11日目 ① 初めての換金
十一日目
昨日はケルビンに宿屋まで連れて行ってもらった。宿屋はハステ村の入り口近くにあって、何度か来ているケルビンはとても詳しかった。
「ケルビン道中色々助けてくれてありがとう。剥ぎ取りまで1人で出来るようになったのでとても嬉しいです。ケルビンはハステ村のこと詳しいんですね」
「此処には何度も来ているからね。そりゃあ詳しくもなるさ……」
宿屋では空いている部屋がまだ何部屋か余っていたので、別々の部屋に泊まる事が出来た。此処の宿屋の料金は一泊朝食付で五百円だったので、リサは自分の持ってきたお金から支払った。一万円持っていたので残金九千五百円となった。
「ケルビンおやすみなさい」
「リサおやすみ。また明日になったら色々教えてあげるね」
二人は別々の部屋へ移動した。
「ふぁーよく寝た」ちょうどよい硬さのベッドに、ふかふかのお布団だったからぐっすり眠ることが出来た。
リサは朝起きると、とてもお腹が空いていたので、服に着替えると、宿屋の地下にある食堂に朝ご飯を食べに向かった。
「あ、ケルビン」食堂へ着くと既にケルビンが席を取っていてくれた。ケルビン、自分の分は用意したみたいだけど、私の分は用意してくれなかったみたい。剥ぎ取りと一緒なのかな先?セルフで受け取りに行くと美味しそうな香りのするコーンスープと、可愛いパンにジャムが乗っていた。
「いただきまーす。わーい私コーンスープ大好きなんだ♡ おかわりできるのかなぁ……」
「リサは可愛いね。おかわり自由って目の前にデカい字で書いてあるよ」
「できるんだね。読んでなかった、ふふふ」
微笑みながら、特に恥じらいもせずリサはコーンスープを三杯飲み干す。
「ケルビン、ところで昨日剥ぎ取りして集めた素材はどうするの?」
「素材はこの村にある換金所で売るんだよ、この後一緒に行こう。リサの支度が出来たら宿屋の前で待っててくれ」
「はーい」
リサは食事が終わると、一旦部屋に戻り急いで荷物の準備をして、言われた通り宿屋の前に行くと、もう先にケルビンが待っていてくれた。
「ちゃんと素材も持ってきたね。じゃ、行こうか」そのまま、村の中心部にある換金所まで案内してもらう。
「此処が換金所だよ、受付の人に換金する素材を全部渡すんだよ」ケルビンに換金の仕方を教そわりながら、集めた素材の換金を行う。金額が幾らになったのか知りたかったけど、換金したお金は全部ケルビンが受け取ってしまった。
「何で私に教えてくれないの?」
「これからまた別のお店にも行くから一緒に着いてきて」
受け取ったお金を持ったケルビンが、換金所から右側に歩いて行くので、リサも一緒について行く……少し歩いた先にあったのは武器屋だった。




