神判の日
突如世界の至る所に発生し始めた『束なる星樹』に世界中の魔王が奮戦していた。
弱小存在である、あるオニヒルガオ種の植物モンスターが高位にいたり、
星の魂を宿し最後にして最強の星の守護者『大勇者』となった存在は世界中で猛威を振るっていた。
神を宿し、神そのものとなった束なる星樹は神判の日と呼ばれる、
最大級の災害を引き起こした。
その内容は星の核を中心として地下茎を張り巡らせた大樹が世界の至る所に出現し、
大樹以外の全ての存在を消滅させるというもの。
『神』属性、もとい『星』属性を持った強力な攻撃の前に、歴戦の魔王たちの中にも苦戦するものはいる。
東方ではスセリが星自体をかつてのように寄生支配をしようとして強力な束なる星樹のセーフティーと戦っている。
南方ではリリアが甚大な犠牲を強いられながらも同じく束なる星樹に抗い続けていた。
そして天奏高山帯では、貴き館の三女神たるアマネ、スズネ、ヒビキネはかつてない強敵に戦い続け、
時折その母たるベル・アルモニカの強力な『音の力』によって束なる星樹を消滅にまで追い込んでいた。
しかし束なる星樹は星に根を張り、星の魂を宿した以上、星そのものであり、
星が死ぬまでその命は果てることはなく何度でも何処へでも幾つでも発生し続ける。
そんな中、急に世界中の束なる星樹が同時に萎れ初め、増殖と行動を止めた。
「やったのっ!?」
「…ちょっと待ってください。」
「勝ったの…ですか?」
アマネ達三姉妹が突然訪れた勝利に困惑する中、
大罪同士の共鳴からか、それともまた別の因縁からか、ベル・アルモニカはデュカリス=スペルヴィアの死を感じていた。
「……………また、お別れですわね。せめて葬送曲をお送りいたしますわ。
―――――さようなら。デュカリス姫、いえ、はーちゃん。」
その日世界中に響き渡った大魔王への葬送曲であり讃美歌でもある音色は、
青き星の敗北と侵略者達の勝利を乗せ、世界中に響き渡った。
バグズ化したアクエリアス(元)におけるベル・アルモニカ
蜂族が強力な存在に加え直系王族種を中心に更にバックアップを受けられるようになる中、
直も世界のパワーバランスの一角として君臨した。
その業には幾つか汚染領域からの干渉により強化されているのではないかと推測される業もある。
BA147 『主よ、魔の望みよ喜びよ(Wohl mir, daB ich superbia habe)』は一度汚染領域に介在してその力を音という容で表現し、
汚染領域の力そのものを現実世界に顕現させる大業。
飲みこまれたものの存在をそのまま冥府に送ることができる。
四重共鳴
アマネ、スズネ、ヒビキネによる三次元空間の現実世界の音の共鳴による攻撃技『三重共鳴』に加え、
ベル・アルモニカが高次元の音を重ね合わせ調律させることにより、
空間・時間・世界・存在、全てにおいて相手に強烈な『音の力』で攻撃する。
高次に干渉することで音の収束性連続性を天蓋に高めたこの業は相手の存在を消滅させることができる、が、
星自体の存在力の前ではバグズ化前の世界においては束なる星樹の根本的な消滅にまでは行かなかった。
色欲の炎蝶のモイラ並に強力な技。




