35話 特訓2
「んじゃ次は剣の特訓しますか」
「そうね」
「ルールでも決める?」
「そうね。じゃあ魔術の使用は禁止。相手の首筋に剣を向けられた方が負け」
「OK。じゃあそれでいこう」
2人は剣を持ち間を開けて立つ。
「手加減はしないから」
「当り前だ。手加減したら特訓にならんだろ」
「じゃあ自由スタートでっ!」
リリアは双剣を持ち走り出す。低い体勢で走り風の抵抗を極力削いでいるようだ。
そのせいか凄まじい速度で接近する。
「そりゃ!」
左手の剣で斬りかかる。ハルトもそれに反応し剣で受ける。
リリアは体を反らしながら右手の剣で斬りかかる。
ハルトは剣で受けれないと考え体を反らしよける。
リリアは一度後ろに飛ぶ。
「へぇ~。結構動けるね」
「まぁな」
「んじゃ行くぞ!」
次は俺から攻めてやる!リリアに向かって走り出す。
んじゃ俺の魔術でも使うか。いつもの竜を具現化する。
【雷竜一閃】
「またそれ!?」
高速でリリアに接近し斬りこむ。
「ぐっ」
双剣で受け止めるがやはり受け止めきれずぶっ飛ぶ。
リリアは受け身を取りながら水魔術を使い衝撃を抑えた。
「まじか。上手いな」
「痛ってて。ちょっと!少しは手加減しなよ」
「お前が手加減なしって言ったんだろうが」
「あ!そうだ。ちょっとまて」
いま雷竜をつかって残りの魔力がどんなもんか見てみよう。
【透視 ステータス 自分】
いい加減自分の単語を他のにしたいのだが思いつかないのでそのままにしとく。
俺の魔力量は最大2500。さてどんなもんか。
___________
以下略
MR2000
以下略
___________
2000か。つまり雷竜一回で500減るということだ。魔力は寝れば全回復らしい。
つまり雷竜はいまの魔力量では5回しか使えない。
魔力量を上げないとな。レベルも関係してそうだし上げたいのだが何が経験値になるのかがわからない。
「もういい?」
「あぁ、ありがとう」
「じゃあ始めるよ!」
今度はすぐには突っ込んでこず何か魔術を唱えているようだった。
【灰色の空を連れ、命無き銀世界をここに。 全てを呑み込め!ヴァイス・シュトゥルム!】
「なにそれー!?」
俺の周りに渦を巻くように氷の竜巻が起こる。その中に拳ほどの礫があり竜巻の中で閉じ込めた者をボコボコにするためにあるようだ。
ドゴォ
「いってぇ!?」
脇腹に礫があたり悶絶する。
「くっそ~。リリアの奴ふざけた魔術使いやがって」
俺は自分に迫りくる礫をひたすら切り刻む。何度かぶつかり顔をしかめる。
こうなったら俺も魔術を使ってやる。目には目を魔術には魔術にをだ。
「やっぱ氷には炎だよなぁー!」
【炎竜乱舞】
炎の竜を具現化させ氷の礫をさらに切り刻む。斬りながら進み竜巻の壁を斬る。
壁を斬り外に出る。よし。やっと出れた。
「なっ!よく出れたわね」
「まぁな!」
リリアに突っ込み不意を突いて腹に手を当てる。
「どこ触って」
【衝撃!】
「かはっ」
リリアはみぞうちに衝撃を当てられ気絶しそうになるが何とか意識を引き留め水魔術で着地する。
「ゴホッゴホッ」
せき込む。ハルトめ、本当に容赦ないんだから。
「す、すまん。やりすぎた」
「ほんとだよ。私女の子だよ?手加減してよ・・・」
しゅんとした表情になる。それを見て俺の中で焦燥感が広がる。
「ごめん。ほら」
手を差し伸べる。リリアはそれを掴み立ち上がる。
互いに目をそらす。気まずいねぇ~。このままじゃまずいよな。
でも慰め方がイマイチわからん。ここでボッチの弊害がでたな。とりま優しく抱きしめとくか。
リリアを抱きしめる。
「え?ちょ、」
驚いたのか身じろぎをする。だが次第におとなしくなった。
「ごめん。痛かったよね。【ヒール】(治れ)】
少し思いを込めて魔術を使う。
「どう?」
「もういたくない。ありがと」
そういいそっと離れる。なんというか、女の子ってすごく柔らかいな。って何考えてんだ俺!キモイな・・・・。
「今日はここまでにしときますか」
「そうだね・・」
そういいソフィアを迎えに行く。
・・・
ソフィア視点
「はぁ!」
岩を矢で穿つ。まだ威力が足りない。
「魔力が偏ったかな?」
私は生まれつき魔力量が多く魔術の才能もあった。そしていつしか私は弓魔術が得意なのだときずいた。
それからはひたすら毎日弓の練習や魔力の増加訓練を何度も繰り返した。
「もう一度」
慎重に矢を作り弦を引く。
「ふぅ~」
深呼吸をして自分を落ち着かせる。
ヒュッ
岩の真ん中にあたり岩が砕ける。
「よしっ」
「お~いソフィアちゃん!もうやめにしよう」
ハルトさんが手を振りながら言う。もう終わりか。もうちょっとしたかったけど仕方がない。
また明日すればいい。
「今行きます」
2人のもとに駆け寄る。リリアさんが少し涙目になっていた。
何かあったのでしょうか。
「あの、リリアさんに何かあったのですか?」
「いや、まぁ、その、ちょっとね・・・」
少し笑ってはぐらかした。私には言えないことなのだろうか。
言わないのなら余計な詮索はしないでおきましょう。
「わかりました。では行きましょう」
そして3人は家に入った。




