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異世界詐欺師のなんちゃって経営術  作者: 宮地拓海
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無添加88話 キツネさんのやる気スイッチ

 トムソン厨房に出向いた日から三日が経った。


「いらっしゃいませです!」

「ませです!」


 陽だまり亭でウェイトレス修行中のガゼル姉弟、カウとオックスの接客は危なっかしくもなんとか見られる程度にはなっていた。


「おぅ! 研修生たち、仕事頑張ってるな。様になってきたじゃないか、がはは」

「えっと、このお客さんは大工さんだから……」

「扱いは適当で……」

「「よい! 水はセルフでどーぞ!」」

「ちょっとヤシロさーん! お宅の研修生についてちょっとお話がー!」


 変なとこばっかり覚えが早くて困っちゃうなぁ、ホント。

 でもまぁ、俺もパッと名前が思い出せないような大工その6くらいのオッサンだ。わざわざ持ち上げてやる必要もないだろう。


 とか思っていると、ぷりぷり怒る大工の前に、マグダが足音もさせず進み出た。


「……いらっしゃいませ。ウチの研修生が失礼を働いてしまって……どうか、許してあげてほしい」

「マ、マグダちゃん!?」


 棟梁お気に入りのマグダに頭を下げられて恐縮する大工。


「そんな、マグダちゃんが謝るようなことじゃ……、研修生が失敗するのなんて当たり前のことだしさ!」

「……そう。それはそうと、水はあっち」

「セルフは揺るがないんだ!? あっれぇ!? 先輩になってしっかりしたウェイトレスになったと思ったんだけどなぁ、今一瞬!」


 ぎゃーぎゃーやかましい大工。

 マグダはなぜかドヤ顔でガゼル姉弟に「……これがお手本」とか言っている。どこに誇れる部分があったんだろうな。


「あ、大工さん! いらっしゃいです」

「あはぁ、ロレッタちゃん! 俺、やっぱロレッタちゃんが一番だなぁ!」

「あはは! ありがとです! あ、お水はそこです」

「ロレッタちゃんもかぁー! けど憎めない! 悔しい!」


 ロレッタ層ってのもあるんだなぁ。

 まぁ、おにぎりは梅、ポテトチップスはうすしおって層も根強いからな。


「あたし普通じゃないですよ!?」

「なんも言ってないだろうが」

「顔が『普通だなぁ』って物語ってたです!」


 どんな顔だ、それは。

 被害妄想だろう。

 ……まぁ、「普通だなぁ」とは思ったけども。


「……ヤシロ」


 大工を適当にあしらって、マグダが俺のもとへと歩いてくる。


「……どう? 直せそう?」

「ん~……こりゃ、本格的にダメかもなぁ」


 ため息を吐きつつ、目の前に打ち捨てられているコワレモノを見下ろす。

 これを直すのは、至難の業だ…………何より、直してやろうという気が起きない。


「……いいんッス、オイラなんて……どうせオイラッスから…………どうせ、どうせ……くすん」

「ウーマロさん、まだじめじめしてるですか? お兄ちゃん、早く直してです」


 無理難題を軽々しく吹っかけるな。

 そもそも、『ウーマロを元気づける』ってミッションに魅力を感じない。

 でも、早く直さないとこの後使えないしなぁ……修理するかぁ。


「あの、ヤシロさん……」


 今日も陽だまり亭の手伝いをしているモリーが不安げな表情で尋ねてくる。


「どうされたんですか、ウーマロさん?」


 モリーは昨日、工場へ戻って増産体制の打ち合わせをしていたから知らないんだよな、ウーマロがこうなっちまった理由を。


「アレを見てみろ」


 と、窓から見える庭先に飾られているハロウィン飾りを指差す。

 木を彫って、可愛らしいフォルムのパンプキンと不気味なお城が造形されている。

 今、四十二区には、大小さまざまなハロウィン飾りが溢れ返っている。

 道を歩けばオバケが目につき、「ウチの庭にも是非!」と申告のあった家々には大規模なハロウィン飾りが設置されている。壁にオバケが張りついていたり、通行人を見下ろすようなオバケツリーがそびえていたり。日本でもなかなかお目にかかれないクオリティの派手なハロウィン飾りがどんどん増えている。

 それらを設置、作成しているのはもちろんトルベック工務店だ。


 トルベック工務店の……ヤンボルド組だ。


「はぁ~あ! オイラ、才能ないんッスかねぇー!」

「ウーマロ……お前なぁ」


 ウーマロはシンプルながらも機能的で、実に無駄のない建築が持ち味だ。派手に見せることにも長けていて、どう工夫すればどのように見えるのか、その感覚は俺よりも優れている。

 そして、それを実現させちまう手腕に関してはもはや言及するまでもないだろう。


 だが、ハロウィンでは「見ていると不安になるくらいコミカルで危うい怖可愛さ」が求められるのだ。

 ウーマロが作るような安定感と安心感のある建築物とは真逆だと言える。


「ヤンボルドは、お前が認めたお前の右腕なんだろ? こんだけ脚光浴びてるんだから誇ってやれよ」

「ヤンボルド……ふんッス」


 ヤンボルドは機能性や正確性という面ではウーマロに敵わないが、ある一面だけはウーマロ以上の才能を有している。

 それが、デザイン性だ。

 イメルダが贔屓にしていることからも、その芸術性の高さは分かる。


 ただ、デザイン性を優先し過ぎるあまり耐久性が壊滅的だったりすることもあるんだが……あいつの「ま、いっか」精神凄まじいからなぁ。

 俺はウーマロ抜きのヤンボルドに仕事を頼むつもりはない。ウーマロの保証がなけりゃ怖くて使えない。

 というか、ウーマロに作らせればその後何十年も安定して使えるものが出来るのだ。そりゃそっちを選ぶさ。


 ただ、今回はただの飾りだ。

 そこに住むわけでもなければ、そこで歌って踊るわけでもない。

 不安定な、アンバランスな、不気味な、コミカルな、物理法則ガン無視な建造物や飾りを街にディスプレイするだけだ。

 ヤンボルドの好き勝手にやらせても問題はないだろう。

 いくらヤンボルドでも、触るだけで落下するような危険なものは作らない。

 少々発想がエキセントリックではあるが、腕のいい大工であることには違いないのだ。

 飾りの倒壊や破損による不祥事は起こらないだろ。……うっすい板によじ登りでもしない限りはな。


「オイラだって……飾りを考えて行ったッスのに…………」

「図案を見せて、なんて言われたんだっけ?」

「『しょーもない、面白みがない、常識の枠を飛び越えられてない』ッスよ! 何様ッスか、あいつは!?」

「あぁ、まぁ、落ち着け」


 ウーマロはよくも悪くも『絶対安全』って根底を覆せないヤツだからな。

 逆三角形なシルエットのお城なんか作りたくないのだろう。

 大黒柱が波打っていたりするなんて言語道断なのだ。


「あんなもん、一年ともたずに倒壊するッス!」

「いいんだよ、一週間ほどもてば、それで」


 ハロウィン飾りなんか、その時だけ雰囲気を大いに盛り上げてくれりゃ、あとは壊してポイだ。わっと盛り上げて、その後は儚く消えていくもんなんだよ。オバケのようにな。


「ヤンボルドのヤツが『常識的過ぎる』とか言いやがったッスから、オイラ、こんな奇抜な設計を考えてきたんッスよ!」


 そう言って広げられた設計図案を見て、ロレッタが一言。


「なんか、普通です」

「うわぁー! ロレッタさんに普通って言われたらもうおしまいッスー!」

「どういう意味ですか!? なんか失礼ですよ、ウーマロさん!」


 わーきゃー騒ぐウーマロとロレッタ。

 ウーマロの図案は、まぁ、少々奇抜ではあるが、おしゃれな街の一画に建っていてもおかしくはないような造りで、爆発的な芸術力はなかった。


 ヤンボルドのは、ブロック塀の途中からにょきっとオバケが覗き込んでいるとか、厳つい顔の小人が片手で支えている門柱とか、「意味は?」と問われたら「別に」としか言えないような、「可愛いから」以外の意味を持たないデザインばかりだ。

 なのだが、そういう不気味で不条理で意味のない非常識な雰囲気がハロウィンにピッタリ合っていて、街でも非常に人気が高い。


 初日にウーマロが担当した家の外壁が、翌日ヤンボルドのデザインに変わっていたのが相当こたえたようで……ちょっと今、すげぇヘソを曲げているのだ。

 マグダを使って無理やり元気を出させることは容易いのだが……それが出来ない理由がある。


「あの、ヤシロさん……ウーマロさんは分かったんですが……ノーマさんは?」


 モリーがこっそりと視線を向けた先で、ノーマがうじうじいじけていた。


「どうして木工ギルドなんさね……金物でやりゃあいいじゃないかさ、頭を貫通するナイフとか矢とかさぁ…………な~んで木工職人の……あんな偽物丸出しの…………」

「ガキが頭につける物だから、金物じゃ危ないって木工職人に仕事を振ったら、……あぁなったんだよ」

「作りたかったんですね……」


 まったく。

 こいつらは、なんでこうも仕事が好きなんだかなぁ。

 自分が作ったものを認められることでドーパミンでも溢れ出してくるのかねぇ。

 どんだけ承認欲求高いんだよ。


「……ヤシロ。そろそろなんとかしないと」


 マグダが俺の袖を引く。

 なんとかって言われてもなぁ……こいつら、もういい大人だろうに。自分でなんとかしろよなぁ……ったく。


「なぁ、ウーマロ。陽だまり亭でも手作りの飾りを置こうと思うんだが、飾り台を作ってくれないか?」

「はぁ……飾り台ッスか…………そうッスよね、常識の枠から出られない、機能性だけの、芸術性なんか皆無の普通の棚がお似合いッスよね、オイラなんか……」

「いや、お前……なにもそこまで卑屈にならなくても……」

「いいさねぇー、大工は! ちょっとしたことで仕事もらえてさー! アタシなんか……金物なんか、どうせ……」

「…………ヤシロ」

「え、なに、マグダ、その目はなに? 俺のせいで悪化したの?」


 あぁ、もう!

 あんまじめじめすんな!

 本物のオバケが寄ってきたらどうする!


 ……しょうがねぇなぁ。


「ウーマロ、ノーマ。これを見ろ」


 ウーマロが伏せているテーブルと、ノーマが突っ伏しているテーブルのちょうど中間の席に、一つのオブジェを置く。

 一見すれば、ただの木屑の寄せ集めだ。

 長方形に削った木片や折れた枝、丸くくりぬかれた小さい板などが無造作にまとめられている――ように見える。


「……なんッスかこれ?」

「アタシらなんか、このゴミみたいなもんだって言いたいんさね?」


 なんでそんなネガティブに捉えるのかなぁ……


「まぁ、見てろって。ロレッタ、モリー、あとカウとオックスも。ドアと雨戸を全部閉めろ」

「え!? そんなことしたら真っ暗になっちゃうですよ?」

「お客さん、まだいますよ?」

「いいの?」

「いいの~?」

「かまわん。どうせ店にいる客は大工だけだ」

「こ~ら、ヤシロさん! あんただ、あんた! あんたのその認識をまず改めてほしいなぁ、お客として!」

「大工さんだけなら問題ないです。閉めるですよ、みんな!」

「問題な~し!」

「な~し!」

「え……っと、まぁ……陽だまり亭さんだし、……いっか」

「くゎあ! 脈々と受け継がれていく、このシステム! ついにモリーちゃんにまで……!」


 セルフの水が入ったコップを握りしめ、大工がなんかのたうち回っている。

 そうこうしているうちに雨戸が閉められ、陽だまり亭のフロアが暗くなる。

 ウーマロの設計がしっかりしているせいか、雨戸を閉めると室内は真っ暗になる。


「マグダ、ランタンを持ってきてくれ」

「……そうだろうと思って用意してある」


 さすがだ、マグダ。


 真っ暗になった店内に、たった一つ灯されたランタン。

 ゆらゆら揺れるその明かりを、先ほどのオブジェの前へと置く。


「どうだ? こいつの正体が分かったか?」


 薄ぼんやりとした店内へ問いかける。

 頼りない明りに照らされたオブジェを、誰もが真剣に見つめている。そこに隠された秘密を解き明かそうと。


「ダメだ。俺にゃあ、こういうのはさっぱり分から……」


 真っ先に匙を投げた大工がオブジェから視線を上げた。

 まさにその時。


「ぅぅうううぎゃぁぁああああああ!?」


 大工が叫んで、椅子から転げ落ちた。

 驚き過ぎだ。


「なんッスか!? どうしたんッス!?」

「と、とと、と、と、棟梁! か、壁! 壁ぇっ!」


 震える手で壁を指さす大工。

 その場にいた者の視線が一斉に壁へと向かう。


 そこには、両腕を振り上げて牙だらけの口を大きく開き、今まさに襲いかかってきそうなオバケのシルエットが映し出されていた。


「ぅぉおおう!? びっくりしたッス!?」

「なんさね、これ!?」


 店内が騒然となる。


「こいつはシャドーアートだ」


 ランタンを移動させるとオバケは壁から消失する。

 映し出されるのはただのごちゃごちゃっとした影。

 だが、ある特定の場所から光を当てると、再びオバケが壁に現れる。


「ここから光を当てるとこういう影が出来るんだよ」

「はぇ~……不思議ッスねぇ~……」

「形、全然違うのにねぇ……不思議なもんさねぇ」


 実物と影を見比べてウーマロとノーマが首をかしげる。


「マグダ、雨戸を開けてくれ」

「……マグダが?」


 さっきはロレッタたちに頼んだのに、というニュアンスの言葉が返ってくる。

 だって仕方ないだろう。


「ロレッタは腰を抜かしてるから」

「……納得」

「い、いや! だって! いきなりこんなの見たら、普通びっくりするですよ!?」

「「ロレッタは普通だなぁ」」

「なんでそこだけ二人して強調するですか!? みんなびっくりしてるですよ!?」


 マグダが雨戸を開けて、店内が明るくなる。

 と、ガゼル姉弟が抱き合って床に蹲り、モリーはテーブルの脚にしがみついていた。怖かったのか、そうかそうか。


 で、本題だ。


「こんなもんを、大通り沿いに設置したら、どうなると思う?」

「「はっ!?」」


 キツネ人族コンビが耳を「ピン!」と立てる。


「大通りに並ぶ店の屋根とか、夕日が差し込む路地に柱を建てたりして、こういうオブジェを設置すれば――」

「日が高い時はただの影ッスけど、日が傾いて夕日に照らされたら……」

「大通りの道に無数のオバケの影が……!?」

「突発的な雨風や人為的な衝撃でもびくともしないしっかりとした支柱と、雨風でバラけたり腐食したり歪んだりしない金物製のオブジェが必要になるんだが…………やるか?」

「「もちろんッス!」さね!」


 元気が出たようで何よりだ。


「これはこっそりやるッスよ」

「そうさね。誰にも邪魔されないように秘密裏に事を進めるさよ」

「作業してると、ヤンボルドのヤツなんかが『ハロウィンの飾りはもっとあーでこーで』って言ってくるッスよ、きっと」

「言わせておけばいいさね。それで、夕方になって驚けばいいんさよ……くふふっ!」


 おぉ、初めて見るな、あの二人が仲良くしてるの。


「けど、あんな複雑なオブジェ、お前に作れるッスか?」

「う……そ、それはヤシロに教わるさよ……というか、あんたこそ、夕日の差し込む角度を正確に計算出来るんだろうね? 1ミリでも狂えば全部が台無しになるんさよ!?」

「う……そ、そこは、ヤシロさんのアドバイスをもとに……」


 じぃ~……っと、キツネが二人、俺を見つめてくる。

 ふむふむ。


「諸君、知っているかね? 物事には対価というものが必要であるということを」

「もう、なんだって作るッスよ、オイラ! 飾り棚だろうが、廊下の修繕だろうが!」

「あたしもさね! 井戸の滑車の軽量化とか!」

「そこはもうすでに確約済み案件だ。それとは別にちょっと力を貸してほしくてな」

「なんッスか?」

「オブジェを作る時間がなくならない程度のものにしておくれなね」


 ヘソを曲げていた職人の機嫌を直したところで、こいつらにトムソン厨房のテーブルのリメイクを依頼する。


「あ、オイラ一回行ったことあるッスよ、トムソン厨房。確か、でっかいテーブルッスよね?」

「おう。それを四人掛けにな」

「アタシは金網でいいんかぃね? 七輪用の?」

「あぁ。あと、トングな」

「それなら、ウチの男衆でも出来るさね」


 ノーマはすぐにでもシャドーアートに取りかかりたいようだ。

 ホント、新しい物好きだなぁ。


「それじゃ、オイラちょっと行ってテーブルを見せてもらってくるッス」

「んじゃあ、カウとオックス。連れてってやってくれ」

「は~い!」

「はい~!」


 仲良し姉弟は基本的にセットで動かす。

 今はまだ分担させて仕事を詰め込む時期じゃない。

 同じ環境に置いて、どちらかが間違ってもどちらかがフォロー出来るようにしておく。

 ま、半人前ってヤツだな。二人で一人前だ。


「ウーマロ。トムソン厨房には女主人とジネットがいるから、二人から話を聞いてくれ」

「なるほどッス。おい、お前。ついてくるッス」

「えぇっ、俺っすか!? 俺まだ飯食ってないんですけど!?」


 ウーマロが店にいた大工に同行を強要する。

 ……ま、レーラとジネットじゃまともに話聞けないもんな、ウーマロは。通訳が必要だ。


「んじゃ、ジネットにこいつを渡すといい」


 飯を邪魔された大工に紙切れを一枚手渡す。


「これで、試作品のどて焼きと焼肉が食えるはずだ。存分に宣伝することと、今ここで見たシャドーアートを秘匿するって条件でおごってやる」

「マジで!? ヤシロさんのおごり!? うひゃあ! 明日から大雨になるんじゃないのか、これ!?」


 アホが。宣伝だ、宣伝。

 これまでこの街になかった肉の食い方を手っ取り早く広めるためには「体験者」を増やすのが一番なんだよ。

「こうするんだよ、見てろよ」って、ドヤ顔で広めてくれりゃ、「なにくそ、今度は俺が」って、鼠算式に焼肉人口が増えていくんだよ。

 その第一号ってわけだ。関係者以外での、な。


「ついでだ。カウとオックスはこいつらを客と見立てて接客の練習してこい」

「うん!」

「んー!」


 実際やってみると、うまく出来ないところが浮き彫りになる。

 頭では分かっていてもうまく出来ないこと。思ってもいなかった躓きなど、経験しなけりゃ見つけられないトラブルは多い。


 向こうにはジネットがいるし、俺がついていかなくても平気だろう。


「じゃ、ウーマロたちをよろしくな」

「は~い! まかせて~!」

「まかせて~!」


「こっちー!」と、元気に前を走るガゼル姉弟の後を、大人の男二人が追いかけていく。

 ガキの移動って、なんでか基本ダッシュなんだよな。

 付き合わされるのがつらいんだわぁ……


 俺は他人事みたいな顔で手を振り見送ってやった。


「あの、ヤシロさん……『物事には対価』って……作るのはウーマロさんたち、ですよね? 材料費とか工費とか……持ち出しが多くないですか?」

「モリー。需要と供給ってのは、強く求めた方が足元を見られるように出来ているんだぞ?」

「……覚えておきます」


 気にする必要はないんだよ、モリー。

 これは、承認欲求を満たしたい重症患者への救済措置だ。慈善事業だ。金は全部領主持ちだ。

 好き勝手やればいいのさ、こっちはな。


「それでヤシロ。どうやって作るんさね、さっきのヤツは?」

「複雑そうに見えるが、実は意外と簡単でな。こっちから光が当たった時に影がこう出るから……」


 シャドーアートは突き詰めれば影絵なので、簡単にしようと思えばどこまでも簡単に出来る。

 そこへ如何に見た目とのギャップや意外性を持たせるか、それが面白みであり腕の見せ所となってくる。

 基本から教えてやって、あとはノーマのやる気とこだわりに任せようと思う。

 最悪「あぁ、夕方になったらオバケの影が出来るんだろうなぁ~」ってバレないレベルであれば、出来映えはそこそこでも問題ないのだ。


「イメルダも巻き込んで、デザインにもとことんこだわってやるさね!」


 ま。ノーマは気合い入りまくりみたいだけど。

 凄いの作るんだろうなぁ……


「ヤシロ! このオブジェ借りてってもいいかぃね? イメルダにうまく説明する自信がないんさよ」

「あぁ、説明用に作ったヤツだから、やるよ」

「ホントかい? 助かるさね」


 嬉しそうにオブジェを手に取り、「ふふん♪」と楽しげに胸に抱く。

 胸に。

 胸に!

 …………あ、収納はしないんだ。やろうと思えば出来ると思うけどなぁ。


「ヤシロさんの視線って、物凄く素直ですよね」


 斜め前からモリーの乾いた視線が投げかけられているが、今はちょっとそっちを見ている余裕はない。

 浮かれたノーマはよく動きよく弾むのだから。


「それじゃ、早速イメルダを捕まえてくるさね! あいつ、ベッコがモツの食品サンプルも作らずに街の飾りに引っ張りダコでヘソを曲げてたからね。きっと二つ返事で協力してくれるさよ」


 そんなところでもヘソを曲げていたヤツが発生していたのか……

 面倒なヘソ曲げ女子はノーマに任せておこう。


「あ、そうさね。ハム摩呂~!」

「はむまろ?」


 二階の客間でお昼寝をしていたはずのハム摩呂がひょっこりと厨房から顔を出す。

 ナイスタイミングで起きてきたもんだな。毎度のことながら。


「ちょぃとお使いを頼まれてくれないかぃね?」

「今日は陽だまり亭のお手伝いなのでー!」

「ダメなんかぃ?」

「引き受けたー!」

「やるんかぃね!?」

「ノーマ。ハム摩呂に全力で対応するとスタミナが切れるぞ」


 寝起きのハム摩呂は無敵だからな。

 デリアとマグダくらいだ、ハム摩呂に全力で対応して倒れないのは。


「それじゃあ、ハム摩呂」

「はむまろ?」

「ちょぃと金物通りまで行って」

「はむまろ?」

「ウチの男衆に」

「はむまろ?」

「金網とトングを作るように」

「はむまろ?」

「言ってきておくれ……聞いてるんかぃね!?」

「話半分ー!」

「ちゃんと聞くさね!」


 そっかぁ。

「はむまろ?」って、「お前だ!」って反応しないと延々続くのかぁ。新発見だな。

 ……って。どうせ気分次第なんだろうけれど。


「ウチの男衆に、金網とトングを二~三十持ってトムソン厨房に届けるよう伝言しておいておくれな」

「うんー! 話半分で伝えてくるー!」

「ちょっ!? ハム摩呂! ちゃんと全部伝えるんさよ!? ハム摩呂ー! …………様子見に行った方がいいんかぃね?」

「大丈夫だ。なんだかんだでちゃんとやるから、ハム摩呂は」


 万が一伝わらなきゃ金物の男衆が聞きに来るだろうし。

 なんとかなるだろうよ。


「そんじゃ、アタシはもう行くさね」


 うきうきとした足取りで、ノーマが陽だまり亭を飛び出していった。

 陰鬱な顔で陽だまり亭に入り浸っていたキツネ人族が晴れやかに帰っていってほっとするやら、ここはお悩み相談所じゃねぇんだぞって腹立つやら、オブジェその気になれば絶対収納出来たのになぁ~と思いを馳せるやら、複雑な気持ちで開け放たれたドアを閉めた。


「……収納、絶対出来たよなぁ」

「いろいろ思うところがあって、結局口から出てきたのがそれですか?」


 斜め後ろからモリーの乾いた声が飛んでくるが気にしないことにする。


「……ヤシロ。いい感じで固まった。例のアレが」

「早く試食してみたいです! わくわくが止まらないです!」


 さっきからちょこちょこ裏庭へ行っては状況確認をしていた二人。

 あんまり『冷蔵庫』を引っ張り上げるなよ。


 陽だまり亭の『冷蔵庫』は、金属の箱を井戸に浸けて冷やすだけの簡単な構造だ。細いパイプを通して冷却率を上げてはいるが、家電のそれには遠く及ばない。

 もっとも、それでもコーヒーゼリーくらいは作れるけどな。


 で、マグダとロレッタが楽しみにしているのが、ハロウィンで初お披露目となるマシュマロだ。


「どれ、ちょっと具合を見てみるか」

「こんな真昼間っからお医者さんごっこかいな? 相っ変わらず卑猥やな~、自分」

「音もなく登場してんじゃねぇよ、卑猥の権化」


 ドアを背にしていた俺の背後にぴたりと寄り添うように、真っ黒魔女スタイルのレジーナが立っていた。

 ドアを開ける音が一切聞こえなかった。ウーマロ、綺麗に作り過ぎじゃね?


「トリック・オア・セクシャルハラスメントやで~!」

「どっちも『イタズラ』してんじゃねぇかよ」


 後者の『イタズラ』は社会的にNGだ。


「いや、違うねん。なんや、道歩いてたらそこらのオバちゃんらが、『試作品作ったからもろてって~』言ぅてお菓子めっちゃくれはるねん」

「仮装だと思われてんだな、その格好」

「かなんわぁ~。ウチ一人だけフライングしてハロウィン待ちきれへん人みたいに思われんの」

「その前に、お前の普段着が仮装扱いってことは、お前の存在そのものがオバケ扱いされてるってことだから、そっちに困れよ」

「かまへんかまへん。夜道で出会って『ぎゃー!』言われんの、日常茶飯事やし」

「不憫だなぁ、お前の日常……」


 俺もお菓子をあげたくなってきたよ。オバちゃんらとは別の意味で。


「ほい。頼まれとった食紅持ってきたで」


 レジーナから、カラフルな粉の入った小瓶を数種類受け取る。

 ジネットが大学芋やら鼈甲飴に着色したいと発注していたものだ。

 あぁ、ちなみに。薬に関しては専門的な知識が必要なため、行商ギルドを介さずに薬剤師ギルドから直接購入することになっている。その流れで薬以外の商品も直接レジーナとやりとりしているのだ。


「あと、こんなもん作ってみてん」


 そういって差し出されたのは、一枚のシート。

 厚紙の上に何か薬品のようなものが塗布されており、その上に薄紙が被せられている。

 ……なんだこれ?


「この薄紙を『いや~ん』って捲って――」

「おい、捲る時の擬音、それじゃないだろう」

「ほんで、ここについてる薬品を『いや~ん』って指で突っついて――」

「だから突っつく時の擬音!」

「その後、『いや~ん』って指をこすり合わせたら――」

「擬おぉぉーん!」


 こいつの脳みそ、ホント腐り落ちてんじゃねぇの?

 とか思っていると、薬品のついた人差し指と親指をコシコシこすっているレジーナの指先から、『もやぁ~』っと白っぽい煙が立ち上った。


「ふぉおおう!? マジか、お前!? 懐かしい!」


 おばけケムリじゃねぇか!

 ガキの頃、駄菓子屋でよく見かけたヤツだ。

 指につけてこすると煙が出る――ただそれだけのしょーもないオモチャなのに、なぜか何度も何度も買ってしまった謎の中毒性があるオモチャ。

 俺もしょっちゅう買ってたっけなぁ。懐かしい。


「これな、バオクリエアでは定番の、お子様向けのオモチャなんやけど……自分知っとったんかいな?」

「俺の故郷にも似たようなのがあってな」

「やっぱ自分凄いなぁ。子供のオモチャも大人のオモチャも、よぅ知っとるわ」

「大人のオモチャに関しては言及してねぇだろうが!」


 やめて、詳しいとかレッテル張るの!


「ほなら、これも懐かしいんちゃうか? ほれ、あ~んして」

「ん? あ~ん」

「ほい」


 口を開けると、ラムネ菓子のようなものを口の中へ放り込まれた。

 なんだ? 味はさほど悪くないが……


「舌でも真っ青になってるのか?」


 懐かしいといえば、舌が真っ青になるおばけアイスだが、アレみたいなものだろうか?


「なんや、自分。これは知らんのかいな? ほなら、口閉じて鼻から思いっきり息吸い込んでみ?」


 言われたとおりに、鼻から息を吸い込む。


「ほんなら、吸い込んだ息を口から全部吐き出して」

「もはぁあ~…………って、なんじゃこりゃぁ!?」


 息を吐き出すと、口から真紫のケムリが『もはぁぁああ!』っと吐き出された。

 なんだこれ!?

 びっくりしたぁ!


「あひゃひゃひゃ! ひぃ~! い、今の、自分の顔…………っ! ぷくく……けたけたけたっ、かいかいかいかい!」

「奇妙な笑い声をもらすな!」


 俺を指差して「かいかい」笑うレジーナに怒鳴ると、口から残った煙がぽふぉっと出てくる。

 どうやら、一回使いきりの煙を吐くオモチャのようだ。……体に害、ないだろうな?

 えぇい、かいかい笑うな!


「これな、バオクリエアでは定番の、子供らぁが大人を驚かせるイタズラグッズなんや」

「いきなりこんなケムリ吐き出されりゃ、親もびっくりするだろうよ」

「あとな、父親の酒に仕込んどくと、『ぷは~!』ってした時に紫のケムリ『もっはぁ~!』って出てきて『ぎゃー!』なるねん!」


 腹を抱えて笑い転げるレジーナ。

 バオクリエアではよくあるイタズラらしい。

 日本で言うとブーブークッションみたいなもんかな?

 ただなんだろう……すっげぇ悔しい。


 ……ブーブークッション作ろうかな。


「ほんで、今度はどんな卑猥な食べ物作っとったんや?」

「なんで卑猥限定だ」

「なんでて、ユレルスキー粒子が薄いところを見ると店長はんおらへんのやろ?」

「なんだよ、ユレルスキー粒子って!?」

「おっぱいが揺れることで空気が振動して自然発生される霧状の散布物や」

「あぁ、アレのことか」

「お兄ちゃん、知ってるです!? 流れ的に絶対存在しない物質だったはずですけど!?」

「……ヤシロは、たまにソッチに流れる時がある」


 きっとあれだ、軍事用探査レーダーとかを無効化してくれる有能なヤツに違いない。なんか似たような名前のものをガキの頃アニメで見た気がするし。


「今はマシュマロを作ってたです」

「はむまろ?」

「違うですよ!? ウチの弟みたいなこと言わないでです、レジーナさん!」


 確かに、ハム摩呂とかルシアが反応しそうな名前ではあるな……マシュマロ。

 まさかレジーナが一番乗りするとは思わなかったけれども。


「ちょっと待ってろ」


 レジーナたちを置いて中庭へと向かう。

 井戸の底に沈んでいる『冷蔵庫』を引っ張り上げると、金属の箱はひんやりとした冷気を放っていた。

 蓋を開けると、一段と冷たい空気が吐き出される。


 コーンスターチの中に蹲るふわふわの球体を見つめる。


 ……うん。こんなもんだろう。


 持っていく前に一つ摘まんで味を見る。

 …………うん。普通。


 しかし、触感も食感もしっかりとマシュマロだ。

 とりあえず成功だな。


 厨房でマシュマロを小鉢に移して、フロアへと戻る。

 期待に満ちた瞳たちに出迎えられる。


「これがマシュマロだ。食ってみるか? まだ試作品だからあんま美味くないかもしれんが」


 こっちのゼラチンの具合を調べて、上手くいくようなら中にチョコを入れたり、果汁を入れてギモーブを作ったりしてもいいかと思っている。

 だが、今回は基本のプレーンマシュマロだ。


「お兄ちゃん、あたしも食べたいです!」

「……マグダが最優先」

「あの…………出来れば、私も……」


 陽だまり亭ウェイトレスの目が爛々と輝く。

 モリーもすっかり馴染んでしまっている。


「モリーは、食った分だけデリアの特訓が厳しさを増すが?」

「た、耐えます!」


 食った分はしっかりとカロリーを消費するべし。

 モリーとジネットは、ハロウィンまでスパルタダイエットなのだ。

 ……まぁ、食事制限がゆるっゆるなんで、スパルタもなにもないんだが。


「じゃあ食っていいぞ」

「わはは~い!」

「……もぐもぐ」

「マグダちゃん、早っ!?」


 ウェイトレス三人娘がマシュマロに飛びつく。


「うはぁ!? なんですかこれは!? 初めて出会う歯応えです! もちもちともふわふわとも違うです……違うですけど、違わないとも言えるです! とろけるような柔らかさでありながらしっかりとした弾力を持ち合わせ、それでいて決して硬くはなく、とはいえ頼りなく形が崩れることもない……まさに、新食感です! これは、新時代のお菓子です!」

「……甘さはやや控えめ……しかし、無限の可能性を感じる味わい」

「不思議だなぁ……ヤシロさんが作るものって、なんかみんな夢の中から出てきたみたいに不思議なものばっかりだ……」


 もっきゅもっきゅとマシュマロを頬張っている娘たち。

 意見はいろいろだが、総じて楽しそうだ。

 ただ……「美味しい」って言葉が出てこないのは、食感が新鮮過ぎてそっちにばっかり意識がいっちゃってるから、か? だよな? 不味くはないよな?


「ほんなら、ウチも一つよばれよかな」

「ほらよ」


 腕を伸ばすレジーナの前に小鉢を持っていってやる。


 まぁ、こいつの反応は見なくても分かるけどな。

 どーせまた、マシュマロをもにゅもにゅ弄くり倒して「おっぱいの感触や!」とか「食べられるおっぱいや!」とか言い出すのだろう。


 遅かれ早かれ、絶対誰かが言い出すことだ。

 真っ先にレジーナに言われておけば、それ以降は「はいはい、レジーナと同レベルだな」で流せるか。


 日の光の中に滅多に出てこない真っ白な指先がマシュマロを摘まんで口へと運ぶ。

 よくしゃべるクセに小さい印象を与える口が開かれて、やや大きめなマシュマロが口の中へと消える。


「もくもく……」


 静かに咀嚼されるマシュマロ。


「……ぁ、美味しい…………」



 そして、静かに漏れ出すレジーナの囁き。

 レジーナの唇に細くて白い指が触れ、綻ぶように緩やかに弧を描く。


「ウチ、これ好きやなぁ……」


 そんな素直な言葉は、いつもの捻くれ者のイメージを根底から覆すような、なんとも無防備な笑顔からもたらされた。

 うっかりと、見惚れてしまうくらいに無邪気な笑みだった。


「ん? …………はっ!?」


 じ~っと見つめていると、レジーナがこちらを向いて、はっとして、ぎょっとして、「くゎっ」っと眉根を寄せた。


「み、見事なまでにおっぱいの感触やな! これは、あの、アレや! 食べられるおっぱいや! いや~、さすがおっぱい魔神はんやなぁ、ついにおっぱいを主食にしてまおうっちゅうわけやな、おみそれしたわぁ~、わはは」


 などと、嘘くさいおちゃらけを喚き散らして空回りし続けるレジーナ。

 予想通りのセリフなのに……まさか、こんな感想を抱くとは予想外だった。



 レジーナ……見てるこっちが恥ずかしい。



「照れてるですね?」

「……素の感情をぽろりしたのが恥ずかしかった模様」

「そうなんですか? さっきの笑顔、凄く無防備で素敵でしたよ?」

「レジーナさん、自分の中の『女の子』を見られるのが恥ずかしいですよ」

「……レジーナは、卑猥なくらいがちょうどいい」

「そうなんですか……なんというか……………………」

「ちょっ、なんなん!? 『なんというか』の続き! 『なんというか』言ぅたんやったら、なんか言ぅてんか!? そんな残念そうな目で見んといて!」


 モリーの優しさ、「皆まで言うまい」――今のレジーナにとっては生き地獄だろうな。

 照れた時は弄ってギャグにしてもらいたい。レジーナはそういうタイプだ。


 たとえば、こんな風に。


「レジーナ。俺はこのマシュマロを使って……おっぱいマシュマロを作ろうと考えている!」

「やっぱり考えてたですか……」

「……ヤシロだから仕方ない」

「ヤシロさん…………」

「ほなら、薄ピンクの食紅が必要やね」

「のっかってきたですよ、さっきまで照れてた薬剤師!?」

「……レジーナだから仕方ない」

「レジーナさん…………」

「ただし、少量でいい」

「少量…………なるほど、付加価値、やね!?」

「あぁ、そうだ!」

「つまり、自分が作ろうとしとるんは――」

「「数量限定おっぱいマシュマロ(Dカップ)!」」

「なんで(Dカップ)まで揃えられるです!?」

「……この二人だから仕方ない」

「お二人とも…………」


 こうして、四十二区に新しいお菓子が誕生し――同時に大人のためのお菓子作り計画も密かに動き出した。



 ……とまぁ、こんな感じでな。

 やっぱレジーナとは、こういう空気の方が落ち着く。



 レジーナは、見てるこっちの方が恥ずかしくなるから、たまにで十分だ。







あとがき




今回は補足から~!


本編に登場した商品は、実在する賞品のオマージュです。

『おばけケムリ』は『ようかい○むり』

『おばけアイス』は『お化○天国』

という賞品です。

今回のは本編で伏字使うと分かりにくくなっちゃいそうなので、こんな措置です。


どっちも好きでした。


ただ、『○化け天国』を食べて舌が青くなるのは別に狙っていたわけではない?

の、かもしれませんね。

復刻版では青くならなかったようですし。

私はてっきり、舌が青くなるから『お化け○国』なんだと思っていたのですが……

昭和の時代は、『ザ・着色料!』みたいな食べ物が多かったですからね。

カキ氷とか食べると、漏れなく舌がカラフルに。


というわけで、ヤシロも『おばけアイス』のことを「舌が青くなるアイス」だと認識しております。

ぷぷっ、昭和生まれめ。


やーい、お前のカーチャン、昭和美人~!



……いいじゃないですか!

昭和美人はびっくりするくらい美人な人多かったですからね。

楚々として、凛として、お乳は控えめで…………巨乳が増え始めたのは平成からですよね。

いえ、いたにはいたんですが、巨乳をステータスのようにテレビで持ち上げ始めたのは平成からですよね。

カップ数とか言い始めたのって、セクシーアイドル辺りからですよね、たしか。



あ、でも昭和はテレビがおおらかな時代でした。



おっぱいまでならセーフ!



みたいな風潮が……

(」>□<)」< カムバック、昭和!!



あ、それからもう一つ、

おっぱいで思い出しましたけれども、

『ユレルスキー粒子』は、機動な戦士のガンでダムなアニメに出てきた『ミノフ○キー粒子』というもののオマージュです。

最初は『ユレルノスキー粒子』にしようとしたんですけれど、それだと『ミノ○スキー粒子』と文字数が異なってしまう。

じゃあ『ユレノスキー粒子』に?

いやでも、揺れるのが好きなんだから『ユレノ』はおかしい……

何が一番重要か?

それは、そう、揺れることが重要なんだ!!



で、『ユレルスキー粒子』と相成りました。

(ここまで物凄くどうでもいい製作秘話も珍しい!)



というわけで、ようやく焼肉地獄から離れ

陽だまり亭に戻ってきました。


ふぅ……一体、何回肉を食わせる気だ、この作品は。


まぁ、とりあえず、

今回のお話を書いた後、

マシュマロ探しましたよね。


でも、コンビニに売ってないんですよね、マシュマロ!?

どこ行ってもないんです!

散々探して、よ~~~やく、駄菓子売り場付近でチョコ入りマシュマロ(50円/1個)を発見しました。

……1個50円? そっか、最近はそんなもんなのか。


なんかお高いなぁ……「ぱくー」



( *゜∀゜*) んまーい! 



三つ買い足しましたよね。

なんでしょうあれ、

チョコのトロッと加減が絶妙。

垂れず、硬過ぎず、うまー!


子供の頃あんまり好きじゃなかったんですけど、マシュマロ……はまりそうです。

大人になってマシュマロが好きになるなんて…………おっぱいの影響としか思えないじゃないですか!Σ( ̄□ ̄;)



とかなんとか言っているうちに、

リアルな世界でも、街にハロウィングッズがあふれてきましたねぇ~


四十二区で進んでいくハロウィンの準備を

是非リアルタイムでお楽しみください。



私も、ハロウィンに乗っかって

かぼちゃのシチューを作りましたよ!

かぼちゃのシチューは正義です。うまー(≧▽≦)


私、きっと、

女子に対してですね、

かぼちゃのシチューさえ美味しく作れれば、

炊事・洗濯・家事・親父、なんんんんにも出来なくてもきっと愛せます。

それくらい重要なんです、かぼちゃのシチュー!




……親父が出来る女子ってなんだ!?Σ( ̄□ ̄;)

それはプラスなのか!?




少し考えてみたいと思います。


次回もよろしくお願いいたします。

宮地拓海


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