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第59話 岩竜島にて

島の名前にもなっているロックドラゴンをその身体に取り組みながら孤島でムリダスは待っていた。


「……きたか。」


そこにやってきたのは、壮麗なるツノトンボ。


「いつぶりかのう、また会うのは。」


「その老人じみた口調、…まさかあなたは、ミダスッッ!?」


「如何にも、ただし、拙者は同じく殺されたムリャシュゲとの融合憑依体。

ムリダスと呼んでもらおう。」


「無理ダス?、…超ださいですわ。」


「相変わらず生意気な小娘じゃ。それも随分とまたせおってからに。謝罪も賠償もないのかっ!!」


「女性を待つことぐらい、殿方の甲斐性の内ですわ。

それに決闘には遅れてきた方が勝つという話もありますのに。」


「うるさい、うるさい、うるさーいっ。今度こそとっちめてくれるわいっ。」


ではさっさと終わらせてしまいますわね、と、まだ喋り足りなそうなムリダスに音の刃を放つ。
















――――――しかし切断できぬどころか、弾いた音すらもしない。


「ふひゃーひゃっひゃっひゃ、思い知ったか?この身体は強靭かつ一切音が響かぬすぅぱぁぼでぃよ。

お主の攻撃は封じられたのだ。」


「…この手段だけは使いたくなかったのですが……。」


「はったりか?2匹分の頭脳を持った拙者にはもう通じんぞ。」


「………触りたくなかっただけですわ。ではレベルが上がったわたくしの『物理』で。」


ベルはその翅でムリダスに斬りかかる。

しかしその攻撃はムリダスの体から生えている眷属たちには切断出来ていても、

本体には大した傷は付けられなかった。

その上その傷は高速で再生していく。まるでビデオの巻き戻しのように、だ。


「案外、頭が悪いのお。すぅぱぁぼでぃと先程教えてやったじゃろうに。

―――――そろそろ拙者から行くぞい。」


ムリダスの体から取り組まれたもの達の手や頭部がより大きく突出しその先々から、力が発生、収束する。

陰陽師達の炎が、岩竜の岩が、銃のような魚の口から出る水が、それぞれ顕現し分解され、融合する。

混沌とした力が暴虐の嵐になりベルを襲う。


「かっはぁぁっ」

一撃で猛烈なダメージを受けるベル。

しかし状況はさらに複雑に推移していく。


音が通じず、相手の攻撃は範囲、威力、速度のどれも防ぐには高すぎる。


思わずベルの頭によぎる。

勝てない、今のわたくしでは…。




しかし状況はさらに複雑に推移していく。

乱入者までもが現れたのだ。

鉄砲魚型モンスター


ピストルフィッシュ

ライフルフィッシュ

ガトリングフィッシュ

カノンフィッシュ

ガトリングカノンフィッシュ




岩竜モンスター


ロックドラゴン

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