レグルス
遠く霞んだ明かりが灯り始めた街並みに
西空にわずかに残るセピア色の暮れ
歩く川沿い不意に見た横顔
重ねてきた季節が回想して幻のように流れる
自分だけでいる日々に
限界を感じてしまいそうな
気持ちは一緒だから
一人でいかないで
君と歩きたい初夏の緑陰が続く通りを
冬に見てきた星座達が西空に
浮かび上がってくるよ
ライトアップされていく
橋と川沿いと界隈
淡い風が吹くたび 花弁が吹雪く宵
川沿い欄干に手をおいて
群青の花弁が流れる
「全然進歩がないね」って君は言うけれど
変わることのない変わり続ける君が
好きだから
どこにもいかないで
君とゆきたい
青く広がる空と海の港へ
東の空から獅子座の一等星のレグルスが
春の星座をつれてくるから
それからも二人一緒だから
桜が紅葉がかっている頃には
流星群をこの場所から見よう
それまで強く変わっていけるよ僕らは