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12日目 ④ 初めてのギルド

 洞窟を抜けると、そこから分かれ道になっていた。


「この先どっちにいけばいいのかしら?」


「とりあえず、迷子にならないようにこのまま北へ進んでいこう」


 二人はそのまま北へ進んでいくことにした。ところが結構歩いたはずなのに、当たり前だけど、どこまで歩いても木ばかりで、ゴブリンなんか現れない。


「ケルビン、もう歩くの疲れちゃった。飽きちゃったし。こっちには、ゴブリンなんていないんじゃないかしら」


「まだ、洞窟を出てから、2キロくらいしか歩いてないんじゃないかなあ。歩いてるだけだから、飽きちゃったのも分かるけど、ゴブリンが出で来ないからって、気を抜いたらだめだよ」


「わかってるもん。変な事を言ってごめんね。早く先へ進みましょ」


 先へ進むと平らだった道が少しずづ山道になり、どんどん上り坂になっていく。歩いても、歩いても、見える景色は山ばかりだった。やっと頂上まで上って来ると、そこから先に行く道が終わっていた。


「わあーすっごい。ケルビン目の前が崖になってるわ。落っこちちゃいそうだね」突然目の前に現れたのは崖だった。


「一体ここからどうしていけば良いのかしら」


 ちょうどその時、辺りは、一面の霧に包まれ、急に視界が悪くなると、「グオーグオー」と、ゴブリンらしき怪しげな叫び声が、下の方から聞こえてきた。


「リサ、この崖の下にゴブリンがいるみたいだね。それも一体ではなく、何体か」


「やっぱり、この崖の下にゴブリンがいるのね。でも、こんなに高い崖から、どうやって下に降りたら良いのかしら。」


 リサが、溜息をつきながら、崖の下を眺め、一人困り果てていると、ケルビンが、自分の持ち物の中から、ロープを取り出して、リサの目の前に差し出した。


「結局これを使うしかないかな、今から上ってきた道を引き返すのも大変だからね」


 崖の上にちょうどよさげな一本の太い木があったので、ケルビンがその木にロープをくくりつけると、強く引っ張ってロープが外れないことの確認を行った。


「よし、ロープは外れないから大丈夫だ。下におりる準備は出来たよ。どっちから先に下に降りることにするかい?」


 リサは怖くて、考え込んだ。怖くて、勇気がでず、身体が動かないのだ。


 それでも、「私から降りる事にするわね」怖くて仕方がなかったけれど、勇気をだし、先に降りる事を選択してみた。


「リサが先に降りるんだね。足元が滑るかもしれないけど、ロープさえ離さずに、しっかり持っていれば大丈夫だからね。念のため、身体にもこのロープを巻くからね。」


 ケルビンが、リサの身体に、ロープを巻きつけてくれた。ゆっくりゆっくりと、一歩ずつ足を下げ降りていく。ところが、慎重に降りていたはずだったが、リサは、途中で足を滑らせてしまった。


「きゃー‼ 助けてー」


「リサ‼」


 ケルビンもリサの上からゆっくりと降りている時の出来事だった。真下をみると、リサは手だけしっかりとロープを握りしめていた。


「ああ、よっかた。リサが手も離してしまったかと思ったよ。もう一度、足を崖の表面につけてから、ゆっくりと降りてごらん。」


 リサは身体を崖の表面に近づけると、足をつけてゆっくりと降りていく。崖の下へ進むに連れ、どんどんあたりが暗くなっていった。日の光があまり届かないらしい。


 ようやく二人が崖から降りると、辺りは薄暗く、異様な不気味さをかもしだしていた。怯えているリサの為に、ケルビンが、たいまつを用意してくれた。


「何時もありがとう」


「気にするなよ。リサは女の子なんだから。俺はリサを守るために一緒に参加してるんだよ」








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