459話 ぺったん。あ、スタンプをね
まぁ、懸念は残りつつも、ニュータウン観光はつつがなく終わった。
「やだもう、お腹いっぱい」
「あなた食べ過ぎよ。この後、お昼ご飯いただくんですからね」
「シスターだって、クレープ二つも食べてたじゃありませんか」
「あら、私はアレくらい朝飯前なんです」
うわぁ、やっぱいたよ、ベルティーナ系シスター。
教会に長くいると、胃袋が拡大していくんだろうな……怖ぁ。
「みなさん、大丈夫でしょうか?」
「寝る時に腹パンパンで苦しんだら、多少は反省するんじゃないか?」
食い過ぎなんだっつーの。
「一応、胃薬渡しといてんか」
と、レジーナが俺に薬が入った袋を渡してくる。
「自分で渡してこいよ」
「いや、初対面のシスターなんて、ウチ、浄化されそうで、よぅしゃべらんわ」
「不浄なる者って自覚があったんだな、お前」
なら、もう少し日頃の言動を省みればいいのに。
「とりあえず、ベルティーナに渡しとくか。さすがに、薬は一人で平らげないだろうし」
「当たり前ですよ、ヤシロさん」
と、そのベルティーナがほっぺたを膨らませてやって来る。
あ、聞こえちゃった?
「じゃあ、渡しとくな。自分の欲を律することが出来ないシスターが多いみたいだから」
「みなさん、少しはしゃいでおられるんですよ。普段は、厳しく自分を律しておられる方たちばかりなんですよ?」
「なんですよ?」ってこっちに投げられても、「あぁそうなんですか」としか言えないけどな。
「では、これから港へ移動して、外海へつながる洞窟の視察に向かいます」
カエル騒動のあった場所だけに、調査は入念に行わないとな。
ってことにして、自然と港へ向かうわけだ。
……まかり間違っても、出てきたりするなよ、カエル。
これだけのシスターの前に姿を見せたら、さすがに言い訳できないからな?
「港へ行く前に、少し湿地帯へ寄っていただいて構いませんか?」
ベルティーナの言葉に、エステラが「えっ?」と目を見張る。
「もちろん、入口までで構いません。そうですね……河原の手前の、あの分かれ道の辺りで、少しだけ祈りを捧げるお時間をください」
「まぁ、それでしたら」
湿地帯へ続く道は、結構道が荒れて、気を付けて歩かなきゃいけない場所ではある。
でもまぁ、分かれ道のところまでなら危険はないだろう。
まだまだ明るい場所だし、……間違ってカエルが出てくるような場所でもない。
出てくんなよ、マジで?
「押すなよ」のヤツじゃないからな?
「そこまででしたら、わたしもお供できますね」
ジネットが微笑む。
ジネットは約束したんだもんな、湿地帯にはもう行かないって。
その約束の相手は、祖父さんってことらしいが……もしかしたら、カエルの中の誰かだったかもしれない、と俺は思っている。
まぁ、今となっては知り様のないことだけどな。
「それじゃ、出発しようか」
ある程度ニュータウンを見て、ニューロードを見学して、そこそこ楽しんだ一同。
ぼちぼち次の場所へ行く時間なのだが……シスターどもは食い過ぎだ。
「ちょっと回り道して大通りを通っていこう」
「え、どうしてさ?」
「食い過ぎたシスターたちの腹ごなしをしておかないと、大切な試食会に支障が出るからな」
じろりと食い過ぎシスターどもを見ると、「やだ、あなたのことよ」「あなたもでしょう?」と楽しそうに笑い合う。
ホント、男も女も、いくつになっても性格は変わらないものなんだな。
女子高生のノリ、そのまんまだ。
……まぁ、ちょっと古くさいけど、そこはほら、時代もあるし。異世界だし。
逆にここのシスター連中が「チョベリバ~」とか「あげぽよ~」とか言ってたら、そっちの方がびっくりだ。
「よし! じゃあ、食い過ぎた自覚のあるヤツは歩けよ。ムリだったら途中からカートに乗ればいいから。みんな、足腰にキテそうだし」
「まぁっ。そんな年寄りではありませんよ」
「そうね、まだまだ若いんですから」
と、声を上げたのは、例外なく年寄り連中だった。
そりゃそうか。
「じゃあ、気分は『あげぽよ』で行くぞ」
「「あげぽよ?」」
「はむまろ?」
いや、言ってないぞ、ハム摩呂。
混ざるな、混ざるな。
「テンションアゲアゲで行こうってことだよ」
「では、『ぽよ』はどのような意味なのですか?」
「可愛さ、だな」
「なら、私たちにぴったりの言葉ですね」
「教会で流行りそう」
「流行らせましょう」
「「あげぽよ~」」
はは、こっちでも流行るのか、あげぽよ。
「はむまろ~」
だから、混ざるな。
っていうか、いつからいた、ハム摩呂?
なんかしれっと参加してるけど。
え、風邪だったから、特別扱い?
治ったら通常営業だろうが、そこは。
「ヤシロ、変な言葉をシスターたちに教えないでよ」
「ふふ、でも可愛いですよ、あげぽよ」
エステラは不服そうだが、ベルティーナは気に入ったようだ。
「あと、『かわぽよ』もある」
「いや、もう何ぽよがあってもいいけどさ」
「エスぽよ様」
「名前には混ぜないでくれるかな、ナタリア!?」
「そうですね、ぽよぽよしてませんし」
「どこの話をしてるのかな!?」
「「「え、聞きたい?」」」
「散れ! ヤシロ、ナタリア、レジーナ!」
両腕を広げて解散を命じるエステラ。
強権ふるいやがって。
「「「さげぽよ~……」」」
「息ぴったりだね、本当に、君たちは!」
「むきーっ!」と歯を剥くエステラに、ナタリアが何事もなかったかのように連絡事項を伝える。
「今、給仕にコースを確認させました。大通りを回って街道へ入り、その後湿地帯へ続く道の手前で祈りを捧げるという流れで問題なく行けそうです」
「ホント、ヤシロが絡みさえしなければ優秀なんだけどねぇ、君は」
「あげぽよ☆」
「あ~ぁ、ヤシロのせいでさぁ……」
謂れのない誹謗中傷、やめてくんない?
「今回、東側へは行かれませんよね?」
「夜に光の行進をやるとなると、さすがに時間がないからな」
「用意していないのですが、アレ」
と、ナタリアが指で長方形を形作る。
「もしかしたら、明日の朝に行ってみたいって言い出すヤツがいるかもしれないから、今日中に準備させといてくれ、アレに」
と、俺は指を目の前で輪っかにしてメガネを表現する。
ナタリアの言う『アレ』とはスタンプのことで、俺の言った『アレ』は、言わずもがな、ベッコだ。
「ふふ、パンフレットにスタンプを押して回るなんて、よく考えついたよね」
「考えついてねぇ。俺の故郷にあったんだよ」
スタンプラリーがな。
今回、シスター連中には四十二区の主だった名所や名産品なんかを書いたパンフレットを渡してある。
そして、後半のページにはスタンプが捺せる欄をたくさん設けてある。
四十二区の名所を回ってスタンプラリーを完遂しよう!
――ってな感じでな。
最後のページにはでっかいスタンプが二個捺せるスペースを作ってある。
んで、その前の見開き2ページ分、つまり4ページは簡単な四十二区の地図が東西に分かれて描かれており、そこに小さめのスタンプが捺せるようになっている。
この場所でスタンプを捺してね、ってな。
シスター連中がバラけてニュータウンを巡っていたのも、そのスタンプを捺すためだ。
反応は上々。
「これ、ルシアさんにも教えてあげよ~っと」
エステラも、ちゃっかり一緒にスタンプを捺して回っている。
……っていうか、俺以外ほぼ全員やってんな、これ。
パンフレットの版画やレシピやスタンプを短い納期で彫らされ、気絶するように陽だまり亭のフロアで寝ていたベッコは……今日もまた酷使されるのであった。
まぁ、頑張ってくれ。
「あっ、ここが大通りのスタンプなのね」
「そうなんですよ~。……でも、カンタルチカに置いてくれてもよかったのにな~」
他所のシスターに質問されて笑顔で答えるパウラ。
でも、その笑顔はすぐに陰る。
大通りのスタンプは、大通り広場と街道への入口、ちょうど俺の手配書が貼り出されていた掲示板のそばに設置されている。
……嫌な思い出だなぁ、この掲示板。
「一つの店に置くと、他の店から不満が出るだろう? それに、目立つところに置くと、常連客の邪魔になるかもしれないぞ」
スタンプラリーが流行れば、常に誰かしらがスタンプ台のところにいるようになるかもしれないし、大行列が出来るかもしれない。
「そうなったら、酒を飲みに来たヤツが店に入りにくくなるんじゃないか?」
騒がしいのは好きでも、系統の違う騒がしさは邪魔に思える時があるからな。
賑やかならなんでもいいってわけじゃないんだよ。
おっさんどもは、女子供がきゃーきゃー楽しそうにしている場所で酒を飲みにくいもんだ。
「陽だまり亭には置かないの?」
「辞退した」
客でもないヤツが店の前でたむろするとか、邪魔でしかない。
「でも、教会にはスタンプが置かれることになりましたよ」
ジネットが嬉しそうだ。
教会の絵柄のスタンプが嬉しかったようで、私物のノートにもスタンプを捺していた。
陽だまり亭模様のスタンプとか作ってやると喜ぶかもしれないな。
「それもこれも、レジーナさんがゴム版を作ってくださったからですね」
「いや、別にこれを見越して作ったわけやないで?」
版画のように、木版画でもよかったのだが、折角ゴムがあるならとゴム版にしたのだ。
その方が、ガキでも簡単に綺麗にスタンプが捺せるしな。
魔獣の革って手もあったんだが、レジーナがゴムの使用用途で何かいいものないかって言ってたから、だったら使ってみるか~ってな。
「量産は勘弁してや?」
「アッスントに投げといたから、向こうで勝手にやってくれるだろう」
領主のハンコとかは、これまで魔獣の高級な角を使ってたらしいが、ゴムが流通すればもっと安価になる……のかね?
安い魔獣の角でも作れるだろうに作ってこなかった経緯を見れば、ハンコは高級な方がいいとされているのかもしれない。
まぁ、スタンプラリーのスタンプくらいなら、安物でも問題ないだろう。
あ、ちなみに、教会のスタンプの隣には、誰でもお気軽に寄付が出来る募金箱が設置された。
寄付の心を示して、その場で祈りを捧げれば、精霊神に声が届くかもしれないぞ、ってな。
まるっきり、賽銭箱じゃねぇか。
「あぁー! 歪んじゃったぁ! 押すからぁ~!」
「押してねぇーよ!」
「こらこら、ケンカすんな、ガキども」
ガキ用の低いスタンプ台を作ってる暇がなかったので踏み台を置いておいたのだが、バランスを崩すとスタンプがズレるらしい。
覗き込んでみると、確かに歪んでいる。
「味が出ていいじゃねぇか」
「あじ? ……おいしいの?」
「変わってて面白いってこった。これで、お前のスタンプ帳は世界で唯一つのものになったな」
「世界でただ一つ?」
「個性があっていいだろう? 他のヤツと同じじゃつまんないじゃねぇか。な?」
「うん! これでいい!」
はい、単純。
「君の口は、魔法のようだよね。よく次から次へと言葉が湧いてくるもんだ」
「惚れるなよ?」
「愛の言葉が溢れ出したら、惚れちゃうかもね」
「ちっぱいも、時には素敵に見えるもんだゼ☆」
「はい、残念。好感度が消滅したよ、たった今」
こんなにも褒めたのに!?
自分の信念をちょこっと曲げてまで褒めたのに!
「お前とは話が合わん」
「同感だよ」
ガキどもが順番にスタンプを捺すのを見つつ、給仕長チームの様子も窺う。
ナタリアやイネス、デボラが連携して先の予定をスムーズに消化できるように配慮してくれている。
合図が出たら出発。
それまではこの辺で待機、ってな。
「ぼちぼちいいみたいだぞ」
「それじゃあ、スタンプを捺してない人はいないかな? そろそろ出発するよ~!」
「「「はーい!」」」
ガキどもが元気に返事をして、シスターたちも互いのパンフレットを見せ合う。
ガキからババアまで、みんなが楽しんでいる。
ここまでの反響を予想していなかったらしいエステラも、にっこにこだ。
あれ、今イネスが「ベッコ」とか言わなかった?
で、ナタリアが「大丈夫です、まだ壊れません」って言ってた気がする。
あ、デボラが走っていった。
東側のスタンプ、作らせに行ったのか。
今回、東側の視察は予定になかったけど、可能なら割り込ませるつもりなのかもな。
「では、これから街道を通って港へ向かいます。この街道は、今夜光の行進が通る道になりますので、よく見ておいてください。きっと、昼と夜とでは見え方がまったく異なりますよ」
そんな説明を口にして、エステラがシスター一同を誘導する。
「そんなに違うの?」
「あぁ、すっげぇんだぜ。夜になると光るレンガが一斉に光り出してさ」
四十二区と四十区のガキんちょ最年長コンビが並んで歩いている。
あのガキ、同じ歳の女子相手にカッコつけやがって。
惚れたな? マセガキ。
「でも、光の行進はそれ以上にすげぇ綺麗なんだ」
「へぇ~、楽しみ。一緒に見ようね」
「お……、おぅ、まぁ、別に、いいけど」
もうヘタレてやがる。
四十二区に蔓延してんのかねぇ、ヘタレ因子。
吸い込むとみんなヘタレになるんだ。
ガキからジジイまで。
まぁ、恐ろしい。
「ヤシロ」
「ん?」
街道を歩いていると、ノーマが寄ってきた。
今、カートはマグダが押している。
「東側は、あの辺からスタートするんさよ」
「知ってるけど?」
「で、この辺を歩くんさよねぇ~、こうしてさぁ」
「だから、知ってるってのに」
「……あんた、本番では西側しか見てないんだって?」
「え、なに? 見ろって催促? それとも脅迫?」
確かに、祭り当日は教会より西側にいてノーマの行進見られなかったけど……
「分かった。じゃあ、今度はこっち側にいて見ててやるよ」
「いゃったさねっ☆ 東側チームに言っといてやるさね」
るんたったっと弾むような足取りで俺のもとを離れていくノーマ。
見られたいもんかねぇ。
「二回目が出来て、よかったですね」
ジネットが、はしゃぐノーマを見て笑っている。
「今度は、ノーマさんたちを応援してあげてくださいね」
「まぁ、見るのは東側になりそうだけど、応援はするぞ、お前ら西側のことも」
そう言ってやると、ジネットは目をまん丸くして、ほにゃりと笑み崩れた。
「なら、きっといっぱい頑張れます」
まぁ、東側っつっても、祭り当日ほど人は来ないだろうし、教会よりちょっと東寄りで見るだけで、西側の行進も見えるだろう。
……あれ?
今日は街の連中、そこまで押しかけないよな?
本番見たんだし、遠慮するよな?
ヤバいな、ナタリアたちに言って、釘を刺しといてもらおうかな。
とか思って街道を歩いていくと、それはそれは見事な観客席が教会の前に鎮座していた。
うわぁ……大勢押し寄せてくる前提だわぁ。
お祭り大好きか、この街の連中。
「今日もよき静けさを……」
ベルティーナに続いて、他区のシスターたちが湿地帯のある方向へ向かって祈りを捧げる。
ジネットも一緒になって祈っている。
何があるわけでもない。
ただ、そのままでいてくれるようにと、そんな祈りでもこもっているのだろうか。
湿地帯が騒がしくなる時は、何かしら厄介事が起こる時だからな。
「ありがとうございました。では、行きましょう」
祈りを終え、ベルティーナが戻ってくる。
分かれ道の先は整備もされていないあぜ道なので、俺たちは街道に残って見守っていたんだ。
とりあえず、カエルがひょっこり出てこなくて心底安心した。
それから、街門前広場へ行き、そこに並ぶ店をちらっと見て回り、スタンプを捺して街門へ。
「あぁ、緊張します」
「分かります。私も、街門を出るのはこれが初めてですから」
「街門のない区にいると、そうそう外に出ることなどありませんからね」
シスターたちが街門を前に、緊張した表情を浮かべている。
そうか、普通は街門の外に出ること自体少ないんだ。
「街門があっても、外になんか出たことありませんよ、あたすは」
「私も、ありませんね」
ティムの言葉に四十区の婆さんの方のシスターが頷く。
三十三区も四十区も、どちらも街門のある街だが、こいつらは外に出たことがないらしい。
婆さん司祭は出たことありそうだな。
精霊神の逸話の研究のためとか言って。
街門の外にも、精霊神の痕跡って結構あるからなぁ。
でもさすがに海には出たことはないだろうし、今度教えてやろっと。
『強制翻訳魔法』の効果範囲が歪なことと、女神の瞬きの範囲が変化したこと。
あと、洞窟内の壊せない壁と、再び塞がれた通路の話を。
……もしかしたら、洞窟に現れたカエルや、一瞬で消えた大量のカエルの謎も、何かしら見解を聞かせてくれるかもしれん。
その前にまずベルティーナに聞いてみた方がいいだろうけど。
「では、これから街門の外に出ますが、子供たちから目を離さないようにお願いします。安全面に関しては、万全を期しているつもりではありますが、外の森ではどのようなことが起こるか分かりません。決して単独行動をせず、通路を外れて森へ近付かないようお願いします」
そんな注意事項を伝えて、エステラが門番に合図を送る。
門番が一礼して、街門が開かれる。
「まぁ……」
と、シスター連中から声が上がる。
街門を出たことがないヤツにとって、この瞬間は感動だろう。
迫力あるからなぁ。
まぁ、いつもは通行用の小さいドアから出入りしてるけど。
何かイベントの時は、でっかい門を仰々しく開閉しているんだ。
ま、演出だな。
「では、今度はこちらのスタンプ台紙をお持ちください」
「港のお店を利用することで、入門税が無料になるスタンプ台紙ですので、なくさないようにお願い致します」
「未成年のお子様は、保護者同伴の場合に限り無料となりますので、台紙がなくても問題はありませんが、欲しいお子様はこちらに集まってください」
給仕長トリオが入門税免除スタンプの台紙を配っている。
まぁ、今回のシスター連中に関しては、最初から入門税は取らない予定だったけどな。
「まぁ、またスタンプ?」
「たくさん捺せて、楽しいわね」
「間違ってスタンプラリーに捺しちゃったらどうしましょうかしら?」
「そうしたら、スタンプラリー失敗よ」
「入門税も払わなくちゃ」
「まぁ、大変!」
とか言ってくすくす笑う。
ホント、女子高生、つーか、女学生だな、まるっきり。
昭和か大正を彷彿とさせるレトロな空気が醸し出されているけれど。
「マグダ、ロレッタ、デリア、ノーマ、頼むな」
「……うぃ」
「任せてです!」
「ちゃんとあたいが見守っててやるよ」
「んじゃ、アタシはデリアを見張ってるさね」
羽目外しそうだからな。
まぁデリアはやる時はやるタイプだから、今のはノーマの冗談なんだろうけど。
「イメルダ」
「なんですの?」
大人しかったけれど、ここまでもちゃんと護衛チームに参加してくれていたイメルダ。
だが、お前の仕事はここからが本番だ。
「港にハビエルがいるから、厳重警戒で」
「……信頼感ゼロですわね、我が父は」
まぁ、数々の痴態を目の当たりにしてるからな。
「四十区教会のガキどもってことは、ハビエルなら見たことあるんじゃないのか?」
「おそらくは、何かの機会で……ワタクシも、一度だけ子供たちにお会いしたことがありますわね。木こりギルドの仕事で教会へお伺いした際に」
ってことは、ハビエルは教会の仕事をしたことがあるのか。
じゃあ、初見の幼女に『ハッスル』して『殺っする』されることもないか☆
されても別にいいけども★
「港にハビエルがいるから、お目付け役よろしくな☆」
「たまには、まともな役割で頼りにされたいものですわね」
重いため息を吐きつつも、ハンドアックスのグリップを確かめるイメルダ。
狩る気満々だねぇ。
「ミリィとパウラもガキどものこと見ててやってくれな」
「ぅん。……あんまり、役に立てないかも、だけど」
「そんなことないから、一緒に頑張ろ、ミリィ」
「ねぇ、ヤシロ。私には言ってくれないの?」
と、ネフェリーが俺の前に立ちはだかる。
腰に手を当ててほっぺたを膨らませるという、昭和なスタイルで。
「ネフェリーには、別のことを頼みたいんだよ」
「別のこと?」
「お前は、特別だからな」
「と、特別……って、あの、それって、どういう……?」
「ネフェリーには、レジーナのお目付け役を頼む!」
「荷が重いよぉ!」
だって、エステラもナタリアもシスター連中の対応があるし、イメルダは絡んでくる系迷惑人間の担当だから、レジーナみたいに陰に潜む迷惑人間の対処は不得手なんだよ。
「ネフェリーは、レジーナを任せられる特別な人間だからな☆」
「えぇ~……その特別は、嬉しくなぁ~い」
酸っぱそうな……いや、アレは渋そうな顔だな。
センブリ茶を煮詰め過ぎて焦がしたものを口に放り込まれたような顔で、ネフェリーがレジーナの首根っこを掴む。
やってくれるところがネフェリーだよな。
一応、何があるか分からないからレジーナにも同行してもらう。
怪我に船酔い、食べ過ぎその他、こいつがいると何かと安心だからな。
そして、レジーナの薬を知ってもらえば、シスター連中は必ずレジーナを守ってくれる。
この街には必要な人間なんだと、理解するだろう。
「ただ、本性がバレると排斥に動くかもしれないんだよなぁ……」
「猿轡噛ませて縛り上げとくかい?」
「それすると、逆にはぁはぁしちゃうだろうが」
「度し難いね、レジーナは」
「謂れのない非難を、よぅもまぁ、好き放題言ぅてくれたな。穢なきシスターを全員穢れさせたろか、ホンマ」
不服! みたいな顔してるけど、全部自業自得だからな?
「ヤシロ様」
と、ナタリアがデカい袋を担いでやって来る。
「必要でしたら、このベッコ入れ……もとい、なんでも入る頑丈な大袋をお貸ししますが?」
「あぁ、そこに入ってるんだ、ベッコ」
「さすがに同じ袋はやめてあげよう」
どっちに配慮したんだ、エステラ?
どっちもどっちだけども。
「……ベッコには、ピザと引き換えにランドリーハイツと銭湯のスタンプを作らせる」
「あぁ、いいですね。銭湯のスタンプは特に見応えありそうです!」
「よぉしじゃあ、女湯の方に設置しようぜ☆」
「ジネット姉様、ヤーくんをお願いします」
「もぅ、ヤシロさんはこちらに来ていてください」
わぁ、カンパニュラからジネットへの流れるようなパス。
なんかカンパニュラがたくましくなった気がする……ちょっと悲しい。
「テレサ~」
「ぁい!」
「給仕長に混ざって、しっかりみんなを守ってやれよ」
「ぁい! …………はい!」
キリッとした顔で、未来の給仕長が返事をして、その場にいた者の頬が緩む。
頼もしい給仕長四人に連れられて、一行は街門を通り街の外へと踏み出した。
「四十二区の港へ~☆」
「「「「ようこそ~☆」」」」
俺たちが港へ着くと、それを待っていたかのように人魚たちが派手な水芸で出迎えてくれた。
陸の上の水槽の中にマーシャがいて、その背後、港の海の中に無数の人魚が集まり、組体操よろしく大きな人魚柱を四本形成し、その四柱から大量の水が吹き上がり、キラキラと水しぶきを上げて辺り一帯に光を撒き散らしている。
四本の柱を取り囲むように、人魚がその周りを回遊し、次々とジャンプを披露して、空中でアクロバティックな体捌きを見せつけてくる。
それは実に見事な総合芸術で、初めて見た者を大いに驚かせ、その心に深く刻み込まれたことだろう。
そう。
三十五区の噴水など、霞んでしまうほどに。
「四十二区の港で噴水を超えるような物凄いことしないでくれるかい、マーシャ!?」
「あ~ぁ、これでこのシスターたち、三十五区に行ってもさほど驚かねぇぞ」
「……水量と勢いがまるで違う」
「本物の凄まじさを、これでもかと見せつけにきてるですね、人魚さんたち!?」
「でも、これは本当に、言葉に出来ないくらいに美しい芸術ですよね、ジネット姉様」
「はい。きっと、三十五区の噴水とはまた違う楽しさですので、どちらがどうとか比べるものではありませんよ」
そうは言うがな、ジネット。
人間ってのは正直なものなんだぞ?
初めて噴水を見たら「すげぇ!」って思うけど、先にこっちの本気の水芸を見ちゃうと、「あ、アレっぽいやつね」って若干冷めた目で見ちゃうもんなんだって。
……ルシアには、このことは黙っておこう。
「シスターだから、そんな大袈裟に驚かないんじゃねぇの?」って感じを貫き通そう! そうしよう!
「すごーい! にんぎょしゃ、すごーい!」
テレサは、三十五区の噴水、見たことないんだよなぁ。
さっさと見せに行ってやればよかった。
「テレサ。今度カンパニュラと一緒に三十五区に行くか?」
「さんじゅ、ごく?」
「噴水っていうのがあるんだ。カンパニュラがすごいって感動してたヤツだぞ。見に行かないか?」
「わぁ! みたい!」
「んじゃあ、約束してくれ」
と、テレサの小指と自分の小指を絡めて指切りげんまんする。
「ルシアの前では、ちょっと大袈裟でもいいから喜んでやってくれ」
「うれしい、よ?」
まぁ、テレサだったら「へっ、しょっぼ!」とか絶対言わないと思うけどさ。
「わぁ…………あぁ……うん」みたいな微妙な雰囲気になる可能性はあると思うんだよなぁ。
いや、テレサくらい頭がよければ空気とか読んでくれるとは思うけど!
「三十五区と三十七区の港を脅かさないって約束してたもんなぁ、エステラ」
「……今回のことは、ボクの責任じゃないよ。マーシャの管轄ってことにしとこうよ」
裏でこそこそと懸念材料を話し合う俺たちを他所に、シスター連中は人魚たちのウェルカムサプライズに甚く感動し、大いに喜んでいた。
「人魚さんって、本当にお綺麗は方ばかりなのねぇ」
「とっても素敵でしたわ」
「あなたがマーシャギルド長様? お噂はかねがね」
「港がないとなかなか会う機会がないけど、よろしくね~☆」
「えぇ、えぇ。こちらこそ」
マーシャが営業スマイルでシスター連中を出迎えている。
そこへ、ハビエルとメドラが合流する。
三大ギルド長揃い踏みに、シスターたちから声が漏れる。
やっぱ、迫力があるようだな、あの三人が揃うと。
……四十二区だと、若干見飽きてきた感も出始めているけれども。
「危険な外の森へようこそ。けど安心してください。アタシらが、皆様をあらゆる危険からお守りします」
メドラがシスターを敬って敬語を使っている。
すげぇ新鮮。
「それじゃ~、本日みなさんに乗っていただく豪華な客船は~、こちらで~す☆」
マーシャが、若干の敬語を織り交ぜて合図を出せば、洞窟の奥から見覚えのある豪華な客船が姿を現した。
人魚の水芸を際立たせるために、一時的に奥に引っ込めてたな?
まぁ、こんだけデカい船があれば、どうしてもそっちに視線が行っちゃうもんな。
「まぁ、大きい!」
「すごい、立派ねぇ」
首の限界に挑戦するかのごとく、シスターたちが上を見上げる。
圧倒されるよなぁ、このデカさ。
「この船へは、私が責任を持って皆様をお運びいたします。どうかご安心を」
最後にハビエルが恭しく礼をする。
紳士っぽいなぁ。
もう手遅れの末期患者のくせに。
「ナタリア、イネス、デボラの三人は先に上へ」
「「「はっ」」」
エステラの指示で三人が優雅に、凄まじい速度で階段を登っていく。
あいつら、実はちょっと宙に浮いてんじゃねぇの? ってくらい、すーって移動するよなぁ。
「それでは、シスターたちは三つのグループに分かれて乗船していただきます。最初は我々と一緒に、次のグループは子供たちと一緒に、最後のグループは残った者と一緒にエレベーターに乗ってください」
最初に、エステラを含む接待係と少数のシスターを連れて乗船する。
で、次にガキ全部と少数のシスター。
最後に残ったシスターと、そのシスターを見張り見守る係である俺たちが一緒に乗船する。
ガキを真っ先に乗船させるとなに仕出かすか分かんないし、最後まで待たせると「階段で行く!」とかいうクソガキが出かねないからな。
上でも下でも、余計なことをするヤツがいないか、見張る者が必要なわけだ。
最初に行くのはエステラやイメルダたち、ほぼ全員。
真ん中はベルティーナと四十区のシスター二人に任せておく。ガキは保護者と一緒に、な。
で、最後は陽だまり亭チームだ。
テレサは先に上げてやりたかったが、カンパニュラと一緒がいいだろうし、カンパニュラもテレサも、気心の知れた陽だまり亭チームと一緒がいいだろうと判断した結果だ。
こういう配置にしておけば、暴走するヤツは出ないだろう。
「ピザ、ピザ、ピザです♪」
しまった。
俺とジネットが最後のチームだから、第二班で乗船するベルティーナを止める者がいない!?
……暴走してたら、ジネットの怖ぁ~いお仕置きだ。
「はぁ……」
隣で、四十区シスターの若い方、エリアスが震えるようなため息を漏らす。
「どうした?」
「い、いえ、あの……ちょっと、怖いなぁ、と」
見たこともない巨大な船。
それに乗って海に出るというのだ。
街門の外にすら出たことがなかった者にとっては、恐怖を感じてもおかしくはないだろう。
未経験のことが立て続けに起こると、脳がパニックを起こして守りに入るなんてことはよくある。
逆に、テンションが上り詰めて帰ってこなくなるヤツもいるけどな。
「すげぇー! すげぇー! でっけー!」
うるせぇよ、クソガキ。
四十二区の最年長。
で、お前じゃなくて、四十区の最年長に用があるんだよ。
「ルーナ、ちょっといいか?」
「え? な~に……ですか、ヤシロさん?」
独特な言葉遣いだな、おい。
今までタメ口でガキどもとしゃべってたから、それが残ってたんだろう。
敬語にしなきゃって思えるだけ、まだマシか。
マシなだけだけどな。
「お前んとこの姉ちゃんが、船にビビってんだよ」
「姉ちゃん?」
と、エリアスの顔を覗き込むルーナ。
「母親って年齢でもないし、頼り甲斐もまだまだだろ」
「それは……」
と、言葉を濁す。
そこで濁すから、なんか心に蓋してるみたいになるんだよ。
「なんなら妹でもいいぞ」
「ちょっ、ヤシロさん。それはさすがに……!」
と、エリアスが慌てた様子でクレームを入れてくるが、ルーナの方はというと……
「確かに。シスターはちょっと頼りなくて、お姉ちゃんと言うより妹っぽいかも」
「そんなぁ!? ひどいですよ、ルーナ」
「うふふ。どっちにしても、お母さんって感じじゃ、全然ないもんね」
「それは……自分でも、薄々、気付いて……でも頑張ってるんですよ、これでも」
からかうルーナと泣きそうなエリアス。
なんだ、もう心配なさそうだな。
ほんじゃ――
「エレベーター怖がると思うから、手ぇ繋いで乗ってやってくれるか、ルーナお姉ちゃん」
「ちょっと、ヤシロさん!?」
「は~い。任せといて」
「ルーナも! もぅ、聞いてください、二人とも!」
両腕を振って訴えるエリアスだが、四十区のガキどもがみんなそれを見て笑っている。
四十区の婆さんシスターもにこにこと微笑んで成り行きを見守っている。
「ほら、シスター。ここは街門の外なんだから、大きな声で騒いじゃダメですよ」
「それはっ、私がみんなに注意することですぅ!」
「みんなもいいね~?」
「「「はーい!」」」
「だから、それは、私の役目なんですってばぁー!」
そんな風に戯れて、エリアスとルーナの間に横たわるわだかまりが少しずつ溶けていった。
目で見て分かるくらいに、はっきりとな。
「さすが、ヤシロさんですね」
なんて、ベルティーナが俺を褒めてくれた。
「あとで、ご褒美に美味しいピザをご馳走しますね」
と、ジネット。
でもな、どうせご褒美をくれるならもっといいもんが欲しいな。
同じ『P』から始まる、もっとふわふわでまぁるくてぽぃんぽぃんなものがさ。
……か、『懺悔免除券』十枚綴りをください。
っていうか、何も言ってないので、そんな「懺悔ですよ」みたいな目で見ないでください。
ごめんって。
あとがき
えぇっと、まず
クレアモナ家の給仕の皆様
ピザを食べさせてあげられず、申し訳ございません!
多分給仕たちは船に乗らずピザ食べられません。
ごめんなさい!
いつか、きっと四十二区でも食べられるようにしますから!(ヤシロが!)
きっと、みなさんにもおなかいっぱいピザを振る舞いますから!(ヤシロが!)
今回はごめんなさい!
(>△<;)
――ということを、感想欄で気付かされた、宮地です
ナタリアはピザにありつけましたけど、
準備に奔走してた給仕たちが一切食べられない状況でしたね、これは……
シェイラ「給仕軽視です!」
給仕たち「「そーだそーだ!」」
シェイラ「給仕長だけズルいです!」
給仕たち「「そーだそーだ!」」
シェイラ「私たちも、紙芝居とかやってみたいです!」
給仕たち「「そーだそーだ!」」
エステラ「いや、紙芝居は関係ないよね!?」
……分かりました。
ピザの代わりに、どこかで紙芝居をさせてあげましょう……覚えていたら!
( ̄▽ ̄)
というわけで、
『おなかいっぱい』はアナグラムすると
『いなかおっぱい』だなぁ~
と思われたであろう皆様、改めましてこんにちは!
宮地です☆
田舎おっぱいっていいですよね、
こう、無防備というか、
戦闘モードでないというか
ほら、都会のおっぱいは食うか食われるかみたいな
熾烈で苛烈な戦場の中にいるような雰囲気あるじゃないですか
でも田舎おっぱいは、きっと今日ものんびりとしているんですよ
ど~せ、誰もいないし、見てないし~
みたいなね☆
保護していきましょう!
保護……とはちょっと違うんですが
資源?
大切にしてますか?
いえ、愛護とか保護とかいう高尚な話ではなく
たまに、妙にこだわりのある人がいるというか
……言葉はちょっと妥当かどうか不安なんですが
「ケチ」な人っていませんか?
いえ、悪い意味でなくて、「なぜそこまで!?」っていうような……
ん~、うまく言えないのでエピソードを一つ
私の知り合いに、「ティッシュを無駄にしない」という強い信念を持った男がおりまして。
彼はですね、ティッシュは絶対一枚ずつ取り、
そして、一枚で四回、鼻をかむんです
四回って、すごくないですか!?
二回くらいかんだら、もうかむとこないですよね!?
でもそいつは四回かむんです!
まず、皆様、ほとんどの方が一回目でティシュの真ん中を使用することでしょう
でも、それだと四回はかめません!
一回目はティッシュの右半分、可能なら右半分のうちの上半分を狙ってください。
で、全力は出さず、そっと、長ぁ~くかみます。
私なんかもそうなんですが、
全力で鼻をかむじゃないですか?
それだと、ティッシュへのダメージが強くて、四回持たないんだそうです、耐久性が!
ティッシュの耐久性……考えたことなかった。
私も、子供のころは一枚ずつ使えって教わっていたので(昭和はね、物を大切にしないと叱られたんですよ☆)
『耳をす〇せば』で、主人公の少女が机で小説を書いているシーンで、
ティッシュを無造作に三枚ほど取って、一回だけ鼻かんでゴミ箱に捨てた時は
「なにしてんの!?」ってビックリしましたが、
あの彼に出会ってからは、ティッシュの使用をためらわなくなりました。
逆に!
……いや、さすがに四回は、……無理(^^;
実際出来てたのがすごいですけどね、彼。
で、一切はみ出したり破れたりしてないんですよ
あれもう、熟練の技ですよ。
職人です。
最近、ティッシュが小さくなったので、二枚くらい使っちゃいますね~
私も贅沢になったものです。
で、そんな贅沢な、
世が世なら「王侯貴族か!?」みたいな豪遊ならぬ豪ティッシュをしている私ですが、
いくつになっても治らない「もったいない!」があるんです。
それが、ゴミ箱の袋、です!
あれ、毎回捨てるのもったいなくないですか?
自室のゴミ箱なんて、お菓子の袋くらいしか捨てないんですよ。
あと、豪ティッシュ!
二枚使って一回しか鼻をかんでない
八割近くが無事なティッシュです。
四回かむ彼のティッシュで無事なのは1割ないです。
二厘です。無事なの。
でも、気持ちも分かるんですよね
「いや、一枚いくらもしなくない?」とか言われても
なんか勿体ないんですよねぇ。ゴミ箱にセットしたナイロン袋……
おっと、ビニール袋。
ナイロン袋が関西圏でしか通じないと知って、びっくりしましたよ
コンビニで「ナイロン袋ください」って言ったら
は?(・_・ )
みたいな顔されましたからね。
東京に住んでン十年。
まだ関西弁が抜けてないのかと、びっくりです
それはいいとして、
私、ホームセンターでゴミ箱用の小さいナイロン袋買ってるんですよ。
なので、いっぱいあるんです、袋。
でも!
ゴミの日には、ゴミ箱から袋を取り外し、
大きいゴミ袋の中へ中身を移して、空になったゴミ箱袋をセット☆
まだキレイなんです!(゜Д゜;)
それを捨てるだなんて、とんでもない!
私がゴミ箱の袋を替えるのは、
カレーヌードルの汁をこぼしてそれを拭いたティッシュを捨てた時と、
カップ焼きそばのソースの袋を捨てた時くらいのものです!
……あの二つは、ニオイが強いから……
(^^;さすがに、ね?
きっと皆様も何かあるはず!
「これだけはケチっちゃうな~」っていうヤツが!
そのくせ、ちょっと割高でも自分が好きなものにはお金出してるはず!
私だと、イモケンピとかココナッツサブレは、内容が減ろうが買い続けておりますし
なんなら減った分多めに買ってきますし!
ビニール袋一枚ケチってお菓子で散財ですよ!
でもきっと誰しもそんなもんですよね?
( ̄▽ ̄)
節約したい気持ちと、妥協したくない気持ち
これは両立できるはず!
むしろ、お菓子を我慢しないためにビニール袋を節約しているのです!
じゃあ、もしかして関西弁が抜けきらないのも節約……いや、それは関係ないですね。
さて、なぜ今回こんな話になったかというと、
今朝出社前に部屋のビニール袋を捨てたんです。
えぇ、カレーヌードルを食べまして、汁をこぼしましてね☆
で、仕事を終えて帰ってきて、
今あとがきを書いているんですが、最近急に寒くなってきたせいか、
鼻がぐじゅぐじゅ言ってまして
ティッシュを豪快に二枚使いして、鼻をかんでですね、
ゴミを捨てようとしたら、袋がない!?
あっ、今朝捨てたんだ!?
そして、替えがない!?
Σ(゜Д゜;)
……今朝こそ、ケチっておけばよかった……
そんな後悔の念から生まれたあとがきでした
お付き合いいただきありがとうございます。
……何の話だったんでしょうか、今回は。特に(^^;
次回もよろしくお願いいたします。
宮地拓海




