表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら敵が強すぎる件  作者: 歌を忘れたカナリア
5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/42

40話 be abducted

「クレアちゃん。起きて」

体を揺さぶられゆっくりと目を開ける。

「ん?ミリカさん?」

「ヴィンダーが攫われたわ」

「攫われた?ヴィンダーさんが?」

「そうよ。朝起きたらいなくなっていたの。何も言わずに出ていく奴じゃないわ」

「でも攫われたって確証は」

「ないわ。でもどれだけ考えてもそうとしか思えないの」

ヴィンダーさんが・・・。ヴィンダーさんは弱くない。

攫ったとするならそれなりの実力者ってこと?

「どこにいるか目星はついてますか?」

「大体は」

「じゃあ助けに?」

「そうね。クレアちゃんも来れる?」

「はい」

「じゃあ助けるついでにクレアちゃんの収束魔術とやらを見せて頂戴」

「わかりました」

朝食を取りヴィンダーさんを助けに行く準備をする。

「じゃあ出発しましょう」

「えぇ」

2人は村を出た。


・・・


森の中を進む。

「もうちょっとよ」

少し開けた場所に出た。

洞窟のような場所が先に見える。

「ここですか?」

「えぇ、ヴィンダーの魔力跡が着いてる。目印を残してくれていたようね」

よく見ると洞窟の入り口周辺に魔力の残存魔素が漂っていた。

幼馴染というだけあってきずけたのはすごい。

「クレアちゃん。準備はいい?」

「はい」

「あっ、そうだ。これは言っとかないと。敵がもし残虐非道の奴らだった場合躊躇せずに殺すこと。さもないとこっちが殺されるからね」

「わかりました」

人を殺す・・・か。

覚悟はしとかないと。

「じゃあ、行きましょうか」

そうして私たちは洞窟の中へと入っていった。

洞窟の中は薄暗く松明が10メートル置きに左右の壁に付いている以外照明はない。

「暗いわね」

「敵にとっての格好の的ですかね」

「それはないんじゃない?敵も見えにくいでしょうし。暗視魔術を使っているなら別だけどね」

「そうですね。まぁどっちにしろ警戒は怠らない方がいいですね」

「そうね」

「クレアちゃん待って」

ミリカが急に止まり手で止まれと指示をする。

「どうしたんですか?」

念のため小声で喋る。

「敵がいるわ」

「何人ですか?」

「5人以上はいる。恐らくそこにヴィンダーもいる」

「じゃあ倒しますか?」

「そうね。でもまだ様子を伺ってからよ」

忍び足で近づいていく。

するとだんだん話し声が聞こえてきた。

「じゃあミューゲルニアの奴らがZウイルスをばらまいたのか?」

「あぁ、王国の奴ら皆怪物になったらしいぜ」

「マジかよ・・・。生物兵器の実験をしているのは知ってたがまさか本当にやっちまうとはな」

「ったくむこうにはお気に入りの娼婦がいたってのによ」

「あぁ、残念だ」

Zウイルス?生物兵器?なんだろう。

それに怪物って。

「クレアちゃん。あいつらを殺るわよ」

「え?あ、はい」

「じゃあクレアちゃんの収束魔術を見せて頂戴」

「わかりました」

少し身を乗り出し男の頭に標準を合わせる。

【魔力よ、収束せよ ストーンキャノン】

1メートルほどだった岩の塊が半分以下の大きさになり高速で飛んで行く。

「がっ!」

男の一人に当たり気絶する。

「何者だ!」

もう一人の男は剣を抜き臨戦状態に入る。

「へぇ、それが収束魔術。興味深いわね」

「ミリカさん。気づかれました」

「わかってる」

【影糸のシェイド・バインド

影から無数の糸が男の体に絡みつく。

「なっ!なんだこれ」

身動きが取れなくなった男は倒れもがく。

「あんまり動かない方がいいわよ?動くたびに糸があなたの体を切り刻むわ」

「くっ」

あきらめたのかおとなしくなる。

「お前ら何者だ。俺たちがバイオロジックと知っていての暴挙か?もし知っていてこんなことしたならただじゃすまないぞ」

「バイオロジック?聞いたこともないわ。それより長髪の白銀の髪で高身長の男を攫わなかった?」

「あ?あぁ、今日の明け方にさらった奴か。それがどうした」

「私の仲間なの。居場所を吐きなさい」

「はっ!誰が言うか」

「そう。言わないならこうよ」

糸の絡みを強め男の体に食い込ませていく。

「あぁ!痛って」

「わかった。言うからやめろ」

絡みを弱くする。

「ったく乱暴な女だな。この先の通路をまっすぐ行った後突き当りに扉がある。そこにいるはずだ」

「ありがとう。じゃあ行きましょう。クレアちゃん」

「は、はい」

怖いなぁ。怒らせたくない。

「お、おい!教えたんだからこれ解けよ!。おい!」

男の言葉には耳も傾けず無視を決め込む。

「ミリカさん。あの人解放しなくていいんですか?」

「えぇ、仲間でも呼ばれたら面倒じゃない?」

「まぁそうですけど」

男の声が聞こえなくなったあたりで独房のような部屋があった。

「ここかしら」

ミリカさんが扉を覗く。

「ビンゴね」

【ファントムパス】

扉の鍵穴に魔力を注ぎ扉を開く。

「すごい。そんな魔術が」

「フフッ。クレアちゃんも練習すればすぐに使えるようになるわよ」

扉を開け部屋に入る。

そこには傷だらけのヴィンダーが椅子に縛られていた。

「ミリカ?」

顔を上げ力なく呟く。

「そうよ。助けに来たわ。【ヒール】」

ヴィンダーの傷が治っていく。

「で早速だけどなぜ誘拐なんてされたの?そう簡単に遅れを取る人じゃないでしょうに」

「買い被りすぎだ。私だって寝込みを襲われたら抵抗できない」

「そういうものかしらね」

「あぁ」

「クレアちゃんも来てくれたのかい?」

「はい。大丈夫ですか?」

「あぁ。ありがとうね」

ヴィンダーが立ち上がる。

「じゃあ行こうか」

三人は部屋を出た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ