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幕末最前戦の戦士たち  作者: コトハ
はじまりは夢の中で
1/54

序章

 銃声


 


 大砲


 


 馬のいななき


 


 倒れて行く軍服の兵士


 砂煙


 ひゅんと銃弾が頬をかすめる


 火薬の臭い


 


 


 ああ………


 もう終わりかな


 あの人はまだ戦っているのだろうか


 私はいつまで


 彼らに恋焦がれて


 ここにいるのだろうか


 おいて行かれるのは


 辛いことだと知ってしまったから


 最後の一人まで見送ってやるって約束した


 本当に男は弱いからね


 最後の一人を見送ったら


 きっと夢は覚めるから


 だから







 

「福田君!ここはもう持たない!まだ息のある者を避難させて、一時退却する」


 埃まみれの黒い軍服の大男、島田さんは、怪我人を肩に担いで、泥まみれの頬を拳で拭った。



「島田さん………副長はまだ戦ってるんですね?早く終わってくれないと、嫁に行きそびれるんですけどね………」


 

「もう六年の付き合いだろう?なんなら副長に嫁に貰ってもらえ」


「何言ってるんですか?私はこっちではもう恋はしません。どうせ、皆先に死んでいくんですから。副長を見送ったらさっさと夢から覚めて、素敵な人を見つけるんです」


 砂煙の向こうで、仲間が抜刀して突っ込んでいく。


「副長はいつまで戦うつもりなんでしょうか?本当にしつこいんですよ!」


「死ぬ場所を求めて、こんなところまで来てしまったのかな」


 薄く笑う島田さんに呆れて悪態をつく。


「何、男のロマン?みたいな事語ってるんですか?!副長は、負けるなんて!死ぬなんてこれっぽっちも考えていませんよ!勝つ気満々ですよ?どう見ても、負けてるのに。馬鹿なんですかね?」


「馬鹿って、福田君………」


「ホント、函館まではるばる来たぜ!です。あの人は、負けるなんて考えたこともないし、死に場所なんて絶対探しませんよ。生きるために戦ってるんですから」




 でも、私は知っている


 もうすぐこの戦が終わる


 夢から覚める



 この夢が始まったのは六年も前のあの日


「………私の青春は、新選組に捧げてしまった。もう二二歳ですよ?そろそろ普通の女の子に戻りたいので、副長諦めて下さい。ホントしつこいんだから………」


 銃弾が耳をかすめる。



 よろけてふと、ぬかるみに足を取られた。


 その泥水からは、息のない仲間の流した血の匂い………



 そう


 六年前もこんな風に始まったんだ




 私は16歳を迎える何も知らないただの子供だった

 はじめましてコトハです。


 読んで頂いて本当にありがとうございます(涙)


 逆ハーでもなく、いきなり沖田総司の愛の告白もなく、土方副長に押し倒されることもなく、斉藤一とお茶屋でデートもありません!


無名平隊士との友情&コメディーです。


ってなことで、ガッカリした方ごめんなさい………


あ!一応主人公女の子なんで、これから無きにしも非ずです!(ねえよby副長)



また、気が向いたらお立ち寄りください!


福田睦月、井上、馬越一同!心よりお待ちしていますヽ(^o^)丿



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