外伝 甘くて酸っぱい赤い果実
イチゴ美味しいですよね。
アーピスベリーは同名のモンスターからとれる高級果実である。
通常蜂蜜や肉を好み狩りをおこなうアーピスが、ある植物モンスターを侵略して家畜にした。
その話について軽く説明すると、
アマツミカバチが偶然にも飛行中に見つけて襲った植物系モンスターの果実が美味しかったので、
『支配』の能力で家畜に変え、当代のアーピスの女王に下賜した。
その話を少しして行こう。
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「ふふふふふーん。 アレ…何かしら?」
アマツミカバチのスセリが空を飛んでいると奇妙な植物モンスターを発見した。
ストローベリー RANK E-
根元から花を咲かしたり葉をつけるための茎以外に、
柔軟な注射針のような茎を伸ばし、周囲の生物、
今現在は人間とイノシシのモンスターが突き刺されていた。
見る見るうちにその中身を吸い取り、空っぽになった肉体はそのまま根元の方に投げ込まれていった。
同時に別のツタの先に見る見るうちに赤い実が出来た。
「何アレ、おいしそう。」
どう見ても果肉と言うより、さっきの動物で造られた栄養補給用の肉の詰まった袋なのだが、
それが美味しそうと思うあたりやっぱり彼女もモンスターだった。
そうと決めたら彼女は行動は早かった。
「いいわ、アンタ、私の家畜になりなさい。」
あっという間に針を刺され『支配』の力によって家畜に書き換えられたストローベリーだったが、
その姿が根元に幾又にも別れた根が露出し、その周りを茎から伸びた葉っぱで覆い隠した、
巨大となったイチゴだったので、前世で病院の時に、
お土産で姉代わりの少女が持ってきてくれたイチゴを思い出しながらだったので針元が狂ってしまった。
暫く改変されてアーピスベリーとなったストローベリーに肥料として人間やモンスターをあげていたスセリであったが、
アーピスベリーは当初の予定と違って肉の果実を付けなくなった。
だが、イチゴの中にコンデンスミルクを注入した味の果実を付けるようになり、
「何よこれ……、普通においしいじゃない。」
シェフを呼べ、的な気分だが、敢えて言うならシェフは彼女自身だ。
失敗が成功を生んだ結果となり、ついでに言えば花の蜜もコンデンスミルクに似た味となっていた。
スセリは当代の蜜蜂の女王にその果実を持っていったところ、
若干季節の変わり目で体調を崩していた蜜蜂の女王は直ぐに元気になった。
「気に入ったようね。だったら木ごとあげるわ。しっかり増やしなさい。」
こうしてスセリは女王に管理を押し付け、自分は時折収穫された果実だけを食べる優雅な生活ができるようになった。
女王もやたらアーピスベリーを気に入ったようで働き蜂たちを使ってその数を増やさせた。
アーピスベリーの繁殖力は高く、アーピスの輸送もあって僅かな期間でほぼ扶桑帝国全域のアーピスの巣の周辺に広がった。
アーピスベリーは偶然にも絶妙な家畜化を受けており、
ほぼその全てが実を付けれるようになる前の時期に、
ほんの少量のアーピスの毒針を受けなければ実を付けない上に自死するようになっている。
時折野生化し、アーピスの管理から外れる個体もあるが、
その中で生き残れるのはほんの少しである。
多くのものが実を付けず、自死していく。
仮に生き残ったとしてもその他のモンスター、
特に元が同種であるストローベリー種の寄生を受けて枯れてしまう。
当然、人間たちの目にも入り、最高級果実としてもてはやされるが、
ランクFのアーピスベリー自体も脅威だが、
なんといってもそれを保護するアーピス達自体が最大の脅威となり容易には集められない。
時折、その高い栄養素と薬能から、病人を家族に持つものなどは必死の思いで収穫しに行くが、
蜂達からすれば人間のおっかさんが危篤だろうがなんだろうがそんなのかんけいない(笑)。
いい肥料になっていた。
その後、扶桑帝国のアーピスによるアーピスベリーは、
シーヴェスパのウミスミレから作られる蜂蜜酒。
欧州付近に生息するネクタールアーピスのハチミツと並ぶ蜂族屈指の嗜好品となっていった。
イチゴの果実入りシュークリームは至高。
異論は認める。
アマツミカバチ RANK SSS++
能力は『支配』根源は『反逆』。
ハニーアーピス RANK C
蜜蜂のモンスター。ロリ担当。
ストローベリー RANK E-
栄養の保存用として吸い上げた生物の肉を果実のような形で保存し、
必要なときに吸収したり、根元に落としたりしている。
普通の果実もこっそりある。
根元から茎が大量に生え、根か茎かわからないくらい生えている。
葉や花が生える茎と獲物に突き刺す用の注射器のような茎がある。
茎は細い。
ワイルドストローベリー RANK E+
ストローベリーの進化系。少し酸っぱい肉の果実を作る。
普通の果実も酸っぱい。
スウィートストローベリー RANK D
ワイルドストローベリーの進化系。甘い肉の果実を作る。
普通の果実も甘い。
木のようになった。肉の果実が吸収した生物の容を取って、
下に着地し、襲い掛かるようになる。
戦闘終了後落ちた肉の果実は自ら本体に喰われに行く。
ローストストローベリー RANK C
スウィートストロベリーから進化する。
火属性が追加された。
今までの普通の果実、肉の果実のほかに油の果実を大量に作り、
爆弾のように放り投げる。特殊な油でできており、
空気と反応して非常に高い温度を発生させる。
本体は非常に火に強い。
欧州地帯に多い。
ファイアストローベリー RANK D+
スウィートストロベリーから進化。
茎に先から可燃性の油や火を出す。
ウェルダンストローベリー RANK B
ファイアストローベリー。ローストストローベリーから進化。
大量にストロー状の茎が全身から生え、
それぞれが、
獲物吸収用
油発射用
バーナー発射用
に分かれており、
した二つの油とバーナーを使って獲物を焼き殺す。
ナパームストローベリー RANK A
ウェルダンストローベリーから進化。
油の性質が非常に短い時間で超高温を出す性質になった。
少しでも触れればアウト。
非常に巨大になっており、
また、かなりの精度で油の果実を発射できる。
アーピスベリー RANK F
蜂族に高度に家畜化されたストローベリーの変異種。
味はピカイチ。強さはイマイチ。(それでも武器もない人間には負けません。)




