15話 魔術というもの
午前の特訓が終わった。次は午後の特訓が始まる。ヴィンダーさんが昼食をとってから午後の特訓に行ったらいいといったので飯を食ってから午後の特訓に行くことにした。
部屋に帰りクレアにご飯を作ってもらいクレアと一緒に食べた。クレアの話を聞いたんだがクレアは俺に魔術を教えてくれるミリカという人に午前中魔術を教えてもらっていたらしい。詠唱の短縮の方法やいろんな魔術のことに関する勉強。他にもいろいろ教えてもらったらしい。実際に魔術を見せてもくれた。
俺も頑張ればか〇は〇波とか使えるかもしれない。そう考えるとがぜんやる気がでてきた。そして午後の特訓に向かった。
・・・
俺は昼食を食べて午後の特訓に向かっていた。正確には特訓をしてくれるミリカさんの部屋にだが。
俺たちの部屋を出て廊下をまっすぐ進み迷路のような構造の城を進んでいった。途中迷って迷子になったがヴィンダーさんに会って何とかミリカさんの部屋にたどり着いた。
コンコンコン
ドアをノックする。
「は~い」
ドアの奥から声が聞こえてくる。そしてドアが開く。
「あら?ヴィンダーじゃない。なんか用?」
「私じゃなくこの青年がね」
「あぁ、昨日言っていたハルトって子ね。ってことは魔術を教わりにきたのね」
「その通りだ」
ヴィンダーが頷きながら答える。
「よろしくお願いします」
頭を下げる。
「じゃあさっそく始めましょうか」
「はい」
「じゃあミリカ、後は頼んだぞ」
「任せて~」
「じゃあハルト君頑張ってね」
「はい」
そして俺はミリカさんの部屋に入った。
「おぉ~」
部屋の中は結構広くて花や人形がたくさん置いてある。ミリカさんは可愛いものが好きなのかもしれない。
「じゃあハルト君、君はどんな魔術を使いたいの?」
使いたい魔術か・・・やばいなんも思いつかねぇ。
「まぁいいわ。とりあえず魔力量を測ってみましょうか」
魔力量?そんなの測るんだな。あの神のことだしどうせ平均以下だろうな。あまり期待しておかないでおこう。
「じゃあ測るわよ。これに手を置いて」
よく占い師が使ってそうな球体に手を置く。
「測れたわよ。え~と君の魔力量は900ね」
900か。どのくらいかわからん
「君何歳だっけ?」
急に年齢を聞くか。まぁいいや答えよう。
「16です」
「16でこの魔力か・・・平均以下だね」
やっぱりか!神め。間違えて異世界にとばしたくせに与えられた魔力は平均以下?ふざけてんな。神に怒りを覚えながらもミリカに問う。
「魔術の才能ないですかね?」
「ないわね」
キッパリ言うなキッパリ。でもどうしよう。
「じゃあどうすれば?」
「魔力が少ないんじゃ話にならないわ」
ですよねーーー。才能ないやつに教えることないですよねーーーー。
終わったな、俺。トホホ
「ねぇハルト?」
おぉ、急に名前で呼ばれたからびっくりした。
「なんでしょう?」
「君って確か剣で魔術を使っていたとのことだけどその時の剣って持ってる?」
あぁ、あのドワーフのおっさんからもらったやつか。でもあの剣は魔法を付与するものであって剣で魔術を使うものじゃないはずだ。
ちょうど腰にかけていた。何が起こるかわからないからな。腰から剣をとりミリカに渡す。
「どうぞ」
ミリカが受け取る。
「これか・・・おかしいわねぇ」
「何がですか?」
「この剣は魔術を付与するものでしょう?」
「はい」
まぁ、ドワーフのおっさんにそう聞いているから間違いではないはずだ。
「でもこの剣魔力を帯びているわ。まぁ魔力を流し込めば物体に魔力を帯びさせることは可能だけどでもそれは一時的なものでしかない。でもこの剣はずっと魔力を帯びている。というか君の魔力の波動と同じね」
俺の魔力と同じ?どういうことだ?
「それってどういうことですか」
「そうねぇ、もしかしたら君が魔力が少ないのはこの剣に魔力を吸収されているかもしれないわね」
「吸収?」
「そう吸収。試しにこの剣を使って魔術を使ってみて」
ん?魔術ってどうやって使うんだ?詠唱?でも詠唱なんて知らないし。
「あ、あの~魔術ってどうやって使うんですかね」
「え?そこから?何も知らないとは聞いていたけどまさかここまでとは」
すみませんねぇ!何もできなくて!。
「まぁここじゃなんだしちょっと移動しよっか」
そういうとミリカが杖を空間魔法から取り出して魔法の門を開いた。
「すごい・・・」
「ふふ。クレアちゃんと同じね」
あぁ、そっか。クレアもこの人に魔術を教わったんだっけ。
「じゃあ行きましょうか」
そして俺とミリカさんは門の中に入った。そこにはあたりには何もないひろーーーーい盆地だった。
「ここは?」
「ここは私の魔術の練習場所よ。昔からここで練習したものよ」
何もないな~ってん?俺が見た先にはここら一体を囲んでいる山の中で一番でかいであろう山の中心部分にでかい穴が開いていた。
「ミリカさんあの穴は?」
「あぁあれね。あれは私が本気で魔術を撃ったのだけど制御を誤ってしまって山にあたっちゃったのよ」
当たっただけでそうなるか?この人以外とやばいかもしれない。
「まぁとにかく始めましょうか」
そ、そうだな始めよう。
「はい」
「じゃあその剣で試しにってさっき魔術の撃ち方が明からないって言ったわね。じゃあ一番簡単な奴でいきましょう。君の場合剣を掲げて詠唱するの。試しに絶対に成功する魔術をしようか。覚えるには基礎中の基礎の攻撃魔術を詠唱してみましょうか。【火の聖霊よ目の前の敵を焼き尽くせ ファイアボール!】」
ミリカの手から炎の弾が飛んでいく。おぉ~すごい。これが魔術か・・・
「さぁ君もやってみて」
え~とたしか
「【火の聖霊よ目の前の敵を焼き尽くせ ファイやボール!】」
・・・なにも起こらない。あれ?才能ないと聞いたけどここまで?
「う、うそ。この魔術を使えない人なんて初めて見た」
嘘だーーー俺だってか〇は〇波とか使いたいのにーーー。考えろ考えろ何かないか。俺はとりあえず剣に火の龍を纏わせる光景を思い浮かばせた。そしたら次の瞬間剣に想像した通りに火の龍が剣に纏っていた。
「やった。やったぞ!魔術を使えたーー」
俺は歓喜のあまり叫ぶ。
「どうですか?ミリカさ」
呼びかけた途中めまいがして倒れる。あれ?なんで?そして俺の意識は沈んでいった。




