12日目 ⑤ 初めてのギルド
二人は、ケルビンのたいまつの灯りを頼りに、此先へと続いている道をどんどん進んでいく。
「凄く酷い道ね。岩がゴツゴツしてるから、物凄く歩きずらいわ」
「仕方がないさ、あと少しで終わるだろうから、もう少し頑張ろう」
「それにしても、此処不気味すぎない。悪魔や魔物が出てきそうな感じがするんだけど」
「俺が一緒だから、大丈夫だよ。出てくるのは残り三体のゴブリンだけさ。悪魔なんかでてこないよ。そもそも魔物しか居ないんだから」
異様な不気味さの空間にいるせいで、リサは、魔界にでもいるかのように感じていた。
ゴ・ゴ・ゴ
ゴ・ゴ・ゴ ゴ
ゴ・ゴ・ゴ・ゴ ゴ ゴ ゴ
「ケルビン、怖い、地震だわ」
突然地鳴りがしたかと思った次の瞬間、大きな揺れが始まった。
「リサ、早く俺に掴まるんだ。このまま、此処でじっとしていよう」
身体の安定を保てない程の大きな揺れの地震は、10分近く続いた。リサはケルビンにの腕にしっかりと掴まり、一緒にしゃがんで、地震が止むのを待った。
「リサ、もう大丈夫だよ。地震は終わったよ」
「はぁ~。良かった。めちゃくちゃ怖かったよ~」リサは目に涙を溜めていた。
「全く、本当に泣き虫さんだなぁ。ゴブリンと戦う女の子なのに、地震に弱いだなんてさ」
リサを優しく抱きしめながら、ケルビンは笑った。
「ちょっと、笑うことないじゃん、マジで怖かったんだから」
「すまん、すまん、笑って悪かったよ」
二人が立ち上がった丁度その時だった。前方から、ゴブリン3体の集団がこっちへと歩いてくるのが分かった。
「お、あいつら、こんな所にいやがったな。やっと残り三体見つけたぜ」
見つけたと同時に、泣いていたリサの目つきが変わり、獲物を狙っている目つきへと、変わっていく。
「やっと、現れたわね。」
リサは何時ものように、片手剣を手にすると、盾に当てて音を出し、ゴブリンをおびき寄せる。
音に反応して、ゴブリンは一斉にこちらへと向かってきた。
すかさず、前方に剣を出し構えると、目の前まで近づいてきた、先頭にいるゴブリンに対し、攻撃する隙も与えず、剣を思い切り突き刺し、腹部へと命中させた。
すぐに剣を引き抜き、次のゴブリンへと、剣先を向けて構えると、容赦なく首元へ突き刺す。剣を構えるため、引き抜こうとしていると、最後の一体が目の前に近づいてきた。
「抜けない……どうしよう……」
「大丈夫、おれがいるから。任せとけ」
すかさず、側にいるケルビンが、ゴブリンの脇腹へ剣を突き刺した。




