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第45話 淫靡な笛と響く清浄なる音色

ダメ、絶対。

よいこのみんな~☆じめんにおちてるものをなんでもたべちゃ、だめっ、だよっ!!

おねーさんとの、やくそくだよ~☆


えぇそういう展開である。

前回の後書きにも合った通り、デビルズトランペットはその『全体』が錯乱系の猛毒なのである。

其れを、ベルは……




『そういって、ベルはその残骸を食んだ。』


カッコつけてないで頭使おうよと言いたくなる展開である。

やっぱ虫だから頭悪いのか?でも実際の虫って決まった草しか食べなかったり結構危険物は口にしないのが多い。

例えばオオルリシジミなんかはクララしか食わないせいで絶滅危機らしい。死にかけてまで好き嫌いするなよ。


まぁそんなわけで今現在ベルは絶賛トリップ中である。


「わたくしのうたをききなさ~い」


どっかのサングラスをかけたギタリスト+ヴォーカルみたいなことをほざいているが、

楽器はギターではなくさっき使っていたデビルズトランペットだ。

そもそもトランペットな時点で歌ってないなんて見て分かる突込みはなしだ。


ハーメルンの笛吹きの如く聞く者を魅了する。しかしその音に魅入られたが最期、それは悪魔の楽器だからだ。

彼女の観客に対する配慮は無しだ。観客を演奏しながら殺す様は、

どっかの水をかけるパフォーマンスが優しく思えるほどだ。


さっきから「ひゃっはー」とか「おぶつはしょうどくですわ~」とかいってるあたり、

この区域の世紀末具合がわかってもらえると思う。


もう、酷い。酷過ぎる。動きながら演奏するベルのせいで音色が拡散し

その区域一帯から集まってきた生き物全てが宙を舞うデビルズトランペットの粉末を吸ってあっぱっぱーになっている。

なんか殺しあってるものや交尾してるものもいる。頭を何度も上下に振ってるスカンクもいれば、

自分の尻尾を追いかけ続ける猫もいる。


そんな地獄絵図の中、











『リリリリーン』






清浄な音が響き渡る。

その音を聞いた生き物は一斉に倒れた。



――――――ベル以外は


その音がした方をベルは先程までの熱狂ぶりが嘘かのように冷徹に見返す。

しかし、その視線に何一つ脅えることなく、その音を出したものは森の奥へと去っていった。

追いかけようとしたベルであったが、その時になって先程の『音』が効いてきたのか緩やかに意識を失った。

錯乱耐性、魅了耐性ができた。

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