春 ~ボクが見たもの~
見上げてみた朝日の昇る空を
眩しく痛くて瞼を閉じてしまった
明るすぎる朝は傷口の様に開いている
差し込む光が痛い
なぜなら心がシクシク膿んでいるから
世界はそんなボクを置いていくんだ
いつもいつの世も
例えば
ボクは何も生み出せないこと
周囲が輝いて見えるよキラキラと
悔しがる心はいつしか諦めに変わって
ジュクジュクと嫉妬の傷をむしる
例えば
ボクは誰の役にも立てないこと
輸血さえもできない身体だと
やるせない気持ちはいつしか諦めに変わって
チクチクと憎悪の心を掻きむしる
もう一度
見上げてみた朝日の昇る空を
やはり
眩しく痛くて瞼を閉じてしまった
春の日差しは血をあたためる
手をかざせば血管が透けて見えた
ボクが悩みひしがれている時も
この身体は何かに向けて動いている
親はボクの手を握った時から
ぬくもりを大事にしてくれた
そう感じるから
この身体をどう使うか
ボクは考える
身体が生きることを望むなら
ボクもそれに続くよどこまでもね
だってそうさ
それは産まれたときから
与えられた課題
太陽が空に溶ける
暑いくらいの日差しでクラクラした
落ちた桜の花びらを数える人は居ない
でもそういうことでしょ
ボクらそのものが
舞いゆく花びらのように
咲いては散ってゆく
春は変わらずきれいだ
いつか散るのなら瞬間だけでも
ボクもその風景の一部になれたらと
そんなことを想う