第51話 蘇りしモノ
永き時を生きたものは何かしらのくせがあることが多い。
勿論長き時を生きてなお豆腐とまではいかないがこんにゃくくらいのメンタルの奴もいるにはいるが、
例えば妙にオタク趣味が入ってちょっぴり乙女で、物理的には処女で、
身内には甘く他種族には冷酷で自分に絶対の自信がある女王とか、
恋愛が日常になってしまってよくわからなくなってしまったものや、
自我が薄くなってしまったものや、
幾ら強くなっても卑屈さだけは引きずっているものや、
怒りつづけた結果なぜ怒ってるのかもわからなくなってしまったものなど、
まぁどんなものにも癖があるじゃないかといえばそれまでなのだが、
そこら辺のONLY.1とNO.1でONLY.1な奴らにはミミズと龍程の差があるのだ。
……ほらそこ、ミミズも龍も漢字で書けば『蟲』だろとかそんな無粋なことは言わない。
とにかく、長生きした奴は一筋縄じゃいかないのである。
この世界にも一部の地域に盂蘭盆とかお盆とかウルァムバァナとか言われる習慣がある。
一定の周期で開く現世と領域の世界、つまり輪廻にて廻り再びこの世に生を受けるまでの世界がその釜口を開けるのだ。
例えば最近ではどっかの意外と心配性な雀蜂が娘を見に来たりとかしたりしなかったり。
まぁ、それは本編のお話なのでここでは省略する。
通常実体を伴わない魂がやってきてやれることや滞在時間なんて全然大したことが無いイメージなのだが、
時には例外だってある。その時の釜口の大きさとか、憑代を用意する等様々な条件を組み合わせに組み合わさり、
とある超高山帯付近のふもとの洞窟にて、奇跡のように死者が甦ってしまった。
超古代昆虫 ギガースプロウラ
巨大なムカデのようなイモムシの様なまぁどっちかっていうとやっぱりムカデの方が近いんじゃないかという、
原始的な超巨大な昆虫モンスター。
「ふおーいっ、拙者現世は久しぶりでござるなぁ。」
またなんか癖がありそうなやつが出てきたわけだ。




