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第13話 ナイスアシストあるいは余計なお世話
文章量が薄い
杞憂とは和音の生きていた世界で古代中国の青年が太陽が落ちてきたらどうしようと悩みに悩んだ故事である。
その意味は、心配する必要が無い『ありえない』ことだ。
…だが、もし本当に太陽が落ちてくるとしたら?『ありえる』ことだとしたら?
だってさっきは現に一時的とはいえ月を顕現させたのだ。太陽だってできてもおかしくはない。
サンコウチョウの鳴き声を聞いたデュカリスの『杞憂』は現実のものとなる。
「お母様っ!!」
デュカリスは空に現れた小さな火の玉を見つけ思わず母を呼ぶ。
「……殺される前に殺せばいいだけでしょう。何もしないのなら精々口を挟まないで」
メリッサも突如現れた火の玉の存在にも、
それが眼下に倒れ伏すサンコウチョウによって引き起こされたものであることも気づいている。
だがいいのだ。たとえ殺されてもその前に殺してしまえばいい。後に遺される娘は頼りないがそれも別にいい。
死ねば姉の所に行ける。怨敵の首を引っ提げて姉の所へ行ける。
メリッサにはそれで十分だった。
そうする間にも徐々に巨大化していき揺れ動く小さな小さな恒星。
相打ちで死のうとするメリッサを救おうと動いたのは1匹の蜂であった。
影が薄い




