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並行世界の探求者  作者: KIno
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天使のラッパ

何も考えていない見切り発車です。


あまり考えず、脳味噌空っぽにしながら読んでくださいおねがいします。


初めて小説書くので生暖かい目で見守って下さい。




子供の頃から好奇心旺盛だった。


分からない事があれば何でも大人に聞いたし、聞いても分からなければ図書館へ行って自分で調べた。


外へ遊びには疑問を作り、疑問が解決するまで本を漁った。


性格的に疑問を残したままというのが気になる質だったのだろう。


本を読むという行為を苦痛と思った事は一度もない。むしろ永遠に読み続けていたいとさえ思っていた。


そんな生活を繰り返していたからだろうか?幼い頃から本の虫となっていた為か、知識量は相当なものとなっていた。


世界は不思議に満ち溢れている。


いくら調べても、次から次へと疑問が溢れ出た。


中でも、特に興味を引かれたのは、魔術だった。


魔術とは、体内を巡る『オド』や世界に漂う『マナ』を媒介に自然現象や事象を人為的に行使する為の手段である。


では、魔術の媒介になる『オド』や『マナ』とは何なのだろうか?


世界中の魔術師達は各々で研究し、数多の説を残している。


ある者は、人や動物、生命が生きる為の生体エネルギーが『オド』であると言った。


世界的に有名な魔術師は、植物や土や海、自然物から発生する目に見えない物質が『マナ』になると考察していた。


他には、生命から漏れ出た『オド』が大気中に広がり『マナ』になると言う者もいた。


多くの書物を漁っては来たが、完全な回答はどこにもなかった。


魔術について調べていく内に、魔術師としての腕はかなり上達はしたが、結局『マナ』と『オド』については謎のまま。


数多の魔術師達が研究してきた『オド』と『マナ』、この謎を解明する事が俺の生涯を懸けての目標である。









360度、目の前に広がる一面の大砂漠。南の遠方を見ると数人の人影が見える。こんな場所まで来ているのだから調査団一行だろう。

西の彼方を見れば、空へと続く3本の巨大な柱が視界に入った。柱と言うのは語弊があるだろうが、遠くから見れば柱にしか見えない。

おそらくあの柱は超巨大な塵旋風だろう。近寄るつもりは1μも無いが、万が一にも巻き込まれたのなら空の彼方へひとっ飛びだ。

常識的に考えて、普通の人間がその時まで生きていられるとは思わないが。


気温はおよそ40度前後。夜になれば氷点下20度辺りまで下がる。人間が生きるにはとても厳しい環境である。もっとも、この環境に適応した生物もいるにはいるので、人間も頑張れば適応出来るのかもしれないが。まあ、そんな努力は真っ平御免である。


上記に述べた人間には厳しすぎる大砂漠で、一人ぽつねんと何をしているのか?と誰しも思う事だろう。正常な人間ならばこんな場所へ行きたいと思わないだろうが、俺は自分の意志でここへ来ている。


ここ数年前から大砂漠の北にあるアッガスの街に奇妙な音が聞こえるようになった。その音は大砂漠の中心方面から聞こえてくる。金属同士が擦れるかのような音であり、重低音で体に響く泡沫が弾けるかのような音でもあり、更にはラッパの音色のようにも聞こえた。聞こえてくる音は毎回違うので、原因も何も解明されていない。


【アポカリプスサウンド】


ヨハネ黙示録からの名称であり、黙示録的なという意味がある。

黙示録によると、世界の終焉を天使が告げる為に鳴らすラッパの音で、7回鳴り響いた後に天変地異が起きると書かれていた。

世界各地でアポカリプスサウンドは稀に観測されてはいたが、アッガスの街の様に何度も同じ場所で確認された事は今まで一度もなかった。この事からアッガスの街では世界の終焉が始まると、集団パニックが発生、更には世界各地に伝播した。アッガスの街周辺では急激に治安が悪化した・・・のも昔の話。


事実、7回目のアポカリプスサウンドまでは酷い状況だったらしいが、それ以降も天使のラッパは鳴り響き、特に何も問題は無いと確認された。そうとなれば人間は商魂逞しいもので、アッガスの街は天使のラッパが鳴り響く街として今では世界有数の観光名所となった。年間を通し、各国の調査隊や観光客などでとても賑わっている。

デメリットは夜に聞こえてくると煩くて寝れないくらいだろうか?




そんな訳で俺は一人、休暇を利用して丸々一月、前から興味があった天使のラッパの謎を解明する為に大砂漠へと来ていた。もちろん解明出来るとは思ってはいないが。

上司から「グリード君、ずっと休んでないよね?働きすぎじゃない?上の者が率先して休みを取らないと部下達も休めないんだよ?」と言われればまあ仕方がないだろう。依然としてオドとマナの研究は進んでいなかったので気晴らしを兼ねて天使のラッパの調査へと出かけた。


荷物は愛用の魔術印入りリュックサックのみ。中には色々な物が沢山入っている。

人為的に作られた亜空間に繋がっていて荷物を保管する事ができる。普段は繋がっていないが、蓋となる布に刻まれた魔術印にオドを流す事によって亜空間と繋がるらしい。この辺りも制作者に話を聞いたが畑違いすぎて全部は理解出来なかった。人によってオドは特徴が変わるので盗難防止にもなっている。

世界に一つだけの一点物で値段にしたら小国の国家予算くらいはするのではないか?


動き易い麻の服とズボンに旅人必須のマントを羽織ればどこにでもいそうな調査団の一員に見えるだろう。唯一違う所は全身黒一色という点だろうか。砂漠の調査で熱を吸収しやすい黒を選択する者はまずいない。非効率すぎるからだ。それでも俺は黒でいい。何故なら黒しか持っていないから。

それにこちらは魔術に長けた研究者兼魔術師。周囲の気温を魔術で程よく整えれば何の問題も無いのだ。

意気揚々と、ラッパの音が聞こえてくるとされる大砂漠の中心地へとアッガスの街から出発した。・・・のが5日前の話。


見た感じ、まだまだ遠くに見える塵旋風ではあるが、なんとなくこちらに向かって移動しているようにも見える。このまま進んで巻き込まれでもしたら一大事だが、多分大丈夫だろう。太陽の位置と方角を確認し、地図を確認したらそろそろ大砂漠の中心地点に到達出来そうだ。

とりあえず中心点に拠点を作り、1、2週間くらいかけてラッパの謎を解き明かして行きたいと思っている。もしも運悪く一度もラッパが鳴り響かなければどうしよう・・・と不安に思いながら砂丘を登りきり、眼下を見下ろす。

そこで不思議な物が見えた。


1km四方はあると思われる湖。湖畔には色とりどりの綺麗な花々が咲き誇り、青々とした樹木が多数生えている。全て砂漠では育たない種類だ。生態系が謎すぎる、奇妙なオアシスである。

数多の国の調査団が天使のラッパを調べる為に大砂漠へと入っている。もちろん大砂漠のほぼ全域は調査の手が入っているだろう。だが、どの調査団も大砂漠の中心にオアシスがあったとは明記していない。

つまりこれは蜃気楼だろう。蜃気楼という現象は知識として知ってはいたが、実際に見ると結構感動するものだ。

とりあえず砂丘を下り、オアシスに見えている湖の中心辺りで拠点を作ろう。そう考えて足を進める。

既に解明済みの現象ではあるが、初めて見たので心が躍っているのが分かる。

本で知っている知識も、実際に見て確認するとしないでは大違いである。実体験に勝る学びは無いとはこの事だろう。

心持ち先を行く足が速くなる。そこでふと、違和感を感じた。


歩く度に、オアシスへ確実に近づいていくのである。


よく蜃気楼は近寄ると遠ざかる、もしくは消える、などとは言われているが、近寄れる蜃気楼なんて聞いた事が無い。もしかしたら蜃気楼ではなく孤独と数日間の疲労から来る幻覚なのかもしれない。やはり寄る年波には勝てないのか・・・

今日は早めに寝て体調を整えるべきだろうか?と思いながらも、ついにオアシスへ到達してしまった。

目の前に広がる湖は清清しい透明な青を湛えている。水面の奥底には微かに光り輝く奔流が見て取れた。

流れがあると言う事はどこかの支流へ繋がっているのだろうか?

遠くから見た時には気付かなかったが、鳥や齧歯類などの様々な小動物が生息しているらしく、草叢などに糞や穴を掘った痕跡などが見られた。

熱帯には咲くはずのない草花を手で毟って確認し、湖の水を掬ってみた。


掬えてしまえたのである。


この時点で蜃気楼や幻覚などではない、現実に存在するオアシスと確認出来た。

しかし、存在するオアシスとして不明な点だらけなのは間違いない。


1つめ、生態系がおかしすぎる。本来咲くはずの無い季節に咲く花は稀にあるだろう。しかし、過酷な砂漠で生存できるはずが無い種類の植物が存在しているのだ。訳が分からない。


2つめ、各国の調査団がこの巨大なオアシスを見落とすとは考え難い。今現在でさえ俺の他にも調査に来ている調査団がいるのだ。まずありえないだろう。


3つめ、マナの密度が濃すぎる。世界各地にマナ溜まりと呼ばれる場所は確かに存在する。だが、これまでの調査で大砂漠にマナ溜まりが確認された事は一度も無い。


4つめ、オアシスに近づくまでマナの密度に気づけなかった。一般的な魔術師はマナの密度を測る時、特殊な道具を使って密度を測定する。もしくは魔術を使い、魔術の発現規模と時間を見て密度を確認する。マナの密度が濃い場所で魔術を使うと発現範囲が広がったり、効果時間が通常より伸びるからだ。

蛇足だが、この時使われる魔術は大体水を作る魔術で【水作成(アクアクリエイト)】と呼ばれている。水が少量出るだけの安全魔術である。


俺の場合は少し違っていて、子供の頃から大気に漂うマナが目で見えていた。

マナが見えるという話は他に聞いた事がないので誰にも言っていない秘密である。うっかり誰かに話でもしたら、マッドな魔術師や国に捕まり人体実験にされる可能性が大いにありえるからだ。


これらの観点から考えると、このオアシスの周りには結界が張られていて周りから見えないようになっているのではないだろうか?だが、近くまで近づけば各国のエリート調査団が結界の存在に気づかないとは思えない。


他にありえるとするならば、オアシスが存在する位相自体が大砂漠とズレているのではないか?偶々オアシスと大砂漠の位相が重なっただけで、普段は別世界に存在していて見えていないのではないだろうか?そう仮定すると未だにこのオアシスが発見されていない理由にはなる。突拍子もない考えだとは思うが、ここで数年前から聞こえてくる謎現象、天使のラッパが何かしら関係しているのではないか。


もしも予想が当たっているとしたらこのままオアシスに留まり続けるのは危険だろう。いつズレたとしてもおかしくない。最悪は元の世界に戻れなくなるだろう。

リュックサックを背負い、地面に広げていた調査道具を手早く回収していたその時、それは起こった。




【アポカリプスサウンド】・・・天使のラッパが鳴り響く




終焉を予感させる空から響く金属音。嘆きの妖精(バンシー)が生者を妬み泣き叫んでいるかのようにも聴こえてくる。

体の奥底まで重く響く重低音。上下左右、どの方向から聞こえてくるのかも分からない程の大音量に立つ事もままならない。恐怖を誘う不協和音が鳴り響き、そして、世界が揺れた。


天使のラッパと耐えれない程の衝撃に前後不覚になりながらも、辛うじて湖に落ちたのは分かったが、朦朧とした意識ではどちらが湖面かすらも判断出来なかった。

対応不可能な予想外の不可思議が2重3重と重なりこちらへ突撃してきているのだ。意識を保っているだけでも自分を褒めてやりたい。

ここで死ぬ気など更々無いがこのままでは時間の問題だろう。濃く霧のかかった意識に鞭を打ち、光り輝く濃密なマナの奔流へと身を委ねた。






現実世界で生きてくのが辛いのでなんとなく小説へと逃げ出しました。

夢も希望も無い世界で生きるよりも夢とロマンに満ち溢れた異世界へ旅立ちたい。

そんな思いから派生した妄想小説です。

タイトルは「へいこうせかいのしーかーず」と読みます。何も考えずに決めました。

とりあえず小説1冊分くらいは書き続けたいなぁと思います。

もちろん更新は不定期です。

どこまで続けられるか分かりませんが、それでもいいよと言う方だけお読みください。

誤字脱字、文章が読み難い、ご都合主義じゃねえか!等多々あるとは思いますが、勘弁して下さい。

あまり言葉攻めされたら泣いてしまいますので、ご容赦をお願い致します。

ちなみに主人公の名前が出てないのは仕様です。

グリード君って名前出てるけどこれラストネームであってファーストネームではありません。

細かく生い立ちとか説明してないのも仕様です。仕様と言っておけば何とかなると思っています。

そのうち読み易いように改行修正とかするかもしないかも。


何も言わず話の前後性を合わせる為に文章変更します。というかしました。

何も考えずに進めるからそうなるんだね。

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