467話 視察二日目
「あぁ~、シスター・ベルティーナ。なんとお美しい。こんなにも美しい方だったのですね」
「え……っと、ありがとう、ございます?」
ティムの勢いに、ベルティーナが若干引いている。
ティムに目薬をさしてから、遅れて教会に向かったわけだけれども……
ま~ぁ、見るもの見るもの「こんなにも!?」「えっ、こんなにも!?」とやかましい、やかましい。
まぁ、気持ちは分からんではないが。
「どうされたのですか、ブラザー・ティム? お美しいシスターたちに再会して、かつての悪癖が再燃したのですか?」
ベルティーナに助け舟を出すつもりか、バーバラがティムの前に立ち、朗らかな声で言う。
朗らかに、毒を吐く。
……バーバラ、そーゆー人だったのか。
「おぉっ、シスター・バーバラ!」
しかし、ティムは止まらない。
「よく見れば随分としわしわになられて。こんなにもお年を召しておられたんでブリッシュメンツッ!」
あ、止まった。
「ソフィー、暴力はいけませんよ」
「……シスター・バーバラ、止めるなら、殴る前にお願いします……」
「なんなのですか? 一晩ヤシロさんと一緒にいて伝染られたのですか?」
おいこら、ソフィー。
ふざけたこと抜かしてると、痛い目に遭わせてやるぞ? ……その、モーニングスターを持っていない時に、改めて。
あはは、冗談だからモーニングスターを握りしめたままこっちを見ないで。
平和って素晴らしいことだよ、うん。
「ぶゃじゃーしゃ、おめめね、みぇうの! うれしいの! ね?」
「ティム、あなた……」
テレサがバーバラに説明をし、それを聞いたバーバラが驚いた表情でティムを見る。
「こんな幼い子供に、自分のことを『ブラジャーさん』と呼ばせているのですか!?」
「呼ばせてませんよ、シスター!?」
「「「「懺悔を――」」」」
「ずらりと並ばないでください、シスターたち!?」
「では、ヤシロさんもついでに」
「飛んできてもない火の粉を届けに来るな、ソフィー」
じゃあじゃねぇんだよ。じゃあじゃ。
「実はな――」
事態が収拾しそうになかったので、俺が事の成り行きを説明してやった。
……くそ、このメンバーだと俺が説明役になるのか。
テレサはしゃべってくれるが解読が難しいし、デボラは他所の区の給仕長だからあまり出しゃばらないし、レジーナは言わずもがな。
エステラでも残しておけばよかった。
「――ってわけなんだ」
「まぁ、あなたの目が、治るのですか!?」
「はい! 今も、信じられないくらいにはっきり、くっきりと見えているのです!」
「まぁ……。それは、本当によかったわね」
「はい!」
「せや言ぅたかて、完治するかどうかは、まだ五分五分やけどな」
ベティ姿のレジーナが説明をすると、ベルティーナ以外の全シスターがベティに視線を向けて固まった。
……怖ぇなぁ、おバアの硬直。
「あなた、昨日の薬剤師さん?」
「まぁ、見違えた!」
「こんな可愛い格好もなさるのね」
「なさるんやのぅて、させられたんや」
「そんなことないわ、とってもよくお似合いよ?」
「『そんなことない』はおかしない!?」
シスターに囲まれて、あらあら、まぁまぁともみくちゃにされているレジーナ。
あ、睡眠不足の上に人に揉まれて、レジーナのHPがみるみる削れていく。
……あ、尽きた。
「みなさん、そのくらいで」
「……遅ない? シスターはん……」
ベルティーナの制止が入るも、時すでに遅し。
レジーナは燃え尽きていた。
「そのお薬は、どのような目の病気にも効くのでしょうか?」
倒れるレジーナの隣に膝をつき、バーバラが真剣な眼差しで尋ねている。
二十四区教会にも、目が悪いガキがいるもんな。
「なんでも、ってわけにはいかへんねん。ちゃんと診察して、その人に合った薬を処方せなな。それだけしても、治せへんもんは治せへん。……人一人の力なんて、小さいもんや」
これまで、どれほどその無力感を味わってきたのか、レジーナの言葉には言語では言い表せないほどの重さがあった。
「それでも、素晴らしいことです。こうして、ブラザー・ティムを笑顔になさったのですから」
「ホント、お前さんはすごい薬剤師だよ! 心から、感謝してる! あたすに出来ることならなんだって言ってくれ! なんだって協力する!」
「ほな、シスター・バーバラはんのパンチラが見てみたいなぁ~」
「なっ………………分かりました。シスター・バーバラ、何卒ご協力を……っ!」
「冗談を真に受けない練習をしないと、四十二区では身が持ちませんよ」
わぁ、辛辣☆
で、めっちゃ睨まれてるけどさ、なんでか俺が。
なぁ、レジーナ?
なんで地雷原のど真ん中でオクラホマミキサーを踊るような真似してんの?
命をかけるほどのボケだったか?
そんなに見たかったか、婆さんのパンツ!?
「――と、このような冗談を言われる可能性があるさかい、軽々しく『なんでもする』とか、言わん方がえぇで~」
「おぉ、そういうことか! 技術があり、慈悲深いだけでなく、そのような気遣いまで出来る優しさ、懐の広さ! あなたは、私が今まで見てきた中で一番素敵な女性です! 心より、尊敬申し上げます!」
「重い! 硬い! ……卑猥な意味やないで?」
最後のそれがなきゃ、卑猥には聞こえなかったのにな。
どこまでも残念なヤツだよ、お前は。
「もっと軽ぅ生きや。肩凝ってまぅで?」
「はい。ありがとうございます」
レジーナに対して、完全に敬語モードになったティム。
バーバラやベルティーナに対するものよりも敬いの心が見え隠れしている。
口調はちょっと砕けつつも、その瞳に宿っているのはまさしく憧憬の念。
これ、ちょっとやそっとじゃ揺るがない信頼を勝ち得た感じだな。
「……これで、ガラス製品が幾分安く手に入るかも!」
「やめてや。ウチ、交渉事とかムリやで?」
「大丈夫。俺が合図した時に『あ~、あの時の恩、返してほし~なぁ~』って言ってくれるだけでいい!」
「出来るかいな、そんなもん!」
まぁ、レジーナの場合、恩を売ってるつもりがないだろうからな。
使い所、めっちゃありそうなのに、お前の恩。
「恩っちゅうたら……」
と、レジーナがいつもより幾分真面目な表情で呟く。
「バオクリエアに、『覗け~ば~尊し~、卑猥な~恩~♪』っちゅう、階段の下からスカートを覗き見る歌があってな」
「すっげぇくだらねぇ話を、そんな真面目な顔でしないでくれる?」
そして悔しいかな、似たような歌が俺の故郷にもあるんだわ。
全然卑猥じゃないけどな、こっちのは!
つーか、スカート覗いといて『恩』もなにもねぇだろうが。
「そのお顔は、ヤシロさんの故郷にも似たような歌がありそうですね」
「あのな、ソフィー、俺の故郷のは、恩師に感謝を捧げるまともな歌なんだよ!」
「ウチのかて、恩師のスカートをやな――」
「黙れ、一緒にすんな!」
恩師のスカート覗いてんじゃねぇよ。
「では、とりあえず――」
ベルティーナの声に合わせて、シスターたちが該当者三名の腕を掴む。
俺と、レジーナと、ティムの。
「――朝食の前に、懺悔をいたしましょうね」
わぁ、とばっちり~。
俺のは真面目な卒業ソングなのにぃ~。
絶対、精霊神の悪ふざけのせいだ。
そんな似た感じの、まったく意味の異なる歌があってたまるか!
『強制翻訳魔法』のおふざけなんだろう、どーせ!?
一回くらい、お前が吐くほど懺悔しやがれ!
そんな愚痴を、懺悔室で延々垂れ流してやった。
「二日続けて、朝から懺悔させられるとか……ウチのチビたちに知れたらなんて言われるか」
懺悔室を出る時、ティムががっくりと肩を落としながらそんなことを言う。
「今度、教会に遊びに行ってもいい?」
「歓迎しにくいタイミングで言うなよぉ、お前さんよぉ。いや、歓迎するけどさぁ」
んだよ、歓迎すんのかよ。
ドMか、こいつ?
「なぁ、ウチ今、向こう側、透けて見えてへん?」
「どんな減り方するんだよ、お前は?」
こちらは、懺悔室の空気に常時ダメージを喰らっていたレジーナ。
神聖なる場所で毒の沼地みたいにダメージ喰らい続けるって、確実に腐属性だよな、お前は。
「服だけ透ければいいのに」
「なに、自分、懺悔おかわりかいな? 欲張りやなぁ」
「行ってくっといいよ。ご飯、先食べとくから」
懺悔~ズの二人が裏切りやがった。
道連れ自爆してやろうか?
「みなさん、懺悔は済みましたか?」
と、ジネットが礼拝堂まで迎えに来ていた。
「早く手を洗ってきてくださいね。みんながお腹を空かせて待っていますから」
「待っててくれたのか?」
「はい。だって、手巻き寿司はみんなでわいわい楽しみながら食べる料理ですから」
なるほど。
「つまり、今日はこの後、割と結構見逃される可能性が高いぞ」
「シスターはんがお腹空かせて、懺悔が後回しになる可能性が高いんやね」
「そういう考え方してっから、しょっちゅう懺悔喰らうんだよ、お前さんたちは。反省しろって、マジでよぉ」
なんか、レジーナと同族のブラザーから説教めいたことを言われた。
「教会関係者ぶるな」
「めっちゃ教会関係者、悪ぃけんども!」
幼女に「ブラジャーさん」って呼ばせてるダメ人間のクセに。
「呼ばせてなかんべや!?」
おっと、またうっかり口から漏れてたっぽいな。
「手巻き寿司って、あれかいな? 猛暑期に河原でやってた」
「はい。そうですよ。レジーナさんは、もうベテランさんですね」
「そんなわけあらへんやん。あん時も、一回も上手に巻かれへんかったわ」
とか言ってるレジーナの顔が緩んでいる。
うまくは出来なかったが、楽しい思い出にはなっているのだろう。
「そういや、あん時ウーマロは途中離脱したんだっけな」
「そうでしたね。では、今日は存分に堪能してもらいましょうね」
「だな。じゃあベティちゃん、隣で巻いてやってくれるか?」
「無理やっちゅーのに」
「ウーマロさんも、緊張されてしまいますね」
「けど、前にやってた時思ぅたんやけど、手やのぅて、谷間にノリのっけて、『むぎゅっ!』って巻いたら上手に出来るんちゃうやろか?」
「そんなわけないが、一度試してみる価値はあるだろう」
「お二人とも、懺悔してください」
「懺悔が好きなんだなぁ、お前さんたち。もう、先にいただいちまうかんね、悪ぃけど」
ベルティーナが可哀想だからと、ジネットを説得し、なんとか懺悔を回避して談話室へと向かう。
むぎゅり寿司……絶対流行ると思うんだけどなぁ。
「それでは、全員揃いましたので、食事をいただきましょう」
「「「いただきます!」」」
「召し上がれ」
ジネットが代表して返事をし、いつものメンバーがそれぞれのテーブルについてやり方を教えてやっている。
さすがノーマ、うまい。
っていうか、指先に付いた米粒をパクっと食べる仕草がエロい。
……俺、あのテーブルに混ぜてもらおうかな。
「ヤシロさんは、こちらで司祭様たちにやり方を教えてあげてくださいね」
「う~っわ、一番はしゃげないテーブルに座らされた」
見渡す限り、熟女熟女熟女。
ところどころ、乾物干物が混ざってやがる。
「美人揃いで、食事が進みそうだよ」
「まぁ、うふふ。お上手だこと」
「すみません、『精霊の審判』だけは勘弁してください」
「まぁ!」
冗談を言うと、オバハン連中がドッと笑う。
やっぱ、どこの世界でもオバチャンってのはこういうイジられ方が好きなのか。
毒舌漫談とかしたら、全国回れるかもしれないな。
……で、貴族の逆鱗に触れて私刑と。
とんでもないな、異世界は。
何が起こるか分かったもんじゃない。
「とどかなーい!」
「ノリちいさーい!」
「あはは、下手だなぁ、みんな。ご飯のっけ過ぎなんだよ。いいか、見てろ? こうするんだよ」
「でりあさん、そんなに載せたら、たぶん巻けな…………ね?」
「ヤシロー! 今日のノリ、小さくないかー?」
小さくねぇんだよ。
前回も、その前もずっとそのサイズだから。
「こうするんさよ」
「わぁ~、ノーマお姉ちゃん、じょうず~!」
「おいしそ~!」
「そうかぃ? そんじゃあ、あんたがお食べな」
「いいの!? ありがとー!」
「「いいなぁ~!」」
「そんな顔しなくても、順番に作ってやるさよ」
「寮母のオバチャンみたいだなぁ、ノーマ」
「オバチャンって言うんじゃないさよ!?」
デリア。
人を褒める時は、地雷を避けて褒めるんだぞ。
ちょっと練習しような?
「ヤシロさん」
ガキどもの騒がしい様子を見ていると、ベルティーナから声がかかった。
「ノリが届きません」
「いい加減学習しろよ」
全部載せはムリなんだっつーの。
あぁ、もう、ほら貸してみろ。
「ほら、こんくらいがちょうどいいんだよ」
「わぁ、とても美味しそうですね」
「どーぞ、召し上がれ」
「うふふ。すみません、なんだか催促してしまったみたいで」
してたっつーの。
今のが催促じゃなきゃ、なんなんだって話だよ。
「ヤシロさん」
「「「届きません」」」
「どんくせぇシスターばっかだな、精霊教会!?」
お前ら、裁縫とか出来るんだよね?
ある程度器用なはずだよね!?
そんな器用さを凌駕する食い意地なのか?
全部載せをするんじゃねぇよ。
具材を無駄にしないため、俺がテキパキとシスター連中に手巻き寿司を作ってやる。
ひな鳥にエサを食わせてる親鳥の気分だよ。
あっちこっちでピーチクパーチク囀りやがって。
「ほい、婆さんも食っとけ」
「うふふ。不思議ね。あなたにそう呼ばれるのは、なぜだか不快ではありません」
「ん? ……おっとイケね、司祭様、司祭様っと」
「うふふ。先ほどの呼ばれ方の方が、親近感を覚えてしまうのですから、不思議ですね」
やっぱ、本人は婆さん呼びに不快感はないようだ。
「けど、ちゃんと呼ばないと懺悔室に入れられちゃうから」
「お気に入りのクッションを持ち込んでみてはいかがですか? 多少は、快適に過ごせるようになりますよ」
「快適空間にして、居着くつもりねぇから」
「まぁ、そうでしたか。私はてっきり、懺悔室がお好きなのかと思っていましたよ」
人をからかってくすくす笑う。
周りのシスター連中も一緒になって笑ってやがる。
なんて腹の黒い集団なんだ。
「さっさと満腹にさせて、解放してもらおっと」
「ヤシロさんも召し上がってくださいね」
「お前らの生み出した出来損ないがこんだけあるからな。食い物を無駄にしないのが俺のポリシーだ」
目の前の皿に積み上げられた失敗作の山。
こんなんでも、食えばちゃんと美味いからな。
「でも、それでは少し、寂しいですね」
呟いて、婆さん司祭が自分で巻き寿司を作り始める。
「ご飯はこれくらいでしょうか……そして、具材は多くても二つまで……それで、こうして……出来ました」
俺のやり方を見て学んだのか、婆さん司祭の作った手巻き寿司はやや小ぶりながらも、ちゃんと綺麗に巻けていた。
なかなかの出来栄えだな。
「いかがですか?」
「美味そうに出来てるぞ」
「では、こちらはヤシロさんに差し上げます」
「ん?」
「作っていただくのも嬉しいですが、私はこうして、何かをしてあげる方が好きなんですよ」
言って、失敗作が積みあがった皿を、俺の前から退かす。
まさか、婆さんがそれを食うつもりか?
「シスター・ベルティーナ。まだ食べられますか?」
「もちろんです」
残飯処理に使われてるぞ、ベルティーナ。
いや、味は確かだから問題はないけども。
扱いがさ……いいのか、それで。
「さぁ、召し上がれ?」
婆さんにじっと見つめられ、断れる雰囲気じゃなかったので、婆さんの手巻き寿司を一口食べる。
「いかがですか? ちゃんと出来ていますか?」
「うん。美味いよ」
「そう、よかった」
手を合わせて、ほっと息を吐く婆さん司祭。
それを見て、シスター連中が一斉に手巻き寿司を作り始めた。
そして――
「さぁ、召し上がってください」
「先ほどの、『美味しい』の顔はとても可愛らしかったですよ」
「もう一度、先ほどのお顔を見せてくださいね」
「いや、こんな食えるか!?」
俺はベルティーナじゃねぇんだよ。
とにかく、飯を無駄にしないためにも、一人一個までと制限を大至急設けて、食えるだけ食った。
……腹がはちきれるかと思ったぞ。
「ヤシロさん、お腹いっぱいいただきましたか?」
「はち切れそうだよ」
ひどいイジメに遭った。
年寄りは、若者が無限に飯を食えると錯覚している節がある。
若かろうが、限界はあるから。
「ジネットは大人気だったな」
デリアやノーマたちが教えてやっているにもかかわらず、ガキどもはジネットに群がって「作って」「巻いて」と催促していた。
まぁ、美味そうだもんな、ジネットの巻いたヤツ。
そのせいで、随分ともみくちゃにされていたんだが、なんでにこにこしてんのかね?
「うふふ。ヤシロさんに負けていられませんから」
「じゃあ俺、負けでいいから、ガキは全部引き取ってくれ」
「残念ながら、審査員の子供たちは不戦敗を認めてくれないようですよ」
ちぃっ、煩わしいガキどもめ!
「で、なんでミリィはちょっとヘコんでんだ?」
「実はですね……」
「ぁの、ね。みんなね、親切心なんだとは思うんだけど、ね……みんなして、みりぃに手巻き寿司作ってくれるの……」
ガキどもに子供扱いされてたのか。
そりゃ可哀想に。
「まぁ、あれだ。ミリィの『美味しい』って顔が見たかったんだろう」
「そうですね。わたしも、ミリィさんの美味しそうな顔は大好きですよ」
「そ、そう。かな?」
「俺なら、ミリィが口を開けて『あ~ん』って言えば、何本でも巻き寿司を巻いて与えてしまうだろう」
「そんな……ひな鳥じゃないんだから」
「試しにやってみ?」
「で、出来なぃょぅ……、大きくぉ口開けるの、はずかしい、もん」
かわヨ!?
俺、なんで婆さんどもにばっかり寿司を巻いていたんだろう。
ミリィにも手巻き寿司あげたかった!
「ジネット、何か食い物ないか!?」
「みりぃ、もうおなかいっぱい、だょぅ」
「クッキーならありますよ」
「えっ、オーブンで焼いたやつ?」
「はい。司祭様やシスターたちに召し上がっていただこうと思いまして」
パンの定義を見直したら、こういう美味い物が世に出回るんだぞ~、という静かなるアピールだ。
今回は教会に税を納めることになるが、ゆくゆくのことを考えれば、これは先行投資と言える。
何より、今回の金はハビエルが出してくれるし。
「クッキーは、別腹だよな?」
「ぅ……ぅん」
小さく頷いて、カーッと赤くなるミリィ。
食いしん坊キャラは恥ずかしいらしい。
でも、オーブンで焼いたクッキーはなかなか作れないからこのチャンスは逃したくないと、そんな感じだろう。
「じゃあ、ミリィ。クッキーをあげるから、ちょっと仕事を頼まれてくれないか?」
「おしごと? なにかぉ花がいるの?」
「いや、クッキーを食べてくれればいい」
「それが、ぉ仕事、なの?」
あぁ。
もしかしたら、精神的にかなりの負担になるかもしれないが……堪えてくれ!
「というわけで、ハビエル。結構お金かかったんだよ、このクッキー」
「全部ワシが持とう! ポケットマネーから出そうじゃないか!」
「はびえるさん、いつからいたの!?」
ミリィが「あ~ん」したら――って話をしたあたりから、気配を消してずっと隠れてたんだぞ。
たぶん、俺がミリィに食べさせる直前に現れて、俺からクッキーを強奪するつもりだったんだ。
「そんなことはしない! ちょっと近くから眺めていたかっただけだ」
「度し難いですわね」
と、ハビエルの背後からイメルダが現れる。
一緒になって気配消してたってことは、お前も目的は同じだろうが。
「ワタクシは、ヤシロさんから奪い取るつもりでしたわ」
うん。
娘の方がデンジャラスだわ、ハビエル家。
「じゃあ、ごめんミリィ、ハビエルにあ~んさせてやってくれ」
「恐れ大いょぅ!?」
「大丈夫だよ、ミリィたん! ハビエルおいたんは、怖くないよ!」
「おいたん!?」
「さぁ、あ~ん……」
「ぇ……っと、ぃいの、かな、いめるださん?」
「次はワタクシですわ」
「順番待ち!?」
イメルダからGOサインが出たので、ミリィは覚悟を決めたようだ。
申し訳なさが先に立って、嫌悪感とかはないらしい。
本当に、オジサンキラーだなぁ、ミリィは。
ミリィを好きにならないオッサンはいないだろう。
女子にもガキにも突き刺さってんるだから。
「ぁ、ぁ~……ん」
サクッ――と、クッキーが小気味のよい音を響かせる。
唇に触れないように、クッキーの端を握っていたハビエルが、残ったクッキーをミリィに手渡す。
最後まで強引に――ってしないあたり、一応紳士。
「今日の良き日!」
ただ、残念ながら、変態紳士。
「今日の良き日」って、卒業でもすんのか、お前は。
「ではミリィさん。次はこちらですわ」
「ぁの、いめるださん……みりぃ、朝ご飯食べたところだから、そんなにいっぱいは……」
「こちらは、チョコチップクッキーですわよ?」
「ぃただきます……っ!」
好きだもんなぁ、チョコチップクッキー。
もう一枚くらいなら別腹復活しちゃうよなぁ。
さすがイメルダ。
いいところを突いてくる。
「さぁ、あ~んですわ」
「ぁ……ぁ~ん」
サクッと音がして、今度はミリィが頬っぺたを両手で押さえた。
「ほゎあ……幸せの味~」
そんな顔に釣られた者が多数。
「ミリィちゃ~ん、次、こっち~☆」
「待てよマーシャ、あたいが先だぞ!」
「ミリィ、昨日のベビカスなんだけど、こっちはどう?」
「あたしのは、ネフェリーのベビカスにハチミツを付けたヤツだよ~」
「……マグダの真骨頂、ハニーポップコーンはこちら」
「ミリリっちょ、ちょっと待っててです! 今すぐクレープを焼いてくるですから!」
「そんなにいっぱい、食べれないょう!」
「むきぃー!」と両腕を振るミリィ。
断るという選択肢は、なかなか表示されない仕様らしい。
断る理由が「お腹いっぱい」だもんな。
「普通に嫌です」でもいいと思うんだけどなぁ、別に。
「シスター、僕もミリィちゃんにご飯あげたいー!」
「わたしもー!」
「みなさん。ミリィさんはとても可愛らしいですが、ペットではありませんよ」
「「「でも、かわいいよ?」」」
「ん~……困りましたねぇ」
「困らないで、ちゃんとダメって言ってぇ~! しすた~!」
ミリィに怒られて、ベルティーナの表情筋が融解した。
すごいなミリィ。
ベルティーナまで骨抜きにするのか。
ガキどもに子供扱いされてヘコんでいたミリィ。
大人も子供も関係なく可愛がられた結果、「まぁ、いっか」という境地に――
「至ってないょ!?」
そっか、ダメだったか。
難しいお年頃だなぁ。
「コメツキ様」
「どうした、デボラ?」
「ください」
「非売品なんだ。あと四十二区から持ち出すと、暴動が起こるから」
「そうですか……」
デボラにも刺さりまくったらしい。
運動会の時は敵チームだったから、そこまで好意的な目では見てなかったのかもな。
敵にいても可愛いのだ、味方にいたら、たまらんだろう?
「決心しました。ここの子になります!」
「思いとどまってね、デボラ。ミスター・ハーゲンに叱られちゃうから」
暴走しかけたデボラを、領主オーラで黙らせるエステラ。
おぉ、効果あったみたいだな。
デボラが「はっ!? ついうっかり」とか言って正気に戻ったぞ。
領主オーラを浴びて、主を思い出したのか。
そーか、そーか。
二度と忘れるな。
「ね? ボクだって、たまには役に立つでしょう?」
「たまにってなんだよ」
別に、お前を役立たずだなんて思っちゃ……あぁ、なるほど。
「催促はもっとうまくやれよ」
「そしたら、あざといって言うじゃないか」
「今でも十分あざといよ」
「なんでさぁ~」
そういう、甘えてます~って顔があざといんだよ。
「お前は、自分がそこそこ可愛いって自覚しとけ」
「へ? ……えへへ。じゃあ、君の前では存分にその可愛さを発揮してあげよう」
と、口を大きく開けてこちらへ顔を向ける。
こいつも、チョコチップクッキー大好きだからな。
前に作った時、一人で食い尽くす勢いで食ってやがったし。
「ほらよ」
「あ~ん……んふふ、美味しっ」
しゃくしゃくと、小気味よい咀嚼音をさせて、エステラが手を差し出してくる。
へいへい。残りのクッキーね。
齧りかけのクッキーをエステラの手に載せて――気付く。
「別に『あ~ん』する必要なくなかったか、今!?」
「本当だ!?」
なんか、素でいちゃついちゃったよ、おい!?
「それもこれも――」
「みんな、ミリィが可愛いから、だね」
「ぇっ、なんで、みりぃ!?」
いやいや。
可愛いが正義過ぎて、それが常識だと勘違いしてしまったのだ。
ミリィ……恐ろしい子!
「チャリーンちゃりーんチャリーンちゃりーんピロリロリン」
「ポイントをすごい勢いで加算すんな!」
「イチャイチャしてないから!」
ナタリアが出現して、イチャイチャリティにポイントを加算していく。
やめい。
あと「ピロリロリン」ってなんだ!?
ワンアップでもしたのか!?
「領主様の恋愛事情が、こうも赤裸々に」
「さすが四十二区、時代の最先端」
「赤裸々じゃないから!」
「待て、エステラ。否定するなら『恋愛事情』の方だ」
どうしてお前は暴走してポンコツ化するんだ。
そんな中、俺の袖を「くいっくいっ」と引っ張るヤギ耳少女。
「お兄ちゃん、とりあえず、懺悔、しよ?」
「お前は、覚えたての言葉を使いたいお子様か」
ぷぅって膨れてんじゃねぇよ。
お子様で間違いないだろうが。
何が不満なんだよ。
「ジネット~、ナタリアがイジメる~」
「うふふ」
ほら~、そうやってさぁ、俺以外のことをさぁ、甘やかす~。
「俺がやったら、懺悔だったに違いない」
「そんなことないですよ。可愛いイタズラじゃないですか」
やられてる方は堪ったもんじゃないっつーの。
よぉし、ならジネットも体験してみるといい。
「ポィンぽぃんポィンぽぃんピロリロリン」
「懺悔してください」
「やっぱ懺悔じゃん!?」
「内容が違いました!」
やっぱ贔屓じゃん!
「もぅ!」はこっちのセリフだよ。もぅ!
「……まぁまぁ、ヤシロ。マグダのハニーポップコーンでも食べて落ち着いて」
「ミリィに食ってもらえなかったのか。残念だったな」
急いで作ってきたのにな。
「わぁ、いいなぁ、ヤシロ。ハニーポップコーンもらったのか」
「喰うか、デリア? いいか、マグダ?」
「……もちろん。ただし、食べられるものならば」
と、マグダがハニーポップコーンを一粒、指で弾いて空高く飛ばす。
大きく弧を描いたソレは、一分の迷いもなく大きく開かれたデリアの口へと入っていった。
「……ナイスキャッチ」
「いや、今のはナイスピッチだろ」
正確無比だな、マグダ。
「……食べ物は無駄にしてはいけないから」
まぁ、そうだな。
「でもな、三秒ルールってのがあるから」
「ダメですよ、ヤシロさん。ヤシロさんが言うと、すぐ真似をするんですから……」
と、困り顔のジネット。
「ガキどもがか?」
「いえ、あの……シスターが」
ベルティーナかよ!?
……あぁ、そういや前にやってたなぁ、三秒ルール。
「……しかし、デリアの反射神経をもってすれば、これくらいは容易い」
言って、マグダが手のひらに載せたポップコーンを指で弾いて「ズバババッ!」と連続射出する。
凄まじい勢いで飛んできたポップコーンを、デリアは驚異的な動体視力と反射神経ですべてを口でキャッチする。
「あンまぁ~い!」
いや、一回手で受け止めて、その後落ち着いて食ってもよかったんだぞ?
まぁ、幸せそうだからいいけど。
「……ちなみに、この技はノーマとモリーも出来る」
「ノーマのは純粋に運動能力の高さだろうけど、モリーのは執念を感じるな……」
モリー、ちょっとずつ、面白いキャラが定着しつつあるぞ。
気を付けて!
守り切って、純朴な妹枠!
「シスター、僕も食べた~い!」
「ポップコーン!」
「クッキー!」
こっちでいろいろ食ったせいで、ガキどもが騒ぎ出した。
さっき飯を食ったばかりだろうに。
まぁ、そうなるよな。
「ちゃんとお前たちの分もあるが、ちょっとずつだからな」
「「「えぇー! いっぱい食べたいー!」」」
「お、いいのか? この後、東側のスタンプを捺して戻ってきたら、陽だまり亭でケーキなんだけどなぁ~」
「「「ケーキ!?」」」
「昨日ハビエルに『まいった』って言わせたろ?」
「「「いわせたー!」」」
ハビエルに飛び掛かって倒せたらケーキをご馳走してやるという約束をした。
結局ハビエルは倒れなかったので、ケーキは無しだと思い込んでいたらしいガキども。
でもハビエルが降参しちまったからなぁ、しょうがない。
ケーキをご馳走してやろうじゃないか、――ハビエルの金で☆
「じゃあ、材料費よろしく、敗残兵☆」
「おう、任せとけ! 存分に食わせてやってくれ」
「ありがとうございます、ミスター・ハビエル」
「あ、いや、シスター・ベルティーナは、別枠で……」
真っ先に礼を言いに来たベルティーナから視線を逸らすハビエル。
いや、一応保護者としてのお礼だから、今の。
……たぶん。
あ、ちょっと残念そうな顔をした。
ごめんハビエル、間違えてた。
ご馳走になりますのお礼だったわ、今の。
「ジネット」
「はい。準備に抜かりはありません」
「……アレも仕込んである」
「はいです! あたしとマグダっちょで練り練り混ぜ混ぜしといたです」
あぁ、アイスか。
至れり尽くせりだな、今回のツアー。
「そっかー、じゃあ美味しい物がいっぱいだなぁ~。お腹に余裕を持たせとかなきゃな~。……で? クッキーとポップコーン食べたいって?」
「うぅ…………我慢する!」
「がまん!」
「けーき!」
まぁ、クッキーは土産に持って帰ればいいさ。
カンパニュラとテレサがせっせと個包装してくれたし、帰りにでも持たせてやるか。
「クッキーは、お土産用に包んでありますので、お持ち帰りになってご自宅でお楽しみください」
「「「やったぁー!」」」
あ~ぁ、バラしちまった。
先に言うと、ずっと浮かれて面倒なことになるぞ?
俺、知~らねっと。
「ヤーくんのご提案なんですよ」
余計なこと言わなくていいから。
「「「おにーちゃん、ありがとう!」」」
群がってこなくていいから!
「ほぅれ、さっさと行くぞ! 今日はそこまで時間ないからな」
昼飯食ったらみんな帰るんだからな。
さっさと視察に行って、さっさと戻ってきて、さっさと飯を食って、さっさと帰れ。
「あら、私は別に急ぎませんよ?」
「えぇ、私も」
「そうですね、少しくらい遅くなっても」
「寮母のみなさんがいてくださいますし」
「ウチの子たちも、もうすっかりお兄ちゃんお姉ちゃんになっちゃって」
「えぇ、ウチもなんです」
「さっさと帰れ、放蕩シスターども」
婆さん司祭が余計なことを言うから、それに便乗するオバハンシスターが出始める。
お前らが暇でも、こっちには予定があるんだよ!
予定はあるし、体力はもうないの!
帰って! マジで!
「教会でお利口にお留守番していた子供たちの分もクッキーを焼きましたので、是非持って帰ってあげてくださいね」
「まぁ、本当ですか?」
「きっと喜ぶわ」
「素晴らしい方ね、ティナールさん」
「精霊神様のご加護がありますように」
加護受けまくってるよ、そこの母娘はな。
「でもあなた、帰りの馬車で食べちゃだめよ」
「いや~ねぇ~……証拠なんて残さないわよ」
「「やだもぅ~!」」
オバハンか!?
オバハンじゃん!
もう、会話の内容としゃべり方、完全にそこらのオバハンじゃん!
「折角だから、メンコでも持って帰るか? エステラ、在庫からいくつか……いや、折角だからベッコ、新しく描いてやってくれるか?」
「お安い御用でござる」
「でも小さいガキにメンコは難しいか。ジネット粘土型って余ってたっけ? ……いや、折角だからベッコ、新しく作ってやってくれるか?」
「もちろんでござる」
「あぁ、でもあれか~、みんなで遊べるやつの方がいいかぁ~。じゃあグラグラ船上バトルロワイヤルの方がいいか~、在庫は……いや、折角だからベッコ、新しく作ってやってくれるか?」
「流れるように酷使されてるでござるな、拙者!?」
だって、何言ってもやってくれるからさぁ。
「しかしながら、どれもこれも子供たちには喜ばれるでござろうな……あい分かったでござる! みなさんが戻られるまでに仕上げておくでござるよ」
は?
いやいや、待て待て。
「冗談だから真に受けるな」
お前は、昨日酷使され過ぎて、家で倒れたんだろうが。
断れ、つか、突っ込めって。
「オイラも手伝うッスよ、ベッコ」
「お前もか、ウーマロ!?」
「やはは……オイラ、どうせ同行しても、緊張してほとんどお役に立てないッスし」
「いや、こんな後期高齢者にまで律義に緊張せんでも……」
「ヤシロさん」
「お口が悪い子ですよ」とジネットが静かに忠告してくる。
「折角四十二区に来てくださったのでござる。この楽しかった思い出を、是非みなさんのご家族にもお裾分けしてあげてほしいでござる」
「四十二区のことを好きになってもらえれば、オイラたちも嬉しいッスから」
「ほんじゃ、アタシも手伝ってやるさね」
いや、ノーマはガキどもの面倒を見る係だし!
「デリアがいりゃ、ちゃんと面倒見てくれるさよ。パウラとネフェリーもいるしね」
そんなことを言って、職人三人衆が陽だまり亭でオモチャ制作をすることになった。
……冗談で言ったのになぁ。
「お前ら、ガキが好き過ぎじゃね?」
「「「そりゃヤシロさね」さんッスよ」氏でござるよ」
なんか声揃えて反論された。
ヤーな感じー。
あとがき
あっという間の大晦日
どうも、大晦日だよ宮地です。
昔、大晦日だよドラ〇もん
ってやってたんですよねぇ(*´ω`*)
というわけで、気が付けば2025年ももう終わりです。
……早くないっすか?
(・_・;
まだ8月くらいの気持ちなんですけども。
もう一回8月からやり直してみるというのは?
なしですか?
そうですかぁ……
では、折角こんなにドンピシャで大晦日更新ですので、
ここはひとつ、大晦日っぽいことをやってみましょう
宮地さんの、
今年の漢字一文字――
『乳』
ドドー\( ̄▽ ̄)/ーン!
……あ、毎年恒例のヤツはダメなんですか?
じゃあ、『AI』で。
あ、漢字でもないし、一文字でもないのでダメなんですか?
では真面目に――
『新』
ですかね。
……いえ、ここだけの話なんですけど……私、実は、
……コナン君の正体、分かっちゃったんです!
あれ、絶対、新一君ですよ!
秘密ですけどね!
あ、堤さんじゃないです。
たぶんその方、漢字が違いますんで。
……というのは冗談で☆
今年一年を振り返ると、
『新』か『転』か『変』かなぁ~と。
今年のはじめ、
何の占いだったか忘れたんですけど、
何気なく見た占いに
「今年、新しく始めることは、これから先のあなたにとってとても重要なもので、生涯のライフワークになるでしょう」
みたいなことが書かれていたんですね。
で、その時は「いやいや」と、
「ちょっと待ってくれよ」と、
「子供がまだ食べてんでしょうが」と、
そう思ったわけですよ
(;゜Д゜)……邦衛さん?
これまで、
結構ノリでいろいろな趣味を始めておりまして
それこそ、徒歩で八王子~新宿間を歩いてみたり、
植物をベランダでいっぱい育ててみたり、
アクアリウムを始めてみたり、
自転車で県をまたいでサイクリングに行ってみたり、
もっと昔に遡れば、映画館巡りとか、ホテル巡りとかしてましたからね。
見たい映画ないけど、とりあえず映画館に行く、行くのが目的、映画はなんでもいい、とか。
とりあえず、ホテルに泊まる。ちょっと無理してお高い部屋に泊まってみるとか。
プラモデルの塗装とかやりたくなって、一式買い揃えたり
フィギュアにハマって、90年代~2000年代ころの物を集めてみたりとか
ミステリー小説をすごい読んでた時とか
小説家になろうの名作をむさぼり読んでいた時期とか
まぁ、いろいろやってきたんですが、
さすがにもう、
オジサンです
去年末あたりに、断捨離にハマって、家にあった物とかかなり処分したんですよ
過去の趣味の物とか、コレクションとか。
B‘zのCDなんて、初回限定版ばっかりでしたからね。
1~3枚目以外、全部初回限定版。
あと、アニメのDVDとか、キャラソンとか
ライトノベルもかなりの数ありました
それらも、全部手放しまして、
断捨離というより、終活?
部屋がかなりさっぱりしまして、
棚とか、ラックとかを断捨離するくらいにさっぱりさせまして
本棚もガラガラで
衣裳部屋もスカスカで
そんな状態で迎えた2025年、年始。
「これから始めること」とか言われましても、もうないぞと
まぁ、これは全年代向けなんで、私よりも一回り若い人とか、
九星気学とか四柱推命とかがたまたま同じな、若い人向けの文章なんだろうな~
と、思っていたんです――が!
今年、
私の人生観がガラッと変わること、起こりまくりまして!
今年から始めた新たな趣味、行動、事象、
本気で、今後一生続けていきそうな勢いです!
占いすごいな!?Σ(゜Д゜;)
「いいところだけ信じよう~」くらいの軽い気持ちで見たのに!?
ていうか「この年齢から、どんな新しい趣味始めんねん!?」って笑い話のネタにしてたのに!
4月 自動車教習所へ通う
7月 普通自動車免許取得
世界が変わった!?Σ(・ω・ノ)ノ!
でも、免許がライフワーク?
タクシーの運転手にでもなるのか?
なんて話していた夏が過ぎ、9月!
9月 Copilotと出会いAIデビュー
これが大きかった!
それまでAIって、「まったくの嘘情報教えてきて、ゆーちゅーぶでネタにされてるヤツでしょ?」くらいの認識だったんですが、
この一年で凄まじい成長を遂げましたよ!
そして、今やパートナーですよ。
たぶんもうAIなしでは書けないでしょうね
ってくらい、活用しまくりです。
まさに、私にとって、
2025年はAI元年!
投資のこととか、税金のことも教えてくれますしね
あと、しんどい時に慰めてくれますし(*´ω`*)
で、あぁ、なるほど、新しい趣味ってAIか……と思っていたら、
まだありました!
新しい趣味!
10月 SUNO契約
これにより、私のI-pod touchの中身がガラッと様変わりしましたもの!
めっちゃ楽しい(*´ω`*)
過去の歌詞に曲がつく快感、すごいです。
そして、それを『異世界詐欺師』と絡めてしまったのが運の尽き……
そりゃあ、『異世界詐欺師』と絡めちゃったら、妥協なんか出来ませんよね
行けるとこまで全速力!
というわけで
11月 DOMO AI契約
11月 動画作成開始!(海に閉じ込めた星空)
11月 YouTube チャンネル開設!
12月 Animon AI 契約!(必要にかられて)
12月 あにもんでの初動画作成
そして、現在も、動画生成AIと、動画編集ソフトを駆使して、
ガスガス動画を作っております
……た、楽しい( ̄▽ ̄)
たぶん、これ、
どなたにも見てもらえなくても、一生やってます
たぶん私、
子供のころに憧れた世界を、この先自分で生み出していくと思います。
90年代のOVAとか
ラジオドラマとか
キャラソンCDとか
めっちゃ楽しかったんですよね!
(≧▽≦)
そーゆーのがしたくて、この世界に飛び込んだので
きっとそーゆーのたくさん作ると思います
趣味全開で!
ラジオドラマ作るには、ボイスAIも必要ですかねぇ……
その中にこっそり混ざってわき役で出演してやろうかしら……うふふ
というわけで、
まさかまさかの、占い大的中でした
(^^; 当たるもんなんですねぇ~
去年まで、
というか、3月まで、こんなことになるとは思ってもみませんでした。
3月までは、去年と同じ世界だったんですよ、私の周り
でも、思い立って教習所に入所したあの時から、
なんか世界が変わったんですよね
新しい世界が見えてきた――そんな感じがしました。
そしてAI
まだ賛否はあるようですが、
私は使うでしょうね、これからもずっと
自分でも作れるっていうのが、強みに出ている気がします。
曲にせよ、物語にせよ
『0→1』を出来る人にとっては、本当にすごいことになりますよAIは
ですので、今後も何かしら公開したり宣伝したりするかと思いますが
ご興味ある方は覗いてみてくださいね☆
というわけで、
今年、2025年の私の漢字は――
『乳』!
\( ̄▽ ̄)/
やっぱり、これは譲れないですかねぇ~
というわけで、
本年もいろいろとお付き合いいただきまして
誠にありがとうございました。
私はとても楽しい一年になりましたが、
皆様の一年という時間の中で、ちょっとでも楽しいとか面白いを共有できていたのでしたら
これ以上の喜びはありません。
本年のご愛顧に心から感謝して
来年2026年が皆様にとっても、私にとっても、そして作品たちにとっても
素晴らしい年になりますよう、心からお祈り申し上げまして
年の瀬のごあいさつに代えさせていただきます。
今年一年、ありがとうございました!
また来年も一緒に遊びましょう!
遊んでください! ね!
来年も、引き続きお引き立てのほど、
よろしくお願いいたします
良いお年を
宮地拓海




