25話 脱出作戦
「それで、どうやってここから出るんです?この階以外奴ら「ゾンビ」がいるんですよね?」
王やレイグル、側近たちに問う。
「あぁ、だから下の階に行くのは自殺行為だ。俺が送った兵たちも帰ってきてないしな」
帰ってきてない・・・か。たぶん死んだな。確かゾンビどもは強くなっているらしいしな。
「私から提案があります」
レイグルが王に話しかける。提案?何だろう。
「なんだ?言ってみろ」
「はい。ハルトが先ほど言ったように下の階には奴らがたくさんいます。それになぜかだんだん強くなっている。おそらく何者かが何かしらの魔術を使っているのでしょう。それでこの城には地下に脱出路があります。脱出路を抜ければ森に出れます。そこから脱出するのはどうでしょう」
へぇ、この城にはそんなものがあったのか。まぁ、城だからな。
「脱出路か・・・、いい案だがどうやって地下に行くのだ?奴らをかいくぐらないといけないぞ」
「はい、それが問題です、どうやって行けばいいのやら。ハルト、お前からは何も案はないのか?」
案か。地下の脱出路はいいかもしれないけど行くまでが危険すぎる。それに脱出路に奴らがいないとも限らないしな。
「すみません。今は何とも・・・」
「そうか」
一同は静かになりみんな何かしら考えているようだ。俺たちみたいに戦える人はいいけどソフィアや戦えない人たちには地下までの道のりが危険すぎる。そんなの全裸でライオンと戦うようなもんだ。そうだ。
「あの、ちょっといいですか?」
「なんだ?」
「この階の屋上から脱出するのはどうでしょう」
「と言うと?」
「窓から屋上に上りこの城に隣接している建物の屋根をつたってこの王国から脱出するのはどうでしょう」
「屋根か・・・。だがどうやって上るのだ?」
やべ、考えてなかった。確かにどうやって上ろう。
「それは大丈夫です。この城には屋上テラスがありますから」
「そんなものがあったのか」
「はい。長年使われていないみたいですが」
「そこにはどうやって行くのだ?」
「それについてですが、一度この階のいっこ下の階に行かないといけません」
「いっこ下の階・・・か。危険だが脱出路の地下まで行くよりかは危険はないのではないか?」
「そうですね」
まじかよ~。奴らと戦いたくないから屋上から行こうと思ったのに。まぁ、やるしかないか。
「よし、皆の者聞け」
王が立ち上がり俺を含め一同を見渡す。みんなが王を見る。
「ハルトやレイグルの案でこの城の屋上テラスから脱出することになった。だが屋上テラスに行くには下の階に一度降りないといけない。危険だがやってみる価値はあると思う。何もせずにここにいても奴らに侵入されないという保証もないからな。それにもう食料が尽きる。よって一度下の階に降り屋上テラスに行き屋根をつたってこのミューゲルニアから脱出する!」
「はい!」
一同は大喝する。おいおい叫ぶなよ。奴らに聞こえるって・・・。そうして俺たちは屋上テラスから脱出することになった。




