表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
116/120

外伝 天の音 その3

エラインダー(鰓張衆国)は扶桑帝国への侵略を決意した。


それに対し扶桑帝国は緊急体制を即座に取り、

対鰓張衆国対策を練っていた。

その中にはかつての英雄の血を継ぐ男も存在していた。

男の名は西風勇。エースパイロットの父親を持ち、

その親友であるこの国の勇者であった男の辿ったエリートコースを進む青年将校である。


最新鋭試験航空戦力ATD-3X『心神』。

操縦者を暴走に至らせた開発番号ATD-3『蒼の衝撃』の後継機である。

魔王因子を排除し、人類の純粋な技術力と、当初にあげた扶桑共通中間情報大系を利用した、

最新鋭の人類の持つ『勇者の鎧』である。

超高速電子加速物理弾単装砲『アマノハバヤ改』一丁と

超高効率即時分子分離剣『アマノハバキリ改』一振りを『アマノハゴロモ改』で直接統制した人造神器だ。




より魔王因子を含んで強化したATD-4と企画の上で勝負したが、

一人の「うん、それは解かったけどところでどこでそんな大量の魔王因子を取って来るの?」

の一言で頓挫した。

取り敢えず有名どころでは容持つ海異、冥海の偉翅等の異名を持つブリタニアのダブルソードがそうだが、

国家の二大財宝の一つだ。渡してもらえるものでもない。

かくして企画段階でATD-3X一択が開発となった。










話はだいぶ飛ぶが、この国の頂点モンスターであるアマツミカバチという、

古種超上位女王蜂がいる。


この国の王と言っても過言ではない。

彼女がいるから外国から攻めてくるモンスターの脅威は少ないのだ。

代わりに国内では蜜蜂系モンスター、アーピスが猛威を振るっている。





そんなアマツミカバチのスセリ所に3匹の幼虫ができた。

名は

コノハ

サクヤ

ヒメノ

もう、蜂の言語が解かるものであればアマツミカバチが転生者であることが丸わかりなネーミングである。

トップクラスや逆に最底辺のモンスターには単為生殖が多い。

トップクラスは他に同格が見付けにくいため、最底辺はてっとり早く増えるためと言われている。


勿論彼女の場合は前者だ。

蜂の世界ではシングルマザーでも恥じることはない。

何せ、蜂族のトップがそうなのだ。

だから、周りも純粋に気兼ねなく祝いにやってくる。

ただ一匹、気兼ねしてやってくるのは蜂族以外の昆虫種の来訪者であった。


スセリは排他的な蜂族のまとめ役であるがゆえに、

他種族と懇意にしているところを見せるわけにはいかないのだ。

そんなわけで気兼ねしてやってきた来訪者

『暴食の魔王』ベル・アルモニカとその娘たちは他の蜂達が帰った後こっそりやってきた。


親同士がアーピスベリーをつまみに話し合っている中、

長女のアマネを筆頭としてベルの娘たちはちょっと気が強そうな顔をした母の面影を残したスセリの娘に夢中だ。

姉気質のアマネは当然として、一番下の妹のヒビキネは必死でお姉さんぶって姉二人にほっこりされている。

ヒビキネは気になったことをコノハ達に聞いてみた。


「貴女達はいいの?」

「なにが、ですか?」


「私達――――――蜂じゃないけど…。」

「あっ、だいじょうぶです。はちぞくいがいにもべるさまとそのかぞくはいいそうなので。」


「………他の種族は?共存できると思っているの?」

友を持たず、母と妹達以外に関わり合いを持たないアマネは少しの希望を込めて聞いてみた。

それに対するコノハの返答は、

「ころして、くえ。ですね。」


「………流石蜂種。」

だが、蜂族以外でもスセリの所に限ってはベルの一家は受け入れてくれるらしい。

アマネは蜂と蜻蛉であってもコノハ達以外には受け入れてもらえないのかなと希望を捨てきることはできなかった。






そんなこんなで時間が過ぎ、暴食の魔王一行は帰っていった。

その後も暴食の魔王の娘たちはちょこちょこと『まつろわざるもの』スセリの娘を尋ねに来たりしていた。

特にアマネの行動は他の蜂族に見つかっても構わないと思う節があるような行動であったが、

彼女たちの親たちは特に黙認していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ