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幕末最前戦の戦士たち  作者: コトハ
はじまりは夢の中で
38/54

GO!大坂六

飛脚に文を頼むと言う馬越さんと別れて、谷道場へ向かった。


京屋で今朝のうなぎを白焼きにして貰ったので、半分手土産に持って行こう。


道場の手前で、谷万太郎の弟に出くわした。


「こんにちは」


声を掛けると飛び上がって、警戒の眼差しを向けた。


「……お雪さんか……驚かさないでよ……」


「何してるの?」


板切れを背中に隠した。


「……それ、昨日の道場の看板?直ったの?」


「わー!兄にばれたら殺される!!三十郎は鬼だから!」


三十郎……?


私が会いに来た一番上のお兄さんのことだ。


「裏から繋ぎ目に板貼って、釘で打ったら?……のりじゃくっつかないよ……」


弟の顔が満面の笑みを浮かべた。


お兄さんの谷万太郎に笑い方そっくり!


「そうか!釘と板借りてくる!!」


「頑張れー!」


板を頭に乗せて駆けていく弟を見送った。


可愛い。小学校五、六年生くらいかな?


看板のない谷道場の門をくぐった。





…………谷道場の長男、三十郎は話が長い。


備中松山藩の藩士で……近習役?だったけど、お家断絶になって…………えーっと、直心一流の使い手で……神明流だったかな?ここに道場を開いたと……


あとは忘れた……


足がしびれた…………


谷三十郎の前に正座して、話を聞き始めて、もうどの位たったのだろう……


今は、道場のお弟子さんが初めて稽古に来た日のことを話している……


谷万太郎と弟は顔が似ていけど、お兄さんは少しいかつい感じだね。


凄く真面目そうだ……


「失礼します」


昨日谷万太郎にお茶をひっくり返した女の人が、またお茶を持って来た。


「この者は、公卿の侍医の娘ですえと申す。初めて会ったときは……」


長々と説明を初めた谷三十郎に、すえさんは咳払いをして


「お兄様……私の事は……それより、万太郎様を見掛けまへんか?今朝から早起きして、どこぞへ出掛けたまま、まだ戻らへんのや」


そう言って、こっちを見つめた。


……え?この視線は明らかに睨まれてるよね?怖いんですけど、私なんか悪いことしたかな……?


「今朝、宿を訪ねて来ましたけど……うなぎを持って。あ!これ白焼きにして貰ったので良かったらどうぞ!」


谷三十郎の話が長くて渡しそびれていたうなぎを差し出した。


「……うなぎ?万太郎様があんたにうなぎを?」


……えーっと、何だか、すえさんが怒りアップで、怖いんですけど……


「おすえ……お雪は、浪士組の使いで参っておる。わしらにとって、この話は願ってもない話だ。万太郎も嬉しくてつい…………」


「……ついなんでっか?」


谷三十郎が言葉に詰まるとおすえさんが鋭く突っ込む。


「うなぎでも、礼に届けたのであろう……他意はない。そちの様に立派な妻が来てから万太郎は変わったであろう?」


妻?


「え?谷万太郎の妻?」


思わず呟くと、おすえさんが胸を張った。


「へい。谷万太郎の妻どす!」


勝ち誇った様なおすえさんがうなぎを持って部屋を出ていった。


「……して、どこまで話したかな?お雪」


谷万太郎は結婚してたんだ……


「……もう、失礼します……」


足がしびれていたのを忘れて無理矢理立つと激痛が走った。


ふらついて倒れそうになった背中を、後ろから支えられた。


「お雪さん、早く来られたのか?すまない。兄の話は長かったろう?」


結婚していた谷万太郎が笑顔で体を支えていた。


思わず手を払ってしまった。


「……いえ。失礼します」


しびれる足を一歩運んで、ここへ来た目的を思い出した。


「浪士組には何と伝えたら良いでしょうか?」


谷三十郎は頷いて


「前向きに検討すると伝えてくれるか?」


「!ありがとうございます!!」


廊下に膝をついて頭を下げた。






私に構わなくていいのに…………


谷万太郎は上機嫌で、道場へ案内してくれるらしい。


昨日谷万太郎がチャラいと教えてくれた弟子の一人と、ちょうど鉢合わせた。


「浪士組の使いで参ったお雪さんだ」


「……はい。昨日チラシを貰いました。存じております……」


弟子は面白そうにこっちを眺めて


「先生は参加されるのですか?浪士組に」


「兄も前向きに考えておるからな、そうなるだろう」


「そういえば、先程奥方が先生をお探しでしたよ?」


そうかと、谷万太郎は言ったけれど、奥さんの所へ行く気配がない。


それどころか、私を送っていこうと言い出した。


…………結婚してるのに……


この態度に、ちょっといらっとするのは何故かしら……?


「早く奥さんの所へ行ってください!私が奥さんなら、他の女の子を送って行ったりしたら嫌ですけど!」


きょとんとする谷万太郎を見て、弟子が笑いを噛み締めた。


「……そうか。では阿部、お前に頼んでも良いか?」


「構いません」


谷万太郎がいなくなると、阿部と呼ばれた弟子は吹き出した。


「あんた面白いな。先生になびかないどころか説教するとは」


「はい?当たり前のことを言っただけですけど」


「浪士組とはどんな所だ?隊士はどの位いる?」


阿部さんに、浪士組の局長や、出身地、会津藩預でまだまだ出来たばかりで、頑張っていること……など、正直に、でも、良いところもアピールしてみた。


「試験があるらしいが、壬生まで訪ねなければならないのか?大坂では受けられないのか?」


「……それなんですが、今朝、手紙で確認中です」


「分かったら、拙者にも知らせてくれるか?受けてみたい」


「!?本当ですか!!ありがとうございます!」


思わず手を握ったら、後退りされてしまった。


「すみません……つい……よろしくお願いします!」





谷道場を後にして、浮かれて橋を渡った。


入ってくれるといいな~


船着き場には、今日もたくさんの人でごった返していた。


大坂って、橋が多いな


ふと、舟から降りてきた笠を被った侍がこっちを見上げた。


「……え?!井上さん……!!」


侍はそのまま他の舟客に混じって歩き出した。


「待って!井上さん!!」


駆け出して、すぐに足を止めた。


井上さんなら、私に気づいたなら、なにも言わずに行ったりしない。


きっと人違いだ……


それに……




『討死』




ここは私の夢だけど、夢でもそんなのは絶対に嫌だ…………


「井上さん……」


お元気で……もう会うこともないほうがいいよね…………






「そこで黄昏てる姉さん!ちょっと来て!!」


腕を引っ張られて振り替えると、お夏さんだった。


「何?!」


「何やあらへんがな。昨日の怪しい侍見つけたで!馬越様はどこや?」


「どこだろう?飛脚に文を頼むって別れたから……」


橋を渡って川沿いを歩きながら


「ほな、どうしたらええ?今しがた、新しいベベでも作ろう思て、そこの店に行ったら!何か偉そうに店にたかってたで!異国から守ってやるとか、どこぞの藩預かりの浪士組だとか言って!あの侍は浪士組じゃないんやろ?嘘つきやーって、うちが言ってやろうかと思ったんやけど…………やっぱり怖いやんか……で、どないしよう思ってたら、姉さんを見つけたわけや!」


お夏さんは急に物陰に隠れた。


「こっち!店出てきた!」


お夏さんの隣にしゃがみこんだ。


確かに、昨日の元浪士組の隊士だ。


浪士組の名前でお店にたかられたら、悪い噂がたつ。


そうしたら、誰も入隊してくれなくなる!


谷道場にも断られるかも知れない…………


それは絶対避けたい!!


「姉さん?!」



気が付くと、元浪士組隊士の前に飛び出していた。



「これは福田さん。今日は連れはおらんのか?」


……しまった。思わず飛び出したのはいいけど、この後の事は何も考えていなかった。


「……たかりとかやめてください……迷惑です」


元隊士が刀に手をかけた。


「やめなかったらどうする?」


「浪士組に報告します!」


隊士は鼻で笑って


「では報告出来ぬようにするまで」


すらり刀を抜いた。


光る刀が頭上に上がった。


身動きも出来ないまま、それが降り下ろされるのを眺めていた。




後ろに引っ張られて尻餅ついた。


鼻先を刀が降りていくのがスローモーションで見えた。


通りを歩く人から悲鳴が上がった。


「姉さん!何してんねん!!あほか!!早よ立って!!」


お夏さんが元隊士に粉を投げつけた。


「あー!高級白粉、あとで弁償してもらいまさかい!!」


粉が目に入ってうろたえる隊士を尻目に、その場から逃げ出した。


どうしよう!どこへ逃げたらいい?!


お夏さんの後を追いかけるけど、着物の裾がはだけて、早く走れない。


「番所はこっちや!」


通りを行き交う人の間をぬいながら、お夏さんの黄色い着物を追いかける。


お夏さんの駆け込んだ小屋へ続くと、中に怖そうなお兄さんが二人いた。


「なんやお夏か?また、男に追われてんか?」


「今日はうちやない!こっちの姉さんや」


急に足ががくがく震えだして、その場にしゃがみこんだ。


……私斬られるところだった


白い刃が、鼻先をかすめて、ぶんと音と風圧が肌を撫でた……


思わず両手で顔を覆った。


お夏さんが今しがたあった出来事を、番所の人に説明していた。


「……それで、偽浪士組に襲われたと?」


「そうや!親分匿ってあげてえな。まだうろついてるかもしれへん……あんた早よ捕まえて!」




捜索に出てくれた番所の人が、しばらくして戻ってきたけれど、偽隊士は見つからなかったらしい。


その代わりに……


「あほですか?変態な格好で、無腰で、剣術の腕もろくにないのに、そんなこと言ったら、口封じされるに決まってるではありませんか?」


馬越さんを連れてきた。


「……すみません。考えなしでした。あほでした……」


馬越さんの顔を見たら、涙が溢れて止まらなくなった。


「……が、泣くなや…………」


馬越さんはため息をついた。





京屋までの帰り道、泣き止みたいのに、涙はなかなか止まってくれない。


辺りを警戒しながら


「……返事が来て、試験は壬生でやるそうです。近いうちに、大坂での任務が増えたら、こちらにも屯所を作りたいと書いてありました」


頷いて涙をふいた。


「……いい加減泣き止みませんか?俺が泣かしているみたいではないですか……男なのに……本当に……」


すれ違う人が振り替える。


「すみ……ません……泣き……止みたいのに…ひっく……」


泣きすぎてのどの奥がおかしくなってる。


「まあ、もう少しで死ぬところだったそうですから、仕方ないかも知れませんが…………」


刀の風圧を思い出して、足がすくんだ。


立ち止まると馬越さんも足を止めた。


見上げた馬越さんの顔がみるみる涙で滲んで見えなくなる。


「……怖かった」


瞬きして涙が溢れた。


浪士組にいると今日みたいな事がたくさん起きるよね……


斬られたくない。死にたくない。


だったら強くならなければ。


人を斬れなくても、自分を守れるように!


馬越さんが懐から手拭いを出して、涙をふいてくれた。


けれど、すぐにその手拭いを落としてしまった。


「……気持ち悪い……」


頭を抱えてしゃがみこんだ。


「大丈夫ですか?」


「福田さん……俺は女が好きです」


「?知ってますけど。女の子が大好きだって……?」


落とした手拭いを拾って渡すと、馬越さんは顔を上げた。


「双子の妹はいないですよね?」


「……いませんが?」


「双子のお姉さんは……」


「いません」


馬越さんはもう一度ため息ついた。


「ねえ、馬越さんお願いがあります」


馬越さんの隣にしゃがんで


「私に剣道教えてください。自分の身位は守れるようにならないと、今日は本当に思い知らされました。今日はお夏さんがいたから、逃げられたけど、一人だったら…………」


今頃……地面に転がって、死んでいたかも……


死んでしまったら、夢は見なくなるのかな……?


馬越さんは可愛い目を丸くして


「……高いですよ。稽古代」


「え?いくら持ってたかな……」


帯の中の巾着を取り出す。


「嘘です。俺ももっと剣術やらななぁ……あ!」


馬越さんはいつもの可愛い笑を浮かべた。


かわいい!マジでぎゅっとしたい!!


「お雪さんを大好きな道場主がいるではありませんか?あそこで習いましょう」


「……まさか、谷道場……?」


「ご名答」


「えー……出来れば他を当たりませんか?他にも道場たくさんあるでしょう?」


「うなぎの次は何食えるかな?楽しみですね」


いやいや!奥さんいるから!!


怖いから!!!


「そうだ!実は男でした~とか、ダメ?」


「だめです。しばらく変態でいてください」


確かにあそこなら、練習場もあるし、竹刀とか防具とか貸してもらえたら、買わなくていいし……


不意に馬越さんが立ち上がって、通りを眺めた。


「何!?脱走隊士!?」


「…………気のせいかな。脱走隊士には、居場所ばれてますから警戒しても無駄ですけど」


馬越さんは懐からちらしを取り出して、裏に返した。


「連絡場所、京屋と書いといたんです。今夜から、迂闊に寝ることも出来ませんね~」


…………マジですか?


遠くにお城が見えた。


「あのお城、何城だろう……」


「……大阪城ですよ」


「…………マジですか?」





疲れた………


京屋から谷道場まで一時間……半刻は掛かるから、往復二時間は歩いたことになる。


それに脱走隊士に斬られそうになるし……


もう夕方だよね



太陽の位置でだいだいの時刻が分かるって、井上さん言ってたな……



「俺は入隊希望者へ試験場所伝えてきますが……福田さんは…………」


壁に持たれていたら眠たくなってきた。


馬越さんが何か話してるけど、声が子守唄に聞こえてきた…………








夢の中でも、夢を見るのだろうか?


いやいや、また別の夢を見てるだけって言う方が正しい。


私は馬越さんの前でも普通の女の子らしい。


……というか、馬越さんに女の子だってバレたのかな?


だって、馬越さんが女の子の前でしかしない、凄く優しい笑顔で、私をハグしたから。


そして、何故か口を大きな手で塞がれた。


あまりのきらきらな笑顔に、頭がぼーっとして、体がふわふわする。


ふわふわ……ふわふわ…………


息が出来なくて苦しい……苦し…………







「お連れ様はこちらです!?きゃあ!!」


女中さんの悲鳴と同時に息が出来た。


物音がして、争う声。


体が畳に叩きつけられた。


「福田さん!福田さん!!」


肩を揺さぶられて、目を開けた。


「何があったのですか?!」



…………ああ……何でここにいるの?


会いたかったけど、会いたくなかったよ……


だって、あれがあなたなら……夢も、歴史と同じに進むなら……


「……井上さん……」


ほーっと息をついて笑った井上さんに、ぎゅっと抱き締められた。




…………私、疲れてるのだろうか……


怖くて、ストレスたまって、誰かにこうやって抱き締めて欲しかったのだろうか……


だからって、この二人にハグされる夢を見なくても良くない?


何だか欲求不満みたいじゃないか!


二人の顔見られないじゃないか!!


…………でも、気持ちいい……


胸がとくんと鈍く痛んだ。






「…………取り逃がしました…………何のんきに寝てんだ」


馬越さんの苛ついた声が近づいてきた。


「しっ!寝かせときましょう……何があったのか知らない方が福田さんも傷つかないでしょう」


?!井上さんの声がすぐ耳元で聞こえる。


「何言ってるのですか?女の格好で寝込み襲われそうになったって……女ならともかく!男なら相手も騙されたってもんでしょう……どこのどあほうだ」


「……そうですね……」


どあほう?寝込みを襲われそうになった?


さっきの夢の後半から……新選組になってる?


てことは、この気持ちのいい胸の中は…………


「いつまで抱擁してるのですか……」


馬越さんの珍しく苛ついた声で目を開けた。


「あ!気が付きましたか」


茶色の瞳に、私が映っていた。


「……お帰りなさい……井上さん……」


「はい。只今戻りました」


少し困ったような井上さんの笑顔に、思わずぎゅっとしがみついた。






夕餉の間、井上さんがいなかった間にあった出来事を話した。


井上さんは終始笑顔で相づちを打っていた。


何故か馬越さんは機嫌が悪そうだったけど……?


馬越さんがお風呂へ行って二人になると、井上さんは


「一つ確かめたいことがあります」


と、箸を置いた。


「馬越さんはあなたが女だとは、まだ知らないのですか?」


ご飯を飲み込みながら頷いた。


「……そうですか…………」


腑に落ちないと言った顔で、箸を取った。


「知られたら浪士組追い出されることになってるんです!……あほだから大丈夫だと思いますけど」


「あほ?……しかし……先程は……いえ……」


言葉を濁す。


考え込む井上さんをよく見ると、少し無精髭が生えていた。


髪も少し乱れて後れ毛が落ちてきている。


いつもピシリと着ている着物もシワがよって、胸元が開いているし……


その胸でのさっきのハグは気持ちよくて、ほんとうに安心した。


着物は少し埃臭かったけど……


って!何を盗み見してんだ?!


喉仏が動いて


「何か私の顔についてますか?」


「いえいえ!髭とか生えるんだなーって……


「ああ……近頃は髭が生えるようになって。二日も剃らないとこんなことに。見苦しいですよね」


「そんなことは!」


…………いつもと違って少しワイルドでいいかと…………


って!何を考えてるんだ!?


「福田さん?顔が赤いですが、熱でもあるのでは?」


井上さんの冷たい手が額に触れた。


「!?な!何でもありません!!私もお風呂入ってきます!」


慌てて着替えを抱えて、廊下を走った。






何だ?何だ?!何だこれー!!


お風呂の前の縁側に腰掛けて、着替えを両手で抱き締めて、膝に顔を埋めた。


……多分、ちょっと弱ってるんだ私。


だから井上さんのハグに甘えたくて、その……井上さんじゃなくても、誰かにこうやって抱き締めて欲しくて、ちょっと動揺してるわけだ!


うん。


だって、今までだって井上さんとハグとかしたけど、友達のハグだもん。


うん。


井上さんは友達だもん。


うん。


「……どきどきなんかしてない。井上さんを好きなんかじゃない……」


夢の中の人なんて、目を覚ましたら消えてなくなるんだから……


人の気配がして、顔を上げると、馬越さんが見下ろしていた。


「……井上さんはやめといた方がええ……俺にせえへんか…………」









「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………へ?」





今なんて言った?


意味が分からなくて、黙って見つめてると


「……と、井上さんに惚れてた娘に言ったら、玉砕しました。かわいいこやったんやけどな~罪な男や」


手拭いを首にかけて部屋へ戻って行った。


















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