8話 中間地点
クレアがカプセルからだした家で一晩ゆっくり休んだ。
だいぶ疲れはとれたが筋肉痛がやばい。昨日は筋肉を酷使しすぎたようだ。
朝食を食べて荷物をまとめる。
「クレア、あと王都までどのくらい?」
「ん~そうですね、あと160ブロックぐらいですかね」
160・・・だと・・・簡単に言ってくれるが俺は歩くのはそんなに得意じゃないんだよな。
まぁ、腹をくくるしかないな。ん?でもまてよ。昨日クレアは「まだ30ブロック」と言っていた。
と言うことはつまり・・・昨日より歩くの?確かに昨日は戦いの後でだいぶ疲れてたけどそれでも30ブロック歩くのきつかったよ?正直いってやばいよ?俺はクレアにおそるおそる聞いた。
「今日どのくらいあるくの?」
「今日はですね、50か60ぐらいかと思ってます」
50か60~!?きついんだよねぇ~。さすがにきびしいって。
俺の脳内にメンズコーチが浮かび上がった。まぁ、頑張るしかない。
「じゃあクレア、いこうか」
「はい」
クレアがカプセルを家に投げると家が回転しながらカプセルの中に戻った。
「え!?その家戻るの?」
「はい。カプセルか家が壊れない限り何回でも使えます」
日本で言う簡易型テントみたいなもんか。
「すごいね」
「作った人がすごいんですよ。私も将来錬金術師になりたいと思ってるんです。でも錬金術師になるためには知識と創作魔法が必要なんですよ」
「へぇ~じゃあ王都にいったら学べるかもね」
「そうですね。でも私魔術学園に入れるかわかりませんから」
「魔術学園?」
「魔法を子供たちが学ぶ場所です。でも学園に入るためにはお金と知識が必要ですからね」
金と知識か・・・金は何とかなりそうだな。村長からもらった大金がある。
でも知識はクレアが頑張るしかないな。俺も魔法とかやってみたいな。
カ〇ハ〇波~とかやってみたいな。ガキみたいって?男のロマンなんだよ・・・
「ねぇクレア、俺も魔法とか学んでみたいんだけど」
「ハルトさんの年齢なら魔術学園はもう入れませんから魔法騎士団とかに入るしかないですね」
「魔法騎士団か」
「でも騎士団に入るには試験をクリアしないと入れませんね」
「どんな試験?」
「筆記試験だったり魔法や剣がどのくらい扱えるか、とかです」
うへぇ~めんどくさそう。俺昔から勉強とか苦手なんだよね。
「クレアは魔法学園に入学したい?」
「はい!それはもちろん!」
目をキラキラさせながらこっちを見た。相当いきたいんだな。
「入学出来たらお金は俺が払うよ」
「いいんですか?でも結構高いらしいですよ」
「大丈夫。村長からもらったお金があるから。クレアも俺についてくるんだったら少しは魔法とか使えたほうがいいだろ?」
「そうですね。いつ魔物にあうかわかりませんからね」
そうだな。魔物の恐ろしさは身に染みてわかっている。
気を抜かずクレアと雑談しながら道を歩いていく。
・・・
はぁはぁはぁ
疲れた。相変わらずクレアは顔色一つ変えないが俺は限界に近い。
「ハルトさん頑張ってください。あと5ブロック進めば中間地点に到着します」
「うん、がんばる」
やった。中間地点を目指して頑張る。
さらに1時間後・・・
「ハルトさんあの丘に登ればもう中間地点です!」
クレアが走って丘を登っていく。おいおいまだ走れんのかよ・・・
俺も最後の力を振り絞って走る。丘の上についた。
そこにはきれいな景色とでっかい壁で丸く囲まれている大きな町が遠くに見えた。
「あれが王都です」
あれが・・・ファンタジーっぽさがあふれ出ている。最高!一回ぐらいは見てみたいと思っていたからな
夢がかなってうれしいぜ。
「今日はここで休みましょう」
「うん」
やっと休めるぅ~。クレアがカプセルを投げてあの家をだした。
俺は急いで家の中に入り飯を貪りシャワーを浴びて布団にルパンダイビングをした。
明日で王都につけばいいな!




