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将来への不安を抱く飲食店

作者: 理性外

夏涼しく青い空が美しい湾岸都市に、新しい高層の商業ビルが出来て新規にオープンした。

観光客がぞくぞくと訪れ、私もその中の一人として近くの地下鉄から地上に出てビルに向かう。

複雑な構造となっているが、人の流れ(動線)が自然とパチンコ店に向かうようになっていた。

来た客に賭け事をさせて、お金を集めようとする意図が感じられた。

パチンコ店を避け、少し不安を抱きながらビルの中に入る。

テナントの店が多く集まっていた。多くの人がエレベータを使って移動している。

人が多く賑やかな反面、客が集まらない店もあった。干物や漬物を扱う店だった。

私がそこを通ると店員と目が合った。そこを通り過ぎると飲食店があった。

左側が厨房でカウンター越しに注文を受け、右側の広い席で食事をするレイアウトになっていた。

カウンターの向こう側に50代くらいの背の高い女性がいた。

厨房の奥をよく見ると、もう一回り年上の女性や男性がいた。家族経営とのことだった。

皆が何か不安げな表情をしていた。

「土日は観光客が来るけど平日はどうなの?」と聞くと「うちのカレーの味見しないかい?」と一口程度のカレーを用意してくれた。

構造的な問題があると私は思った。

「ここはオフィス用のビルが多いから平日も客がくるよ」と私は彼女らに言ってカレーを買って食べることにした。

皿にご飯を高く盛り付けカレーをかけてツナとニンニクをトッピングをする。これがこの店自慢の味なのだという。




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