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一通の手紙
あの空は、いったいどこまで広がっているんだろう?
あの雲は、いったいどこへ流れていくんだろう?
あの海の奥底には、いったい何があるんだろう?
この胸の奥の肉よりも心臓よりも、骨よりも内側の
最初の階層にはいったい何があるんだろう?
形にならない疑問が頭の中に溜まっていく。
そんなに気になる訳でもなく、気にならない訳でもない。
私は何の為に生まれたの?とか、気になるけど気にはならない。
でもその答えは知ってみたいけど知りたくない訳で。
そんな、人生で誰もが一度は思うような疑問。
その時、私は爽快感のようなものと背中がぞくりとするような何かを感じた。
そして私は、感じた。
私ってこんなに生きてたんだ。
この世の全てがわかる、一通の手紙を、私は読み終えた。




