ユナの頭を撫で、からの~耳モフ。
「チカン」
「ル、ルシアさんもやったじゃないか!?」
「マグダ、気を付けろよ」
「……エステラは、エッチ」
「ち、ちがっ! あの、嫌だったかな? ごめんね、ユナ!?」
「い、いえ、あの……女性ですし、べつに、そこまでは……」
「よかったぁ! ユナはいい子だね! 本当に! ボクも、何かあったら全力で協力するからね! 頼ってね!」
安いな、お前の協力。
四十二区の微笑みの領主様の『全力の協力』って、欲しがるヤツ結構いると思うんだけどなぁ。
安売りすんなよ。まったく。
「あ、ところでさ」
と、エステラが空気の転換を試みる。
顔、赤いぞ、おい。
「うっさい」
軽く睨み、デコピンをしてくる。
微笑みの領主改め、八つ当たりの領主め。
「どうしてユナがヤシロの薬を作ってたの?」
あぁ、そうか。
こいつ、ユナが薬研を引くに至った経緯は知らないんだ。
ユナが号泣してから入ってきたんだっけな、ここに。
「ユナも親父さんも薬師ギルドにいたんだとよ」
「えっ!? ……ホント?」
今ちょっと、薬師ギルドと衝突気味だからか、エステラが不安そうにこちらを見てくる。
「もう辞めたってよ」
「そっか。……えっ、薬師ギルドを!? すごい決断力」
エステラもビックリしている。
まぁ、大手を辞めるって、結構な決断だもんな。
職場環境が最悪だなんて、周りからは分からないし。
「で、薬研も触らせてもらえなかったらしいから、お人好しのレジーナが教えてやってたんだよ」
「なんやトゲのある言い方やなぁ」
「手取り足取り、やらし~くな」
「あぁ~、マイルドんなったわ」
「なってないよ」
レジーナの額にもデコピンを喰らわし、エステラがはたと立ち止まる。
「薬師ギルドの……ニーヴ……あっ! もしかして、君のお父さんって、ナウロ・ニーヴ!?」
「えっ!? ……ぁ、は、はい。そう、です……けど?」
急にテンションの上がったエステラに、ユナが肩を竦める。
また、何か怒られるとか考えてそうな顔だが、エステラのこのテンションはそうじゃない。
「そっかぁ。どこかで聞いた名前だと思ってたんだけど、そうか、君のお父さん、ナウロ・ニーヴだったのかぁ」
すげぇ嬉しそうな顔をしている。
こいつ、ユナの親父に会ったことあるのか?
ティムやヴァルターとも会ったことがなかったのに?
「君のお父さんはね、ボクの中では英雄なんだよ」
「ぇええっ!?」
「いぃっ!? マジで言ってんかぃ、領主様?」
ユナだけでなく、ティムまで驚いている。
自分の叔父が他区の領主に英雄視されていることに。
しかし、英雄とは?
「あぁ、ごめん。ちょっと興奮し過ぎだね。けど、嬉しいなぁ、親族に会えるなんて。一度ちゃんとお礼を言いたかったんだ」
エステラは、ユナの手を取り、そして片膝を地面についた。
「りょっ、りょりょりょ、領主様っ!?」
「いいから、聞いて」
エステラの見せた敬礼の姿勢に、ユナが最大限にパニくっている。
ナタリアもルシアもちょっと驚いている。
でも、止めないあたり、エステラの行動の正当性を理解しているのだろう。
エステラは、相手の身分とか立場とか関係なく、尊敬できる相手に対しては最大限の敬意を表することが出来るヤツだ。
今回は、それなのだろう。
「君のお父さんはね、薬師ギルドからただ一人、『湿地帯の大病』の調査に参加してくれた研究者だったんだよ」
「ぁ……」
ユナの声が震える。
『湿地帯の大病』
ウィシャートが野望を抱きバカをやったせいで、四十二区に多大な被害をもたらした史上最悪の人災。
当時は流行り病だと考えられていて、薬師ギルドからも研究員が来てその原因を突き止めたと言っていたが、その時の研究員がユナの親父さんなのか。
「彼はね、危険を承知で湿地帯に入り、最後まで懸命に研究を続けてくれた。彼がいたから、ボクの父はなんとか一命を取り留められたと、ボクはそう信じている」
ユナの瞳が揺らめく。
涙の膜が張り、キラキラと光を反射する。
それでも、エステラの顔をじっと見つめ、話を最後まで聞こうとしている。
「その結果、ナウロ氏は病に倒れてしまった。本当に、申し訳ない」
「い、いえっ! ……っ、父は、生前、いつも言っていました。最後の最後に、こんな大きな仕事を任せてもらえて、自分は、それが誇りなんだと……私に、『お前の父親は、この国を救う一助になったんだぞ』って。お前が誇れる親になれて、幸せだと……っ」
そう言って、息を引き取った。
その当時、ユナはきっと子供だったから感染はしなかったのだろう。
「ナウロ氏の功績は大きい。彼のおかげで、薬師ギルドは『湿地帯の大病』が呪いなどではなく、流行り病であると発表してくれたんだ。彼の功績で、ボクの父の命と、四十二区の名誉が守られたんだよ。……あまり多くもない見舞金を渡すだけで、会いに行くことも出来ずに、ごめんね」
「い、いえ! そのお見舞金のおかげで、私は今まで生きてこられたんです。父と、領主様には、本当に感謝しています」
エステラの父親は病に倒れ、幼いエステラが領主代行になった。
ユナを探して会いに行くほど、時間的にも精神的にも、余裕はなかったのだろう。
目の前で父親が苦しんでいて、街はボロボロになり、すべての責任が自分に圧し掛かってきたんだ。……幼かったエステラに、あれもこれもやれってのは酷だろう。
ユナにしても、見舞金があったから生きてこられたってことは、給料もほとんどもらっていないってことだったのだろう。
下働きと言いつつ実態は……
つーか、薬師ギルドは見舞金出したんだろうな?
お前らの指示で『湿地帯の大病』の調査に行って罹患したんなら……あ、そうか。
ユナの親父さんも、ユナと同様下働きだったんだ。
それで、危険な調査を押し付けられた。
選民意識バリバリのお偉い貴族様が、亜人と侮蔑されている獣人族を手元に置いている理由が、それか……
ウィシャートが門番に獣人族を重用していたのと同じ理由か。
……胸糞悪い。
じゃあ、ユナも辞めてなかったら、いつかそんな目に……辞めて正解だな、マジで。
「困ったことがあったら、本当になんでも言って。ボクたちクレアモナ家は、君たちニーヴ家に心から感謝しているんだ。力になる。絶対に。反故にしたら、カエルにしてくれたっていい」
「そ、そんな! ……そう言っていただけただけで、私は……父も、満足していると思います」
「ふふ、ごめんね。急にこんなこと言われても、驚いちゃうよね」
笑って立ち上がり、ユナの頭を撫でる。
自然に。
可愛がっている妹にそうするように。
「ボクもちょっとビックリして、今、すっごいドキドキしてるんだ」
「私も……どきどき、です」
「あはは、ごめんごめん」
「ぃ、……ぃぇ」
領主に頭を撫でられ、ユナがどうしていいか分からない様子で目をくるくるさせている。
でも、不快感はなさそうか。
「ビックリだなぁ……叔父さん、そんなすごいもんに携わってたのか。あたすも、『湿地帯の大病』については聞いてたけんども……」
ティムも驚いている様子で、領主に撫でられている従姉妹を見つめている。
エステラ、今きっと罪悪感でいっぱいなんだろうな。
四十二区のせいでユナの父親を奪ってしまった……って。
けど、そうじゃねぇぞ、エステラ。
悪いのは、欲をかいたウィシャートと、危険な仕事を一人の獣人族に押し付けた薬師ギルドだ。
あと、時代も悪かった。
不運だったんだよ。
お前のせいじゃない。
「…………」
ふと見ると、レジーナがらしくもなく冷たい目をしていた。
おそらく、俺と同じことに気が付いたのだろう。
薬師ギルドに対する嫌悪感が増していそうな顔をしている。
「黒ウサはん」
「は、はいっ」
「その気があんねんやったら、いつでもウチに会いにおいで。薬のこと、いろいろ教えたげるわ」
「い……いいん、ですか?」
「もちろんや。自分、飲み込みも早いし、将来有望やで」
「そ、そんなっ…………本当、ですか?」
「『精霊はんのなんちゃら』かけてみるか?」
「いっ、いいえ! とんでもないです!」
レジーナに認められ、ユナの顔が赤く染まっていく。
すげぇ嬉しそう。
まぁ、父親の仕事を領主に認められ、その才能を現職の薬剤師に認められたら、まぁ嬉しいか。
俺で言えば、親方の職人仲間に「上手ぇな」って言われるようなもんか。
……ヤベ、それはマジで嬉しいな。
「三十五区で役者やりながら、暇が出来たら遊びにおいで。いつでもかまへんさかいに」
「……ぇ」
レジーナに言われ、ユナの顔が真っ青になる。
「エステラ様。みなさんの準備が整ったようです。そろそろ――」
「そう。ありがと、ナタリア」
パウラたちもシャワーを終え、出て来たようだ。
この後は、船に乗って四十二区へ帰る。
「じゃあ、みんな。帰る準備をしようか」
「……ぁっ」
そして、ユナが悲鳴にも似た小さな声を漏らす。
「ぁ、ぁの……私…………っ」
腕を中途半端な位置に持ち上げ……ぐっとこらえる。
「ほ、本当に、ありがとうございました! 私、みなさんと出会えて、本当によかったです! ぁの……っ、お気を付けてっ!」
頭を下げたまま言って、休憩所を飛び出していくユナ。
なるほどなるほど。
そういうことね。
じゃあ、エステラ……え、俺?
いやいや、お前かジネットが……なんでジネットもこっち見てんの?
……俺かよ。
「苦手なんだけどなぁ」
「その分かりやすい嘘には『精霊の審判』使わないって約束してあげるから、よろしくね」
あざッといウィンクを寄越しながらエステラが言う。
ユナ、役者になるために一大決心して薬師ギルド辞めてきたってのに……あ~ぁ。
俺、悪者にならないだろうな?
……いや、よく考えたら悪者でいいんだよ、俺は。
詐欺師なんだから。
……はぁ。
じゃあまぁ、行きますかね。
「……泣くな、負けるな、なんてことないさ♪」
休憩所を出て、人が行きそうにない方を目指して歩いていると、か細い声で歌が聞こえてきた。
……あんな岩場に隠れて。
沢蟹か、あいつは。
「いい歌だな」
「ぅへぃっ!?」
声をかけると、ユナがばっとこちらを振り返る。
目が真っ赤だ。
どんだけ泣いたら、そんな赤くなるんだよ。
ウサギだから目が赤いんですって?
んなわけあるか。
「お前は、役者になりたくて三十五区へ来たんだよな」
「は……はい。でも…………いえ、あの……」
「なんでまた三十五区なんだ? 新しい劇場だから、入りやすいと思ったか?」
「いえ、あの……素晴らしい脚本家がいると聞いて、それで……」
素晴らしい脚本家って、俺かよ。
「じゃあ、どうしても三十五区の芝居に出たいってわけじゃないのか」
「い、いえ! 本当に素晴らしくて、舞台に立たせていただけるなら、こんな光栄なことはないって…………でも、……はい、最初は、違いました。でも今は――!」
「あぁ、いい、いい。分かってるから」
お前を責めてるわけじゃないんだ。
「でもビックリしたろ? 他とは違い過ぎて」
「……はい。亜じ……獣人族や虫人族の方が多くて、人間や、貴族の方と同じ舞台に立っていて……そんなの、聞いたことなくて……」
「まぁ、そこはイーガレスの度量のデカさというか、懐の深さだな。あいつ、バカだから」
しょーもないカテゴリーで選択肢を狭めたりはしないんだ。
いいものはいいと言える。
貴族としては異端なんだろうが、人間としてはまっとうなヤツだ。
「居心地いいと思うぞ。やかましいだろうけど」
「……はい。とても、よくしていただいて…………」
表情が沈む。
よくしていただいて、居心地がいいって顔じゃねぇな、それは。
けど、嫌がってるってわけでもない。
もっと他の、一番選びたい選択肢を諦めているって顔だな。
「ユナ、あの舞台で歌えそうか?」
「ぇ…………ぁの、が、がんばり、ます……けど、まだ、ちょっと自信が……」
「今、歌ってみてくれ」
「っぇえええ!?」
「さっきの歌とか」
「そ、そんな! あれは、他人様にお聞かせするようなものでは……」
「いい歌だったぞ。メロディも綺麗で、メッセージ性もあって」
「……そう、ですか? 父が、教えてくれた歌、なんですけど。……たぶん、自作ですよ?」
だろうな。
「自分の娘を守ろうって、父親の愛情がすげぇ詰まってた。だから、いい歌だと思ったんだよ、俺はな」
「……ぅっ」
また、ユナの目に涙があふれてくる。
「すみません、泣いてばっかりですね、私……」
「そんだけ我慢してきたんだろ、今まで」
つらいのは我慢できても、嬉しいのは我慢しにくいからな。
我慢しなくていいのに。
そこに気付けないヤツの多いこと、多いこと。
「一対一でも歌えないんじゃ、舞台で歌うのは当分難しいだろうな」
「…………そう、です、ね」
しょんぼりと、ウサ耳が垂れる。
おぉ、そんな反応するのか。
「それまで、なんとかやっていけそうか?」
「ぁ、はい……お金がないのは、慣れてますから……」
「働きながら芝居の勉強するのは大変だぞ」
「覚悟の上、です」
「んじゃ、いいバイト先を紹介してやろうか?」
「え……?」
まぁ、三十五区に留まれば、イーガレスが役者の卵たちの仕事まで面倒を見てくれるんだが……
「ちょっと遠いけど、いいか?」
「ぇ……っと」
「陽だまり亭っていう食堂なんだが」
「えっ!?」
ほぅ、名前は覚えてたか。
軽く一回聞いただけだろうに。
記憶力いいんだな。
「もしかしたら、お前の芝居への情熱を邪魔することになるかもしれないが――」
「そんなことないです!」
うん、いいね。
チャンスを感じ取って喰らいついてくるその感じ。
割と好きだぞ。
「ぁ、いえ、あの……」
けど、まだ遠慮がある。
「自分なんかが」って、思ってるんだろうな。
「言っていいぞ。言っちまえば、楽になるぞぉ~?」
ちょっと煽ってやると、ユナが小さく笑った。
笑えりゃ上等。
「私、本当にお芝居が好きで……河原とかでこっそり、一人でお芝居ごっことかしてて……その時だけは、自分がお芝居の中の登場人物になれている気がして……幸せな世界の一員になれてるって思えて……だから、もし、舞台に立つことが出来るなら、もっと、その幸せな世界を身近に感じられるんじゃないかって……覚めない夢の中に生きられるんじゃないかって……それで」
それで、役者を目指した。
華やかで幸せな、虚構の世界に生きるために。
「……でも、お姉さんや、みなさんとお話させていただいて…………お芝居じゃない、幸せな世界って、本当にあるんだって、初めて……知って…………」
ユナが憧れた幸せな世界が、そこにあった。
虚構の世界じゃない。
終幕のブザーと同時に覚めることのない、本当の世界。
それがそこにあるなら、ユナが役者を目指す意味は、揺らぐかもしれないな。
「そっちに行っちまうのは、逃げだと思ったか?」
「い、いえ……でも、私なんかが……」
「よっしゃ、んじゃ話は早い。ついて来い」
「で、でもっ!」
「あぁ、そうだな。責任者の許可が必要だよな」
ユナの反論はシャットアウトして、休憩所の外でこちらを見守っているジネットに声をかける。
「ジネット~!」
「は~い! 大歓迎です~!」
ついでに、エステラにも。
「エステラ~!」
「分かった~! 手続きはこっちで進めておくよ~!」
うし。
これで、ユナを陽だまり亭で雇える。
「まぁ、この先どうするかは、働きながらゆっくり考えればいい」
まだ若いんだし、将来をじっくりと考える時間は、まだまだあるだろう。
「とりあえず、今日のところは一緒に帰ろうぜ」
「かえ……る」
また泣く……
だからお子様は苦手なんだっつーの。
こちらをじっと窺っていたマグダとロレッタに合図を送ると、物凄いスピードで駆け寄ってきた。
おぉ、カンパニュラとテレサも駆けてきてる。
そして、ジネットも…………遅っ!?
「一緒に帰るですか、ユーにゃん!?」
「……これは、盛大な歓迎会が必要な案件」
「やったです、やったです! あっ、じゃあ、帰ったら一緒にお風呂入ろうです! きっとビックリするですよ!」
「……では、レジーナに特製の泡風呂を用意してもらう」
「え、あの……!?」
「あ~、まだ遠慮してるですね! あたしのことは、気軽に名前で呼んでくれていいですよ! 先輩としてちゃんと面倒見てあげるですからね! どどどーんとお任せです!」
「……マグダの名前は、マグダ。覚えるといい」
「ぁ、あのっ、もちろん覚えています、マグダ先輩、ロレッタ先輩」
「……「先輩っ」」
あ、なんか撃ち抜かれたっぽい。
ロレッタが「先輩として」とか言ったから、そう呼んだんだろうが……
「すっごくいい響きです、先輩!」
「……よき」
陥落だな、先輩二人。
「ユナ姉様、ご一緒に帰っていただけるのですか?」
「ね、姉様だなんて、私なんかにそんな……」
「『なんか』は禁止ですよ、ユナ姉様」
「え……っと、あの……」
と、ユナが俺を見る。
「本当に、……よろしいんでしょうか?」
いやいや、ユナよ。
「逆に聞くが、瞳をキラキラさせてるこいつらに『一緒には行きません』って言えるか、お前?」
「ぇ……」
自分を見つめるキラキラした瞳と向かい合い、ユナが「ぅっ……」っと声を漏らす。
な?
言えないだろ?
泣くんだぞ、そいつら、拒否られると。
「ぇっと…………きっと、ご迷惑をおかけすることに……」
「構わないですよ! 先輩にはじゃんじゃん甘えるといいです!」
「……ユナの悩みは先輩の悩み。後輩はなんでも相談するべき。そして、迷惑をかけるのもまた、後輩の務め」
「ご一緒できると、私は嬉しいですよ、ユナ姉様」
「いっしょ! たのしい、ょ!」
これだけ全力のウェルカム態勢だ。
煙たがられてると思う方がどうかしている。
「あっ、でも、私っ、イーガレス様に入団のお願いをしていまして、許可なく勝手に決めるわけには――」
「お~い! イーガレス~! 借りてくぞ~!」
「おーう! ユナよ! 陽だまり亭でしっかりと学んでくるのだ! そうすれば、芝居にも一層厚みが出るだろう!」
分かった風な口を。
メンコではしゃいでたオッサンが。
「んじゃ、もういいな?」
「ぇっと、ぁの…………本当に……夢のようで……実感が…………」
なんだか、焦点が定まらず視線がふわふわと宙をさまよっている。
まぁ、連れて帰れば嫌でも実感するだろう。
……帰り、高速船だから、心折れるかもしれないけども。
「さすがですね、ヤシロさん」
ジネットがにこにこ顔で言う。
「わたしでは、きっと上手にスカウト出来ませんでした」
んなことねぇだろ。
お前が言えば、二つ返事でついて来てたっつーの。
「今日、ヤシロさんはいっぱい頑張っていましたので、煮魚に、炊き込みご飯も付けちゃいますね」
こいつは……
「俺の好みを熟知してんじゃねぇ~よ」
「ふふ。期待していてくださいね」
ジネット特製の炊き込みご飯か。
具材は何か、今から楽しみだ。
五目か……いや、アサリ。
アサリがいいなぁ。おねだりしとこうかな。
「みんな~☆ 出港の準備が出来たよ~☆ 集合~☆」
港でマーシャが手を振っている。
見れば、パウラたちも勢揃いしていた。
ノーマにウーマロも帰るのか。
あ、乙女は船に乗らないの?
え、恋愛運落ちるからって?
それは、恐怖に引きつるお前らの顔が怖過ぎるからであって、運勢とか関係ないからな?
まぁいい。
好きに帰ればいいさ。
「んじゃ、行くか」
「はい」
「ほら、ユーにゃんも行くですよ!」
「ぇ……、あ、は、はい!」
「……ユナ、荷物は?」
「えっと、これで全部です」
ユナの荷物は小さな布袋一つだけだった。
本当に必要なものだけ持ってきたんだろう。
もしくは、物を持てるような状況じゃなかったか……
「四十二区はお買い物する場所いっぱいですから、これからじゃんじゃん稼いで、一緒にお買い物に行くですよ!」
「……マグダがとっておきのお店を教えてあげる」
「ぇ、あの……よ、よろしくお願いしますっ」
「「…………じぃ~」」
「せ、先輩方」
「「むふーっ」!」
ロレッタまでマグダみたいになってんな。
相当嬉しいらしい、先輩呼び。
こりゃあ、ネコっ可愛がりされんだろうなぁ。
あとがき
スマホを変えました
宮地です☆
これまで、いわゆるキャリア?
っていうんですか、
昔からある大きなところのスマホを使っていたんですけども……っていうか
一切変えずにずっと使ってたんですよねぇ
20代のころからずっと同じところだったんです、気づけば、ン十年……
最初はdocomoかどこかの数字だけ送れるポケベルで、
その後文字が送れるポケベルに機種変して、
IDOのケータイが初携帯で、
それからJ-PHONEの外付けカメラの携帯にして、docomoのカラー液晶のケータイになって、それからJ-PHONEに戻って、Vodafoneになって、その後はずっとau
ン十年au
歴史が、すごい!?
Σ(゜Д゜;)
特に、ポケベルを二種類も持ってたっていうのが……時代だ!?
年齢がバレる!?
十七才です☆( ̄▽ ̄)/
井上さんか!?Σ(゜Д゜;)
外付け写メ覚えてます?
プラスチックのやっすいボディの、
ちょいスケルトンの、
解像度だめだめカメラで、
それで撮影したのを携帯の充電するコネクターに差し込んで転送して、
めっちゃ画像の粗い写真が撮れたんですよ
でも、メモリがショボショボですぐ消さないといけないという……
今みたいに、絶対見返さないだろうってくらい写真撮ったり、
ブレたから~って、同じ写真何枚も取り直したりなんかしてなかったんですよ、昔は!
いえいえ、でですね、
3大キャリアは高いから乗り換えなよと言われていたんです
でも私、auのスマホで、月々3900円くらいだったんですよ
人に言うと大抵
Σ(゜Д゜;)安っ!?
って言われます。
で、乗り換えようにも、大体3000円とかじゃないですか
で、別に乗り換えなくてもな~
って思ってたんですが、
で・す・が!
なんか、ケータイが勝手にロック解除される現象が起きまして
ポケットに入れてたら、勝手にロック解除されちゃうんです
私のポケットに、私の指紋が!?
(;゜Д゜)
で、
先日、お安い会社のスマホに乗り換えました☆
使った分で料金が変わるタイプのヤツ☆
……使ってるスマホ会社くらい言っても問題ないですよね?
えっと、ねっとりてらしぃ、でしたっけ?
言わない方がいいの?
よく分かんないんですけども……じゃあ、一応伏せときますか
3ギガ未満だと980円で、20ギガまで1980円で、2980円で無制限なんです!
(≧▽≦)/
Σ(゜Д゜;)それだけで分かる人は分かるよ!?
(≧▽≦)らくてんもばーいる!
Σ(゜Д゜;)言っちゃった!?
ただ、建物の中だとちょっと電波が……
デパートでポイントカード表示させるのに苦労しています
(^^;
でも!
980円ですよ、やっす!?
今や、ケーキセット頼むだけで1000円超える時代ですのに
パンケーキとかね、超えてきますよね
ちょっと前は、
マクド〇ルドのハンバーガーが平日半額で59円でしたのに。
昔は――
というわけで、
ヤシロの過去の記憶です!
(≧▽≦)/
本編ご登場は、もしかして第一幕のラストぶりでしょうか?
親方と女将さん、ご登場です!
実は、カクヨムさんで書いた一幕の幕間追加エピソード集『異世界詐欺師π』ではがっつり出てきてしゃべってるんですが
小説家になろうさんの方にはアップしてないんですよね
……アップしましょうか?
で、代わりにカクヨムさんの方にアップしてないクリスマスSSとかあっちにアップして
どっちかしか見てないよ~っていう方にも楽しんでもらいたいですね
……時間が出来たら(^^;
いやいや、時間は出来るものじゃなくて作るものですよね
よし、やりましょう!
近日中に、『異世界詐欺師π』をこちらでもアップしますね!
第一幕の合間合間で、他のキャラの目線から見たらこんな風に見えてたんだな~っていうショートストーリーが81本あります
いえ、本数に深い意味は……あ、「π」の読み方ですか?
「パイ」です☆
81本のπ
パイパイ☆
いえ、深い意味はありませんよ☆
さて、昔のことを思い出して優しい気持ちになったヤシロさん
思い出す過去が、幸せな時間のことになってきたのは
自分を責める気持ちが薄らいできたということなんでしょうね
思い出の中の親方と女将さんが笑っているのって、いいですよね
……しんみり
そして、
親方と女将さんに思い出の中で再会して
ついついいい人モード大暴走です
一回全力で助けてやるとか言っちゃって☆
ユナさんは
外周区の全領主が喉から手を出して欲しがる権利、獲得です☆
そして、今回のラストでは、
ユナを陽だまり亭へご招待
困ってる人は結構あっちこっちにいますけれど
ここまで親身になるのは珍しいヤシロ
結構率先して助けてあげてますが、今回の歌でもっと過保護になるでしょうね、きっと
一度好きになるとヤシロバリア強くなるので(笑)
と、そんな内容の『幸せな世界』でした
覚めない夢の世界で生きるって、憧れですよね
(*´▽`*)
私もいつか、胸こがれるような夢の世界へ――
いえ、胸溢れる、溢れ零れる、ばるんぶるん暴れ狂う
そんな夢の世界に行ってみたいものです!
(≧▽≦)o彡゜ おっぱいカァァァアアアニバァァァール!
実にいいお話でした☆
そう、あとがきさえなければね☆
次回もよろしくお願いいたします!
宮地拓海




