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妹が世界を征服したようです。 ~限定プリンは大事です!~  作者: 猫屋敷
第二章 激突! ハローワーク編!
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第17話

 同時刻、畳の上に立つ一人。キモオタは静かに竹刀を構えながら。


「そうかwww お主らスポーツ特待生かwww」


 対するは一人の少女。彼女もまた竹刀を、しかしそれは彼の持つそれと比べてずいぶんと短く。だが、眼光は真剣よりも鋭く。


「ああ」


 言葉を発しながらも淀みはない。一分の隙も見当たらない構え。


嫌われ者せっしゃたちはお主らに、苦い思いを何度もさせられてきた」

「……」

「負ける訳にはいかんでござるなwww」


 強気な威勢。しかし、キモオタは背中を伝う冷たい汗を引かせることができず。


「ヌフフwww」


 彼はひしひしと感じていた。例え、短い竹刀で手加減されようにも、まるで覆せそうにない力量差を。


「どうした? 臆しているのか?」

「……www」


 こちらの竹刀は「素手のものを一方的に打ち倒す趣味はないのでな」と、彼女がわざわざよこしてきたもの。更に、その手に握られた小ぶりの竹刀は彼女の戦いにおける絶対的な自信を表しているようで。


 だから。


「お主、名前は何と申す?www」


 キモオタは機会をうかがうために会話を。


「……」


 対する彼女は。構えを解かないままに彼女は、怪訝そうな顔を浮かべて。


「……アオバだ」

「そうか。では、アオバ氏www どうしてお主は拙者の仲間達を見逃して、先に行かせてくれたでござるか?www お主ほどの実力者なら、止める拙者ごと打ち捨てることも可能だったでござろう?www」

「……」


 するとアオバは立ち位置も、眼差しも決して緩めず。


「……それは。あの場では唯一、お前だけが瞬時に私との戦いを覚悟していたからだ。だから……興味が湧いた」

「……www」


 やはり。キモオタは親に隠し事がばれた子どものような居心地の悪さを感じて。


「さて……何のことでござるかなwww まあ、そんなことよりも――」


 彼女から微塵も付け入る隙を見受けられず、彼は会話を続けようとした。


 しかし。


「私からも一つ訊ねたいことがある」

「……」


 話の出鼻を砕くように、今度はアオバが言葉を。


「何でござるか?www」

「……お前の拠り所にしているものが何か、ということだ。お前は持っているのだろう? 私と戦うための秘策を」

「……」


 キモオタは心の中で苦笑いする。

 次いで。


「全く見当もつかんでござるwww アオバ氏はいったい何のことを――」

「いや、いい」


 彼の言葉を潰すようにアオバは声を発して。そのまま一歩足を。


「やはりそれは戦いの中で推し量ることにしよう」

「……」


 ――ははは、これはかなりまずいでござるな。


 頬を伝うぞっとするほど冷たい汗。

 彼はかちかちと震える奥歯を必死で噛み殺した。




 次の部屋では。


「スポーツ特待生か、私には関係ないな」


 ロリコンが。


「あははー、強がり言うのらー。本当は悔しくてたまらないのらー? イチカのことが憎くてしかたないのらー?」


 足でサッカーボールを弄ぶ幼女と




 また、次の部屋では。


「し……ずま、れ……俺の……右腕よ」

「何をしていらっしゃるんですか、あなたは?」


 邪気眼が、バスケットボールを持つ長身と。




 その次の部屋では。


「……え……う、うあ」

「いや、あのさあ」

「お……、あう」

「……はぁ」


 コミュ障が柔道着を着た体格のいい男と。




 相対していた。それぞれが。


 だから。

五人の戦いが、いっきに描写されているので分かりづらい部分ですよね。


一応、基本的には「タクヤ → キモオタ → ロリコン → 邪気眼 → コミュ障」の順で描写されています。会話部分も、その法則に従って発言します。

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