無添加90話 大通りの飾りつけ
「まったく君は、とんでもないものを持ち込んでくれたね」
日中、ウーマロが建てる柱の位置や高さの調整を含めた現場の下見をしていると、不意にエステラに声をかけられた。
眉をハの字に、唇をヘの字に曲げ、胸はIの字に真っ平らだ。
「……Iの字」
「やかましい」
流れるような動作で眉間を押してくる。
やめろ、お前。俺は鼻の付け根付近に人差し指を向けられるとなんか鼻がムズムズするタイプの人間なんだからな! えぇい、鼻がこそばゆい!
「なんの話だよ?」
「ブーブークッションさ」
またその話かよ……
もういいだろう。これでもかってたっぷりと懺悔させられたし、現物は没収されたんだから。
「没収された物がボクのもとに届けられてね」
「あぁ、今アレお前んとこにあるのか」
「……ナタリアが面白がっちゃって」
「うわぁ……」
「現在、給仕たちの間で大流行してしまっているんだよ……」
重い、重ぉ~いため息だった。
相当厄介なことになっているようだな。
「先輩給仕が後輩に仕掛けて、その後輩がさらに後輩に仕掛けて、今は下克上が流行り始めていてね……」
「物凄い速度で広まってるな。届いたの、昨日の夜だろう?」
「真相が分かる前に一人でも多く引っ掛けてやろうって精神がね……」
ネタバレした後じゃ誰も引っかからないもんな。
やられたヤツは悔しいから必死になってまだ事情を知らないやつに仕掛けてるってわけか。
女子たちの戦い、恐ろしい。
「女の子同士の他愛もない戯れで済んでいるうちは、まぁ、大目に見ないでもないけどさ……日中は来客もあるからさ……さすがに来客や殿方の前での失態は困るんだよね……」
「って言いながら俺を睨むんじゃねぇよ。流行らせたナタリアに責任を取らせろ」
領主の館でのブームは俺のあずかり知らないことろだ。俺の領分じゃない。
つか、もうブーブークッションには関わりたくない。
あと、女子同士が化かし合う魔窟に足を踏み入れたくない。
女子高とか女子寮とか、そういうのは外から勝手な妄想で美化しているくらいがちょうどいいのだ。
……現実なんか知らない方がいい。
「せいぜい、来客の前で引っかからないように気を付けるんだな」
「ボクは大丈夫だよ。ネタさえ知っていれば警戒も出来るし、そばにナタリアもいるからね」
給仕長は、常に領主のそばに控えて領主の命と尊厳を守っている。
とても頼りになる有能な存在だ。
だが、有能だからこそ……
「ナタリアに仕掛けられないように気を付けろよ」
「……それが一番怖いんだよね」
ナタリアが仕掛けるとなると、実に巧妙な偽装工作をしそうだからなぁ。
ブーブークッション最大の弱点『あからさまな膨らみ』すらも上手くカモフラージュしてしまいそうだ。
「それでね、ヤシロ」
少し俯いて、軽い上目遣いで俺を見上げるエステラ。
なんだよ。急にやめろよ。ちょっとドキッとするだろうが。
「今日さ……、リカルドが来るんだよね」
「使用を許可する」
「よしっ!」
すげぇ力強いガッツポーズだった。
そんなにやりたかったのか。
というか、没収されたんだから自由にすればいいのに。
あぁ、そうか。共犯者が欲しかったんだな。曲がりなりにも他区の領主にくだらないイタズラを仕掛けることに対して。ナタリアたちは部下になるからエステラの決定には逆らえないし、その際の責任はエステラ一人のものだ。
そこで俺を巻き込んだのか。
まったく、したたかな……
ま。リカルドだし問題ないだろう。
「けど、絶対悔しがって、誰かにやりたがるだろうね」
「もうすでに没収されたものだから売ってやってもいいぞ。ただし、四十二区での使用は教会に禁止されているから、領主の館以外では使うなって言っとけよ」
「ボクの館でも使わせないよ。売った瞬間禁止してやる」
自分は使うくせに。
権力の悪い利用法だな。教科書に載せたいくらいだ。
「売り上げはハロウィンの経費に当てるよ。打ち上げが豪華になるかもね」
そりゃいい。
是非その資金を陽だまり亭に回せ。
原価はクッソ安いのに豪華に見える料理を存分に振る舞ってやろう。
あ、原価といえば。
「綿菓子をやるらしいぞ」
「あぁ、あれは可愛いからハロウィン向きかもね」
いや、全然ハロウィン要素ないけどな。
せめて着色して、パンプキンの形にでもするかな。
綿菓子は『BU』の連中を招いた宴以来だが、ノーマが地道に改良を重ね量産化に成功している。
ルシアあたりに売り込めば気に入って買って帰るかもしれないな。
「あぁ、そうだった。宴で思い出したよ」
エステラもあの宴のことを思い出していたのだろう、連鎖するように何かを思い出したようだ。
そして、懐から一通の手紙を取り出す。
「マーゥルさんから、恨みの篭った熱烈なラブレターが届いていたよ」
「そんな禍々しい物を持ってくるんじゃねぇよ……」
嫌々ながらも受け取って手紙を広げる。
そこに並ぶ文字は、領主の整然とした文字ではなく、可愛らしい丸文字だった。……文字まで使い分けてるのか、あのオバサン。器用というか、凝り性というか……仮面を被るのが上手いと言うか。
手紙には、『何か面白い催しをするらしいけど……私、聞いてないわよ?』という内容のことが遠回しな表現でびっしりと書き込まれていた。
行間を読めばそれは、『招待しろ』という内容に帰結した。
……ドニス経由で情報を仕入れやがったな?
ルシアがドニスと海産物を使用した麹について会談するって言ってたし、その席で自慢でもしやがったのだろう。オバケ話大会で最優秀賞とかやっちゃったからなぁ……自慢しそうだよなぁ、ルシアなら。
迂闊だった。
まさかこんなに早く情報が回るとは……
終わってからなら、「じゃあまた来年な☆」って誤魔化せたものを!
「エステラ。濃いメンバーの入区制限の法案、早く通してくれよ」
「『BU』総出で反対されたら、抗うのは難しいかもね」
マーゥルが反対したら、弟のゲラーシーとアホのドニスが加担するだろうし、他の『BU』メンバーはドニスとマーゥルを敵に回してまで対立するような度胸はない。トレーシーに至ってはエステラに会えなくなる可能性は進んで潰しにかかってくるだろう。
……ダメだな。外交圧力にとことん弱い最弱四十二区では太刀打ち出来ん。
「……今回はVIP席なんかないからな?」
「その辺はしっかり伝えておくよ」
「本番を楽しみたいなら下見に来とけって伝えといてやれ」
「そうだね。まだ準備段階だけど、もうすでに楽しい雰囲気になっているし、こういう街の飾りは、本番じゃじっくり見て回れないかもしれないもんね」
通りにある細工の細かいハロウィン飾りを指でなぞるエステラ。
それはベッコの作品だな。想像から架空の生き物を生み出す練習とやらが功を奏したようで、なかなか面白みのある飾りになっている。
「それで、ヤシロは今何をしているんだい?」
「新しい飾りの下見だ」
「トルベック工務店に委託された後にヤシロが自ら動いているってことは……また何か企んでいるね?」
「お前はどうしてそう人聞きの悪いことを……」
まぁ、企んでいるんだけれども。
「今、ウーマロとノーマが大通りを見て回っているんだ。必要があれば、大通りにある店の屋根を借りることになりそうだから、その交渉も兼ねてな」
なるべく、均等にびっしりとオバケの影を出現させたい。
そのために効果的なレイアウトをウーマロが計算しつつ、現場を見て回っているのだ。
俺は、その場所に行って、太陽の角度から柱の高さと、オブジェの向きを指導する係だ。
「もう少し時間がかかりそうなのかい?」
「まぁ、そうだな。あと十分から二十分ってところじゃないか?」
「じゃあさ、それまでボクの仕事を手伝ってよ」
「バストアップ体操で補助の要るものなんかあったっけ?」
「仕事だって言ってるだろう!?」
あ、違うのか。
エステラのバストアップ体操に向き合う姿勢がもはや職人の域に達しているから勘違いしていたぜ。
「トルベック工務店だから信頼はしているんだけれどさ、一応飾りの安全性や公序良俗に反するものがないかの点検をしたいんだ」
「あぁ……ヤンボルドが総指揮だからな。見といた方がいいな、絶対」
あいつは調子に乗るとどこまでも調子に乗るヤツだ。
怖可愛いを逸脱してグロテスクに行き過ぎていたり、セクシーを逸脱し過ぎてガキには見せられないエロスに行き着いているようなものがあるかもしれない。
そういったものは速やかに撤去して、エロスの方は俺の部屋で保管する必要がある。うん。
「んじゃ、ちょっと見て回るか」
「うん」
一歩足を踏み出すと、エステラが隣へと寄ってくる。
エステラに合わせて少しだけ歩幅を狭める。ジネットほどではないが、ゆっくりと歩くように意識する。
「わっ! 見て、ヤシロ! あれ!」
エステラが声を上げて指差した先には、チーズに噛みつかれているネズミがコミカルに表現されている壁があった。
そこはワインを楽しむ落ち着いた雰囲気の飲み屋、ちょっとしたバーのような店だった。
きっと、ネズミにチーズを齧られて腹に据えかねていたものがあったのだろう。
「これもベッコの彫刻か。コミカルな表現が活きてるな」
「後ろの壁はヤンボルドの作品みたいだね。このレンガ、本物に見えるけど全部木だよ」
レンガの壁に見える木製の壁。木製なので穴を開けるのも加工するのも容易い。
上手い具合に古びたレンガの雰囲気が表現されている。
「ん? これなんだろう?」
ヤンボルドが作ったのであろう木製レンガの壁の中に、一つ「危険、触るな」と書かれたレンガが存在した。
「まさか、ここを触ると倒壊しちゃうとかいうんじゃないだろうね? 調べなきゃ」
厳しい表情になったエステラが「触るな」と書かれた木製レンガに触れる。
その瞬間、木製のレンガは「くるん!」と回転して、中から牙がびっしり生えた凶悪な噛みつき草が飛び出してきた。
「うきゃあ!?」
突然の襲撃に、エステラは慌てて手を引っ込めて飛び退き、若干バランスを崩して、真後ろにいた俺にしがみついてきた。
「な、なんて危険なトラップを!?」
「よく見ろ、エステラ。その噛みつき草もニセモノだ」
よく見れば木で作られたよく出来たニセモノだ。
バネでも仕掛けてあるのか、飛び出した後はガジガジと二度ほど口が動いていたが、現在はだら~んと口が開きっぱなしになっている。
びっくり箱みたいなもんだな。
「た……性質の悪いイタズラを……!」
「間違いなくヤンボルドの作品だ。無駄にクオリティが高いからムカつきも一入だな、こりゃ」
ホント、なんであいつに才能を与えちゃったんだろうな、精霊神も。
「よし。危険だからきちんと仕舞っておこう」
「って、自分だけ引っかかったのが悔しいから犠牲者を増やしたいだけじゃねぇか」
「いいんだよ。こういう驚きはみんなで共有しないと」
きっとそれは、ヤンボルドの思惑にまんまとハマっているんだと思うぞ。
噛みつき草を押し込むと、「危険、触るな」と書かれた偽レンガが「かぱっ!」っと元通りにしまった。
簡単にセット出来るあたり、それを見越して作ったとしか思えない。
ヤツの性根のひん曲がり具合が窺える仕掛けだ。
ウーマロなら、絶対に作らないタイプのギミックだな。
「こ、こほん。さっきのは、ちょっとびっくりしただけだから。他意はないから」
「何がだ?」
「べ、別に……気にしてないならいいよ」
お前に抱きつかれたことで俺が照れたり慌てたりしたら余計に気まずいだろうが。
……いちいち言及すんな。さらっと流せよ、ったく。
「驚いたらちょっとお腹減っちゃった」
「ゴチになりま~す」
「……なんでボクの奢りなのさ?」
「視察の一環だろ。経費だな」
「自腹だよ。領民の血税を無駄には出来ないからね」
「セコいなぁ、ウチの領主は」
「セコいんじゃなくて堅実なの。ほら、自腹で奢ってあげるから、何が食べたい?」
エステラの自腹だと思うと、途端に集り難くなるな。
別にそこまで何かを食いたいわけでもないし……
「んんっ!? なんだあれは!?」
俺の視線が、大通りのとある店に釘付けになる。
その店の壁には、大きなおっぱいが「どどーん!」と張り出していた!
「あぁ……代替わりしてプリン専門店になったお店だね。元は燻製の美味しい飲み屋さんだったんだけど」
「エステラ! 俺、プリンが食べたい!」
「あの店に入るなら自腹でどうぞ。ボクはあのお店には1Rbたりともお金を落としたくない!」
「ご神体に触ると御利益あるかもよ?」
「………………。はは、まさか」
考えたなぁ。
心の葛藤が手に取るように分かったぞ。
「とりあえず、子供たちに悪い影響を与えるからあの飾りは外させよう」
「なんでだ!? おっぱいはガキどもの味方だろう!?」
「景観が損なわれるんだよ! 著しく!」
「統一感を出せば違和感はなくなるはず!」
「あれに合わせて統一感なんか出したら、子供はおろか女性も歩けなくなるよ!」
エステラの強固な反対により、大通り一番の見所になったかもしれないご神体は撤去されることになった。
じゃあさ、百歩譲ってさ、ウクリネスにでっかいスポブラ作ってもらわない? 衣服を身に着けていれば卑猥さも解消されると思うんだよねぇ。
どうかな?
…………却下だった。
「あっ! ヤシロ~! エステラ~!」
大通りを歩いていると、パウラがこっちに向かって手を振っていた。
「パウラ。カンタルチカの飾り付けは順調か?」
「それがさぁ、とーちゃんが妙に張り切っちゃって、デザインが決まらないんだよねぇ」
パウラがため息交じりに仰ぎ見たカンタルチカは、いまだなんの飾りもなされてはいなかった。
様々な飾りが出現した大通りの店の中にあると、いささか地味な印象は拭えない。
「だったらヤンボルドにお任せしてみたらどうだい? 今見てきたけれど、けっこう面白い飾りが多かったよ。ね、ヤシロ?」
「まぁ、ヤンボルドなら張り切って作ってくれるだろうな」
「そんなのダメだよぉ! カンタルチカはそこらの飲食店とは一線を画すお店なんだよ? 飾りもカンタルチカらしく、一番面白可愛いものにしなきゃ!」
そうやってこだわり過ぎると収拾が付かなくなったりするんだよなぁ。
プロに任せとけば、とりあえずは無難にいい物が出来るんだけど……こだわり派の人間はそれじゃ納得しないんだよな。
「陽だまり亭はどんな飾りにするの?」
「割と普通だぞ」
「そんなわけないじゃん! ヤシロがいて地味な飾りなわけないもん!」
「ジネットがふざけた案を出してきやがったんで盛大に却下したんだよ」
「あぁ、英雄像ミュージアム? ジネット、あれ本気だったの?」
本気も本気、大真面目だったよ。
な~んかにこにこしながら「お話があります」とか言うから何かと思えば、「陽だまり亭に様々な仮装をした英雄像を並べてミュージアムを作りましょう!」とかいうふざけた話だったのでデコピンを四発お見舞いしておいた。人差し指から小指まで、四連続だ。
蹲るジネットの隣で、陽だまり亭の飾りは普通でいこうということに落ち着いた。
当日は大通りでパレードをして、東側の焼肉で打ち上げの予定だ。
陽だまり亭がある西側はさほど人は来ない。
何より、陽だまり亭にすげぇ飾り付けをしちまうと見物客が押し寄せてしまいかねないしな。
そんなことになったら、ジネットが店を離れられなくなる。
今回陽だまり亭は、完全に見物客側に回ると決めたのだ。
ジネットが仮装パレードに参加するし、俺たちもそれを見物に行くつもりだしな。
それが終わったら、仮装したまま街をぶらぶらするつもりだ。
妹たちが「仮装しながらお菓子売りたーい!」と張り切っていたので、二号店と七号店は出す予定だが。
ポップコーンとマシュマロ、あとカルメ焼きと綿菓子とリンゴ飴。そこら辺を売ることになるだろう。
「じゃあさ、カンタルチカの飾り付けを考えてよ! ヤシロがアイデア出してくれたらきっと凄いことになるから!」
「変な期待を寄せんじゃねぇよ」
俺はデザイナーじゃないんだぞ。
そんな奇抜で面白おかしいデザインなんかパッと思い浮かぶかよ。
「なんでもいいから~! 考えてくれたら、ハロウィン用の新商品ご馳走してあげるから!」
「なんだよ? まさか、魔獣のソーセージにチョコレートとかかけたものじゃないだろうな?」
お菓子に寄せてみたとか言うなよ?
「ううん。お店に亡者のうめき声が響く――ってコンセプトの、激辛ソーセージなんだ」
「そんなに辛いのか?」
「自信作!」
酒飲みどもは好きかもな。
チョリソーみたいな感じで。
「ちょっと興味あるなぁ。ボク、辛いの結構好きなんだよね」
「嘘吐けよ、この激甘党」
「ボクはヤシロよりもお酒が飲めるんだよ?」
飲酒量で決まるもんじゃねぇだろ、甘党辛党は。
それに、俺も酒が飲めないわけじゃない。ただ飲んでないだけだ。
「ね、ね? 食べたいでしょ? だから何か考えてよ~! まだ誰も食べたことないんだよ? 一番乗りだよ? ね? ヤシロ、お願~い!」
「ったくよぉ……」
お願いされてもなぁ……
可愛いオバケの飾りはベッコがそこかしこに設置している。
意表を突くような奇抜な飾りはヤンボルドが多数作っている。
今さら多少捻ったところでインパクトなんかそうそう…………
「んじゃあ、店全体を魔獣に見立ててよ、入り口を獣の口みたいにしてみたらどうだ?」
ドアのところにでっかい顔を作って、ドアの上下に鋭い牙を無数に並べて、飯を食う前に獣に食われるのかよ!? ……みたいな。
「……って、ありきたりか」
「ううん! いい! それ、凄くいいよヤシロ! そんなのどこもやってないよ!」
「確かに面白いかもね。魔獣のお腹の中に入るなんて、エキセントリックで非日常的で、なんだか面白いよ」
「ね! しかも、魔獣のお腹の中で魔獣のソーセージ食べられるんだよ!」
「でも、凄く辛いからみんなが『うーうー』唸ってるんだよね?」
「そうそう! しかもみんなオバケの格好で! あはっ、それすっごく面白いかも!」
きっかけを与えたら、そこからぱぁーっとイマジネーションが膨らんだようで、パウラは店を眺めて、覗き込んで「ここにこんな飾りを付けて、あっちには……いや、いっそのこと!」と、瞳をきらきらさせて張り切り出した。
「やっぱり、ヤシロに頼んで正解だった! 見てて、大通りで一番すっごい飾り付けにするから!」
「自分で作るのか?」
「ウーマロさんにお願いする!」
「ヤンボルドじゃなくてか?」
「だって、店内もやってほしいもん」
ヤンボルドの設計だと、酒飲みがちょっと大騒ぎすると壊れる危険がある――と、パウラも思っているようだ。
そんなことはないのかもしれんが、客商売だからな、安全を期したいのだろう。
ま、分かるぞ、その気持ち。
「なら、早めに予約しておいた方がいいぞ。ウーマロのヤツ、今ノーマと一緒にあっちこっち走り回ってるから」
「えっ、そうなの!? ヤンボルドさんに仕事取られて暇してると思ったのに!」
はは、考えることはみんな一緒か。
それとも、それほど分かりやすくウーマロがヘコんでいたのか。
「あ、そうだ。だったらカンタルチカの屋根をウーマロに貸してやるといいぞ。飾り付けが一層面白くなる」
カンタルチカの店先に、狼に食べられそうな少女の影でも浮かび上がらせてやればストーリー性が生まれるかもしれない。
赤ずきんみたいなイメージでさ、狼が「がおー!」少女が「あーれー!」みたいな。
「うん! 言ってみる。あぁ、こうしちゃいられない! ウーマロさんを探しに行かなきゃ!」
「あぁ、いいよ。これからウーマロに会いに行くから伝言しといてやる。それより、早くイメージを固めてデザイン画でも描いておくといい。その方がウーマロの手間も減って仕事がスムーズに進むから」
「うん、分かった! ありがとね、ヤシロ! じゃ、ちょっと待ってて!」
にっこにこ顔で尻尾をぶゎっさぶゎっさ揺らして、パウラが店内へと駆け込んでいく。
新作激辛ソーセージを取りに行ったのだろう。
「面白い飾りになりそうだね」
「だな」
折角イベントをやるんだ。いろんなところが利益を上げればいい。
んで、それに恩義を感じて、この次何かやる時には進んで無償労働やら資材提供をしてくれれば万々歳だ。
「ヤシロってさ、パウラには甘いよね?」
「はぁ?」
素っ頓狂なことを言うエステラ。
なんだよ、ネフェリーの次はパウラかよ?
「お前にも十分優しくしてるだろうが」
「身に覚えがないなぁ」
このやろう。
お前がツルだったら、一生無償労働しなきゃ返せないくらいの大恩を忘却しやがって。
「はい、お待たせ、二人とも!」
パウラが自信満々の顔で魔獣のソーセージを二本持ってくる。
それを二本とも受け取り、その内の一本をエステラに差し出す。
「ほら、エステラ。俺の奢りだ」
「奢りって……さっき『お待たせ、二人とも』って聞こえたんだけど? 半分はボクの分なんじゃないのかい?」
「俺のアイデアによって得られた対価だろうが」
「慎ましいねぇ、君の優しさは」
こいつは……
優しさに大小は関係ないだろうが。
小さな親切にも最大限の感謝を持って、多大なる返礼を寄越すべきだろうが。
「それじゃあ、ありがたく頂戴するよ。かしこみかしこみ~」
両手で恭しく魔獣のソーセージを受け取るエステラ。
えぇい、わざとらしい。
「仲いいよねぇ、あんたたち。なんかヤシロはエステラばっかり贔屓にしてるっぽい」
「えぇっ!? そんなことないよ!」
「つい今しがた、パウラには甘いって言われたところだよ、俺は」
「えぇー!? ないって、全然!」
「いやいや、ボクの方こそないから」
「あたしの方が全然だよぉ!」
「それじゃ、俺が誰にも優しくないみたいじゃねぇか」
別に優しい男だなんて思われたくないけどよ。
「俺の貢献を鑑みれば、お前ら全員でおっぱいカーニバルとかしてくれても罰はあたらないくらいだろうが」
「代わりにボクが罰を与えてあげようか?」
ほほぅ。領主風情が精霊神に成り代わろうってのか?
不敬にもほどがあるな、この無礼者。
「へへへ~、ざ~んねんでした。あたしはね、ある人に『自分の価値を下げるようなことはするな』って言われてるから、そういうことは出来ないんだなぁ、これが」
こいつ……また古い話を。
「え、なにそれ? ボク知らないけど?」
「なんでお前は全部を把握しようとしてんだよ。お前が知らないことくらいいくらでもあるだろうが」
「領主として、この街のことはなんでも知っておきたいんだよ」
そりゃ無茶ってもんだろう。
「えへへ、これはね、あたしが一番つらかった時にね、ある人が言ってくれた大切な…………」
言いかけて、尻尾がぶわっと毛羽立って、俺をばっと見て、「うくっ!」って息が漏れた。
「さ、さぁ! 二人はウーマロさんのところに行くんでしょ!? 急いで行かなきゃ! あたしの用件、ちゃんと伝えといてね! ほら、さっさと行って!」
ぐいぐいと俺とエステラの背中を押すパウラ。
「じゃ、またね!」と言い残してさっさと店の中へと入ってしまった。
うわ、ドア閉められた。いっつも開けっ放しなのに。
「……君の『会話記録』を見ると、随分と面白いことがた~くさん記録されていそうだね」
「お前の面白寝言語録ほどじゃねぇよ」
「残念でした。寝言は『会話記録』には記録されないんだよ」
「そうなのか?」
「そうさ。きちんと意識があって、耳で聞いた言葉しか記録されないんだよ。じゃなきゃ、雑踏の雑音が全部記録されちゃうからね」
「じゃあ、聞こえないように言った悪口は記録されないのか」
「君の『会話記録』にはきっちりと明記されるけれどね。……今度抜き打ち検査しなきゃ」
最重要個人情報だろうが、こんなもん。おいそれと見せられるか。
「じゃあ、聞き間違いはどう記録されるんだ?」
「聞き間違いって、たとえば?」
「たとえば……」
ふと見ると、嬉しそうにぴょっこぴょっこ弾みながらハム摩呂がこちらに歩いてくるところだった。
「マシュマロ」
「はむまろ?」
「こういうヤツだ」
「あぁ……それは調べてみないと分らないね」
小首をかしげるハム摩呂。
ちょうどいい機会だから調査させてもらおう。
「ねぇ、ハム摩呂。君の『会話記録』を見せてくれないかい?」
「たぶん持ってないー!」
「いや、普通にあるから! この街の住民はみんな持ってるから!」
「使い方知らないー!」
「たぶん、ロレッタがウチでの醜態を知られないために教えてないんだろうな」
「あぁ……ハムっ子たちなら警戒心もなく見せちゃいそうだしね」
家での人には言えないあれやこれやが露呈するのを防ごうとしているのだろう。
ここで俺らが使い方を教えてしまえば、ハム摩呂はきっとあっちこっちで『会話記録』を出し入れするだろう。
……うん。危険だな。
「そうだな。ハム摩呂は持ってないのかもな」
「そうかもー!」
持ってない『かも』なら、可能性の話だし嘘じゃない。
そんなわけないけどな。異世界人である俺ですら持ってるんだからな。
「おにーちゃん、それなに? おいしそう」
ハム摩呂が俺の持つ魔獣のソーセージを見て瞳をきらめかせる。
「ん? あぁ、食ってみるか?」
「おにーちゃんの物を奪うなんて、恐れ多いー!」
仰々しいわ。
「だから、りょーしゅ様、ちょーだいー!」
「……今度、長女を交えて三者面談しようね? ね?」
「はわゎ……怒られそうな予感…………でも、よろこんでー!」
「喜んじゃったよ……」
こいつらは先の予定が好きだからな。
どんな予定でも楽しみに変えちまう。羨ましいよ。見習う気は微塵もないけれど。
「じゃあ、一口食べていいよ。あ、でも辛いかもしれないよ?」
「じゃーいらないー!」
「……自由だよね、君は」
領主に食い物を要求しておいて、それが差し出されると拒否する……うん、この街じゃなかったら痛い目に遭わされてただろうな。
よかったな、こんな世界で。
「それより、おにーちゃんに棟梁からのお伝言ー!」
「ウーマロから?」
「うんー! えっと……『うわぁ、そっちのキツネ女は平気ッスけど、イメルダさんとは直にお話出来ないッスー!』」
「うん。それじゃないだろう、頼まれた伝言」
そうか、イメルダも同行してるのか。
その情景、見なくてもはっきりイメージ出来るよ。
「えっと……『大広場の中央が寂しいッス。何かいいアイデアないッスかね?』って言ってたー!」
「大広場か」
「おおばかー!」
「『ひろ』が抜けてるよ、ハム摩呂」
「抜けてるはむまろ?」
「違う。ボクはそんな悪口は口にしていない」
ホント、ハム摩呂の『会話記録』はどうなってるんだろうな。
まっとうな人間が読めば、きっと会話というものの概念を見失って混乱してしまうことだろう。
「とにかく、大広場に来てほしいってことだな」
「それじゃ、行ってみようか。君たちが何を企んでいるのか、ボクも興味があるしね」
企みに一枚噛ませろということらしい。
ある意味で、こいつもワーカーホリックなのかもしれないな。
ハム摩呂と別れて、俺とエステラは大広場へ向かって歩き出す。
魔獣のソーセージをかじりながら。
「うわっ、辛っ!」
エステラが口を押さえ、顔からソーセージを遠ざける。
辛いのダメじゃねぇか。
「確かに、ちょっと辛いな。飲み物がないとつらいぞ、これ」
俺も一口かじってみるが、舌がしびれた。
これを、炭酸たっぷりのビールで流し込めば相当な刺激になるはずだ。
オッサンどもの唸り声が店内にこだまするってのは、誇張ではないのかもな。
なるほど、自信作ね。
「……ハム摩呂にあげればよかった」
「泣くぞ、あいつ」
子供にはつらい辛さだ。
「よし、ウーマロに食わせよう」
「なるほど。それは名案だね」
悪ぅ~い笑顔をした領主が隣にいる。
まぁ、エステラの食べかけは絶対食わないと思うけどな。
俺のなら食うだろう。よし、食わせよう。
悪だくみをしてくつくつと笑い合う。
「随分と楽しそうですね、デートですか?」
「ぅおう!? ナタリア!?」
俺とエステラの間から、ナタリアの顔がぬっと出現して、俺とエステラは左右へと飛びのいた。
「ど、どこがデートなのさ!? 視察だよ! 巡回!」
「軽食を片手に楽し気にハロウィンの飾りを見て回る……完全なる食べ歩きデートではないですか」
「だからっ、そういうんじゃなくて……!」
「美味しそうですねー…………じぃ」
ナタリアがエステラの持つ魔獣のソーセージをガン見している。
なんか拗ねてるなぁ、ナタリア。
エステラ、一口分けてやれよ。それで機嫌が直るだろうから。
「分かったよ。食べかけだけど、一口食べるかい?」
「いえ、ばっちぃので」
「敬意をどこに置き忘れてきたんだい、君は!?」
主の食べかけを『ばっちぃ』呼ばわりする給仕長。
こいつを模範に給仕が育ったら、さぞ面白い集団になるんだろうな。
「というわけで、ヤシロ様。ゴチになります」
「俺のはばっちくないのかよ?」
「ヤシロ様の場合、適度にばっちぃ方が、なんといいますか、こう……穢されている感が背徳的で……」
「よし、もう黙れ」
「なんですか、人をレジーナさんのように」
「似たようなもんだ、もはや」
羞恥心はなくさず持っていようぜ、レディース&ウィメン。
「あの、でもですね。さすがにヤシロ様が口をつけたところは恥ずかしいので、この辺りをいただいてもよろしいでしょうか?」
そう言って、ソーセージの側面を遠慮がちに指さす。
先端は俺がかじったから、口のついていないところを一齧りしたいのだろう。
やや顔を背けているナタリアの頬がうっすらと桜色に染まっている。
……そういう恥じらいがあるなら、発言と行動をもうちょっとまともにしてもらいたいもんだ。
「いいぞ。ほれ」
「では、失礼して」
ソーセージを差し出すと、ナタリアはソーセージを持つ俺の手をそっと握る。
自分で持つようにと差し出したにも関わらず、俺の手に自分の手を添えて、俺に持たせたままソーセージに顔を近付けるナタリア。
そして、唇がソーセージに触れそうになると、んべっと舌をのぞかせてソーセージの根元から一気に側面をべろぉ~んっと舐めた。
「って、おい!?」
「美味しいですね。あとはどうぞ」
「食えるか!」
ソーセージの側面、一辺全部お前の唾液まみれじゃねぇか!
「しかし、『あの彼はなぁ、美女に唾を吐きかけられて大喜びするようなドMな側面もきっと持ってはるはずやで~』と、某薬剤師さんが」
「正体隠す気ないだろ!? 丸分かりだし、そんな性癖は持ち合わせてねぇ!」
こういう悪意ある悪ふざけが、ゆくゆく真実のように語られたりするから怖いんだよなぁ、この街!
発芽する前に蒔かれた種をほじくり返して根絶させておかなければ。
「責任を持って全部食えよ」
「仕方ありませんね。いただきましょう」
最初からそれを狙っていたとしか思えないような顔でソーセージを受け取るナタリア。
だったらエステラのを強奪すればよかったのに。
「私は、こんな白昼堂々と殿方と同じものを食べ歩くなんて破廉恥な真似は出来ませんので」
「ど、どこが破廉恥なのさ!? 普通だよ、普通!」
「『初めて出来た彼ぴっぴなの~、みんな幸せなわたぴたちを見て見て~!』みたいな痛さがありますよね」
「ないよ! 『わたぴたち』とか絶対言わないし!」
「今朝からそわそわしていたのは、これが原因ですか」
「そ、そわそわなんかしてなかったから! た、たまたま見かけたから、視察を手伝ってもらっただけで、ボクは別に……」
「では、今現在、勝負パンツを穿いていないことを、この場で証明してください! オープン・ザ・パンツ!」
「見せられるわけないだろう!?」
「いや、ちょっと見てみよう」
「君は黙っててくれるかな、ヤシロ!?」
顔を合わせばいつも賑やかになる主従が大通りでギャーギャーと騒ぎ立て、最終的に激辛ソーセージ早食い対決で勝負をすることとなり、エステラが僅差でナタリアに敗れ、「仕事を押しつけておきながらちょっと楽しんじゃってごめんなさい」と言わされたところでようやくナタリアの機嫌が直った。
いいのか、お前らの関係、それで。
その後、ウーマロたちと合流しハロウィンの飾り付けについてミーティングをした。
領主と給仕長が食いついて、このシャドーアートは住民たちへのサプライズとして大々的に行うことが決まった。
あとがき
ウチの会社って、休日出勤とか多いので結構ブラック企業なのかなぁ~とか思っていたんですが、
上司「大雨の時にさ、駅にブラウスびっしょりでブラジャー丸透けのOLさん集団がいてさ!」
先輩「マジっすか!? 何駅っすか!?」
上司「いや、もういないよ」
先輩「希望ってのは、なくさないことが大事なんす!」
同僚「それより――ブラウスって、『ブラがうっすら透ける』からブラウスって名前なんだと思ってるんですが……どうでしょう?」
上司・同僚「「それきっと正解」」
ブラック企業じゃなくて
ブラライク企業でした。
いえ、もはや『ライク』ではなく『ラブ』ですけれども!
色で言うなら真っピンクですね!
ウチの会社、大丈夫なんでしょうか。
黒ラブ
っていう文字を見て、
黒いラブラドール(犬)を思い浮かべるか
アダルティーな黒いブラジャー(書き間違えやがって、ふふ、バカなヤツ)って確信するか、
そこが常識人とあっちの人との境界線なのではないかと、そう思います。
……え?
いや、あっちですよ。
こっちではなく!
私は黒ラブでちゃんと犬を思い浮かべますもの!
まぁ、『手ぶら』はあっちを思い浮かべますけどね!
いえね、
皆様ご存じですかねぇ?
最近はですね、お犬様のレンタルっていうのがあるんですよ。
お犬様が大好きなのに、家庭の事情、体質の事情、所の情事(……あ、『ジジョー』が『ジョージ』になっちった。てへっ☆)
諸々の事情でお犬様と同棲生活を送れない方が多い昨今、
「レンタルでもいいからお犬様の散歩がしたい!!」
そんなニーズにお応えするサービスが出来たんですね。
それが、お犬様レンタル!
ニーズにお応えするのは大切ですよね!
私的にはニーズよりニーソにお応えしてほしいですけれども!
ニーソのニーズに!
え、やだな~
別に邪なことは考えてませんよ~
ニーソを愛でたり、
ニーソを撫でたり、
ニーソを茹でたりしたいだけで
こらこら、
誰が邪なニーズを持っている『邪ニーズ』ですか。
怒られますよ、各方面に!
話が逸れましたが、
黒いブラジャーって、中学くらいで「うっひゃー、エッロ!」ってなって、
高校ぐらいで「いや、むしろ清純な白の方がエロい!」って方向転換して、
二十歳過ぎくらいに「大人の魅力、いいっ!」って原点に戻って、
ここ最近は「もうなんでも好きー!」ってなりますよね。
あぁっ、すみません、
逸れた話を戻そうと思ったら逆に振り切れちゃいました。
難しいですね、軌道修正。
微調整出来ないと、「どこ目指してんの!?」ってことになりかねませんよね。
黒いシルクのスポブラのように、
「色気出したいの、抑えたいの、どっち!? まぁ、どっちにしても最高です!」
みたいなことに!
どっちにしても最高なら、もうそれでいいじゃないか!
……で、なんの話でしたっけ?
あぁ、そうそう、レンタルお犬様。
結構いろいろな犬種をレンタルされていて、
小型犬から大型犬まで、
そんな中にいたんです、
黒ラブ
私「黒いブラジャーのレンタル!? えっ!? 一緒にお散歩出来るの!? 餌もあげられる!? えっ!? 『餌』!?」
謎がいっぱいだったので即連絡して、
「服とか着てるんですか?」って確認したら
「いえ、ウチは服は着せてないです」って。
ほうほう。
「大きさはどれくらいですか?」って聞いたら
「割と大きいですよ」って。
ほうほう!
よし、レンタルしよう!
え~っと、この申し込みフォームに入力を………………ん? 黒、らぶ?
ぷぷぷー!
タイプミスしてやんの!
「ラ」と「ブ」が逆になってんじゃ~ん! ぷぷぷー!
おっちょこちょいだな~
……………………あ、黒ラブか。
という感じで、
私はちゃーんと黒ラブを黒いラブラドールだと認識出来ましたのでこっち側です!
決してあっち側ではありません!
――という話をつらつら~っと書いてしまうあたり、
私も染まってしまったんですかねぇ、愛社精神ってヤツに。
そう、我が社の社風に、
あの、ブラライク企業の色に。
大人になるって、切ないものですね。
次回もよろしくお願いいたします。
宮地拓海




