表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先は現人神の女神様  作者: 子日あきすず
ファーサイス 生活基盤作成編
17/88

15 魔法装置と砂糖

さて、砂糖を作るわけだが……あの白い砂糖は超大変なんだよなぁ……。

この世界にあるサトウキビが向こうとどのぐらい違うか……面倒な変化をしてない事を祈りながら、魔法を駆使してどれだけ簡単に小さく収めるか……。

これは間違いなく魔道具ですね。大きさ的に魔法装置になるか。

向こうより糖質多そうだし、その分不純物が少なそうだな。多分。


……結界魔法弄って糖質以外弾くようにするだけでいいんじゃね?

”ストレージ”からサトウキビを出して、汁を手に絞り、《真実の魔眼》で成分を調べ、砂糖になる部分だけ通すようにする。

ふふふ、これでものすごい簡単にできる。さて、作るか。


作業工程見たいからガラスで作ろう。耐久は問題ないし。

まず投入口を作って、ここから入れたサトウキビを中で木っ端微塵にする。

そしたら《結界魔法》で圧縮し、絞る。固形物は結界に残るようにしておく。

液体を受け止める入り口に結界を張り、砂糖になる部分だけ、糖の成分だけを通過させる。

通過してきた液体を、真空釜で受け止め、熱を与えて結晶化させる。

ある程度やったら《風魔法》を使った遠心分離器に入れて分離させる。

これでグラニュー糖ができる。

外に飛んでった液体をまた真空釜で加熱し、遠心器へ。

これで上白糖ができる。

更に外に飛んでった液体を加熱すると、三温糖ができる。

後はそれぞれ別にさらさら、しっとりになるよう《風魔法》で乾かして完成だ。

絞ったカスはサトウキビが植えてある所に持って行って、肥料へ。

絞られた糖分以外は処理してしまう。これで良いでしょう。


どうせなら海水から塩も作るか? 隣に作ろうか。

直接海に持って行って海水を入れる入れ物を用意して、その入れ物から直接移せるようにしよう。投入口はその設計だな。

50リットルの入れ物で、入り口は《結界魔法》で固形物はもちろん、余計な金属類を弾いてしまおう。ろ過系統の工程をこの時点で全て済ます。

これを逆さに置いて真空釜に投入し、塩の結晶を作る。

どろどろの状態になったら水分を通す結界の上に移し、放置。

下に出たのがにがりで、乾燥すれば塩の完成。

大豆あるなら豆腐作ってもいいか。まあ、溜めておこう。

これで完成だ。


動力に関してはどちらもペグー型魔法瓶と一緒で”メディテーション”を使う。

でかいし工程的にも魔力消費がそれなりにあるけど、本体がでかい分魔力変換率が高いから問題ない。この2個なら最悪私が供給してやればいいし。

もちろん”リインフォースメント”をかけるのも忘れない。

と言うかかけないとガラスが砕け散る。


《結界魔法》が優秀すぎてヤバイ。

使い方間違えてる気がするけど便利なんだからしょうがない。



砂糖製造装置 アーティファクト

ルナフェリアの作品。

サトウキビから砂糖を作る装置。

最高級の砂糖ができる。


塩製造装置 アーティファクト

ルナフェリアの作品。

海水から塩を作る装置。

最高級の海塩ができる。

入れ物の容量は50リットル。



ふむ、相変わらず早いポップアップだことで。

今度は才能の無駄遣いとは言われなかったか。

まあ、塩と砂糖は重要だよね。

流通させる気無いけど。というかそんな量作れないし。

お城に持ち込むぐらいならいいか。

さて、早速作ろう。タンク担いで海行くかー。”ジャンプ”で一瞬なんだけどさ。

海に移動して口部分に結界張って海に沈める。

溜まるまで魔物と遊びながら待って、倒したのは”ストレージ”に放り込み、満タンになったら”ジャンプ”で帰る。帰ってきたら早速装置にセット。

サトウキビも”ストレージ”から出してセットする。

そしたら両方に魔力を送って”メディテーション”の魔法陣を起動させる、と。

後は待つだけー。


……気づいたら2日目が終わっていた。と言うかもう朝が近い。

逆に言えば夜の間に1つの魔道具と2つの魔法装置ができたんだな。

ふふん。


…………はっ?

さて、私の今の格好はどんなでしょうか。

お風呂から出た後のTシャツとパンツで今までウロウロしていたということか……。

ダボッとしてるからパンツは見えないとはいえないわー。

普通に”ジャンプ”で森やら海やら行ったし庭も彷徨ってたわ。

と言うか今も庭だし……家入ろう……。またお風呂でも入るか。


「ふぃー」


またも縁に頭を乗せてぐったりとする。

あー、軍服風ワンピースでも作ろうかなー。

そもそもわざわざドレスで貴族ですアピールする必要が無いしな……。

出たら作るかー。


・・・・・・

・・・


さて、作るか。

パンツは一緒でいいや。ああ、今回は上も必要か。

……なんて言ったっけ? ハーフカップのでいいよね。

種類なんか知らんわ。これで下着はよし。

膝上15センチのスカートに、ニーソックスも変えず、ブーツにする。

肝心のワンピースの方が、前は蹴りやすいよう下腹部辺りまで。

前以外は膝ぐらいまでの長さ。

袖は二の腕上部分までで、引き続き黒の手袋が二の腕中央辺りまで。隙間ができるように。

装飾が胸上から、下腹部辺りまで新たに生地を追加し、端を金ライン、丸い金属が2個ずつ等間隔に並び計12個。丸い金属も金色。

腰には光沢のある黒ベルトで金具部分は金。

袖の端も金のライン。

スカートは裾の方に行くにつれちょっと透けるようにしようか。

ワンピースもスカートもニーソも基本的にベースは全て黒。

アクセントとして金を入れる。

ブーツは所々に金属補強がある感じで、その部分は金に。

ドレスと同じように金属光沢っぽく、鉱石の金じゃなくて金色。

帽子は……同じのでいいか。

うん、服はこれでいいだろう。

うん、かっこいいな! 身長に関しては触れない。


さて、もう朝だ。農家の皆さんは動き始めてるな。

……塩と砂糖をチェックするかね。

リビングに置きっぱのペンギンも回収しとこう。どうやら満タンのようだ。

ペンギンを脇に抱え外に出る。


土地もだいぶ配置が変わったな……。

と言うかどう考えてもあのプールが余計だった。

そういえば魔法装置2個はサトウキビの左隣に配置。

家は中央西側にあるから出て右手だな。

家から出てまっすぐ行くと東の大通りに出れる。

塩と砂糖のチェックなので右手、土地の南側に行く。


どれどれ、進捗どうですか。

お、両方終わってますね。さて、塩の乾燥をどうするか。

自然乾燥が良いとは聞くが……んーむ。

塩の前で考えてたら風、光の精霊がやってきて、塩に何かした。

おお! 塩を見たら乾燥されてた。なにそれすごい。

私と違って精霊は自然その物だから? 力を向ければ自然乾燥を瞬時にできちゃうのかな……。うむうむ。精霊素晴らしいな、いいな。

まあ、命令すれば聞いてくれそうなんだけど、命令する気にはならないし、手伝いたい時にやってもらうぐらいでいいか。

私が塩見て喜んでるうちにまた遊び始めてるし。

塩と砂糖仕舞うかね。


”リインフォースメント”で強化したガラス瓶を4個作って、それぞれ仕舞う。

非常に溶けやすく、サラサラで紅茶やコーヒーによく使われるグラニュー糖。

そして日本で一般的な砂糖である、上白糖。

ほんで、カラメル風味がある上白糖より甘みを感じやすい三温糖。

後は海水から作った海塩。

当然仕舞う時に味見した。文句なし。この世界の食料は非常に美味しい。


さて、サイダー作るか。

”ストレージ”からグラスを出し、”クール”で冷やしてグラニュー糖を入れる。

そしてペンギンの口を……。


「ふっ、くっ……ふふふ」


だ、ダメだ。これは笑う。


ペンギンの口開けた瞬間のプシュッって言う音は良い。炭酸だから当たり前だ。

でもその直後に口から煙がモワァって出てくるのはずるい。

ロボットかなんかか。


ちょっと笑った後、首を掴んでコップに注ぐ。

うんうん、ちゃんと泡出てるし、冷たい。

いいんじゃないの? やっぱ炭酸はこうじゃないと。

クチバシ型の注ぎ口がこう、なんか悪くない。


では、いただきます。


うん、美味しいな。しっかり冷えてるし、炭酸と甘さも十分。

魔道具と魔法装置を作った甲斐があった。そのうち果実も使おうかな。


炭酸水は無限生成されるから良いとして、海水もほぼ無限だろう。

問題はサトウキビだな。こいつの成長速度がどんなもんか。

とりあえず、持って帰ってきたサトウキビを刈り取って放り込んでおこう。

海水も放り込んでおこうか。


塩と砂糖は必須である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 首を掴んで注ぐのはやめてあげてって書いてあったのに……w
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ