4日目 マゼルに怒られる
4日目
昔から、リサのおばあちゃんが口癖のように、「元気でいれば何でも出来るからね」と言っていたけれど、それはちょっと違ったらしい。
ただ元気なだけでは、チャレンジは出来るかもしれないけど、結果を出す為には、もっと他に必要な物があるんだと分かった。
努力しているつもりではいたけど、なかなか望む結果が得られなかった。
同じことの繰り返しばかりでちょっと自分の事が嫌になってしまった。
「才能ないじゃん!!ってか、私、めげずに頑張ってるんだけどね」
昨日は注意を払いながら進み、ゴブリンからの一撃を喰らう事無く、交わすことが出来た。
交わしただけでも、一歩前進はしていると言って良いのかもしれない。
それでも、結果は失敗だった訳で、昨夜は、悔しさのあまり、何度も目が覚めてしまい、リサはぐっすり眠る事が出来なかった。
起きてからは、寝不足なのだろうか、ズキズキと頭が痛かったので、前に貰っていた頭痛薬を久しぶりに飲んだ。
「自分を信じて、《継続は力なり 》という言葉を信じて、毎日、コツコツと努力を積み上げていくしか無いわね」神棚に手を合わせると、そう誓った。
身支度を済ませると、昨日の出来事を反省しても仕方がないので、早朝に目が覚めたリサは、何が行けないのかコーヒーを飲みながら、1人で考え始めた。
「鍬を持って行ったお陰で、一撃だけど喰らわずに済んだから、他にも何か持って行ったら良いのかもしれないわね」
そう思い、家中あちこち探したけど、特にこれといった物が無かった。「困ったわね」リサは途方に暮れた。
「1人で考えていてはいけないわ」じっとして考えていても、無駄に時間だけが過ぎてしまう。
「他の人にも相談してみよう」そう思ったリサは、アドバイスを貰いに行く為、何時も困った時に相談に乗ってくれるマゼルの家に向かった。
トントントン……
「リサです。おはようございます」ドアをノックする。
「朝から何の用?まだ眠いってのに……」
「ごめんなさい。あのね、私次の村に行かないと行けないんだけど、すぐゴブリンに殺られちゃうの。それもたったの一撃喰らっただけで」
「とりあえず、中へ入りな。話の続きを聞こう」中へ入れてくれた。
「昨日は、鍬を手にしていたお陰で、ゴブリンの一撃を交わすことが出来たんだけど、次の一撃は交わせなくて死んでしまったの。何故かしら。私凄く悔しいの!!」泣きそうになるのを必死に堪えながら、一生懸命話す。
マゼルは優しく、頷きながら、最後までリサの話を聞いてくれた。
「そもそも何も装備してないからね。それだと防御力何か何も無い状態だからね」
「仕方が無いでしょ、防具屋さんなんかこの村に無いんだからさー。」リサはつい怒鳴ってしまった。
「アドバイスしてるだけなんだから、怒って来ないでよ!!指摘しただけでいきなり激怒するって有り得ない事だからね。しっかり話しが聞けないんだったら何も教えたくないなぁ。今日は帰れ!!」マゼルは怒り、リサは追い返されてしまった。
「もう、私って本当に最低な人間だわ。クソすぎて死にたいくらいよ」家に帰り、部屋に籠ると、泣きながら自分の事を振り返り反省するしかなかった。