9日目 ③ 大ピンチ
9日目
リサは、生まれて初めてゴブリンを一体倒す事に成功した。襲いかかってきたゴブリンから身を守れたお陰である。
「自分の村に戻ったらマゼルにお礼しなくちゃね」
「それにしても、この私がゴブリンを倒せたなんて凄いわ‼この調子なら……もしかすると……次の村《ハステ村》まで余裕なんじゃないかしら」
リサは嬉しくてスキップしながら一本道を進んでいく。まだ、この手でゴブリンを殺つっけた時の快感が忘れられられなかった。
「遠くのほうに森があるのが確認できるけれど、まだまだたどり着かないわね」
ゴブリンに遭遇することなく突き進んでいたが、「隙をみせたらいけないわ」急に我に返りスキップするのを辞めと、いつゴブリンに遭遇しても大丈夫なように鍬を握りしめ、周囲を警戒しながら歩きだした。
「何だか、近くにゴブリンがいるような気がするわ。気のせいかもしれないけど、臭いがする……」
リサは、臭いを感じながらつき進んで行くと、またゴブリンに遭遇した。すぐに鍬を構え、自分に気合を入れると、襲いかかってきたゴブリンを一体目と同じように頭を狙い殺っつける。
森へ行くまでの道中、更に2体のゴブリンと遭遇したが、その2体のゴブリンも、一体目と同じように倒す事ができた。
「やったわー‼ 私って天才なんじゃないかしら」
少し歩いた先に、森が見えてきた。私だけなのかもしれないが、さっき感じた臭いより、きつい臭いがするのがわかった。
「ちょっと、何なのよ‼ すごい臭いがするわね。行きたくないんだけど」
でも、この森を通らなくては次の村《ハステ村》までは辿り着かない。「仕方ないわね」覚悟をきめると、森へと入って行った。
しばらく森の中を歩いていると、またゴブリンに遭遇した。ところが、さっきまで遭遇してきたゴブリンとは何だか様子が違った。
遭遇したゴブリンの手には、木の棒ではなく、石で作ったであろう剣が握られているのが確認できた。
「やばいやばい‼ さっき私が殺っつけてきたゴブリン達とは全然違うじゃない。どおいう事なのかしら?」
石の剣を持ったゴブリンが、標的であるリサを捉えると、石の剣を振りかざし襲ってきた。
「痛っつ」
リサは攻撃を避ける事が出来ず、最初のゴブリンよりも強い一撃をお腹の辺りに喰らってしまった。
「キャーッ‼」
強い衝撃をお腹に喰らい防具が壊されてしまった。
動けずにいると、またゴブリンが攻撃を仕掛けてきた。
「キャーッ‼助けてー。死んじゃうー」




