無添加37話 領主はいろいろ、給仕長もいろいろ
「よぉし、野郎ども! ここからは俺がテメェらの強力な助っ人として加入してやる! 現在最下位だろうが、そんなもんは関係ねぇ……絶対に優勝するぞ、オラァ!」
と、一人で拳を突き上げるリカルド。
どこで手に入れてきたのか、ジジイの執事共々額に白い鉢巻を結んでやがる。
「え~っと、リカルド。迷子になったんなら本部に行って保護者を呼び出してもらえ」
「誰が迷子だ!?」
いや、帰る場所間違えてるからよ。
「……リカルド。一般観客席はあっち」
「さりげに追い返そうとしてんじゃねぇよ、トラの娘! あと呼び捨てにするな、俺は領主でお前よりもずっと偉い……って、貴賓席を指差せよせめて!? なんで一般観客席だ!?」
「ツッコミを欲張るなよ、リカルド」
「お前がトラの娘をしっかりしつけてねぇからだろうが!」
いやいや。マグダほどしっかり躾の行き届いたヤツはいないだろう。
どこに出してもしっかりと面白い受け答えをしてくれるぞ。
「何を騒いでいるのさ、リカルド……」
片頭痛をアピールするように頭を押さえてエステラがやって来る。
リカルドの前に立つや否や盛大なため息を漏らす。
「……ボクはね、日頃の行いなんかを鑑みてヤシロはもっと苦労や面倒くさいことに巻き込まれても自業自得だし、むしろそういう目に遭って少しは自分の行いを反省すればいいと思っているんだけれど……」
好き勝手なことを抜かすエステラ。
俺に覆いかぶさってきた面倒ごとは、そっくりそのままお前に突き返してやるからな。
「そういうことを前提に聞いてほしいんだけどね、リカルド――」
「お、おう……なんだよ?」
「――ヤシロに迷惑をかけないでくれるかい?」
「オオバよりも随分と低く見積もってくれてるようだなぁ、このやろう!?」
「あはは、当然だよ。誤解を恐れずに宣言しよう。君よりヤシロの方が大事だ」
「清々しいまでにムカつくな、テメェは!?」
エステラが俺の肩を持ってくれている?
いいや、違うぞ。
あれは単純に、どこまでもリカルドを突き放しているだけだ。
「そもそも、なんでそんなに混ざりたいのさ? 『四十二区の』区民運動会に」
「四十二区の住人じゃねぇヤツがすでにゴロゴロ参加してんだろうが!」
「寂しがらないでよ、いい歳して」
「違っ!? そんなんじゃねぇよ!」
惜しいな、リカルド。
こういう場面で「そんなんじゃない」と口にしたヤツが「そんなんじゃなかった」ことなど一度もないんだよ。
「客観的に見て、このチーム分けは不公平だと思ったわけだ。白組だけが明らかに戦力的に落ちる。その要因を作り出しているのが、四十一区のメドラや、三十五区の領主たちだ」
「ふん。我々は事前に許可を得てこの日に臨んでおるのだ。不当な非難はやめてもらおうか」
騒ぐリカルドの前に、ルシアが立ちはだかる。
……なにを、さも「平和的に約束された」みたいな顔してやがんだ。無理矢理ねじ込んだくせに。
「そのとおりだよ、リカルド。それに、白組が戦力的に劣るということはないんじゃないのかい?」
メドラが太い腕を組んでリカルドの背後に立つ。
前面にルシア、背後にメドラ。
普通の人間なら失神してもおかしくないような状況だな。「重圧のサンドイッチやー」てなもんだ。
「はむまろ?」
「言ってねぇよ。今出てくんな。ややこしくなるから、な?」
「うんー!」
何に反応したのか、ハム摩呂が俺の元へやって来て、そして元気よく去っていった。
……あいつら、たまに人の心の声が聞こえてんじゃないかって反応するよな。
「白組は、他区からの助っ人が一番多いんだ。領主付きの給仕長が二人もいるし、ウチのマグダもいる。戦力が不足しているというなら、青組なんじゃないのかい?」
「いえ、メドラさん。ボクのチームにこれ以上筋肉は必要ないので」
青組は、目立った選手こそいないものの、狩猟ギルドや牛飼いが多いせいで物凄いムキムキ率なのだ。ぱっと見で戦力不足には見えない。
「エステラが、自軍に俺を引き込みたいという気持ちはよく分かる」
「言ってないけどね、そんなこと。一言も」
「だが、運がなかったな。さっきの競技で俺に助けを求めたのは白組の普通っ娘だ。だから俺は、白組の助っ人をやる!」
あれ、こいつもしかして……なかなか選んでもらえなくてちょっと傷付いていたのか?
いや、まぁ……みんなが楽しそうにしている輪の中に入れてもらえないのは寂しいというか、悲しいというか、そういうのは分からんではないが……え? もしかしてリカルド、泣きそうだったの?
「普通っ娘! お前は実にいい働きをしたぞ! 胸を張るがいい!」
「お兄ちゃん、どうしようです!? なんかすごくぐいぐいくるです!?」
懐かれちゃったなぁ、ロレッタ。
よほど寂しかったんだな、こいつ…………子供か。自区でやりゃあいいだろうに……ったく。
「エステラ。もういいから混ぜてやろうぜ」
「ヤシロ……いいのかい? 君が一番嫌がりそうなのに。面倒くさいよ、リカルド?」
まぁ、確かに面倒くさいんだが……
「なに。『素敵きやんアベニュー』の件もあるし、お隣さんとは仲良くしておいた方が何かと都合がいいだろう?」
「ふふん。さすがはオオバだ。外交というものをよく理解しているじゃないか」
……お前が外交を語るな。この、わがまま筋肉め。
「それにだ。ここであまりねばると、今度はゲラーシーあたりが『俺も混ぜろ』と言い出しかねない」
「うむ、ありそうな話だな」
「……想像に難くないね」
「二十九区の領主か……ったく、寂しがるんじゃねぇよ、いい大人が」
と、ルシア、エステラ、リカルドがそれぞれに言う。
いや、リカルド。お前が言うなよ。いいから一回鏡見てみろ。
「とにかく、他のチームから文句が出ないのであればウチで引き取るが、どうだ?」
「あたいらは別にいいぞ。そいつが来ると子供らが怯えるからな」
「ボクも異論はないよ。こちらに迷惑を掛けないならね」
赤組青組ともに文句はないという。
で、黄組はというと。
「どうするんだい、パウラ。チームリーダーのあんたが決めな」
「え? あたしが…………ん~、じゃあ、別にいいかな? メドラさんがいれば負けないだろうし」
「まぁ、そうだね! リカルドの一人や二人、アタシが軽く伸してやるよ!」
というわけで、全チーム異論がなかったのでリカルドが白組に加入することになった。
「……ヤシロ」
マグダが静かに手を上げる。
「……異論あり」
「テメェは味方なんだから異論はないだろうが、トラの娘!?」
「……馴れ馴れしい、リカルドのくせに」
「おい、オオバ! お前身内の躾はしっかりと……!」
あぁ、もう。うるせぇうるせぇ。
自軍の陣地に戻りながら、俺ははっきりとリカルドに忠告しておく。
「リカルド。張り切る気持ちは分かるが、小さいガキどももたくさんいるんだ。そうギャンギャン怒鳴るな。お前のための運動会じゃない。助っ人ならあくまで助っ人に徹しろ。それが出来ないならチームからは追放する。今回の主役は、あくまで四十二区のこいつらなんだからな」
と、ガキや年寄りをバックにしてリカルドを睨みつける。
お前のお膳立てのためにこいつらをダシにしたりはしないと断言しておく。嫌なら観客席で見学してろ。
「……ちっ。分かってるよ。俺はただ優勝するためにはもっと覇気をだな……」
「あと、チームリーダーの言うことには逆らうな。統率力のない組織は、どんなに実力者を集めたところで勝利は掴めない。分かるな、四十一区の大将?」
「…………当然だ。今日だけはトラの娘の指示に従ってやる」
これで、こいつも少しは静かになるだろう。
混ぜてほしいならこちらのルールに従え。「参加してやってる」「力を貸してやってる」なんて傲りは捨てろ。身の程を弁えろ。
それが、他人の場所に混ぜてもらうということだ。
「……リカルド。三回回って『ワン』」
「それには従わねぇよ!」
うん。
そこは別にいいと思う。
……マグダ。お前はホント大物だよな。
「とはいえ、他区の領主が飛び入りしたんだ。チームの中にも萎縮しちまってたり、快く思ってないヤツがいるかもしれない」
「ふん。こんな強力な助っ人を前にしてよく言えるものだな」
「だから、俺が、特別に、仕方ないから、お前が入り込みやすい空気を形成してやるよ。嬉しいだろ? 感謝しろ。崇め奉れよ」
「恩着せがましいんだよ! 何かするなら、さっさとやれ」
こいつは、人に感謝するって気持ちを微塵も持ち合わせていないのか?
まったく、これだから貴族は。
「そんなだから、エステラに素で拒否られるんだよ……」
「おぉい、こら! 素で拒否られるとか言うんじゃねぇよ! こっちが願い下げたんだよ!」
こいつ、何気にエステラに拒否られるの傷付いてるからな。
過去の自分を省みろっつの。まともに会話してもらえるだけありがたいだろうが。まったく図々しい。
「……分かった。一応の感謝はしてやるから、なんとかしろ、オオバ」
お前の感謝は薄っぺらいな。
あとエステラを引き合いに出すと、結構折れるよなお前は。
「あたし、ちょっと気付いたですけど、リカルドさん、エステラさんに嫌われるって言うと結構折れるです」
「……うむ。身の程知らずにも、ちょっと意識をしているもよう」
「んなこたねぇよ、普通っ娘、トラの娘! あと身の程知らずってなんだ!?」
「……身分違い」
「同じ身分だよ、俺とエステラは!?」
マグダやロレッタにも見透かされているらしい。
どうにもこいつは、エステラの幼馴染ポジションに収まりたくて必死なんだよなぁ。今さら手遅れなのに。
「なんッスか? リカルド様ってエステラさんに惚れてるッスか?」
「まぁ、他所の領主様相手にこういうこと言うとちょっとアレだが……軽くムカつくよな」
「おいコラワニ! 口を慎め! それからトルベックの棟梁! 惚れてねぇから!」
「感じ悪いッスねぇ、新参のくせに」
「あぁ、感じ悪いな、新参のくせに」
「結局お前らもオオバの仲間か!?」
ウーマロ、モーマットと戯れるリカルド。
だから、最初から素直にしてればこういう衝突を生まないようにしてやったのに……
「オオバ……」
八方塞がりでお手上げ状態のリカルド。
もう、どうしていいか分からずに、結局俺に縋りついてきやがった。
「なんとかしろ」
「その態度を改めろっつのに……ったく」
しょうがないので、リカルドが一発で受け入れられる魔法の言葉を使ってやるか。
白組の中に不和を生むわけにもいかないし、何より、リカルドには利用価値があるからな。
あ~あ、俺っていいヤツ。神様が実在するならおっぱいの詰め合わせでもご褒美に下賜してほしいもんだぜ。献上でもいいけどな。
「なぁ、みんな。聞いてくれ」
リカルドの隣に立ち、リカルドの乱入に眉根を寄せる白組の面々に向かって宣告する。
「これ以降、メドラの相手は全部リカルドが引き受けてくれることになった!」
「おまっ!? 誰がそんな危険なことを……!?」
「白組へようこそッス!」
「歓迎するぜ、領主様!」
「テメェらぁあ!? あぁ~もう! これだから四十二区は!」
一気に歓迎ムードに包まれる白組陣営。
特に野郎どもの歓迎ぶりがハンパじゃない。……みんなうすうす勘付いていたんだなぁ、メドラの相手は野郎に押しつけられるってこと。
「ガキども~。この領主様は、顔は怖いが『エステラと一緒で』子供には絶対酷いことをしない領主様だから怖がらなくていいぞ~。……な?」
「『な』って……オオバ、テメェ……」
「違うのか? ガキにムキになるしょーもない領主様なのか?」
「あぁもう! いちいち『様』をいやみったらしく強調するな! お前に様付けされると寒気がするんだよ!」
「んだよ、わがままだな。分かったよ……このゴミムシが」
「だからって見下すな!」
俺に牙を剥いた後ガキどもに視線を向けて、怯えるガキどもの顔をじっと見つめて……リカルドは盛大なため息を吐いた。
そして、まったく似合いもしない笑顔と明るい声でガキどもに話しかける。
「こ、子供たち~。お兄さんは怖くない領主だから、仲良くやろ~な~」
「「「………………えぇ、まぁ」」」
「反応が大人だな!? 誰が仕込みやがった!?」
「……チームの躾はマグダがばっちりと」
「テメェの仕業かトラの娘!?」
ウチに入ればそういう目に遭うと、いくらなんでもそろそろ学習しただろうに。
やっぱりリカルドってドMなんだろうな。弄られるのが嬉しくて仕方ないのだ。……うわぁ。
「まぁ、メドラほどじゃないが、狩人としてのスキルも一応あるんだろ? なら、使い道もあるだろうよ」
「……リカルドの狩猟スキルは、ウッセよりも下」
「…………はぁ~……ま、ゴミ拾いくらい出来るだろう」
「盛大に小馬鹿にしてんじゃねぇよ! 負けねぇよ、四十二区の代表ごときにはよ!」
ウッセは自身の父親の代理で代表をしているとはいえ、四十二区支部をまとめ上げるだけの実力は持ってるんだよな。
一方のリカルドは、偉そうではあるが所詮素人だ。メドラのお守りつきで月に何度か狩猟に出かける程度だ。
実力も、たかが知れているというところか。
「で、お前んとこの執事は使えるのか? 控えめに言って死にかけだけど」
「死にかけてねぇわ! 爺はオヤジの代から我が家に仕える執事だぞ! エステラんとこの給仕長なんぞとは格が違うんだよ」
「格とかいいから、動けんのかっつってんだよ」
「動けるわ! な、爺!?」
「はい。必ずや武勲を挙げてご覧に入れましょう」
慇懃に礼をする執事のジジイ。執ジジイ。
まぁ、こんなんでも一応『給仕長枠』だしな。期待しておくか。
「な~んじゃ、新規メンバーというから期待をしたというのに、死にかけじゃな」
「こら、リベカ。失礼ですよ。ぎりっぎりの瀬戸際で踏ん張っておられるのです、敬いの気持ちを持たなくてはいけませんよ」
「ソフィー様。その言葉はこのバーサめにも突き刺さっておりますよ」
麹工場の三ウサギが執ジジイを見てそんなことを言う。
誰一人リベカの言った『死にかけ』を否定しない。……お前らの工場大丈夫か? いや、俺が言うのもなんだけどさ。
「ホワイトヘッドの姉妹か。確か、気難しい職人だと聞いていたんだが……」
おのれのアゴを摘まんで、可愛い隊長に就任したリベカを観察するようにじっくり眺めるリカルド。
端から見れば完全に不審者だ。
通報しようかな?
……と、そんなリカルドの斜め後ろで、執ジジイがピシッとした姿勢のまま動きを止めていた。
呼吸もしていないんじゃないかと思えるほど、ぴくりとも動かない。
……ゼンマイでも切れたか?
「…………お美しい」
「あっ、なんか嫌な香りがする!?」
動かなくなった大きなノッポの執ジジイの口から漏れ出た言葉に、俺はこれまで散々味わってきた嫌な予感をまた味わっていた。
……お前もリベカがストライクゾーンとか言うんじゃないだろうな?
「是非、お名前をお教えください、マドモヮ~ゼル」
と、執ジジイが跪いて名を乞うた相手は……バーサだった。
「意外とまとも!? なのに絵面が酷い!」
「お兄ちゃん、正直過ぎるですよ!?」
騎士のように片膝を突いて、右手を掲げるようにバーサに向ける執ジジイ。
バーサは、生まれて初めて花束をもらった少女のように頬を染め、そして虫の囁くような声で答えた。
「バ、バーサです……バーサ・オオバ」
「おい待て、クソババア!」
なにを勝手にオオバの籍に入り込んでくれてんだ!?
統括裁判所に突き出すぞ。
「……なるほど。敵は、我が軍の中に!」
「物凄ぇ形相で睨んでんじゃねぇよ! じゃあやる! くれてやるから白組のために残りの寿命使い尽くせ!」
「やめて、二人とも! 私のために争わないで!」
「お前の『せい』だよ!」
「バーサを取り合う三角関係じゃ……!? バーサは魔性の女なのじゃ!」
「すごいですね、リベカ!? バーサがここまでモテるだなんて!?」
「おかしいなぁ、耳がいいウサギ人族のはずなのに聞き逃したのかなぁ!? 俺、全然取り合ってないんだわ!」
非常に、凄まじく面倒くさいので、リベカとソフィーもろとも、バーサを執ジジイに押しつけた。
そっちで競技の説明でも受けてろ。
「……くだらねぇ執事を使いやがって」
「あんな爺を見たのは初めてだ……やっぱ、オオバと関わるとろくなことにはならねぇんだな」
「俺のせいじゃねぇわ!」
なんか、俺と関わると残念化するみたいな噂立てるのやめてくれるか!?
元から持ち合わせた資質だろうよ!
「ったく。イネスとデボラの方がまだまともだな」
「にゅふふふ」
「ふふふにゅ」
「ぅおおわう!?」
色恋にボケた執ジジイへ嘆息をもらすと、背後から気味の悪い笑い声が聞こえてきた。
イネスと、デボラだ。
つかデボラ、最後が「にゅ」になるのはおかしいだろ。
「ふふ。催促をする前に褒めるとは、やりますねコメツキ様」
「『まだまとも』が褒め言葉になるのか? 安いなお前らは」
「『お買い得』いただきました!」
「いや、褒めてねぇよ、デボラ!?」
うん。やっぱり、拳一つ分くらいデボラの方が残念な娘だ。
「四十一区の執事は、目立つような功績こそありませんが、執事歴の長さから、知識と経験が豊富で他区でも信頼のおける人物として認識されています」
「まぁ、ずっと変わらないってのはそれだけである一定の安心感は与えるからな」
「しかし、四十一区という区の特色でもあるのですが、少々保守的な傾向が強く変化に疎い面がありましゅ」
「長い間守りに徹してたもんなぁ」
「それが、四十二区との共同開発で大きく変わったと聞いて驚きました」
「大変だったよ、あいつらを動かすのは」
「コメツキ様が裏で暗躍していたと知れば、保守的な四十一区の大革命も納得でしゅ」
「……デボラ。さっきからずっと甘噛みしてるけど、なんで?」
「いえ、二度も褒められたもので、口元が……ふふふにゅ」
いや、だから最後がどーやったら「にゅ」に……もういいけどさ、別に。
「だがあそこの執事は『リカルド第一』になってチームの和を乱しかねないから注意が必要なんだよなぁ。お前らで上手いことコントロールしてくれるか?」
「見返りはなんでしょうか?」
ものすっごい真顔で聞き返してくるイネス。
友好的なのかそうじゃないのかよく分かんないよ、お前は。
「なんだよ、頭でも撫でてほしいのか?」
催促されても、それくらいのことしか出来ねぇぞ、俺は。
まぁ、マグダじゃあるまいし、そんなもん欲しくもないだろうけど……
「…………うん」
小さく、短い声。
聞き間違えかと思って視線をしっかりと向ける。すると、イネスは微動だにせずにこちらを見つめ返していた。
真顔で。
「……ん?」
「ん?」
「…………撫でてほしいの?」
「えぇ。そう答えたつもりですが」
真顔。
照れもふざけもしていない、素の顔。
いつものクールビューティー。
…………撫でるって、意味分かってないとか?
いや、それはないか、さすがに。
撫でられたところで痛痒を感じないとか、どうでもいいって感じなのか?
だったら「撫でてほしい」なんて言わないだろうし……じゃあなんだよ?
だって、ほら、普通さ、なんか反応あるじゃん?
照れるとか、ちょっとからかってみただけだよ的なヤツとか。
真顔なんだよなぁ……
なに考えてんだ、ホント?
……つか、結構照れくさいんだけどな、年上の頭撫でるのとか。
マグダやテレサなら普通に撫でられるんだけど…………あと、リカルドとかも見てるし………………
「どうされました? 私は待っていますよ?」
催促きた。
結構楽しみな感じか?
「じゃあ、まぁ……撫でるぞ」
「どうぞ」
味も素っ気もなく差し出される銀髪の頭。
近くで見ると小さい。子供のようなサイズだ。
どうしたものかと一瞬考えて、ぽんぽんと軽く叩く。
「…………」
反応がない。
ので、なでなでと左右にスライドさせる。
「…………」
まだ反応がないので、指で髪を梳く。
「……ふっ!」
突然、胸を突き飛ばされた。
両腕をピンと伸ばして、俺から逃れるように背を向けるイネス。
「さ…………」
勢いよく振り返ったせいで乱れた髪の毛をそのままに、震える声で言う。
「最初ので……じゅ、十分……でした、のにっ」
よく見ると、イネスの耳が真っ赤だった。
どうやら、最初のぽんぽんで満足していたらしい。
なのになでなでが追加され、指で髪を梳かれて、ちょっと限界を突破したらしい。
ぽんぽんでいいなら、その時点で申し出ろよ。
無駄なサービスを供給させやがって。追加料金取るぞ、コノヤロウ。
「わぅ、分かりました、ジジイの面倒は私が見ます、責任を持って!」
ようやく気が付いたのか、乱れた髪に手を伸ばし自身で撫でつける。
それが先ほどの感触を思い起こさせたのか、自分で撫でて自分で顔を赤く染める。
「せ……責任を…………取ります」
深々と頭を下げてすたすたと歩き去ってしまった。
……責任取りますって、なんか意味深過ぎんですけど……
別にお前の髪を撫でたからってお婿に行けなくなったりしねぇからな、俺は。
で、こういう展開になると、きっとデボラも羨ましがって「自分も」と言い出すんだろうなと視線を向けると。
「わっ、私にはまだ早いでしゅっ!」
イネス以上に真っ赤な顔をして走り去っていった。
……やめて。まるで俺がイネスにエロいことをしたみたいな空気生み出して逃げるの。
で、最後まで噛みっぱなしだったな。
「オオバ……お前、他区の……」
「なぁ、リカルド。一回くらいまともな恋愛した方がいいぞ?」
あれが『手ぇ出した』ように見えるのは、お前が彼女いない歴を更新し続けているからだ。
あれくらいは普通だ!
どこの男子だってあれくらいはやっている!
巻き込まれ型主人公なら「やれやれ」って言いながらもっとラッキーな目に遭っているのだ!
俺などまだまだ……
「……ヤシロは少し、無自覚テロが酷い」
「お兄ちゃん、頭よさそうで結構天然です」
「ヤシロちゃん、モテるものねぇ」
マグダにロレッタにムム婆さんが勝手なことを言う。
やかましい、あぁ、やかましいわ。
今のだって、俺が軽い冗談で言ったのをイネスが真に受けただけじゃないか。
俺のせいじゃない。俺は悪くない。
…………えぇい、くそ。
なんか俺に集まる視線が不愉快だ!
ジネットはどこだ!? ……ちっ、救護テントにテレサを連れて行ったんだっけな。唯一の味方が不在とは……居心地が悪いぜ。
「リカルド、初戦でコケて変な方向に足曲がれ! ぺっ!」
「不吉なことを言い残してどこかに行くな!?」
空気が悪いので、少しの間白組陣営から出る。
風に当たろう、そうしよう。まぁ、ずっと外なんだけども。
「カタクチイワシ」
白組陣営から離れて一人でふらふら歩いていると、俺の目の前にルシアが現れた。
仁王立ちで俺を待ち受けている。
「んだよ」
「貴様は他区の給仕を手懐けるのが上手いようだな」
「見てんじゃねぇよ……」
俺の意図したことじゃねぇわ。
「懇意にしている給仕長が他所に出来たのであれば、もうウチのギルベルタにはちょっかいをかけるでないぞ。……ふん。清々するというものだ、ぺっぺっ」
子供みたいに悪態を吐いて、驚くほど綺麗な姿勢で去っていくルシア。
あいつがわざわざそんなことを言いに来たということは……なるほどね、ギルベルタなら、そうかもしれないな。
くるりと辺りを見渡し、赤組の中に紛れるように身を潜めてこちらを観察しているギルベルタを発見した。
オメロのデカい体の陰に隠れて、頭だけをひょっこりと出している。
じっとこちらを見つめるギルベルタ。
手招きをすると、触覚がぴくっと動いて、すそそそっと、静かな足取りで近付いてきた。
「どうだ、赤組は?」
ギルベルタが目の前に来るのを待って、そんな話題を振る。
「特に見受けられない、大きな問題は。ただ一点、ルシア様の痴態がエスカレートしているというのを除いて」
「一番面倒な問題が巻き起こってるようだな」
それ、除いちゃいかんだろ。
というか、それこそが大きな問題なんじゃねぇか。
「とりあえず、上手くやってるようで安心したよ」
「よくしてくれている、赤組のチームリーダーたちは、ルシア様や私に」
「そうか。それはよかったな」
「よかった思う、衝突がなくて」
デリアたちがギルベルタやルシアを受け入れているというのもそうなのだろうが。
「お前が受け入れられようと努力した成果だな」
こいつが、ルシアと他の連中との間を上手く取り持っているってのが大きいだろう。
デリアなんかは好き嫌いがはっきりしているからな。
そのデリアがルシアに対していい印象を抱き、『様』なんて敬いの姿勢を自然と見せているのは、そばにいるギルベルタがそうなるように取り計らっている証拠だ。
「偉いぞ、ギルベルタ。たいしたもんだ」
こういう頑張り屋になら、俺は惜しみなく称賛を贈ろう。
「褒めてくれるのか、友達のヤシロは、私を?」
「もちろんだ。お前はすごいよ、ギルベルタ」
「嬉しい、思う。私は……」
ギルベルタの触覚がぴこっと揺れる。
こんなもんで喜んでくれるならお安いものだ。
「では、期待してもいいか? 私は、ご褒美を?」
ご褒美?
と、思ったら、ギルベルタが無言で頭を差し出してきた。
小さな頭がこちらに向けられている。
なんとも分かりやすい催促。
マグダといい勝負をする分かりやすさだ。
「へいへい。ご期待通りに」
ぽんぽんと、軽く叩いて、ふわっふわっと髪を撫でる。
機嫌のよさが触覚に表れている。ぴこぴこと楽しげに跳ねている。
「今こそ言う、私は、万感の思いをこめて……『むふー』と」
「……いつマグダに教わったんだ、それ?」
「憧れていた、密かに、私は、随分と前から」
いつか機会があれば言ってやろうと思っていたらしい。
憧れるほどのことかね……
「……いいな、やっぱり。優しい、私に、友達のヤシロは」
いつもより少しだけ俯いて、前髪で瞳が見えなくなる。
けれど、その下で満足げに緩んでいる口元はばっちり見えて、ギルベルタの機嫌がいいのは一目瞭然だった。
「ルシア様も……優しい思う、私は」
「まぁ、お気に入りの給仕長には甘々だよな」
ギルベルタを喜ばせるためになら、俺にわざわざ声をかけてきたりするんだからよ。本当は俺になんか頼みたくもないだろうに。
「なので、今日はちょっとだけ見えやすくしている、触覚を。サービス」
「それで触覚を出してたのか」
いつもは前髪の中にしまい込むようにしている小さなグンタイアリの触覚。
今日は鉢巻で前髪を少し持ち上げてよく見えるようにしてある。
ハム摩呂に浮かれ過ぎるルシアを、多少は牽制する意味合いもあるのだろう。でなきゃ、ハム摩呂にべったりになりかねないからな、あの変態は。
「なら、ちょっとだけルシアに感謝してやろうかな」
「友達のヤシロが? なぜ?」
「お前の触覚が拝めたからな。ぴょこぴょこしてて可愛いぞ」
「かゎっ……!?」
『くわっ!』と目を見開いて、ギルベルタが拳を握りしめる。
「剃る! 私は、前髪をっ!」
「待て待て待て!」
「全部っ!」
「前髪も可愛いから、落ち着け!」
「伸ばす! 私は前髪をっ!」
「極端か!?」
なんだ?
給仕長って、そんなにも褒められ慣れてないのか?
普段罵声しか浴びせられてないのかよ?
普通だろうが、いつもと違うことを思い切ってやってる健気系女子に、その努力を肯定してやるのなんて!
ミリィとかギルベルタには優しくしようって思うのは、男子なら普通だろうが!
それがなんで前髪剃るor伸ばすになるんだよ!?
……ったく。
「ギルベルタ。今回はチームが分かれちまったが、別にそれで俺たちが敵対しているわけじゃない」
「もちろん。そう思っていた、私も、ずっと!」
ほわっと、ギルベルタの表情が和らぐ。
そうかそうか。そんなに気にしてたのか、違うチームだってことを。
そうやって表情が綻ぶってのは、そうしたかったけれどそう出来ない、そうしちゃいけないって思い込んでたって証拠だ。
そんなもん気にしなくていいんだよ。
俺とギルベルタは友達だ。
ルシアはともかく、俺はギルベルタには優しくしたいと思っている。
だから、な、ギルベルタ。
「次の競技、同盟を組まないか?」
「同盟……」
ギルベルタの小鼻が膨らむ。
そして非常に珍しく、ギルベルタの口角がにっと持ち上がった。
「……詳しく聞きたい思う、私はっ」
素直でいい子ちゃんなギルベルタに、俺は話を持ちかける。
出来ることならルシアを引き込みたいと思っていたのだ。だが、ハム摩呂の花嫁になることに躍起になるルシアを引き込むのは難しいと思っていた。
だが、ギルベルタが動いてくれれば……なんとかなる。
デリアには、あとで直接話を通しておく。
よし、これで次の競技も勝利の確率を上げられる。
現在最下位争いをしている赤組との同盟なら、白組が首を絞められることもないだろう。
一番厄介な青組と、メドラのいる黄組を白赤同盟で叩き潰してやる!
「――って作戦だ」
「理解した、私は。過不足なく伝達してくる、ルシア様に。そして、必ずや届ける、朗報を、友達のヤシロに」
「よし。じゃあ頼んだぞ」
「了解した、私は」
嬉しそうにジャンプ&ターンをして、赤組陣営へと駆け戻っていくギルベルタ。
よし。じゃああとは白組の体制を整えないとな。
――と、振り返ると。
「給仕長なら誰でもいいのですか、あなたは?」
イネスが、物凄く冷たい目で俺を見ていた。
……俺が手当たり次第手を出しまくってるみたいな濡れ衣着せるのやめてくれる?
こっちにもいろいろあるんだよ。お前ら『BU』との対立ではがっちりタッグを組んだりしたからな。
「前髪くらい、私も剃れますけれど?」
「それ、俺が望んだことじゃないから」
剃毛フェチじゃないからな、俺?
おデコフェチでもないし。
「つむじ付近まで前髪を剃り、後ろ髪をまとめてその空いたスペースに乗せましょうか?」
「それ、チョンマゲつって、俺の故郷で実際あった髪型だから……」
イネスのチョンマゲ姿は見るに堪えない。
なので全力で止める。
「イネス。次の競技も力を借りたい。頼めるな?」
「………………頭を……」
「撫でればいいのか?」
手を持ち上げると、イネスは自身の両腕で頭を庇いつつ俺から距離を取った。
伊勢エビも真っ青なバックステップで。……なんだよ。まるで俺が痴漢しようとしたみたいに……背筋寒くなるからそういう反応やめて。マジで。
「な、撫でるのは……もう、当面必要ありません……あの……もう、お腹いっぱいですので……」
拗ねながらも、照れはしっかり残っているようだ。
んじゃ、「頭を」どうしたいんだよ?
「撫でさせてください」
「……は?」
「あなたの望む仕事を見事完遂した暁には、こちらが満足するまで頭を撫でさせてください」
……えっと………………なんで?
「…………」
「…………」
「…………」
「…………いいけど」
「契約成立です」
「便乗します」
「デボラ!?」
いつの間にかイネスの後ろにデボラがいた。
無駄に隠密性の高いヤツめ!?
「撫で回します」
「撫で倒します」
「にゅふふふ……」
「ふふふにゅ……」
不気味な笑いを残して、給仕長ズが立ち去る。
……おかしいな。
俺は、俺の身の安全のためにあいつらを引き込んだはずなのに…………軽く身の危険を感じているんだが……
「……ヤシロ」
給仕長ズの軽い暴走に頭痛を感じ始めていた俺の隣に、マグダがやって来る。
元祖、頼れる系女子。
俺のピンチを幾度となく救ってくれた頼もしい少女。
マグダ。
不思議なもんだな。
お前を見てると、なんだか心が安らぐよ。
「……マグダも、活躍に応じてヤシロを撫で、愛で、詣でる所存」
「…………詣でても御利益はないぞ?」
な~んとなく分かってきた。
こいつら、面白がってるだけなんだろうなぁ、きっと。
とりあえず、あとのことはあとで考えるとして、俺は次の競技の勝利に必要な人材に声をかけに行くことにした。
こういうのって、『現実逃避』って言うんだろうな。うん。
あとがき
広島で 遊び浮かれて 疲れ果て 家に着くなり 口唇ヘルペス
宮地です。
唇が、腫れております。
職場では――
「熱っつい口付けしちゃったんダゼ☆」
で通しています。
上唇のど真ん中がぷっくり腫れ上がって、
フグ田君の同僚さんみたいになってます。
広島でアナゴ食べ過ぎたのかなぁ……
「ア~ナ~ゴくぅ~ん(あの声で)」
「じゃあ、お前誰なんだよ?」
そんな感じです。
なんでも、風邪引いた後とかなりやすいらしいですね、ヘルペス。
まぁ、一週間くらい触らずに、清潔にしておけば治るでしょう。
清潔……セイケツ……聖なる尻、聖ケツ。
誰がクチビルお尻マンですか!?
褒めても何も出ませんよ!(にやにや)
というわけで、
年が明けても、
広島行って帰ってきても
運動会は続くのです。
……っていうか、競技すらしてない!?
ちょっとした同窓会みたいな雰囲気になってますね。
「久しぶり~、最近何してんの?」みたいな。
まだまだ弄りたいキャラがいっぱいいて……
終わるのか、これ!?
っていうか、美の地区の話どうなったの?
美の地区、通称『美ぃ地区(ビーチク)』!
エステラ「そんな名前じゃなかったよね!? 『美の通り』だったはずだけど!?」
ヤシロ「『美ぃ地区』で綺麗になった女子のことを、『ビーチク女子』と呼ぶことにしよう!」
エステラ「酷いセクハラだ!?」
綺麗なビーチク女子、どこにいるんでしょうか……
いやぁ、しかし。
本当にリカルドに文字数を割いてしまい、
危うく没になるところでした。
リカルドとヤシロのイチャコラ漫才で10000文字はキツい!
大慌てで女子成分注入しましたとも!
イネス! よく頑張った!
デボラも、なんかちょっと変な感じになってたけど、頑張ってたよ、うん!
バーサ……は、いいや。触れないでおきましょう。
そしてギルベっちゃん!
ギルベルタは、田舎の純粋な女の子なイメージなんですよね。
ちょっと地黒で、欧米の軍隊にいそうな雰囲気ながらも、
幼い表情と素直な感情表現が可愛らしい
連れて帰りたい系女子なんです!
あぁ、もう、連れて帰りたい!
褐色うぶっ娘が好きなんです!
地黒でも、
日焼けでも!(日焼けなら、水着の痕とかチラ見えするといいよ!)
あまりにも褐色うぶっ娘が好き過ぎて、デボラもそっちに寄りつつありますしね!
気を付けなければ……同じジャンルが増え過ぎる……
ギルベルタは他の給仕長と違って、
やっぱ虫人族っていうのがずっとネックになっていて、
一所懸命頑張っているし、その自信もあるけれど、
やっぱりどこかで自分を完全には肯定出来ない部分があって、
その小さなわだかまりがネガティブな感情を生み出していた……けど!
ヤシロに出会ってそれがポジティブに変わった、変わっている最中!
この『最中』が可愛いんですよ、女子って!
なのでギルベルタをください!
デボラは自分に自信のないところとかなさそうですしね。
領主つきの給仕長で、家柄も実績も申し分ないですし、
実際デキる女ですし。
そこの差って大きいの!
あぁ、ギルベルタ! 守ってあげたい!
毎日褒めて、いいこいいこしてあげたい!
そして、触覚をはむはむしたいっ!
ヤシロ「レジーナ~。ルシア病に効く薬持ってねぇ?」
レジーナ「残念やなぁ。アレ、治らへん病気やねん」
しかしですね、治らない病とは言われつつも
別に私はエッチなことばかり考えているわけではないんですよ。
たとえば、
愛について考えてみたり( ゜∀゜)o彡゜
夢について考えてみたり( ゜∀゜)o彡゜
希望について考えてみたり( ゜∀゜)o彡゜
お胸の脂肪について考えてみたり( ゜∀゜)o彡゜
そんなあれやこれやの合間に、ほんの少しだけおっぱいについて考えてみたり( ゜∀゜)o彡゜
しているだけなんです、実は! これでも!( ゜∀゜)o彡゜
ほうほう。
なんだか物凄く納得していただけた感はあるのですが、いまいち私の意図したことは伝わっていない感が漂っていますね。
まったく、
『異世界詐欺師~』にしたって、毎回こんなにもいろいろと考えて書いているというのに……
さて、次回はどんなシチュエーションで揺らしてくれようか……ふっふっふっ……
次回こそ、揺らしますっ!
メドラ「ん? 誰かアタシを呼んだかい?」
ぎゃああああああ!
出たぁああああ!
にげろぉぉおお!
まったく! 揺れればいいってもんじゃないんだよ!
………………いや、揺れればいいか。うん、とりあえず揺れればOKですよね。うん。
とにかく期待しましょう!
ジネットに!
マーシャに!
ギルベルタに!
そしてベルティーナに!
あ、エステラさんとルシアさんは、なんかそこらへんで砂遊びでもしててください。
運動会の練習の時、とりあえず砂で山作って棒倒しとかしちゃうもんですしね。
そーゆー感じで。
エステラ「次の競技メッチャがんばろっと!」
ルシア「奇遇だな! 私もそう思っていたところだ!」
というわけで、
初代新幹線のフォルムはハリのあるおっぱいみたいで、二両並んでいると子供心にどきどきしましたよね☆
――というお話でした。
次回もよろしくお願いいたします。
宮地拓海




