#1 バーベキュー / お泊まり会
高校2年生の、明夏理は異脳を持っている特殊な女の子。
異脳を持つ友達との日常や学校生活、デートなどをテーマにした青春小説です。
私の名前は、橋本 明夏理。高校2年生。
私の学校は約1300人程の生徒がいて、その学校には5人の異脳がいる。私も異脳の一人で、特技は夢と現実の行き来が出来ることだ。寝なくても夢に行くことができて、人の未来や過去を見たり、夢だけど異世界に行く事が出来る。だからたまにはカンニングをしたり 笑
???「おっはよう」
私「おはよう!!」
???「今日俺の家でバーベキューするんだけど、一緒に来る?」
私「行く行く!」
彼は高野 純。この前告白してくれた男の子。ちょっぴり天然だけど、スポーツでは万能で、体育の成績ではオール5だ。そして彼もまた異脳の一人だ。特技は金剛体。マンション14階から落ちても無傷で痛みを感じないらしい。
???「俺もいい?」
純「いいよ!」
私「一輝君!おはよ!」
彼は沼岸 一輝「ぬまぎし かずき」。彼は病気によって異脳をもった。夜の11時になると性別と性格、体までも変化し、1分もすれば女に変わる。
一輝「おはよ~」
私「そういえば、メンバーって他にいる?」
純「美季と彩花がいるよ~」
美季と彩花は一輝君の中学からの友達で、彩花は異脳を持っている。特技は、人に抱きつくと記憶を入れかえてしまう。一輝君には効かないらしいけど、本当かどうかはまだわからない。
「キーンコーンカーンコーン」
チャイムが響く。
先生「ほらー席につけ。 日直、号令」
男子「気をつけ。礼。」
先生「今日はテストだぞ。 しっかりな」
私「テスト!?」
先生「なんだ、まさか...」
私「いや、明日だと思ってたから」
先生「なら大丈夫だな。 休憩時間、無駄に使わないように。」
私はさらっと嘘をついた。テストの日が今日だなんて...
私の心の闇の声「異脳でカンニングするしか... 仕方ない」
???「仕方ないな 俺のみろよ」
頭の中に声が響く。
この人は松崎 綾戸。この人の異脳は人の心を読むことができる。だから、クラスの事は全て分かる頼りになる友達だ。
私「ありがとう」
綾戸「次はやってこいよ」
私「うん!」
「キーンコーンカーンコーン」
テストが終わり、昼食に入る。
純「今日バーベキューの人集合!」
私「はーい」
彩花「一輝~」
一輝「ん?」
彩花「一昨日ゲームの発売日だったね」
美季「私も予約してたー」
一輝「本当!皆でやろーよ!」
純「バーベキュー、何食べたい?今親と連絡するからさ」
私「とうもろこしと焼きそばかなー」
彩花「とりま焼き鳥!」
私「バーベキュー定番の食材はほしいなー」
純「分かった」
美季「なんか私も異脳がほしい」
彩花「最初はそう思うけど、良いことないよ」
心の声「私は凄い便利だけど...言えない...」
美季は私の異脳を持っている事は知っているが内容はまだ知らない。
一輝「俺もマジでいらないと思う 普通の生活ができないのは意外と怖いんだぞ」
美季「そーゆーもんなのかなぁ」
一輝「俺なんかどんどん異脳が強くなってって、日に日に転換時間早くなってきちゃって困ってる」
こんな話が続き、昼食を終え、放課後、バーベキューメンバー一行は純の家に集まった。
純の母「いらっしゃい 食材は揃ってるわよ!どんどん食べてね~」
彩花「うぃ」
その言葉から一時間がすぎ、純の庭にバーベキューらしい匂いがただよう。すごくおいしそうでなんか眠たい。
一輝「もろこしうめぇ」
純「焼きそばと焼肉できたぞ」
私「ほーい」
美季「ジュースちょうだいー」
純の父「ほいよ」
美季「ありがとー」
純の父「ほら、明夏理ちゃんもなんか飲むか?」
私「カルピスありますか?」
純の父「普通のもあるけど、巨峰とみかんもあるよ」
私「じゃ巨峰で!」
やばい。巨峰ってこんなにうまいんだね!
一輝「暇だなぁ」
純「もうすぐ次のゲームの発売日なんだからさ」
一輝「んだな!」
バーベキューの具材は綺麗に無くなり、全員満足そうな笑顔で終わった。後ろにゲームの音が聞こえるが、気のせいか?
純の母「またおいでー」
全員「はい!」
-次の日-
私「いっちばーん!」
誰もいない朝の教室で声が響く。なんか、その、恥ずかしい!
純「お、早いな」
私「おはよ!」
???「ふふーん 一番はとらせないぞ~ 残念だったな明夏理。」
私「一輝君!?」
一輝「俺が、一番だ」
どやりながら私に話しかけてくる。結構うざいです。
私「このー!」
純「そーだ、ねーねー 今日お前の家に泊まってもいい?」
一輝「いいぞー」
私「おー!」
純「昨日のドラマみた?」
一輝「見た見た~最後すげーよかったよな~」
私「私泣いちゃった」
一輝 純「えっw」
私「だってーw」
一輝「そーだ、俺のこと知らないやつ連れて来ないでよ?」
純「大丈夫、親友だろ!」
一輝「だよな! 何時に来る?」
純「帰ったらすぐ支度していくよ」
私「家近いからすぐ行く!」
一輝「わかった そうだ、部屋綺麗にしないとw」
私「きたないのー?w」
純「いいよいいよ、手伝う!」
私「私もー」
一輝「いいの?」
純「手伝うよ!」
そうして学校が終わり、一輝君の家に泊まりにいった。朝のどや顔が浮かんでくる。その度に下校中で
一輝「うぉぇ... 明夏理?!」
私「なんでもない」
私は一輝君のことを叩いた。
一輝「えっ?え!?」
10分後
私「お邪魔しまーす。」
純「おっす」
私「はやっ みんなもういたんだぉ」
え?まだ全然時間たってないよ!?
彩花「いぇーい お泊まり~♪」
美季「恥ずかしいよ彩花w」
彩花「www」
私「きたないー」
一輝「これでも大分綺麗になったよ?」
私「うそだぁ」
部屋はティッシュと本が散らばっていたが、5分もしないうちに部屋が片付いた。なんか意外と疲れた。てかどうしてこうなったよこの部屋。
一輝「助かった!」
彩花「どーってことないないー」
私「次は気を付けてねー」
美季「片付いたし、トランプしない?」
一輝「いいよ みんなやる?」
純 彩花 私「いいよ」
彩花「大富豪したいなー」
と言うことで大富豪になった。大富豪は私の大の得意である。だから負けるわけには...
彩花「もう一回! ね!」
少し涙目をしながら一輝君にむかって言った。彩花は負けず嫌いで、負け続けると子供ようになるのだ。無意識なのかな?なんとゆーか、言ったら悪いんだけど高校生とは思えない。
一輝「あと何回すんの?w」
彩花「私が勝つまで! いいでしょ!」
この発言をしてから3回目、彩花は勝つことができた。正直飽きた、寝たいです。眠たいです。でもこの状況で寝たらそれもそれで...
なんだかんだ、大富豪が終わり、皆で少しテレビを見ていた。
美季は少しつまんなそうに見ていた。すると美季が、
美季「あ、そうだ!ねーねー、純 好きな人いるでしょ~」
え?いきなりその話題持ち出す!?
純「そんなこと...」
美季「こと?」
純「無い...」
美季と彩花は小声で「あ...いるね」と、
私「www」
私は答えたかったが口を押さえた。純とは秘密の約束をしていたので言うことができない でもさ、ダメって言われるといいたいじゃん!皆も分かるでしょこの気持ち!!
彩花「あ、そうだ この前一輝に」
俺「あーダメダメダメダメ、言わないっていったじゃん!」
彩花「こく」
俺「No!!!」
美季「彩花、どうしたん?w」
彩花「まあそこまでは言わないけど~ ねーw」
私「そうなの?! いいねーいいねー!」
分かったふりをしながらこう答えたんだけど、これ外れたら...
俺「お前の顔が全てを語っているぞ...」
美季「えっ じぁまさか 本当に!」
純「いいなー 高2でカップルか~」
こんな話をしていると、後ろから
「時間だね」と彩花が呟いた。時間は11時を回りそうになっていた。
一輝「風呂いかねーと!」
彩花「どうせ女に変わるんだから、一緒に入ろ!」
一輝「変態か!」
彩花「もう見慣れたんだからさ!」
私「見慣れたの問題なの?w」
11時を回り、一輝は女になりつつも女子2人と風呂に入った。
私と純はデートの約束を立てる。風呂場までさすがに聞こえないよね?
私「バレなかったね」
純「あぶなかったぁ 怖いね女子の恋話w」
私も女子だけど!きっと関係ないよねっ!
私「明後日どうする? 一応東京でいいんだよね?」
純「うん。」
みんなが風呂に入ってから大分時間がたつんだけど、一向にでてこない。すると、純が風呂場の目の前まで行く。
純「おそいぞー」
咲「もう出る~」
咲とは一輝君の女の時の名前である。金木 咲一輝君は結構気に入っているみたいだ。
苗字が金木なのは、父親が女の一輝君は家の子と認めてくれず、仕方なく作ったものだ。
一輝の母「もう遅いから寝なさいー」
咲「うるさいなぁ」
純「こうなると男子俺だけじゃない?w」
私「いいじゃないw」
純「むなしい...」
予定では100話まで作ろうかなと思っています。
自作、お楽しみに!